金のしゃちほこで有名な「名古屋城」。愛知県名古屋市の名古屋駅から車で10分の場所に位置し、日本100名城にも選定され、国の特別史跡に指定されています。
1609年、徳川家康が天下統一のために建て、以来徳川御三家の一つに数えられる「名古屋城」。大天守閣では、重要文化財の障壁画や歴史資料が展示されるだけでなく、実物大の金シャチ模型や、石引き体験など、楽しみながら名古屋城の歴史を学ぶことができます。
名古屋城周辺のグルメ施設「金シャチ横丁」では、「みそかつ矢場とん」、「ひつまぶし名古屋備長」など、代表的な名古屋めしを楽しむこともできます。
今回は、一日かけて散策してほしい名古屋城とその周辺スポットのグルメをご紹介します。
名古屋城の歴史
名古屋城にある国宝の屏風
1518年以降、駿河国の守護今川氏の支配下に置かれ、1532年には織田信長の父、信秀が居城したと言われています。信長が清須城に拠点を移したことにより、名古屋城は1582年に廃城となりました。
1930年には、勇壮な天守閣と優美な御殿が並び建つことで国宝に指定されますが、1945年の空襲により、名古屋城と本丸御殿、共に焼失してしまいます。その後、天守閣のみ再建され現在に至ります。
また、名古屋城に創建時のまま現存する3つの隅櫓(すみやぐら)は、いずれも重要文化財に指定されています。
現在、城内は歴史をテーマとした博物館として改装されており、お花見スポットとしても注目を集めています。
名古屋城の見どころ
名古屋城本丸御殿
名古屋城の本丸御殿
空襲により焼失する以前、近世城郭御殿の最高傑作と言われ、国宝に指定されていた「本丸御殿」。建物は失われてしまいましたが、天井板絵などは焼失を免れました。
日本画史上最大の画派、狩野派によって描かれた「竹林豹虎図」は重要文化財として指定されており、1,047面にも連なった障壁画は現在も大切に保管されています。
名古屋城二ノ丸
名古屋城の旧二之丸東二之門
名古屋城の中で、広大な敷地を有する二之丸には、かつて藩主の住まいであり、政治の拠点でもあった二之丸御殿が建っていました。また、二之丸庭園は、藩主が住んでいた二ノ丸御殿の庭園として日本最大を誇っています。
名古屋城内部
名古屋城の金シャチの模型
名古屋城の内部は歴史をテーマとしたアミューズメント施設となっています。記念撮影のスポットでは、屋根の鯱と同じ大きさで作られた金シャチの模型にまたがった写真を撮影できます。
また、名古屋城の石垣を作る場面を再現し、石引きを実際に体験できるコーナーもあります。
歴史テーマパーク名古屋城の石引き場面の再現
記念撮影スポットや石引き体験以外にも、実際に使用されていた鎧や刀の展示スペースも設けられており、城内を回るだけであっという間に時間がすぎてしまいそうです。
【名古屋城 基本情報】
住所:〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1-1
TEL:052-231-1700
開園時間:9:00〜16:00
休園日:12月29日~1月1日
料金:大人 500円 中学生以下 無料
公式HP:特別史跡 名古屋城
金シャチ横丁
名古屋名物が食べられる金シャチ横丁
2018年3月にオープンした、国内外からの来訪者に名古屋の魅力を発信するために建設された商業施設「金シャチ横丁」。豊富な種類のレストランが立ち並び、正門側の"義直ゾーン"と東門側の"宗春ゾーン"の二つに分けられています。
今回は、正門側にある"義直ゾーン"を中心に、名古屋に行ったら絶対に食べて欲しい名古屋メシをご紹介します。
名古屋とうふ 河口(とうふ田楽)
とうふ田楽
1934年の創業以来、厳選された素材の大豆や癖のない井戸水を使用し、豆腐の変わらないおいしさを守り続けている「名古屋とうふ 河口」。この厳選された豆腐と、名古屋の食文化の一つである味噌を掛け合わせた「とうふ田楽」は絶品です。
ひつまぶし名古屋 備長(ひつまぶし)
上ひつまぶし
備長炭と呼ばれる本格的な炭を使ってうなぎを焼くのが特徴の「ひつまぶし名古屋 備長」。備長炭で調理することでうなぎにじっくりと温度が伝わり、味がじんわりと染み込むのがおいしさの秘訣です。
金シャチ横丁では、ひつまぶし以外にもお持ち帰りメニューの「鰻いなり」を購入することもできます。
鳥開総本家(名古屋コーチン親子丼)
親子丼
全国丼グランプリで4年連続金賞を受賞した「名古屋コーチン親子丼」が有名な「鳥開総本店」。地元愛知で作られた食材を積極的に取り入れた鶏料理専門のお店です。卵の黄味が濃く、ふんわり、プリプリとした食感が特徴で、絶妙な火加減によって調理された絶品親子丼を味わってみてください。
名古屋城のイベント
3月〜5月『名古屋城春祭り』
名古屋城と桜
シダレザクラやソメイヨシノを中心に、7種類約1,000本の桜が咲き誇る「名古屋城」の桜の美しさは別格です。また、様々な種類のビールが味わえるイベントやこども縁日、大道芸人のパフォーマンスなども開催されます。
さらに全国の武将隊ブームのさきがけともなった「名古屋おもてなし武将隊」が、毎日おもてなし演武や記念撮影を行うなど、イベントも満載。
名古屋城へのアクセス
最寄駅 : 名城公園前駅
名古屋駅からのアクセス
名古屋市営東山線 / 藤が丘方面
→【栄駅】
名古屋市営名城線右回り / 市役所方面
→【名城公園駅】→徒歩(約10分)
中部国際空港からのアクセス
名鉄空港線特急 / 名鉄岐阜方面
→【金山駅】
名古屋市営名城線右回り /栄方面
→【名城公園駅】→徒歩(約10分)
金のしゃちほこ豆知識
名古屋城天守の金のしゃちほこ
金のしゃちほこに貼られた金の量は、慶長大判にして1,940枚と言われており、現代の感覚でいうと10〜20億円の規模だそうです。天守は地元商店街の尽力や寄付をうけて1959年に再建され、復元された金鯱とともに名古屋市のシンボルとなっています。
徳川家の権力・財力を誇るものの象徴として創設されたのが十分すぎるほど伝わってきますね。