Ⅰ. 八丈島はどんな島?
Ⅱ. 八丈島のビュースポット・展望台5選
Ⅲ. 八丈島の温泉4選
Ⅳ. 八丈島観光のおすすめスポット&体験《陸編》
【散策する】八丈植物公園
【散策する】裏見ヶ滝
【見る・食べる・探検する】八丈富士
八丈富士の見どころ① ふれあい牧場
八丈富士の見どころ② 山頂経由のお鉢めぐり
八丈富士の見どころ③ 浅間神社
【探検する】三原山
三原山の見どころ① 硫黄沼(いおうぬま)
三原山の見どころ② 唐滝
三原山の見どころ③ 山頂
【癒される】癒香(ゆこう)
【知る】八丈島歴史民俗資料館
Ⅴ. 八丈島観光のおすすめスポット&体験《海編》
【遊ぶ】乙千代ヶ浜海水浴場
【遊ぶ】底土海水浴場
【見る】ホエールウォッチング
Ⅵ. シュノーケリングツアー・体験ダイビング催行ショップ
Ⅶ. 八丈島の伝統工芸&グルメをさくっと紹介
黄八丈|島の名前の由来にもなった絹織物
島寿司|保存がきくよう工夫されたお寿司
くさや|塩を大事に使った結果生まれた特産品
明日葉|香りが強く天ぷらもおひたしも美味
まとめ

太平洋に縦に並ぶ伊豆諸島。有人島の中で青ヶ島に次いで南にあるのが八丈島です。

江戸時代には「鳥も通わぬ……」と謳われたものですが、今日では富士箱根伊豆国立公園の風光明媚な南の楽園として親しまれるようになりました。

東京都心から約287km、飛行機で1時間弱。年間平均気温18度の青い空と海に囲まれた南国のリゾートアイランド、八丈島をご案内します。

※本記事に掲載の情報は、2023年8〜9月時点のものです。諸事情により変更となる場合があります。お出かけの際は公式サイト等で最新情報をご確認ください

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八丈島への船旅イメージ

八丈島への行き方ガイド:島の概要からアクセス法・料金・時間の比較まで 八丈島への行き方はイレギュラーを含めて3通り。ANAの飛行機、東海汽船の大型客船、そしてヘリコプターです。それぞれの所要時間や料金目安、交通費を安く抑えるコツ、大阪や名古屋など関西方面からのアクセスを簡単にまとめました。

Ⅰ. 八丈島はどんな島?

八丈島から八丈小島を望む

八丈島から八丈小島を望む

八丈島の住所は「東京都八丈町」。島名の由来は、ここで織られる絹織物の長さが八丈あったことから島の名前につながったと伝えられています。

行政上はれっきとした首都圏なのですが、ここではヤシの木々が風にそよぎ、色鮮やかな南国の花々があなたを迎えてくれます。温暖多雨の気候によって様々な野菜や果物にも恵まれ、とにかく自然の魅力でいっぱいのリゾートエリアといえるでしょう。

上空から見た八丈島。画面右下の山は三原山、左上の山が八丈富士。八丈島空港はひょうたんの真ん中部分にあります

上空から見た八丈島。画面右下の山は三原山、左上の山が八丈富士。八丈島空港はひょうたんの真ん中部分にあります(出典:地理院地図)

八丈島の地形は、東西にある2つの火山がくっついたひょうたん型をしており(NHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』のモデルという説もあります)、最高地点は西の山に属する八丈富士(854m)です。念のため補足しておくと、八丈富士は長く活動していない休火山です。

八丈島に人が住み始めたのはおよそ7000~6000年も前の縄文時代からのようです。郷土料理には島寿司や、くさやなどの伝統グルメから、最近では八丈島特産のムロアジを使ったムロメンチバーガーまで幅広い食文化を持っています。

Ⅱ. 八丈島のビュースポット・展望台5選

火山の噴火によってできた八丈島では、高台からの絶景や溶岩が作り出した奇景に圧倒されます。また、流人が作ったユニークな風景も必見。八丈島でのドライブや散策で立ち寄りたいビュースポットをご紹介。

1. 登龍峠展望台

登龍峠展望台からの眺め。正面に見えるのが八丈富士、その奥の小さな山が八丈小島

登龍峠展望台からの眺め。正面に見える山が八丈富士、その奥の小さな山が八丈小島(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

三原山の東側にある登龍峠(のぼりゅうとうげ/のぼりょうとうげ)展望台は、新東京百景(※)にも選定された風景が見られる場所。三根地区の街並みと、八丈富士、遠くには八丈小島まで見渡せます。

※新東京百景:1982年に東京都が選定した100の風景。「都民の日」制定30周年を記念して選定されました。

●場所:東京都八丈町三根
●関連サイト:八丈町/登龍峠展望

2. 大坂トンネル展望台

三原山を挟み、登龍峠展望台の反対側にある展望台が大坂峠展望台です

三原山を挟み、登龍峠展望台の反対側にある展望台が大坂峠展望台です

大阪トンネル展望台は、登龍峠展望台の逆サイドである三原山西側にあります。八丈一周道路途中、「大坂トンネル」の手前にあり、八丈富士や八丈小島、青々とした海の絶景が広がります。

●場所:東京都八丈町大賀郷
●関連サイト:八丈町/大坂トンネルの展望

3. 大里の玉石垣

大里の玉石垣。人の手で運んだと思うと見え方も変わってきますね

大里の玉石垣。人の手で運んだと思うと見え方も変わってきますね(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

大里の玉石垣はその名の通り、丸い玉のような石が積まれた石垣。かつて流人たちが集落から約1km離れた海岸から、丸い石を運び、石垣を築いたといいます。石が丸いのは黒潮に揉まれるうちに角がとれたからなのだそう。

●場所:東京都八丈町大賀郷
●関連サイト:八丈町/陣屋跡(玉石垣)

4. 名古の展望台

名古の展望台からの眺め

名古の展望台からの眺め

三原山の南側にあるのが、名古の展望台です。ここからの眺望はほかの2つの展望台とは趣を異にします。右手には断崖、正面には広大な海、眼下には洞輪沢港(ぼらわさわこう)が望め、ダイナミックな景色に圧倒されます。

●住所:東京都八丈町末吉
●関連サイト:八丈町/名古の展望

5. 南原千畳岩海岸

八丈島が火山島であることを思い出させる南原千畳岩海岸

八丈島が火山島であることを思い出させる南原千畳岩海岸

海沿いに黒々とした岩が広がる南原千畳岩海岸は、八丈富士の噴火によってできた場所。噴火であふれ出した溶岩が海にせり出し、冷えて固まりました。夕日が美しい場所として知られています。

●場所:東京都八丈町大賀郷
●関連サイト:八丈町/南原千畳岩海岸

Ⅲ. 八丈島の温泉4選

八丈島には三原山のふもとに温泉が点在。いずれも町が運営していて、なかには入浴料無料の場所も。絶景を望む4つの温泉をピックアップしてご紹介。

1. みはらしの湯

末吉地区にある「みはらしの湯」

末吉地区にある「みはらしの湯」(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

八丈島の南東側にある「みはらしの湯」は、八丈島随一の眺望が楽しめる温泉です。大露天風呂と内風呂はいずれも海に面していて、特に大露天風呂は眺望を遮るものがありません。21時30分まで営業しているので(入場は21時まで)、星空を眺めながらゆったり湯につかれるのも特徴。火曜定休、料金は500円です。

●住所:東京都八丈町末吉581-1
●公式サイト:末吉温泉「みはらしの湯」

2. 裏見ヶ滝温泉

中之郷地区にある「裏見ヶ滝温泉」

中之郷地区にある「裏見ヶ滝温泉」

裏見ヶ滝温泉は中之郷地区にある温泉。「裏見ヶ滝」の近くにあり、滝の音や木漏れ日、森林の空気を楽しみながら温泉浴ができます。男女混浴のため利用の際は水着をお忘れなく。また、せっけん、シャンプーの使用不可です。年中無休、料金は無料です。

●住所:東京都八丈町中之郷裏見ヶ滝温泉
●公式サイト:裏見ヶ滝温泉
※道路を挟んで向かい側にお手洗いあり。お手洗い内にも脱衣所あり

3. やすらぎの湯

同じく中之郷地区にある「やすらぎの湯」

同じく中之郷地区にある「やすらぎの湯」(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

やすらぎの湯も裏見ヶ滝温泉と同じ中之郷地区にあります。浴槽からは海を一望でき、天気のいい日には遠く青ヶ島まで望むことができます。施設内には休憩室もあり、湯上がりもゆったり過ごせます。木曜定休、料金は300円です。

●住所:東京都八丈町中之郷1442
●公式サイト:中之郷温泉「やすらぎの湯」

4. 足湯きらめき

「足湯きらめき」も中之郷地区にある足湯の温泉。ここからザトウクジラが見えることもあります

「足湯きらめき」も中之郷地区にある足湯の温泉。ここからザトウクジラが見えることもあります

足湯きらめきも、中之郷地区にある温泉で、足湯専用の施設です。こちらも海を一望できるビューポイントにあり、1月頃は天気がよければ水平線に沈む夕日も望めます。また、足湯から見える海は、クジラの目撃情報が多いポイント。運がよければクジラが見られるかもしれません。年中無休、料金は無料です。

●住所:東京都八丈町中之郷足湯きらめき
●公式サイト:足湯 きらめき

Ⅳ. 八丈島観光のおすすめスポット&体験《陸編》

八丈島には亜熱帯植物が生い茂る2つの山があり、ジャングルの中を探検するのも大きな楽しみ。本土(内地)ではなかなか見られないような景色に出合えますよ。

【散策する】八丈植物公園

八丈植物公園の植物たち

八丈植物公園の植物たち

空港から車で3分の八丈植物公園では八丈島の町の花、「ストレチア(ストレリチア)」を見ることができます。ストレチアの原産地は遠く南アフリカの喜望峰。花のかたちから「極楽鳥花」と呼ばれて親しまれています。広大な八丈植物公園には約100種類の熱帯・亜熱帯植物があり、島特有の植物を楽しみながら散策できるのが魅力です。

【八丈植物公園】
●住所:東京都八丈町大賀郷2843
●公式サイト:八丈植物公園情報

【散策する】裏見ヶ滝

裏見ヶ滝の散策コースは1周約15分

裏見ヶ滝の散策コースは1周約15分

滝の裏側を通ってジャングル気分を味わえる珍しい滝が「裏見ヶ滝」です。遊歩道には『ジュラシック・パーク』を思わせるような原生林や植物が生い茂り、マイナスイオンに癒されるパワースポットになっています。滝を見下ろしながら入浴ができる「裏見ヶ滝温泉」は無料ですが、男女混浴のため水着着用です。

【裏見ヶ滝】
●場所:東京都八丈町中之郷
●関連サイト:八丈町/裏見ヶ滝

【見る・食べる・探検する】八丈富士

山と海の近さに驚かされます

山と海の近さに驚かされます(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

八丈富士は標高854m。伊豆諸島で一番高い山で、その美しいフォルムは島のシンボルになっています。山頂には大きな火口があります。1万年前に誕生した美しい円錐状成層火山(富士山と同じコニーデ型)は直径400m、深さ50m。登山口から頂上まで、360度のパノラマを楽しみながらのハイキングができます。

【八丈富士】
●場所:八丈島西側
●関連サイト:八丈島観光協会/ダイナミックな自然を感じる八丈島トレッキング
●登山届について:八丈島観光協会/八丈富士・三原山の登山届について

八丈富士の見どころ① ふれあい牧場

牛が草をはむ姿に癒されるふれあい牧場

牛が草をはむ姿に癒されるふれあい牧場

「ふれあい牧場」は八丈富士の中ほどにあって、畜産振興を目的につくられました。放牧している牛ですが、近寄ったら間近で観察することもできます。のんびりと牛の群れを眺めながら島の自然が満喫できるでしょう。三原山と海、八丈島の市街地、そして空港までが一望できる牧場は高地にあるため市街地よりやや気温が低いといえます。

【ふれあい牧場】
●住所:東京都八丈町大賀郷
●時間:9:00〜16:00
●定休:無休
●料金:無料
●公式サイト:ふれあい牧場

八丈富士の見どころ② 山頂経由のお鉢めぐり

絶景続きの八丈富士お鉢巡り

絶景続きの八丈富士お鉢巡り

八丈島を体験するなら、八丈島山頂の火口を一周する「お鉢めぐり」(お鉢めぐりを参照)に、ぜひトライしたいものです。ただし登山口を出発したらもうトイレはないので注意。伊豆諸島最高峰の山頂、標高854mから見る海の眺めは見事で、海の深い青は「八丈ブルー」と称されます。火口の分岐点まではゆっくり休憩もはさみながら歩くのがいいでしょう。

【八丈富士お鉢めぐり】
●場所:八丈島西側
●関連サイト:八丈島観光協会/ダイナミックな自然を感じる八丈島トレッキング

八丈富士の見どころ③ 浅間神社

お鉢巡りコースから下った先、火口にある浅間神社の鳥居

お鉢巡りコースから下った先、火口にある浅間神社の鳥居(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

火口内にある「浅間(せんげん)神社」は、お鉢めぐりで最初の分岐点から10分ほどのところ。鳥居が見えてくると奥のほうに丸い石がたくさん置かれています。実はこちらに参拝する前にはちょっとした準備が必要なのです。「横間海岸」(おうまかいがん)に立ち寄って、玉石を拾って願いごとを書いて奉納すると願い事が叶うと言われています。

【浅間神社】
●場所:東京都八丈町三根
●関連サイト:-

【探検する】三原山

八丈富士方面から見る三原山

八丈富士方面から見る三原山

三原山は標高700メートルの火山。こちらも海中火山の噴火によって生まれた成層火山で何度か噴火を繰り返して活動を休止した後、山が削られ、現在の複雑な地形となりました。すそ野の海岸線も断崖絶壁になっています。「登山口」にあるいくつかのコースから選んで出発です。軽登山用の靴かスニーカーでも大丈夫ですが、サンダルはNGです。

【三原山】
●場所:八丈島東側
●関連サイト:八丈島観光協会/ダイナミックな自然を感じる八丈島トレッキング
●登山届について:八丈島観光協会/八丈富士・三原山の登山届について

三原山の見どころ① 硫黄沼(いおうぬま)

深い緑の硫黄沼。沼の色は黄色っぽい日もあるそう

深い緑の硫黄沼。沼の色は黄色がかっている日もあるそう

三原山は緑豊かな渓谷に囲まれたエリアです。野鳥も多く、個性豊かな鳥たちの音色が楽しめます。コース途中にあるのが「硫黄沼」。硫黄成分が含まれているので、日によって水面の色の変化を楽しめます。硫黄沼から先は、急勾配の小さなダムをロープで登ったり、川を渡ったりと、冒険気分を味わえる楽しい道のりが待っています。

【硫黄沼】
●場所:東京都八丈町樫立
●関連サイト:八丈島観光協会/緑豊かな神秘の森で癒しの沢歩き

三原山の見どころ② 唐滝

しぶきと苔が美しい唐滝

しぶきと苔が美しい唐滝

三原山の中腹付近に見えてくるのが、「唐滝」です。常に水が流れており、島内最大の落差36mの滝は二重の虹を作って喜ばせてくれることもあります。シャワーのようにやわらかく降り注ぐ飛沫が疲れたからだを癒してくれるのは得難い体験。滝つぼの周囲には鮮やかな緑のコケが繁っており、心洗われるひと時が過ごせます。

【唐滝】
●場所:東京都八丈町樫立
●関連サイト:八丈島観光協会/緑豊かな神秘の森で癒しの沢歩き

三原山の見どころ③ 山頂

三原山山頂にはカルデラの絶景が広がります

三原山山頂にはカルデラの絶景が広がります

常緑広葉樹の登山道を登りきったあたりから、直径1キロメートルの火山性の窪地(カルデラ)が見渡せる尾根道になり、やがて火口が目に入ってきます。火口内はかつて湖だった頃の名残の「大池・小池」が湿地帯として残っています。水がなければ中に入ることも可能です。山頂からは南の方角、70キロメートルの距離をへだてて隣の青ヶ島が見えます。

【三原山山頂】
●場所:八丈島東側
●関連サイト:八丈島観光協会/ダイナミックな自然を感じる八丈島トレッキング

【癒される】癒香(ゆこう)

夏はサンセットや星空が美しい海辺ヨガ

夏はサンセットや星空が美しい海辺ヨガ。時間は2時間〜。南原千畳敷の天然溶岩の上でグラウンディング(=大地の上に裸足で立つこと)をするところから始まります

ヨガ&アロマセラピーで八丈島の自然を感じながらリトリート時間が過ごせる「癒香(ゆこう)」。ヨガ歴25年、八丈島暮らし20年の玉井さんがセラピストを務めます。癒香のヨガメニューは2時間の海辺ヨガや3時間の森林ヨガ、半日ヨガなど。いずれも野外で行います。

ヨガを野外で行うことは、「ヨガ」が本来持つ「(大きな存在と小さな存在が)繋がる」という意味に則っています。海を見ながら、空を見ながら、山を見ながら。自分と、八丈島の大地・空とが繋がるひと時は、忙しない日常から解放され心が柔らかくなります。

【癒香】
●住所:東京都八丈町大賀郷
※ヨガセラピーは全コース送迎可
●営業日:土日祝、8月のお盆期間
●料金:アロマトリートメント 1時間7700円〜
    ヨガセラピー2時間 7700円~
●公式サイト(予約):癒香 (ゆこう)|東京 八丈島

【知る】八丈島歴史民俗資料館

八丈島の歴史文化を知るなら外せないスポット

八丈島の歴史文化を知るなら外せないスポット(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

八丈島の古くからの遺跡や、人々の暮らし、経済や産業の展示で見逃せないのが「八丈島歴史民俗資料館」です。伝統工芸の黄八丈の展示や、島言葉を集めた「島言葉かるた」などのほか、関ヶ原の戦いで知られる宇喜多秀家(うきた ひでいえ)をはじめ、累計1900人にのぼる島流しの状況の資料もあります。島の人たちはこれら流人を大切に扱ったと言い伝わっています。

【八丈島歴史民俗資料館】
●住所:東京都八丈町大賀郷2466-2(八丈支庁展示ホール内)
●時間:9:00〜16:30
●定休:無休
●料金:100円
●公式サイト:八丈島歴史民俗資料館

Ⅴ. 八丈島観光のおすすめスポット&体験《海編》

八丈島の海での楽しみは海水浴のほか、シュノーケリング、ダイビング、少し沖のほうへ出てクジラを見たり、無人島に上陸するツアーなどなど。海岸線はごつごつとした岩場が多めです。黒潮が流れる八丈島の海は透明度が高く、吸い込まれそうな深い青が特徴的。その青は「八丈ブルー」と呼ばれています。

【遊ぶ】乙千代ヶ浜海水浴場

乙千代ヶ浜海水浴場には海水の「プール」と「池」がありますが、写真は「池」

乙千代ヶ浜海水浴場には海水の「プール」と「池」がありますが、写真は「池」(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

八丈一周道路から海に向かって、手書きの看板を頼りに海水浴場を目指します。最寄りのバス停からだと徒歩で20分少々で「乙千代ヶ浜」ですが、タクシーやレンタカーで行くのがおすすめです。ここは人工的に囲われ、小魚がたくさん泳ぐタイドプールが人気です。ダイビングや海水浴には、左奥から海にエントリーできますが、沖には出ないように注意です。

【乙千代ヶ浜海水浴場】
●住所:東京都八丈町樫立
●公式サイト:八丈島観光協会/乙千代ヶ浜(おっちょがはま)

【遊ぶ】底土海水浴場

底土海水浴場。大型客船が入港する底土港のすぐ近くにあります

底土海水浴場。大型客船が入港する底土港のすぐ近くにあります

八丈島で一番メジャーなビーチは「底土海水浴場」です。八丈島のビーチは岩場が多いのですが、ここは島内唯一の人工砂浜。黒い砂ビーチと堤防があり、海水浴やシュノーケリングが楽しめます。場所は大型客船を降りた港のすぐ隣り。ウミガメと出会えたり、元気な子どもたちが中央の堤防から飛び込んだり。八丈島の風物詩がいっぱいです。

【底土海水浴場】
●住所:東京都八丈町三根
●公式サイト:八丈島観光協会/底土海水浴場(そこど)

【見る】ホエールウォッチング

八丈島沖合でジャンプするザトウクジラ

八丈島沖合でジャンプするザトウクジラ(写真提供:一般社団法人 八丈島観光協会)

ザトウクジラは沖縄や小笠原諸島近海で見られることが知られていますが、2015年の冬から突然八丈島近海での発見が相次ぎました。理由は不明ですが、近年は連日のように陸上からのホエールウォッチングや海上ツアーで迫力あるクジラの姿を目撃できます。2022年の海上調査では実数72頭ものザトウクジラの確認が報告されたということです。

【ホエールウォッチング】
●場所:-
●関連サイト:
八丈島観光協会/八丈島でホエールウォッチング
【特設サイト】八丈島ホエールウォッチング

Ⅵ. シュノーケリングツアー・体験ダイビング催行ショップ

「八丈ブルー」をもっとも強く感じられるのは、やっぱり海の中。透き通った海の中をゆく体験は離島ならではです。ここではシュノーケリングツアーを催行しているショップ、ライセンスを持っていなくても参加できる体験ダイビングのツアーを催行しているショップをまとめています。

シュノーケリングツアーのあるショップ

SATO Diving Center
椎 しいのき
ダイブハウスカナロア
八丈島クラウンダイバース
八丈島 ダイビングショップ アラベスク
八丈島オーシャンブルーヴァード
ブーメラン
レグルスダイビング

体験ダイビングのあるショップ

※ダイビングのあとに飛行機に乗るのは健康上NG。飛行機で帰る場合、飛行機に乗る当日はダイビングができないのでご注意を。

八丈島 ダイビングショップ アラベスク
アルケロンダイビングクラブ
八丈島オーシャンブルーヴァード
オリーブダイビングクラブ八丈島
八丈島クラウンダイバース
ダイビングクラブ コンカラー
SATO Diving Center
ダイビングスズミ
ダイブハウスカナロア
比三一ダイバーズクラブ
ブーメラン
ダイビングベース ブリーズ
レグルスダイビング

Ⅶ. 八丈島の伝統工芸&グルメをさくっと紹介

黄八丈|島の名前の由来にもなった絹織物

黄八丈の織りの工程

黄八丈の織りの工程

黄八丈は江戸時代から年貢の代わりに幕府に納められ、人形浄瑠璃の衣装として採用されるなど伝統工芸品として高い評価を得てきました。黄色、樺(かば)色、黒色の3色を基調とした美しい絹織物です。染料は島内に自生している植物を草木染として使います。八丈島固有の風土の中から生まれた「染め」と「織り」に大きな特徴があります。

【黄八丈】
●関連サイト:八丈島観光協会/日本三大紬「黄八丈」

島寿司|保存がきくよう工夫されたお寿司

トビウオやメダイなど、近海で獲れた魚をネタに使う島寿司

トビウオやメダイなど、近海で獲れた魚をネタに使う島寿司

八丈島を代表する郷土料理は「島寿司」です。旬の魚を醤油ベースのタレに漬けて濃い目の「ヅケ」にしたネタ、シャリは日持ちを良くするためやや甘めの酢飯を使用します。ネタも濃い目に調理されています。珍しいのが、昔はこの地方でワサビが手に入らなかったこともあって代わりにカラシを載せること。島内の寿司屋や多くの飲食店で提供されています。

【島寿司】
●関連サイト:八丈島観光協会/島を代表する郷土料理

くさや|塩を大事に使った結果生まれた特産品

八丈島はじめ伊豆諸島各島の特産品でもあるくさや

八丈島はじめ伊豆諸島各島の特産品でもあるくさや

伊豆諸島の珍味、「くさや」は江戸時代から人気の干物。くさや液に浸けてから干すのですが、独特の臭みを発するところから落語のネタとしてよく取り上げられてきました。そのせいで落語家に根強い人気があり、くさやを肴に飛行機の中で一杯やったという立川談志師匠などはその代表格。八丈島のくさやは「青むろあじ」と「とびうお」からつくります。

【くさや】
●関連サイト:八丈島名産 ムロくさや・トビくさや

明日葉|香りが強く天ぷらもおひたしも美味

おつまみにもぴったりの明日葉の天ぷら

おつまみにもぴったりの明日葉の天ぷら

八丈島の健康野菜として知られるのが「あしたば」。別名「八丈草」ともいわれます。「きょう新芽を摘んでも、翌日にはまた新しい芽が出てくる」といわれるほど生命力が強いことがその名の由来とされています。あしたばは八丈島の食卓を彩るソウルフードでもあります。とくに天ぷらはうどんやおそばにのせて、また塩でいただいても楽しめます。

【明日葉】
●関連サイト:八丈島の健康野菜あしたば

まとめ

八丈島は早くから日本の歴史に登場してきた島であり、その痕跡が島のあちこちに残って、訪ねてくる人たちを魅了してきました。そして現在も、八丈島は自然保護やマリンスポーツ、グルメ文化やアウトドアなど魅力の領域を広げて、なおも進化し続けながら幅広い年齢層の人気を集めています。古くて新しい島の生き方。ある意味、不思議な島といえませんか。


Text:丹澤次郎/Erika Nagumo Edit:Erika Nagumo
写真(特記ないもの):PIXTA/写真AC