数ある東京の寺社仏閣の中でも特に有名な場所といえば、「明治神宮」です。明治天皇を祀った神社で、初詣の名所としても知られます。
明治神宮はまた、東京都内有数の強力なパワースポットとしても有名。境内には複数のパワースポットが存在し、それぞれ「縁結び」「精神のリセット」「生命力の強化」など、様々な効果が得られるとされています。
パワースポットが持つパワーには、「癒し」「浄化」など数種類があると言われますが、全てが揃う神社は都内で明治神宮だけなんだとか。
今回は明治神宮のパワースポット情報に加え、全てのパワースポットを効率よく回れるおすすめの参拝ルートを紹介します。
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※この記事に掲載の情報は2020年7月時点のものです。諸事情により変更となる場合があるため、お出かけの際はご自身で最新の情報をご確認ください
※2024年7月、一部情報を更新しました
明治神宮はどんな神社?
明治神宮 本殿
ご祭神は明治天皇と昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)
明治神宮は1912(明治45)年に崩御した明治天皇を偲ぶための神社として、1920(大正9)年に創建されました。ご祭神は明治天皇と、明治天皇の皇后であった昭憲皇太后です。
全国からの献木でできた人工林が境内を守る
新宿と渋谷のちょうど間に位置する明治神宮ですが、境内には都心にいることを忘れてしまうほど豊かな自然が広がっています。これらは「永遠の杜」とも言われており、全国から献木された様々な種類の木々を植えることによって、自然状態に近い森を実現させています。静けさと緑に包まれた空間はまさに「都会のオアシス」。初夏に見られる菖蒲の花など、季節によって見どころも様々です。
明治神宮のパワースポット巡りマップ
パワースポット① 第一鳥居
明治神宮の拝殿に至るまでの参道には、いくつかルートが存在します。その中でも最もパワーを感じられるのが、原宿駅から第一鳥居をくぐる南参道。第一鳥居から三の鳥居までの参道は、良縁アップに最も効果的な参拝ルートと言われています。
明治神宮の第一鳥居。写真は2022年の建て替え前の鳥居
第一鳥居は、原宿駅を出てすぐの南参道から明治神宮に入る際に通る、最も象徴的な鳥居。2022年7月、創建以来初となる建て替えが行われました。新しくなった鳥居は高さ11m、鳥居最上部の笠木の幅は15.6m、両方の柱の直径は1.06m。建て替え前と同程度の規模感です。
新鳥居に使用されている木材は、樹齢260年を超える吉野杉(奈良県産)や、宇都宮材(栃木県産)、美杉材(三重県産)など、国内各地から切り出されたものを使用。各地の森が持つパワーがこの第一鳥居に集まっています。
また、第一鳥居から始まる自然に囲まれた参道は「鎮守の杜」と呼ばれ、こちらも生命力や癒しのパワーが得られるとされています。
パワースポット② 奉献酒樽
明治神宮の奉献酒樽
南参道を歩くと印象的なのが、大量に積まれた酒樽。この日本酒の酒樽の前も、特に強いパワーが得られるとされています。全国の酒造家から明治天皇・昭憲皇太后を敬う気持ちで奉納されたお酒で、祈りの気持ちが込められています。
ちなみに、日本酒の酒樽の向かい側には、ワインの酒樽も設置されています。西洋文化に強い興味を持ち、積極的に取り入れた明治天皇は、ワイン好きで知られていました。そのため日本全国の蔵元やフランスのシャトー(ぶどう畑を所有するワイン生産者のこと)から、明治天皇に捧げるお酒としてワインが献上されたんだとか。和洋折衷とも言える、明治神宮ならではのユニークな光景が楽しめます。
パワースポット③ 夫婦楠(めおとくす)
三の鳥居を抜けると、参道は社殿に続きます。ここからはより神聖なエリアとなり、パワーも強力になります。特に拝殿前にある「夫婦楠」から拝殿を通って本殿へ向かうラインには、強い良縁のエネルギーが流れており、社殿も全てパワースポットと言われています。
明治神宮の夫婦楠
夫婦楠は、拝殿前にある2本の大きな木で、1920(大正9)年に献木されたもの。ご祭神の加護の元大きく育ち、樹齢100年を超えました。
それぞれが寄り添うように立っている姿から「夫婦楠」と名づけられ、仲が良かった明治天皇・昭憲皇太后にちなんみ、恋愛成就や夫婦円満、家内安全のパワースポットと言われています。御神木のため、手で触れないよう注意しましょう。
パワースポット④ 拝殿(内拝殿・外拝殿)・本殿
明治神宮 拝殿
境内に数々のパワースポットが存在し、神社全体がパワースポットとも言われる明治神宮ですが、参拝において中心部となるのがこの拝殿と本殿。そのため、境内のあらゆるパワーがここに集結するとも言われています。参拝の際は、この拝殿で御祭神を祀る本殿に向かって拝礼を行います。
お参りの際は、手水舎で手と口を清め、「二礼二拍手一礼」でお参りします。
パワースポット④ 亀石(かめいし)
社殿のさらに奥、境内地の一番北に位置する宝物殿周辺は、最も強力なパワースポットと言われています。癒しや良縁のパワースポットであった南参道や社殿エリアとは異なり、このエリアは精神を浄化し、道を切り開く力を得られるパワースポットとされています。
明治神宮の亀石
亀石は、その名の通り亀に似た形の石で、宝物殿入口前の芝生広場の北池手前にあります。寿命が長い亀にちなんで、健康や長寿のパワースポットと言われています。亀石に触れることで、長生きできる健康な体が手に入ると信じられています。特に頭の部分から強いパワーが出ているのだとか。亀は風水上でも仕事運や金運がアップする縁起物として知られます。
パワースポット⑤ 宝物殿・さざれ石
明治神宮 宝物殿
明治神宮の宝物殿は、日本における初期の鉄筋コンクリート建築の代表的な建物で、国の重要文化財に指定されています。
宝物殿ではかつて、明治天皇が使用していた机・文房具・書籍などが保管されていましたが、現在、それらの品々は明治神宮ユージアムに移され、展示されています。
宝物殿の前には国歌「君が代」にも登場する「さざれ石」があり、この2つを結んだラインから強いパワーが得られると言われています。
さざれ石は石灰質の小石が長い時間をかけ、雨水に溶け出しひとつにくっついたもので、浄化のパワーがあるとされています。水晶などで作られたさざれ石は、パワーストーンとしても知られています。
パワースポット⑥ 芝生広場
明治神宮 芝生広場
宝物殿前の芝生広場は広大な丘で、体を動かす人や腰を下ろしてのんびりする人などが見られ、人々の憩いの場となっています。この芝生広場も大地のエネルギーを感じられるパワースポットと言われており、宝物殿や亀石とセットで訪れたいパワースポットの一つです。
パワースポット⑦ 清正井(きよまさのいど)
北参道を通って再び本殿近くに戻ると、四季折々の植物を楽しむことができる「明治神宮御苑」が広がっています。境内の南側にあるため、参拝の最初か最後に訪れるのがおすすめ。ここでは、明治神宮で最も有名なパワースポット「清正井」を中心に、浄化のパワーが満ちていると言われています。入るには入園料(500円)の支払いを忘れずに。
明治神宮 清正井
清正井は、明治神宮で最も有名なパワースポット。江戸時代の武将、加藤清正(かとう きよまさ)が自らの手で井戸を掘ったという逸話から、「清正井」の名がついたとされています。写真を携帯の待ち受けにするだけで良いパワーが得られると話題になり、多くの人が訪れるようになりました。
清正井がある場所は風水上、富士山から皇居へ向かう気の流れである「龍脈」の上にあると言われ、清正井が気の吹き出す「龍穴」となっていることが、パワースポットと言われる由縁なんだとか。清正井の湧水は、悪い気を浄化して運気を向上させるパワーがあり、特に金運アップに効果があると言われています。
ただし、清正井を訪れる際には時間や天気に注意が必要。清正井は陰陽の気がはっきりと分かれる「陰呼(いんこ)」の場所と言われており、陰の気が満ちる夕方以降や雨の日に行くと、逆に悪い気をもらいやすいんだとか。晴れた日の昼間を狙って訪れるのがおすすめです。
パワースポット⑧ 明治神宮御苑の菖蒲田
明治神宮御苑の花菖蒲庭園
明治神宮御苑の一番の見どころでもある菖蒲田。毎年5月から6月にかけて、白や紫に色づいた見事な花菖蒲が大地を彩ります。清正井の水で育った花菖蒲にも浄化のパワーがあるとされ、開花の時期にはさらにパワーが強まると言われています。周辺の南池などと合わせて散策を楽しみましょう。
パワースポットの他にも魅力がたくさん
明治神宮の数々のパワースポットとおすすめの参拝ルートを紹介してきましたが、その他にも明治神宮をより深く理解できる展示や企画を行う「明治神宮ミュージアム」や参拝の後にゆったり一息つけるレストラン、カフェを備えた「フォレストテラス明治神宮」など、明治神宮にはまだまだ魅力あるスポットが多く存在します。
明治神宮のお守りは吉凶がない
明治神宮のお守りは「大御心(おおみごころ)」と呼ばれており、「大吉」や「吉」といった吉凶の占い結果が書かれていません。代わりに和歌が書かれています。
この和歌は明治天皇が詠んだ歌と昭憲皇太后が詠んだ歌の中から選ばれた30首の歌。それぞれに解説文が書かれています。
明治神宮でしか手に入らないユニークなものなので、参拝の際はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
明治神宮の御朱印情報
明治神宮の御朱印は「長殿(ながどの)」で受けることができます。受付時間は9:00から閉門までです。
なお、受付場所は日によって変更となる場合があります。
明治神宮の御朱印には、天皇家にゆかりのある「菊」の紋と「桐」の紋が押印されています。
明治神宮のお守り・記念品など
明治神宮では、「長殿」にて、除災招福(じょさいしょうふく)の力がある「守札」をはじめ、さまざまなお守り・お札・記念品の授与を行なっています。
【お守りの一例】
●守札……除災招福(じょさいしょうふく)の御神徳が込められたお守り札。常に身近に持ち歩くとよいです。
●縁結守|錦守……良縁祈願のお守り。花柄の刺繍が施されています。
●勝守……勝負事、己に克つことを祈念したお守り
●病気平癒守(桐箱入)……病気・怪我の回復を祈念するお守り
●安産守・赤ちゃん守……母子共に無事の出産を祈念するお守り
●開運木鈴 こだま……境内の御神木から謹製された木鈴(もくりん)
明治神宮の開門・閉門時間
●開門時間:5時00分〜6時40分
●閉門時間:16時20分〜18時30分
※開門・閉門時間は月ごとに異なります。詳しくは明治神宮公式サイトのご参拝の方へページをご確認ください。
明治神宮へのアクセス(第一鳥居方面)
明治神宮の最寄駅
●JR山手線[原宿駅]
●東京メトロ千代田線・副都心線[明治神宮前<原宿>駅]
[原宿駅]からのアクセス
[原宿駅]東口から徒歩2分(第一鳥居まで)
[明治神宮前<原宿>駅]からのアクセス
①東京メトロ千代田線の場合
2番出口を出て徒歩2分(第一鳥居まで)
②東京メトロ副都心線の場合
5番出口を出て徒歩5分(第一鳥居まで)