東京都内の「住みたい街」ランキングで常に上位をキープしている吉祥寺。井の頭公園などの自然やおしゃれなショッピングスポットも豊富で、暮らしやすさ抜群のエリアとして人気を集めています。
2018年4月、そんな吉祥寺に、おとぎ話のようなファンタジーチックなスポットが誕生しました。その名も「吉祥寺プティット村」。絵本の世界をテーマに造られた7つの店舗を構える複合施設です。
今回は、吉祥寺に突如誕生した不思議な施設「吉祥寺プティット村」の魅力をじっくりと探っていきます。
絵本の世界をそのまま再現した「吉祥寺プティット村」
吉祥寺駅から徒歩約7分、駅の東口を出て仲道通りを進んでいった先に見えるファンタジーチックな建物、それが「吉祥寺プティット村」です。
中道通りに立つ不思議なスポット「吉祥寺プティット村」
2018年4月に誕生した吉祥寺プティット村は、「吉祥寺に森を作ろう」というコンセプトのもと誕生した施設です。特徴はなんといっても、絵本の世界からそのまま飛び出してきたようなかわいらしい建物。中道通りを進むと突如現れる不思議な建物の姿に、思わず足を止めて中を覗きたくなってしまうはずです。
門には吉祥寺プティット村のマップが貼られている
木の門を越え吉祥寺プティット村に一歩足を踏み入れれば、そこは絵本の中の世界。小川のせせらぎと共に、葉っぱが優しい影を落とすメルヘンな空間が広がります。細部まで作り込まれたその建物は、どこを切り取ってもキュートでフォトジェニック。
ネコのサイズに合わせて作られた小さな看板や扉が隠れていたり、コンクリートにはところどころに肉球型の足跡が残されていたり。絵本の中に迷い込んでしまったような、かわいらしい世界が目の前に広がっていました。
ネコサイズの小さな扉
コンクリートにはネコの足跡が
吉祥寺プティット村をのぞいてみよう
「絵本の世界」をテーマに誕生した吉祥寺プティット村には、コンセプトやジャンルの異なる7つの店舗が集います。猫カフェ「CatCafe てまりのおしろ」を筆頭に、緑あふれるカフェ、ネコグッズたちが並ぶ雑貨屋、アクセサリーショップなど、お店はさまざま。
今回は(2019年8月)オープンしている4つの店舗にお邪魔してきました。初めて吉祥寺プティット村に訪れるならぜひ知っておきたい、それぞれのお店の物語や特徴を紹介していきます。
1.吉祥寺プティット村 CatCafe てまりのおしろ
「てまりのおしろ」入り口はプティット村最奥部に
吉祥寺プティット村の門を抜けた最奥部、水色の扉を携えたお城のような建物が「CatCafe てまりのおしろ」。
少し変わった形のこの城の正体は、ネコたちが優雅に暮らす姿を眺められるネコカフェです。「時間を忘れてくつろいで欲しい」という思いから、時間無制限。靴を脱いで「入城」と書かれたカウンターで受付を済ませたら、いざ、ネコが自由に過ごす城の中へ。
受付には「入城」「退城」の表記が
コンセプトは、「気ままなネコたちがつくったヘンテコなお城」。そのため、城内にはネコサイズのトイレの入り口や、魚の骨の形をしたライト、ところどころに肉球の跡があるなど、楽しい仕掛けがいっぱい隠れています。
ネコ用にくり抜かれた小さなトイレの入り口もキュート
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2019/09/09/11/02/31/Fantasy-like-painting.JPG" alt="てまりのおしろの絵" .>
名画をモチーフとしてキラキラときらめくネコの絵も飾られている
この日は30℃を超える猛暑日でしたが、ネコたちはのんびりと涼しげな表情で過ごしていました。現在ここで暮らしているネコは20匹以上。
ネコの森の女王・てまり
この子が、このお城を造ったというネコの森の女王・てまりちゃん。垂れた耳がとってもキュートです。どの子も人懐っこく、写真を撮られるのも撫でられるのも慣れたもの。中には自分から寄ってきてくる子も。
メインクーンのブラウニーと、マンチカンのろーる
テーブルの上でのんびりとくつろぐマンチカンのみるく
各テーブルの上には、それぞれのネコのプロフィールが書かれたファイルやメニュー表が置かれています。食べ物をネコにあげたり、抱っこしたりするのはNG。注意事項もしっかりファイルに記載されているため、必ず目を通すようにしましょう。
すべてのネコのプロフィールが記載されている
オープン直後に足を運んだこの日、10時すぎにはネコたちの朝ごはんタイムが始まります。ネコたちがスタッフの元へと一斉に集まるこのタイミングは、絶好の撮影時間。ゲストはカメラを構えて、思い思いにネコたちを撮り続けます。勢いよくご飯を食べている姿がとってもキュート…。
同店ではネコと触れ合えるだけでなく、オリジナルメニューにも力を注いでいるそう。猫カフェとしてだけでなく、本格的なカフェとして絶品スイーツを楽しめます。
ネコ型のクッキーが添えられた「ごろごろ苺のパフェ」(650円)
この日いただいたのは、かわいらしいネコのクッキーが飾られた「ごろごろ苺のパフェ」。甘酸っぱいイチゴをたっぷり使ったぜいたくな一品です。サイズもちょうど良く、ぺろりと完食してしまいました。
ほかにも、のんびりとくつろぐのにぴったりなコーヒーやラテ、スムージーやプレートなど、豊富なカフェメニューが揃っています。いずれもネコたちにあげることはできないため、離席をする際にはフードカバーを被せるのが必須です。
2.吉祥寺プティット村 とことこ雑貨店
ネコたちと思う存分触れ合ったら、お城に住むネコのみるくが開いたという雑貨屋「とことこ雑貨店」にお邪魔してみましょう。短い足でてとてとと歩く愛らしいみるくが集めるのは、かわいいネコの雑貨たち。オリジナルブランド「とことこサーカス」のアイテムも多数取り扱っています。
とことこ雑貨店へはカラフルな階段を上っていく
お店があるのは、てまりのおしろと同じ建物。小川を超えたところにある階段を上っていくと、そこには「お姫さまのお部屋」をコンセプトにした白が基調の上品な空間が広がっていました。
傾斜窓から差し込む光が華やかな印象を与える
店内の中央には、とことこサーカスのアイテムをレイアウト。みるくが仲間のネコたちをモデルにしてデザインしたという雑貨は、キラキラしたメルヘンなタッチが愛らしいアイテムばかり。眺めているだけでも気分が上がる、とにかくかわいらしいデザインです。
とことこサーカスのグッズたち
ほか、並ぶ雑貨は、日用品や文房具、食器など種類も豊富。お気に入りのネコグッズが見つかるはずです。
ネコをモチーフにしたかわいらしい豆皿
3.吉祥寺プティット村 TEA HOUSE はっぱ
紅茶を中心に扱うカフェ「TEA HOUSE はっぱ」
次に紹介するのは、吉祥寺プティット村の門をくぐって左手に見えるカフェ「TEA HOUSE はっぱ」。
小川のせせらぎを聴きながら、いつもよりちょっぴり特別な時間を過ごせるティーハウスです。緑に包まれた店内の床や壁には、海外製のテラコッタタイル、アンティークレンガを使用し、おしゃれな空間に。
テーブル席と会計カウンターがある1階
カウンター席やテーブル席が並ぶ2階も緑であふれ、温かな空間
小さな子供連れでも過ごしやすい座敷も用意
店内はエアプランツやドライフラワーが飾られ、緑がいっぱい。座敷の席も用意されており、小さな子供と一緒に来店しても安心です。外には開放感たっぷりのテラス席を設け、プティット村のファンタジーな世界に浸りながらのんびりとカフェタイムを過ごすことができます。
天気がよければ外で小川のせせらぎを聴きながらカフェタイムを楽しめる
メニューは「ティーハウス」と名がつくとおり、18種のこだわりの茶葉を使用した紅茶がずらり。併せて紅茶によく合うスイーツや紅茶にちなんだアルコールメニューも用意しています。
今回注文したのは、4種のドライフルーツといちご、ブルーベリーといった果物がたっぷり入ったスペシャルティー「果実のハーブティー」(790円+税)と、「カモミールレアチーズケーキ」(680円+税)。
オリジナル紅茶とスイーツはどれも絶品
ハーブティーのドライフルーツは季節によって変わるそうで、この日はイチジクやモモなどが入ってました。果実の爽やかな酸味が鼻に抜け、ハーブの香りも合わさりすっきりとした味わい。フルーツはスプーンですくって食べることもできます。
チーズケーキは、とっても濃厚。こってりとしているのに、練り込まれたカモミールの香りで爽やかに。さっぱりといただけました。
「アフタヌーンティーセットⅠ」(2,500円+税、1名分のスイーツセットとドリンク2時間飲み放題付き)
この夏新たに登場したスペシャルメニュー「アフタヌーンティーセット」も同店のおすすめ。ランチ後の14:00〜18:00のみ注文できる限定メニューです(2時間制)。ハーフサイズのスイーツの盛り合わせとともに、飲み放題でスペシャルティー・アルコール以外の好きなドリンクを楽しめるという贅沢さ。こだわりのスイーツと、特製の紅茶を心ゆくまで楽しみたいという人におすすめです。自分へのちょっとしたご褒美にもぴったりですね。
おとぎ話のような空間に包まれながら、優雅なランチ・ティータイムを過ごせる「TEA HOUSE はっぱ」。友人や家族と一緒にはもちろん、おひとりさまでも気兼ねなく足を運べるカフェでした。
4.吉祥寺プティット村 とことこ宝石店
かわいらしいアクセサリーが揃う「とことこ宝石店」
TEA HOUSE はっぱの向かいに立つ建物の2階にお店を構えているのが、アクセサリーを中心としたアイテムを取り扱っている「とことこ宝石店」。同店も「とことこ雑貨店」と同じく、お城に住む短足ネコの「みるく」が開いたお店として誕生しました。
店内は、森の奥深くにひっそりと佇む洞窟に迷い込んだかのような造り。岩のような壁には、ところどころに水晶が飾られています。小さなアクセサリーがそこかしこにレイアウトされていて、まるで宝探しをするように商品を選ぶことができます。
洞窟のような造りの店内
輝く水晶が壁に飾られている
並ぶアイテムは、みるくが集めた宝物たち。ネコモチーフのアクセサリーを多く取り揃えているほか、ドライフラワーのアクセサリーなど上品でかわいらしいアイテムも。絵本のようなファンタジーな世界観をテーマにした商品が揃っています。
ネコが描かれたアクセサリーたち
中にはドライフラワーのピアスなども
キュートで美しいアクセサリーたちは、女性へのちょっとしたギフトとしても人気のようです。
吉祥寺プティット村に新たに3店舗がオープン
4つの店舗が営業していたプティット村ですが、新たに3つの店舗が追加オープン。
お城に住む食いしん坊のネコ「きびたろう」が開いたホットドッグ屋さん「PEKO'S DOG」、
おいしいホットドッグが食べられる「PEKO'S DOG」
フルーツをたっぷり使ったクレープ屋「SUCREPPU」、
道路沿いにお店を構える「SUCREPPU」
そして、小人たちが建てたという貸しギャラリー「ギャラリー貸小屋」。プティット村の「絵本の世界」がもっと広がる、ファンタジーな3店舗にも期待が高まりますね。
吉祥寺プティット村で非日常体験を
吉祥寺という街に突如現れた絵本の世界を体現する「吉祥寺プティット村」。造り込まれたファンタジーの世界は、あなたを非日常の世界に誘ってくれるはずです。
愛らしいネコたちに癒されたり、森のようなカフェでこだわりの紅茶や食事を楽しんだり、キラキラと輝くアクセサリーや雑貨たちを購入したり。この不思議な吉祥寺プティット村に、ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。