足助町とは?-伝統的な町並みと紅葉の見頃
香嵐渓-見どころとイベント情報
香嵐渓もみじ祭り(2022)
香嵐渓-周辺おすすめスポット
三州足助屋敷
香積寺
足助八幡宮
カタクリ群生地
神越渓谷マス釣り場
足助の町並み(重伝建)-見どころとイベント情報
中馬のおひなさん in 足助(2024)
足助のグルメ-もちもちの五平餅
まとめ
アクセス
周辺情報

名古屋から車で1時間と、日帰りが可能な場所にありながらもたくさんの自然と触れ合える場所「足助」。足助は川に沿って形成された村で、紅葉で有名な「香嵐渓(こうらんけい)」エリアと、江戸時代からの足助の町並みが残る国の重要伝統的建造物保存地区(=重伝建)に選定されたエリアに分かれていて、それぞれ異なる趣が楽しめます。

今回は見どころ盛りだくさんの足助を、エリア別にご紹介します。

足助町とは?-伝統的な町並みと紅葉の見頃

足助町は尾張・三河から信州を結ぶ伊那街道(中馬街道)の重要な中継地にあたり、物資運搬や庶民通行の要所として栄えた商家町。戦国時代には原型が形成されていたといいます。江戸時代に一度、大火で町並みの大部分が焼失してしまいましたが、その後町は再建されました。現在、大火後の江戸時代後期から明治末までに建てられた建物を見ることができます。

足助町には巴川(ともえがわ)と足助川という二つの川が流れており、古い町並みが美しい保存地区は足助川沿いに広がっています。さらに川沿いから少し奥まった山中には足助城があります。
昼の足助の街並み

足助の町並み

紅葉が名所として知られる香嵐渓(こうらんけい)エリアは巴川沿いにあります。紅葉の見頃は例年【11月中旬〜下旬】頃。毎年11月の1ヶ月間は「香嵐渓もみじまつり」が開催され、夜間にはライトアップも行われます。

また、香嵐渓では秋だけでなく春も魅力的なシーズン。3月下旬から4月上旬にはカタクリが開花し、可愛らしい花を咲かせます。4月中旬から5月上旬にかけては、新緑の若葉もみじが芽吹き、折々の美しさで魅了します。

巴川沿いの香嵐渓の紅葉

足助・巴川沿いの香嵐渓の紅葉

香嵐渓-見どころとイベント&周辺情報

香嵐渓は、巴川(ともえがわ)にある約1kmの渓流で、愛知高原国定公園の一部。標高254mの飯盛山から川沿いにかけて豊かな広葉樹林が広がります。山中には、香積(こうじゃく)寺やカタクリ群生地などがあり、四季折々の美しい自然が見どころです。

昼間の香嵐渓 紅葉の様子

香嵐渓の紅葉。奥に見えるのは待月橋

美しい紅葉で知られる香嵐渓。香嵐渓の紅葉は、香積寺11代目の三栄和尚が1634年に植えたのが始まりとされます。巴川沿いの参道から香積寺境内にかけて、楓・杉などを一本一本植えていったのだとか。

山中にあるもみじは、森林公園をつくるために、青年団や婦人会を中心に奉仕作業で植えられました。現在、香嵐渓には楓・杉など約4000本の木々が植わっています。森林公園内にはキャンプやBBQをするスペースもあるので、グループで遊びに行くのも楽しそうですね。

香嵐渓もみじ祭り(2022)

香嵐渓もみじ祭りのライトアップ

香嵐渓もみじ祭りのライトアップ"

紅葉シーズンである11月の1ヶ月間は「香嵐渓もみじ祭り」が開催され、多くの観光客が訪れます。例年もみじ祭りの期間中、巴川沿いにある「香嵐渓広場」では猿回しや和太鼓、お茶会などのたくさんのイベントが開催され、多くの人で賑わいます。

2022年は11月1日(火)〜11月30日(水)まで「香嵐渓もみじ祭り」を開催。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ステージでの芸能イベントは行われませんが、11月1日には香嵐渓広場にて開幕式セレモニーが催される予定です。

夜間には紅葉がライトアップされ、紅葉が鮮やかに輝きます。「香嵐渓もみじ祭り」の期間中、日没から21:00まで毎日ライトアップ。昼間の紅葉とは違って、ロマンチックで幻想的な雰囲気を楽しめます。

【イベント開催情報】
<第67回 香嵐渓もみじまつり> 
日程:2022年11月1日(火)~ 11月30日(水)(期間中ライトアップは毎日開催)
時間:常時開園(無料)
ライトアップ時間:日没~21:00
場所:足助・香嵐渓広場(愛知県豊田市足助町飯盛)
詳細情報:第67回 香嵐渓もみじまつり(豊田市足助観光協会)

香嵐渓のライトアップ

ライトアップされた香嵐渓

香嵐渓エリア-おすすめスポット

三州足助屋敷(さんしゅうあすけやしき)

三州足助屋敷

足助・三州足助屋敷

三州足助屋敷は、かつての豪農屋敷を再現した施設で、「生きた民俗資料館」と言われています。技術の伝承を目指し、昔ながらの年中行事や手仕事といった足助の暮らしを今に伝えています。実際に足助屋敷の中では「炭焼き」「木地」「紙漉き」「機織り」など10種の"手仕事"が行われていて、体験できるものもあります。藍染め体験ではハンカチやショールの染め体験で可能。竹細工体験では竹とんぼやぶんぶんゴマがつくれますよ。所要時間20分程度のものからあり、気軽に挑戦できます。

【三州足助屋敷 基本情報】
住所:愛知県豊田市足助町飯盛36番地
電話番号:0565-62-1188
営業時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
入館料:大人300円/高校生以下100円 ※体験料別
休館日:木曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始(12月24日~1月2日)
公式ホームページ:三州足助屋敷

香積寺

香積寺の門から見える紅葉

足助・秋の香積寺
1427年に足助氏の居館跡に創建された曹洞宗のお寺「香積寺(こうじゃくじ)」。山号は飯盛山(はんざいせん)です。寺院の一帯にもみじや杉木が生い茂っており、香嵐渓に紅葉を植えたとされている三栄和尚が残した杉も2本残っています。

参拝するために階段を登らなければなりませんが、登った後はそんな疲れも吹っ飛ぶ絶景が広がっています。紅葉シーズンは紅葉狩りや写真撮影をする人で賑わいます。5月頃に見られる青紅葉も心が浄化されるような美しさです。

足助八幡宮

足助秋祭りが行われる足助八幡宮の鳥居

足助八幡宮

室町時代の建築様式の本殿が、国の重要文化財に指定されている「足助八幡宮」。足助八幡宮は今から約1300年前の創建と伝えられています。足助八幡宮には足の神様が祀られており、足=交通手段という意味から、交通事故防止や旅行の守護神としてもご利益があるそうです。

カタクリ群生地

薄紫のカタクリが咲き誇る群生地

足助のカタクリ群生地

3月下旬から4月上旬が見頃のカタクリの花。香嵐渓には、約50平方メートルに及ぶカタクリの花の群生地があります。カタクリは開花するまでに7〜8年という長い年月をかけて咲く花。香嵐渓では、この貴重なカタクリの花を守るため、保護や育成に積極的に取り組んでいます。気候により開花時期がずれることもありますが、春休みの時期にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

神越渓谷マス釣り場

香嵐渓からさらに山の奥へ進んだ先の「神越(かみこし)渓谷」には、自然の川を利用した管理釣り場「神越渓谷マス釣り場」があり、渓流釣りが体験できます。

魚を釣った後は、バーベキューで(機材持参)焼いたり、食堂で塩焼きにしてもらうこともできます。自分で釣った魚をその場で食べる体験ができるので、子供連れの方にもおすすめ。家族で訪れて渓流釣りができる個人スペースや、団体専用のスペースも用意されています。

【神越渓谷マス釣り場 基本情報】
住所:豊田市御内町天狗山2-31
営業時間:7:00〜17:00(年中無休)
料金:入川料2500円/入場料600円 ※エサ、貸し竿別
公式サイト:神越渓谷マス釣り場

足助の町並み(保存地区)-見どころとイベント情報

足助の重伝建エリア

足助の重伝建エリア

2011年に、愛知県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定された、足助の町並み。戦国時代に原型が形成され、江戸時代初期に現在の町割りが出来上がりました。北から親王町・田町・本町・宮町・新町・西町・新田町・松栄町の8つの地区があり、古き良き町並みが2kmに渡って続いています。

江戸時代・1775(安永4)年の大火で町並みの大部分は焼失したため、今に残るのは防火のために漆喰で軒先まで塗り固めた塗籠(ぬりごめ)造りの町家です。

中馬のおひなさん in 足助(2024)

中馬のひな人形

足助・中馬のひな人形

和菓子のお店や、お土産店が立ち並ぶ足助・重伝建エリアの「本町」。2月中旬から3月にかけての1ヶ月、「中馬(ちゅうま)のおひなさん」のお祭りで賑わいます。

中馬のおひなさんとは、1999年から地域活性化を目的に始まった、足助の春のお祭りです。道ゆく人々に足助での町歩きをより楽しんでもらうため、重伝建に並ぶ民家・商家の玄関先や店内に、古くから伝わるおひなさんを飾り、町を華やかに彩ります。

期間中は公営駐車場や協力店舗に置いてある『おひなさんマップ』を見ながら町の散策が楽しめるほか、期間中の土日には、土人形絵付け実演や体験も可能。迫力あるよさこい演舞やそのほかにもスタンプラリーなどのイベントも開催されます。展示拠点は足助観光協会、本町区民館、足助中馬館、三州足助屋敷、百年草の5ヶ所です。

【イベント開催情報】
<第26回 中馬のおひなさん in 足助> 
日程:2024年2月10日(土)~ 3月10日(日)
場所:重伝建の町並み一帯と香嵐渓
詳細情報:第26回 中馬のおひなさん in 足助|豊田市足助観光協会)

足助のグルメ-もちもちの五平餅

五平餅を作っている様子

五平餅を作っている様子

足助にはレトロなカフェや食事処が多くありますが、いちおしのグルメは五平餅です。味噌と醤油の2種類の味から選ぶことができ、テイクアウトもできる「びっくりや」の五平餅は国産のうるち米を使用。もともちとした食感が人気の足助名物です。

「びっくりや」のほかにも、足助エリアだけで五平餅の店舗は13店舗もあります(2022年8月時点)。味噌味や醤油味だけでなく、ごまくるみ赤味噌だれという変わり種もあります。五平餅の形も店舗により異なり、小判形や団子型、御幣型、わらじ型など様々です。食べ比べをしてみても楽しそうです。

見所スポットが満載の足助

足助の重伝達エリアには、昔ながらでレトロな小道も数多く残っています。浴衣や着物で訪れて、記念撮影をするのも楽しそうですね。自然溢れる香嵐渓と歴史を感じられる重伝達エリアが隣接している足助。充実した一日が過ごせること間違いなしです。また足助では一年を通して様々なイベントが行われています。ぜひ足助を訪れてみてくださいね。

アクセス

最寄駅 : 名鉄 豊田市駅・愛知環状鉄道 新豊田駅

名古屋駅からのアクセス

【名古屋駅】- 地下鉄東山線 / 藤が丘方面
→【伏見駅】- 地下鉄鶴舞線 / 豊田市方面
→【赤池駅】- 名鉄豊田線/ 豊田市方面
→【豊田市駅】

【名鉄名古屋駅】- 名鉄名古屋本線 / 豊田方面
→【知立駅】- 名鉄名古屋本線 / 猿投方面
→【豊田市駅】

【名古屋駅】- JR中央本線 / 中津川方面
→【高蔵寺駅】- 愛知環状鉄道 / 岡崎方面
→【新豊田駅】

足助の周辺情報