日本の観光名所「京都」の中でも特に人気が高い「清水寺」。創建から1,200年以上の歴史を持つ由緒あるお寺で、海外からの観光客も数多く訪れます。
そんな清水寺は、秋になるとより一層人気が高まる京都の紅葉名所。有名な「清水の舞台」や三重塔と紅葉のコラボレーションを楽しめます。紅葉が見頃を迎える時期には、ぜひとも訪れたいおすすめのスポット。
今回は、清水寺の紅葉について紹介します。
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清水寺とは
世界遺産に登録されている清水寺には多くの観光客が訪れる
日本の観光名所である京都内でも特に人気が高い清水寺。「音羽の滝」から流れ出る清らかな水にちなんで、清水寺という名前が付いています。清水寺が誕生したのは今から1,200年以上前の平安時代。810年に天皇公認のお寺になるなど、長きにわたって発展してきました。
歴史上の記録にあるだけで9回も全焼に近い形で消失するなど、清水寺は幾多の困難を経験。決して常に順風満帆だったわけではありませんが、幾度となく再建を果たしてきました。最後に清水寺が大きな被害を受けたのが1629年の火災。当時は清水寺の領地や収入がわずかで、復興費用を捻出できませんでした。
しかし徳川家光の巨額の寄付によって1633年に再建が完了し、1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録。最後に再建された約400年前の面影を残したまま、現在も多くの観光客を迎え入れています。
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清水寺の紅葉
清水寺は国内でも人気の紅葉名所。見頃のシーズンを迎えれば、美しい紅葉を求めて多くの人が清水寺に赴きます。どのくらいのペースで境内を巡るかにもよりますが、清水寺全体で紅葉を楽しむための所要時間はおよそ2時間ほど。急いでも1時間ほどはかかる可能性が高いので、余裕を持って観光するのがおすすめです。
清水寺の紅葉の見頃
清水寺の紅葉は11月下旬から12月上旬が見頃
清水寺境内の木々が赤く色づき始めるのは11月中旬ごろ。約1,000本の山紅葉や楓(かえで)の木々が赤く染まり、11月下旬から12月上旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。
紅葉が見頃の時期に合わせて、清水寺ではライトアップと夜間特別拝観を実施。太陽の光に照らされた眩しい紅葉も美しいですが、ライトアップによってオレンジ色に輝く様子も見逃せません。
また清水寺の紅葉は、見る場所によって違った楽しみ方ができるのも嬉しいポイント。清水の舞台や三重塔とともに見る紅葉は、思わず写真に収めたくなる光景です。
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清水の舞台と紅葉
清水の舞台と燃えるような紅葉が楽しめる
清水の舞台は、清水寺の本堂前に張り出されたもの。懸造り(かけづくり)と呼ばれる日本古来の伝統技法を用いて、急峻な音羽山(おとわやま)の崖に建築されています。
清水の舞台と紅葉を一緒に楽しみたい人は、「奥の院」や「子安塔(こやすのとう)」から眺めるのがおすすめ。舞台下の渓谷は「錦雲渓(きんうんけい)」と呼ばれ、秋になると木々が燃えるような赤色に染まります。
ところ狭しと並んだヤマモミジや楓の紅葉と清水の舞台によるコラボレーションは、まさに圧巻の光景。見る人の心を奪うほど煌びやかな紅葉が目に飛び込んできます。
三重塔と紅葉
三重塔と紅葉が鮮やかなグラデーションを作り出す
高さ約31mで、国内最大級の高さを誇る清水寺の「三重塔」。京都の街からも眺めることができるので、清水寺のシンボル的存在となっています。
三重塔と紅葉を楽しみたい人におすすめなのは、三重塔を見上げる位置。朱色に塗られた三重塔と紅色の紅葉が鮮やかなグラデーションを作り出します。場所によっては池に映り込む紅葉が目にできることも。ライトアップが行われる際には、多くのカメラマンが集まるそうです。
成就院の特別公開
紅葉の時期に合わせて清水寺の成就院が特別公開される
紅葉の季節に清水寺で実施されるのが、「成就院(じょうじゅいん)」の特別公開。焼失した清水寺を再興した「願阿上人(がんあしょうにん)」の住まいとして建てられてのが成就院の起源です。
別名「月の庭」と呼ばれる庭園は、京都を代表する名庭。成就院周辺は清水寺境内でも特に紅葉がキレイなスポットなので、特別公開されている紅葉の時期にはぜひとも訪れたい場所です。
清水寺の基本情報
交通アクセス:JR京都駅から市バス206系統・東山通北大路バスターミナル行き「五条坂」下車、徒歩約10分
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
電話番号:075-551-1234
営業時間:拝観時間 6:00〜18:00 夜間特別拝観の期間は6:00〜21:30(21:00受付終了)
拝観料:大人(高校生以上):400円 小・中学生:200円 (成就院は別途600円)
紅葉の見頃:11月下旬から12月上旬
公式サイト:音羽山 清水寺
清水寺周辺で紅葉を楽しめるスポット
紅葉名所として多くの観光客が訪れる世界遺産の清水寺。人気の観光地である京都には、清水寺以外にも紅葉を楽しめるスポットが存在します。清水寺と併せて足を運んで、紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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高台寺
高台寺ではライトアップによる神秘的な紅葉が楽しめる
豊臣秀吉の正室「ねね」が建立したことで知られている「高台寺(こうだいじ)」。建立当時の建物が、今もなおその姿を残しています。
清水寺と同様に夜景が楽しめ、さらには紅葉に合わせたプロジェクションマッピングも実施。歴史ある建造物と現代の技術が織りなす、神秘的な紅葉を楽しめます。
圓徳院
国名勝に指定されている圓徳院の紅葉は必見
高台寺の向かい側に位置する「圓徳院(えんとくいん)」。秀吉の正室「ねね」終焉の地と言われています。桃山時代の代表的な庭園として名高く、国の名勝にも指定されている北庭の紅葉は必見。大きな石と苔、そしてモミジが織りなす見事な光景を目にできます。
円山公園
円山公園では色とりどりの紅葉が堪能できる
京都市内で最古の公園である「円山公園(まるやまこうえん)」。枝垂れ桜が有名な京都の桜名所として知られていますが、紅葉の時期も人気の観光スポットです。公園内にある池周辺が1番の紅葉スポット。赤や黄、オレンジなど色とりどりに染まった紅葉を楽しめます。
清水寺は京都の紅葉名所として人気
今回は、清水寺の紅葉を紹介しました。1,200年以上の歴史を持ち世界遺産に登録されている清水寺は、京都で有数の紅葉名所。昼間の燃えるような紅葉に加え、夜になってライトアップされた幻想的な紅葉も堪能できます。紅葉が見頃の時期には、清水寺を訪れてみてはいかがでしょうか。