フィンランドサウナとは?-「ロウリュ」「ヴィヒタ」について
ロウリュありのサウナ6選:まずはここ
【東京】SaunaLab Kanda
【東京】黄金湯
【千葉】Sea Sauna Shack
【東京】東京ドーム天然温泉 Spa LaQua
【東京】バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯
【神奈川】綱島源泉 湯けむりの庄
アウトドアサウナ6選:自然の中でクールダウン
【長野】Sherokuma Sauna & Cafe
【長野】軽井沢サウナ KASA
【長野】せいなの森キャンプ場
【千葉】八街ヴィラ
【埼玉】BIO-RESORT HOTEL & SPA O Park OGOSE
【埼玉】ときたまひみつきち COMORIVER
個室サウナ4選:プライベート空間が嬉しい!
【東京】ソロサウナtune
【東京】マイサウナ暖力
【東京】ひとりサウナプラス
【神奈川】ROKU SAUNA
サウナの入り方って?-基本の楽しみ方とマナー
フィンランド大使館に聞いた本場のサウナ事情
まとめ-これからも進化していくフィンランドサウナ

サウナで「ととのう」気持ちよさを実感すると、「もっといろんなサウナに行きたい!」と思うようになります。そこで耳にするのが「フィンランドサウナ」や「ロウリュ」「ヴィヒタ」という言葉。フィンランドサウナは、サウナ発祥の地・フィンランド式のサウナのことだと想像がつくけれど、「ロウリュ」や「ヴィヒタ」とは一体なに……という人もきっといることでしょう。

この記事ではフィンランドサウナにまつわる用語の解説をするとともに、日本国内でフィンランドサウナが楽しめるおすすめ施設をご紹介します。入り方やマナー、フィンランド大使館で聞いた本場のサウナ事情についても後半で取り上げます。


協力:フィンランド大使館 広報部
TOP画像:SaunaLab Kanda


東京都 < 新宿

【サウナ】ってどんな効果があるの?今話題の「整う」とは? 今大ブームの「サウナ」。愛好家の間で話題になっているのが「整う」という感覚です。サウナに入り、その後水風呂を浴びた際に得られるその陶酔感が人気の理由。今回はサウナの効果や入り方を紹介します。

その他イベント・体験

「フィンランドサウナ」とは?-「ロウリュ」「ヴィヒタ」について

「サウナ」とひと口に言っても、海外も含めるとさまざまな種類のサウナがあります。日本でもっともメジャーなのは「ドライサウナ」と呼ばれるタイプ。大衆銭湯や温泉施設によくあるもので、室内はカラッとしていています。

一方、ここ数年よく耳にするようになった「フィンランドサウナ」は、湿度が高くて温度がやや低いのが特徴。たいてい部屋の隅か中央あたりに、石が積まれたストーブが置いてあります。その石に自動または手動で水をかけると蒸気が発生し、湿度が湿度と体感温度が急上昇。モワンとした室内で蒸気浴を楽しみます。


フィンランドのサウナ室内。左側にあるのがストーブ(写真:ナトゥラビバ/Helsinki Partners)

熱した石(サウナストーン)に水(アロマ水)をかけ蒸気を発生させることを、「ロウリュ」と呼びます。蒸気で部屋を満たすことで、肌はしっとりとして汗がよく出ます。また、ドライサウナよりも呼吸が楽に感じる人もいるようです。今までドライサウナは苦しくて苦手だった方も、フィンランドサウナなら挑戦しやすいかもしれません。


ロウリュ=熱した石に水をかけること(写真:Eetu Ahanen/Helsinki Partners)

また、フィンランドサウナでは白樺の枝葉を束ねた「ヴィヒタ」というものを使います。ヴィヒタはウィスクとも呼ばれますが、ヴィヒタで体を叩くことを「ウィスキング」と呼びます。これを行うことで体の血行がよくなります。もともとフィンランドでは衛生的な意味でヴィヒタを用いていたようですが、日本ではヴィヒタを壁にかけたりすることで、いい香りを楽しんだり、リラックス感を演出していることが多いようです。


白樺の枝葉でウィスキング(写真:SaunaLab Kanda)

以下から東京近郊や、関東甲信越エリアでフィンランドサウナが体験できるおすすめ施設をご紹介します。

ロウリュありのサウナ6選:まずはここ

SaunaLab Kanda(サウナラボ神田)|東京都千代田区


SaunaLab Kandaの女性エリアにある「IKEサウナ」

都心にいながら、森の中のようなリラックス感が味わえる「SaunaLab Kanda」。壁面や天井にずらりとヴィヒタがかけられており、お店に一歩入った瞬間から爽やかな香りに包まれます。

男女それぞれのサウナ室があり、室内は明るさを抑えた暗めの空間。女性エリアには室内なのに池がある「IKEサウナ」、男性エリアには桶の形をした「OKEサウナ」、さらに男女両方に「フォレストサウナ」があります。いずれもセルフロウリュができます。


SaunaLab Kandaのフォレストサウナ

クールダウンは、水風呂ではなくマイナス10℃の「アイスサウナ」で。アイスサウナとは、専用の冷房設備で室内の空気をキンキンに冷やした〝冷たいサウナ〟のことです。

フィンランド北部地方のラップランドでは、冬には気温がマイナス25℃になることも。サウナで温まった人々は極寒の外気でクールダウンをします。「アイスサウナ」に入れば、ラップランドと同じとはいかないまでも、極寒の環境でクールダウンできるというわけです。

公式サイト(予約):SaunaLab

黄金湯(こがねゆ)|東京都墨田区


黄金湯の外気浴スペース(写真:Yurika Kono)

黄金湯は、東京都墨田区にある1932年創業の老舗銭湯。もともとの施設は老朽化や利用者の減少といった課題を抱えていたため、現店主の新保朋子(しんぼ・ともこ)さんが大規模な改装を決意。2020年8月にリニューアルオープンし、現在の姿になってからは、今の時代にマッチした銭湯文化を広めています。

実は改装時に「スペースが限られているので女性側はサウナを無しにする」という話もあったそうですが、店主の「どうしてもサウナを入れたい」という思いがあり、男湯・女湯両方にサウナスペースを設けることに。

男湯にはオートロウリュのサウナと、大きな水風呂、開放的な外気浴スペースを完備。女湯にはセルフロウリュのできるコンパクトなサウナがあります。ロウリュに使うアロマ水はミント、レモン、白樺など日替わり。毎週水曜日に男湯・女湯が入れ替わります。

公式サイト:黄金湯

Sea Sauna Shack(シーサウナシャック)|千葉県館山市


大きな薪ストーブが目を引くSea Sauna Shackのサウナ室

房総半島南部に位置するオーシャンビューの貸切サウナ。醍醐味は波の音を聞き、風を浴びながらゆったりととのう時間にあります。1棟まるまる貸切なので、家族やグループ、カップルで気兼ねなく利用できます。

サウナ室で存在感を放つのが、薪ストーブとその上にうず高く積まれたサウナストーン。薪ストーブは特注で、ストーンは天然の溶岩石を使用しています。アロマ水をかけてセルフロウリュを楽しめるほか、タオルを仰いで熱波を送る「アウフグース」もセルフでできます。

スタッフはサウナスパ健康アドバイザー、サウナスパプロフェッショナル、熱波検定Aの資格を所持するサウナのプロ。初心者の方は、サウナの入り方をアドバイスしてもらえます。また、3セット目に行われるアウフグースのサービスは特にサウナ上級者の方に人気です。

公式サイト(予約):Sea Sauna Shack
※完全予約制

東京ドーム天然温泉 Spa LaQua(スパ ラクーア)|東京都文京区


Spa LaQua男性ゾーンのフィンランドサウナ「コメア」

東京ドームシティ内にある〝都心のリゾート〟。スパゾーンにあるフィンランドサウナが「ヤルヴィ」(女性ゾーン)と「コメア」(男性ゾーン)です。温度設定は70℃とやや低めですが、セルフロウリュして好みの湿度や体感温度に調整できます。

スパゾーンにはほかにもさまざまなサウナがあります。約80℃の中高温サウナ(男性・女性ゾーン)、45℃のミストサウナ(女性ゾーン)、100℃の高温サウナ(男性ゾーン)など。男性ゾーンの中高温サウナでは1日6〜7回、タオルを仰いで熱波を送る、アウフグースのサービスがあります。

公式サイト:Spa LaQua

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯|東京都練馬区


豊島園 庭の湯・温浴ゾーンのフィンランドサウナ

東京都練馬区、豊島園駅からすぐの好立地にある天然温泉施設。男女別の「温浴ゾーン」と、水着着用で男女一緒に楽しめる「バーデゾーン」があり、それぞれにフィンランドサウナを完備しています。

温浴ゾーンのサウナでは、スタッフがストーンにアロマ水をかける「アロマサービス」を14時・16時・19時の1日3回実施。イングリッシュローズや、ペパーミント、ラベンダー、白樺など全12種類のアロマを日替わりで使用しています。バーデゾーンのサウナでは、アウフグースを1日5回開催。

公式サイト:バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

綱島源泉 湯けむりの庄|神奈川県横浜市


綱島源泉 湯けむりの庄のフィンランド式サウナ

横浜市港北区で天然温泉とサウナ、岩盤浴を楽しめる「綱島源泉 湯けむりの庄」。サウナは2種類あり、フィンランド式サウナのほかに、低温のスチーム塩サウナがあります。
フィンランド式サウナでは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2022年7月現在ロウリュイベントは休止していますが、セルフロウリュや不定期のイベントを実施。

水風呂は冷鉱泉を使用しているので、サウナで汗をかき、シャワーや掛水で流した後につかると、肌にハリがでます。サウナのほか天然温泉や岩盤浴、食事処や癒し処も充実しているので丸一日楽しめます。同系列である「宮前平源泉 湯けむりの庄」にもフィンランドサウナあり。

公式サイト:綱島源泉 湯けむりの庄

アウトドアサウナ6選:自然の中でクールダウン

Sherokuma Sauna & Cafe(しぇろくまサウナアンドカフェ)|長野県信濃町


Sherokuma SaunaのサウナKIMOSABEE(キモサベ)

長野県北部・信濃町、黒姫山のふもとの森の中にあるのが、ログハウスのサウナ施設「Sherokuma Sauna & Cafe」。

約2000坪の敷地の中に、手作りのサウナ小屋、山の水を使った水風呂、ツリーテラスなどがあり、自然に溶け込むサウナ体験をできるのが魅力です。「特別豪雪地帯」に指定されているエリアなので、冬には雪降る中で外気浴を楽しむのも本場フィンランドのようで楽しいかも。

季節ごとにスタッフさんが山から摘んでくるヴィヒタもあります。ユーカリ・白樺・ミントなど、種類はその時々。9:00〜20:30の間の4枠の中から予約できます。

公式サイト(予約):SHEROKUMA SAUNA
※完全予約制

軽井沢サウナ KASA|長野県軽井沢町


アットホームな雰囲気が落ち着く軽井沢サウナKASA

軽井沢の自然豊かな地にあるアットホームなペンション「ラブラドール」に、2021年9月に完成したのが「軽井沢サウナ KASA」。ペンションの前庭に手作りのサウナ小屋があり、花崗岩を積んだ薪ストーブで、セルフロウリュをしながらのサウナ浴が楽しめます。ペンションのデッキにはジャグジーの水風呂も。プライベート感のある環境で、川のせせらぎを聞きながらクールダウンできます。

10:30〜20:00の間の4枠の中から貸切で予約でき、定員は5名です。また食事メニューや不定期でマッサージプランもあるので、サウナの前後に合わせてどうぞ。

公式サイト(予約):軽井沢ペンションラブラドール
※完全予約制

せいなの森キャンプ場|長野県阿智村


川の上にテントサウナが常設されているせいなの森キャンプ場

「日本一の星空の村」とも言われる長野県阿智村にあるキャンプ場では、川辺でテントサウナを体験できます。予約制の貸切で、3時間のプラン(森トリートサウナプラン)と、2時間のプラン(トライアル・サ活プラン)から選択可能。プランによりテントサウナの種類が異なり、3時間のプランではセルフロウリュができるタイプ、2時間のプランでは常に蒸気が出続けるタイプが楽しめます。

おすすめは1日1組限定の3時間のプラン。川の上のデッキに設置されたテントサウナで温まったらそのまま川に入れます。涼んだ後は川沿いのチェアでゆったり休憩。同じく川の上にあるドラム缶風呂も気持ちがいいですよ。

はじめにスタッフのレクチャーがあるので、テントサウナははじめての人でも安心。川沿いのため、滑りにくいサンダルを忘れずに。

公式サイト(予約):せいなの森キャンプ場
※完全予約制

八街ヴィラ(やちまたヴィラ)|千葉県八街市


八街ヴィラのサウナ小屋は目の前に水風呂あり

千葉県八街市は、里山の原風景が残るのどかな地。そこにサウナやBBQが楽しめる、プライベート感たっぷりのヴィラがあり、貸切サウナが楽しめます。10:00〜15:00までの日帰りプランと、15:00〜翌9:30までの宿泊プラン(*)は、いずれも1組限定。

三角屋根が可愛らしいサウナ小屋と水風呂、さらにプールもあるので、サウナで温まったあとは、水風呂にザブンと浸かるもよし、プールで泳ぐもよし。休憩はログハウス前の休憩スペースか、のどかな野山を見渡すデッキのリクライニングチェアでどうぞ。

公式サイト(予約):八街ヴィラ
*宿泊ヴィラのOUTは12:00まで ※完全予約制

BIO-RESORT HOTEL & SPA O Park OGOSE|埼玉県越生町


O Park OGOSEの「サウナスイートキャビン」

埼玉県の中部・越生町にある、グランピングと温浴が楽しめるリゾート施設。ここでのとっておきの滞在スタイルは、「サウナスイートキャビン」(1泊2日素泊まり2万900円/人〜)に泊まり、好きなときに好きなだけサウナに入ること。

フィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」とコラボした「サウナスイートキャビン」は、木の温もりを感じる貸切宿泊棟です。

備え付けのプライベートサウナは、セルフロウリュOK。白樺・森林・ユーカリのアロマオイルを使ってロウリュ用のアロマ水が作れます。クールダウンは屋外ジャグジー&テラスで。1棟につき4名まで宿泊可能です。オプションでプライベートアウフグースのサービスもあり。

公式サイト(予約):BIO-RESORT HOTEL & SPA O Park OGOSE
※完全予約制。宿泊者限定。

ときたまひみつきち COMORIVER(こもりば)|埼玉県ときがわ町


ときたまひみつきち COMORIVERでは外気浴が気持ちいい!

埼玉県中部の自然豊かな町・ときがわ町で、グランピングやサウナが楽しめる「ときたまひみつきち COMORIVER」。1日1組限定の「サウナデラックスキャビン」(1泊2日3万2500円/人〜)では、趣の異なる2つのサウナを貸切利用できます。

かまくら型の「イグルーサウナ」と緑の小屋の「サウナモッキ」は、どちらも薪炊きでセルフロウリュが楽しめます。
エストニアの職人が手がけた温度75℃の「イグルーサウナ」は、木材の美しさが際立つ内装。一方温度100℃の「サウナモッキ」はコンパクトで落ち着いた雰囲気。ととのい時間は川辺の椅子で涼んだり、緑に囲まれながらゆったりと過ごせます。

公式サイト(予約):ときたまひみつきち COMORIVER

個室サウナ4選:プライベート空間が嬉しい!

ソロサウナtune(チューン)|東京都新宿区


ソロサウナtuneのグループルーム

東京・神楽坂の地に2020年12月にオープンした、日本初の個室フィンランドサウナ。男女問わず幅広い年代から支持されている人気店です。

個室はグレーを基調としたスタイリッシュなデザインで、関節照明のみの明るさを抑えた空間。温度はサウナ初心者にも入りやすい低めの75〜85℃ですが、ロウリュして好みの湿度にしたり、体感温度を上げることができます。

サウナ・スパ健康アドバイザー、サウナ・スパプロフェッショナルの資格を持ったスタッフがいるので、自分に合った利用方法を丁寧にアドバイスしてもらえます。

公式サイト(予約):SOLO SAUNA tune
※完全予約制

マイサウナ暖力(だんりょく)|東京都渋谷区


マイサウナ暖力ではフィンランドのMISA社のストーブを使用

原宿にある個室サウナ「マイサウナ暖力」は、個室サウナでは珍しく、全室水風呂つきです。シャワーではなくザバっと水風呂につかりたい! という人におすすめ。ロウリュができるフィンランドサウナの施設ですが、インテリアは和風モダンなテイストです。

マイサウナ暖力は深夜まで営業しているのが嬉しいところ。4時間半の深夜コースもあるので、時間をかけてゆっくりサウナを楽しめます。夜遅くまで仕事をした後のご褒美にもぴったり。

公式サイト(予約):マイサウナ暖力
※完全予約制

ひとりサウナプラス|東京都渋谷区


壁を珪藻土塗装にしているのもひとりサウナプラスのこだわり

東京・恵比寿に2022年3月7日(サウナの日)にオープンしたのが、「ととのい」に「+α」を提案する「ひとりサウナプラス」です。こだわりのひとつが、日本では数少ない熟練のサウナ大工が手がけたサウナ室。ハンドメイドのヒノキの板張り空間で、蓄熱効率や熱対流が完璧です。サウナストーブはフィンランド製を研究し、専門家が作った純国産のオリジナル。もちろんセルフロウリュも楽しめます。

さらに「+α」としてエントランスに「整」の字の書を展示。6名の女流作家による書き下ろしです。サウナでととのったあとに鑑賞すれば、より深い「ととのい」やパワー、インスピレーションをもらえるかも。

公式サイト(予約):ひとりサウナプラス
※完全予約制

ROKU SAUNA|神奈川県横浜市


ROKU SAUNAでは6種類のアロマオイルを用意

たまプラーザ駅から徒歩2分の「ROKU SAUNA」は、「五感を満たした先の、“六”つ目の感覚『ととのう』を味わってほしい」との思いで名付けられた、個室サウナです。部屋は6つあり、すべてが2名以上利用可能なゆったり設計。サウナストーブはフィンランドのMISA社製と本格仕様です。

嬉しいのは、ドリンク、アイスキャンディー、サウナハットなどのアメニティが無料なこと。照明や音響もカスタマイズできるので、自分だけのマイサウナ空間が作れます。同性なら3人まで同室利用できます。

公式サイト(予約):ROKU SAUNA
※完全予約制

サウナの入り方-基本の楽しみ方とマナー

サウナの入り方に特に決まりはなく、自分の好きなようにリラックスして入ればOK。とはいえ初めてではどう楽しむかも分からないので、ここでは目安となる入り方・浴場でのマナー、持ち物や服装をご紹介します。基本の流れは【サウナで温まる】→【冷ます(クールダウン)】→【休憩する】。このセットをお好みで2〜3回繰り返します。もちろん1セットだけで終わらせても大丈夫です。

基本の流れ


「温まる、冷ます、休憩する」で1セット(イラスト:トンカツうま美/PIXTA)

①シャワー

シャワーで全身の汗や汚れを落として、タオルで水滴を拭き取ります。

②サウナ入室

サウナ室に入ったら、自分の好きなポジションを探しましょう。階段状になっている場合、下のほうが温度が低く、上へ行くほど温度は上がります。はじめのうちは下のほうが無難。サウナ室ではゆったり座って過ごします。

③温まる

セルフロウリュOKのサウナなら、石にアロマ水をかけてみましょう。シューーーという音と蒸気を楽しみます。ウィスキング(=白樺の枝葉で体を叩くこと)ができる場所ではウィスキングしてもいいでしょう。温度や体調にもよりますが、大体8〜12分ほど経ったらサウナ室から出ます。

④クールダウン

水風呂やシャワー、内気、外気でクールダウンします。水風呂に入る前は、シャワーやかけ湯で汗を流してから入るのがマナー。水風呂に浸かるのは1〜2分が目安です。はじめは足だけでもOK。アウトドアサウナなら川や湖、雪にダイブしたり、外気でクールダウンしてみても。

⑤休憩

クールダウンしたら休憩を。水分補給も忘れずに。

汗が引いたら終了にするか、またサウナ室に入ります。自分が気持ちいいと思ったタイミングでやめてOKです。

持ち物や服装は?

温泉施設や銭湯、サウナ専用施設を利用するのであれば、必要なものはたいていレンタルなどで揃うため、特に用意するものはありません。しかしアウトドアサウナやグループで貸切利用する場合などは、水着と飲み物、タオルを持参しましょう。また、プラスアルファで髪や頭部を熱から保護する「サウナハット」、体を冷えから守る「サウナポンチョ」があればより快適です。


水着はレンタルできる場合もあります(写真:ときたまひみつきちCOMORIVER)

フィンランド大使館に聞いた本場のサウナ事情

「サウナ」は何語かと聞かれたら、答えはフィンランド語。フィンランドはサウナ発祥の地であり〝本場〟です。今や世界各地にそれぞれのサウナ文化がありますが、ここでは本場・フィンランドのサウナ事情について、フィンランド大使館の広報部に尋ねました。

[Q]フィンランドの人にとってサウナはどんなものなのでしょう?

「日本に温泉や銭湯といった入浴文化があるように、サウナはフィンランドで長年続く文化で、生活の一部です。基本的にシャワー室が併設されているので、まずは体をきれいにするための場所になります。日本の方々と同様、リフレッシュ&リラックスするためにもサウナに入りますよ。

フィンランドの自宅にはたいていサウナが備わっています。一軒家ならもちろん、アパートにも共有サウナがあります。最近ではアパートの個室にサウナがある場合もあります。」


ヘルシンキの公共サウナ(写真:Astikainen/Helsinki Partners)

まさに日本人にとってのお風呂と同じですね。近年はフィンランドでも新たなトレンドがあるとか

「自宅にサウナが設置されているので、以前は各自でサウナ入っていましたが、ここ数年は公衆サウナが〝レトロなトレンド〟です。最近はヘルシンキの「Loÿly(ロウリュ)」のようなおしゃれなサウナスポットが増え、友人を誘い合ったりして一緒にパブリックサウナに行きます。
サウナが『お出かけスポット』のひとつになっているのが最近の傾向です。」


2016年にヘルシンキにオープンしたLoÿly(写真:YipingFeng LingOuyang/Helsinki Partners)

なるほど。日本とフィンランドでは、サウナにどんな違いがあるのでしょう?

「フィンランドのサウナにはテレビはもちろん、デジタル機器はなく、あるのは温度計程度です。唯一の『音』といえば、熱した石に水をかけるロウリュの音くらいでしょうか。もちろん友人や家族と一緒に入っていれば会話も聞こえますが。

時間を測るものがないので、それぞれが自分の体に耳を傾け、自分にとって心地良い時間だけサウナに入ります。日本のようにサウナ内に何分、クールダウンに何分、というような決まったルーティンがあるわけではありません。ルールがあるとすれば、ロウリュをするときに『水をかけてもいいですか?』と周りに声を掛けることくらい。これはロウリュすることによって室温が上がるからです。

サウナは、自分と向き合い『瞑想』できる静かな場所であると同時に、社交の場でもあります。家族や友人と一緒に入って楽しみますよ。」


フィンランドの住宅サウナ(写真:Jussi Hellsten/Helsinki Partners)

サウナは精神を整える場でもあるわけですね。ところで日本のフィンランド大使館にもサウナがあるとお聞きしました。さすがサウナの本場です

「全世界に散らばるフィンランド大使館にはたいていサウナが備わっているのですが、それは先ほどお伝えした通り、サウナが『フィンランド人の生活の一部』であり、大使館の職員が日常的に入るために使われています。

もうひとつが外交のツール、ネットワークの場所として活用するためにサウナがあります。サウナはフィンランドを特徴づける文化の一部なので、外国の皆様にユニークな体験をしていただける場所となっています。

駐日フィンランド大使館でもコロナ禍前は『サウナイルタ(=フィンランド語で[サウナの夕べ]の意)』という招待制の交流イベントを開催していました。大使館の一般的なレセプションパーティとは異なるユニークな集まりなので、参加された皆様に喜んでいただいていました。」

フィンランドの人にとってサウナは欠かせないものであることが分かりました。お教えいただきありがとうございました!


ヘルシンキサウナデーを楽しむ人々(写真:Eetu Ahanen/Helsinki Partners)

今後も進化していくフィンランドサウナ

東京近郊・関東甲信越のフィンランドサウナが体験できる施設、そしてフィンランドのサウナ事情をご紹介してきました。各施設では「はじめての人にも気軽に利用してほしい!」「こんなサウナがあったら」という思いから、独自の工夫を追求していて、結果それが新たな交流の場・自分自身と向き合う場を生み出しています。フィンランドでの新たなトレンドと並行して、今後ますます個性的なサウナが増えてきそうです。本記事で紹介したスポットの中にお近くのサウナ施設があれば、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

東京都 < 両国

なぜ銭湯には富士山の絵があるの?銭湯ペンキ絵師が描く東京都内の富士山壁画 古くから人々の生活の一部であった銭湯。大きな特徴といえば浴室の壁に描かれた銭湯壁画が挙げられます。様々な銭湯の壁に描かれるようになった富士山の絵。今回はなぜ銭湯の壁に富士山を描くようになったのか、都内でどんな壁画に出会えるのか紹介していきます。

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