- 1. 下呂温泉の【食事付きプランありの宿】
- 《下呂温泉エリア》ランチ付きプラン:水明館
- 《下呂温泉エリア》ランチ付きプラン:懐石宿 水鳳園
- 《下呂温泉エリア》夕食付きプラン:湯之島館
- 《下呂温泉エリア》夕食付きプラン:下呂彩朝楽本館
- 2. 下呂市内の【日帰り入浴施設】(温泉)
- 《下呂温泉エリア》幸乃湯(さちのゆ)
- 《馬瀬エリア》南飛騨・馬瀬川温泉 美輝の里
- 《小坂エリア》濁河(にごりご)温泉 市営露天風呂
- 3. 下呂市内の【日帰り観光で訪れたいスポット】
- 《下呂温泉エリア》飛騨牛茶寮 神月
- 《馬瀬エリア》マウンテンライフ飛騨
- 《萩原エリア》飛騨街道萩原宿
- 《小坂エリア》巌立峡(がんだてきょう)
- 《金山エリア》筋骨めぐり
- 4. 紹介スポット一覧MAP
- おわりに
名古屋市や岐阜市の中心部からは、車で2時間ほどで訪れることができる下呂。下呂の旅といえば温泉宿に泊まって……というイメージがありますが、日帰りでも充実の温泉旅が楽しめますよ。
この記事では「日帰りで楽しむ下呂市の温泉旅」をテーマに、温泉宿の日帰りプランや、下呂市内の日帰り入浴施設、日帰りでも満足感の高い下呂市内各地のスポットをご紹介していきます。
TOP画像:湯之島館の展望露天風呂(写真提供:湯之島館)
※本記事に掲載の情報は2023年11月時点のものです。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は各公式サイト・公式SNS等で最新情報をご確認ください
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◯ 【下呂温泉の食べ歩きグルメ11選】飛騨牛に自家製バター、スイーツetc
1. 下呂温泉の【食事付きプランありの宿】
「1日休みしか取れない」「特別な日に特別な計画を立てたい」など、宿泊はせずとも温泉旅のような特別な時間を過ごしたい、ということ、ありますね。そんなときは宿の食事付き日帰りプランを利用するのはいかがでしょう。
食事&温泉がセットになった日帰りプランは、予約さえしてしまえば半日満喫できるので、計画を考える余裕がない忙しい人・計画を立てるのが面倒くさいズボラさんにもおすすめです。
《下呂温泉エリア》ランチ付きプラン:水明館
日帰りプランで利用できる「山水閣」1階の野天風呂(男湯)。山水閣は水明館に4棟ある宿泊棟のうちのひとつです(写真提供:水明館)
ランチと入浴がセットになったお得なプランが豊富にあるのが下呂温泉の老舗湯宿・水明館。ランチは館内に複数ある食事処のいずれかでいただけます。飛騨牛ひつまぶし膳や、飛騨牛カレーランチ、点心+中華粥コースなど、好みに合わせてプランを選ぶことができます。
温泉は、野趣あふれる「野天風呂」か、街を一望する「展望大浴場」のどちらかが利用可能。当日の電話予約も可能なので気軽に訪れることができるのも嬉しいポイントです。
【水明館 日帰りプラン詳細】
●住所:岐阜県下呂市幸田1268
●時間:プランにより異なる
●料金:食事+温泉2800円~
●客室:なし
●予約サイト:水明館/日帰りプラン
左:日帰りプランでいただけるメニューのひとつ「飛騨牛ひつまぶし膳」 右:日帰りプランで利用できる「飛泉閣」9階の「展望大浴場」(写真提供:水明館)
《下呂温泉エリア》ランチ付きプラン:懐石宿水鳳園
日帰りプランで利用できる貸切風呂「睦美の湯」。写真手前の半露天湯のほか、写真左奥のマイクロバブルの露天湯も利用できます(写真提供:懐石宿 水鳳園)
飛騨牛を中心としたコース料理のランチと貸切風呂での入浴を楽しめます。貸切風呂「睦美の湯」には、半露天のお風呂と露天風呂があり、45分間他人に気兼ねせず入浴できます。
食事は水鳳園に隣接する「飛騨牛茶寮神月」で。落ち着いた古民家風の佇まいの食事処で、飛騨牛A4肩ロースステーキを中心としたコース料理をいただけます。貸切温泉とブランド牛のコンボは幸せそのもの。贅沢な休日を演出してくれます。
【懐石宿 水鳳園 日帰りプラン詳細】
●住所:岐阜県下呂市森2519-1
●時間(食事):11:00~12:30 または 12:40~14:00
●時間(入浴):12:00~14:00の間の45分(毎時00分スタート)
●料金:ランチ+貸切露天 6600円~
●客室:なし
●予約サイト:懐石宿 水鳳園/日帰りプラン
食事は宿の横に建つ「飛騨牛茶寮 神月」で。上:ランチコースの一例。下:「飛騨牛茶寮 神月」の庭園と半個室(写真提供:懐石宿 水鳳園)
《下呂温泉エリア》夕食付きプラン:湯之島館
下呂温泉の街並みを一望できる「展望露天風呂」。日帰りプランで利用できます(写真提供:湯之島館)
大浴場&展望露天風呂と、温泉付き客室「景山荘」での滞在、季節の会席料理の夕食を楽しめるのが「湯之島館」です。本館は国の登録有形文化財に指定されている三階建ての木造建築。玄関や応接ロビー、渡り廊下など随所でその趣を感じられます。
温泉街を見下ろす高台に建つため、露天風呂からの眺望は抜群。夕食は飛騨牛がふんだん盛り込まれたお料理の数々をいただけます。時間も15~22時までたっぷり。最大7時間過ごすことができます。特別な日のお出かけに、訪れてみてはいかがでしょうか。
【湯之島館 日帰りプラン詳細】
●住所:岐阜県下呂市湯之島645
●時間:IN15:00 OUT22:00
●料金:食事+温泉1万5400円~
●客室:あり
●予約サイト:湯之島館/日帰りプランから選ぶ
上:夕食でいただける会席料理の一例 下左:大浴場 下中:温泉付き客室「景山荘」のお風呂 下右:「景山荘」の室内(写真提供:湯之島館)
《下呂温泉エリア》夕食付きプラン:下呂彩朝楽本館
眺望のいい大浴場。入浴可能な時間が朝から夜までなので、好きなタイミングで入浴できるのが嬉しいですね(写真提供:下呂彩朝楽本館)
「下呂彩朝楽本館」は、バイキング形式の夕食を楽しめるのが特徴。バイキングには「恵那鶏(えなどり)めし」や「恵那鶏の鶏ちゃん焼き」といったご当地の名物料理から、自家製ローストビーフやせいろ蒸しなど必食のメニューまでバラエティに富んだ料理が並びます。
ライブキッチンではシェフが目の前で作った出来立てをすぐにいただけます。高台に建っているため温泉からの眺望は抜群。楽しい思い出作りにぴったりで、子ども連れの旅行にもにもおすすめです。
【下呂彩朝楽本館 日帰りプラン詳細】
●住所:岐阜県下呂市幸田1605
●時間(食事):17:00〜21:00
●時間(入浴):9:00〜11:00、13:00〜23:00
●料金:食事+温泉6050円
●客室:なし
●予約サイト:下呂彩朝楽本館/日帰りプランのご案内
上:夕食バイキングの一例 下左:下呂彩朝楽本館・外観 下中:日帰りプランは客室はつきませんがロビーで休憩できます 下右:夜の大浴場(写真提供:下呂彩朝楽本館)
2. 下呂市内の【日帰り入浴施設】(温泉)
下呂市内には下呂温泉、南飛騨馬瀬川温泉、飛騨川温泉、 濁河(にごりご)温泉などさまざまな温泉があります。下呂市は広く、エリアごとに自然、街並みなど、異なる見どころがたくさん。ちょっと広いエリアをドライブしながらそれぞれのエリアの日帰り湯に立ち寄ってみるのはいかがでしょう?
《下呂温泉エリア》幸乃湯(さちのゆ)
下呂駅から徒歩10分、温泉街の中心にほど近い場所にあります。昔ながらの銭湯のような趣のある佇まい。露天風呂・ハイドロ風呂・打たせ湯・サウナなど、家族風呂を含めると7種類のお風呂があります。
銭湯価格で天然温泉、しかも露天風呂やサウナまで楽しめるのは嬉しいところ。家族風呂を除いてシャンプーやボディソープの備え付けはありませんが、番台前の自動販売機で購入できます。
【幸乃湯】
●住所:岐阜県下呂市幸田1144
●時間:12:00〜22:00(最終受付21:30)
●定休:火曜
●料金:430円
●サウナ:あり
●公式サイト:飛騨路 下呂温泉 幸乃湯
※編集部しらべ
《馬瀬エリア》南飛騨・馬瀬川温泉 美輝の里
左上:男性露天風呂 右上:内風呂 左下:箱蒸し。箱の中に入って扉を閉め、首から下を温めます 右下:レストラン「いわつつじ」では日帰り利用者向けのメニューも豊富。写真は飛騨地方や奥美濃地方などの郷土料理「鶏ちゃん」の定食(写真提供:美輝の里)
下呂の温泉街から車で25分ほどの場所にある馬瀬(まぜ)地域。そこに湧く南飛騨馬瀬川温泉を楽しめるのが「南飛騨・馬瀬川温泉 美輝の里」です。美輝の里は、温泉施設と宿泊施設とが揃い、緑の清流に囲まれた自然の中でゆったり過ごせるやすらぎの里。
温泉では2つの露天風呂や、釜風呂、箱蒸しなど、17種通りの温浴が楽しめます。露天風呂に浸かれば、自然いっぱいの景色に癒され、馬瀬の魅力を存分に感じられるでしょう。併設のレストランでは、「けいちゃん」や飛騨牛といったご当地グルメを楽しめます。
【馬瀬川温泉スパー美輝】
●住所:岐阜県下呂市馬瀬西村1695
●時間:10:30〜21:30(最終受付21:00)
●定休:ホテル美輝に準ずる
●サウナ:あり
●公式サイト:南飛騨・馬瀬川温泉 美樹の里
《小坂エリア》濁河(にごりご)温泉 市営露天風呂
左上:男湯 左下:女湯 右:秋には紅葉を見ながらお風呂につかれます。浴室にはシャンプー、リンス、ボディーソープあり(写真提供:濁河温泉市営露天風呂)
JR下呂駅周辺エリアから車で約1時間15分。標高1800mの高地で4月下旬から11月上旬まで営業している秘境露天風呂です。男湯・女湯ともに湯船は広々。大自然の中で、周囲の景色を楽しみながら源泉掛け流しの湯を楽しめます。
春は新緑、夏は濃い緑、秋は紅葉が綺麗です。市街地からは少々遠いですが、濁河温泉までの道中、県道441号は「御嶽パノラマライン」と呼ばれ、御嶽山の景色が素晴らしい道。ドライブを楽しみながらアクセスできます。道中道幅が狭い箇所・カーブの多い箇所もあるので安全運転でどうぞ。
【濁河温泉 市営露天風呂】
●住所:岐阜県下呂市小坂町落合濁河温泉
●営業期間(2023年):4月22日(土)~11月5日(日)
※2024年も4月下旬から営業予定です
●時間:10:00〜17:30(最終受付17:00)
※8月は10:00〜18:30(最終受付18:00)
●定休:第2・第4水曜(祝日の場合は翌日休)
※GW、8月は無休
●公式サイト:濁河温泉 市営露天風呂
3. 下呂市内の【日帰り観光で訪れたいスポット】
下呂市内では下呂温泉以外にも、大自然を全身で味わうアクティビティ、ユニークな街歩きが楽しめます。ここでは下呂市内の下呂温泉エリア、馬瀬エリア、萩原エリア、小坂エリア、金山エリアに分けて、日帰り旅でも大満足のスポットを紹介します。
《下呂温泉エリア》飛騨牛茶寮 神月
左上:「飛騨牛神月ランチコース」 右上:1日5食限定・平日限定の「飛騨牛ハンバーグランチ」 左下:ディナーの「神月コース」 右下:お子さまメニューもあり。写真は「お子様ランチ(ハンバーグ付き)」(写真提供:懐石宿 水鳳園)
先に紹介した「懐石宿水鳳園」に隣接する食事処です。こちらではランチやディナーの食事のみでも利用することができます。食事はコース料理がメインで、飛騨牛のステーキや、サラダ、スープなどがいただけます。
一流の食材を、一流のシェフが腕を振るい提供する飛騨牛茶寮 神月。上品な空間で、美食家も唸る料理に舌鼓を打ち、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。
【飛騨牛茶寮 神月】
●住所:岐阜県下呂市森2510-1(懐石宿 水鳳園内)
●時間:ランチ 11:00〜14:00(フードL.O.13:00)
ディナー 17:30〜21:30(フードL.O.20:30)
●定休:不定休
●公式サイト:飛騨牛茶寮 神月
下呂温泉エリアでは以下でも、主要な観光スポット、編集部おすすめのスポットを紹介しています。
《関連記事》下呂温泉の観光で行きたい10の場所:合掌村・スイーツ・滝めぐり……etc
《馬瀬エリア》マウンテンライフ飛騨
左:40以上のコースがある「下呂アスレチック」 右:参加者のスキルに合わせてルートを選んでもらえる「沢のぼり」(写真提供:マウンテンライフ飛騨)
下呂市北部、南飛騨と呼ばれるエリアある馬瀬(まぜ)地域は、「日本で最も美しい村」連合に加盟する里山の風景が美しい場所。馬瀬エリアでは豊かな自然を活かしたアクティビティが楽しめますよ。
「マウンテンライフ飛騨」では、広大な森林を利用した「下呂アスレチック」と、清流の中をゆく「沢のぼり」のツアーが楽しめます。馬瀬の大自然を全身で体感してみてはいかがでしょうか。
【マウンテンライフ飛騨】
●住所:岐阜県下呂市馬瀬西村1452
●期間:下呂アスレチック……3月初旬から11月末
沢のぼり……6月初旬から10月末
●所要時間:下呂アスレチック……約2時間
沢のぼり……約3時間
●公式サイト:マウンテンライフ飛騨
★「マウンテンライフ飛騨」では古くなった露天風呂施設を改修して、カフェレストランのオープンを計画中とのこと。2023年12月31日までクラウドファンディングで改修費を募っているそうなので、気になる方はぜひこちらからチェックしてみてくださいね:【岐阜下呂】移住者の挑戦。旧露天風呂施設をリノベしてカフェレストランOPEN!
《萩原エリア》飛騨街道萩原宿
飛騨街道萩原宿の途中にある天領酒造(写真提供:一般社団法人 岐阜県観光連盟)
下呂市中部〜北部に位置する萩原地域は、飛騨街道の宿場町として栄えた場所。レトロな街並み、国の重要文化財にも指定されている寺院などがあり、歴史を感じられます。飛騨川に沿うように続く飛騨街道萩原宿は散歩におすすめ。
飛騨牛や飛騨納豆喰豚(ひだなっとくとん)を販売する精肉店「天狗」や、「天領」「日野屋」などの銘柄で知られる酒造・「天領酒造」の店舗、味噌・醤油の醸造、漬物の製造販売をする1908年の創業の「今井醸造」の店舗などがあります。6月中旬〜11月中旬の毎週金曜9:00〜11:00には「天領朝市」も開かれます。
●場所:下呂市萩原町萩原
●関連サイト:萩原町観光協会/飛騨街道
●ガイドマップ:飛騨街道萩原宿ガイドマップ(萩原町観光協会)
《小坂エリア》巌立峡(がんだてきょう)
巌立峡
巌立峡の遊歩道(写真提供:一般社団法人 岐阜県観光連盟)
下呂温泉の温泉街からは車で約40分ほどの小坂(おさか)地域。馬瀬同様、下呂市の中でも特に自然豊かなエリアで、200箇所を超える滝がある〝日本一滝の多い街〟(下呂市地域振興課ページより)。
小坂の名所「巌立(がんだて)」は、約5万4千年前の溶岩で形作られた溶岩流の断面。岩壁が上流17kmにもわたって続きます。「がんだて公園」は展望台・売店・遊歩道が完備された観光拠点。遊歩道は600mほど続きますが、その先の林道を進むと「三ツ滝」「あかがねとよ」などの滝を見ることができます。これらの滝に見に行くガイドツアーも開催されていますよ。「緑のグランドキャニオン」とも呼ばれる、巌立峡の景観を、ぜひ一度ご覧ください。
巌立峡公園からのハイキングコース
【巌立峡】
●場所:岐阜県下呂市小坂町落合
●関連サイト:飛騨小坂観光協会/巌立峡(がんだてきょう)
《金山エリア》筋骨めぐり
左:町のあちこちにある水場のひとつ 右上:細い川沿いに家々が建つ 右下:大正時代に建てられた銭湯の跡
下呂市南部の金山(かなやま)地域は、かつて飛騨街道の宿場町「金山宿」として賑わいました。当時の名残を感じされるのが「筋骨」と呼ばれる「路地裏通り」。筋骨は混み合う表通りを避け、住人が移動するための道として使われていた細い路地で、一見私有地のようにも見えますが、誰でも歩くこことができる公道です。
1人で歩くのが不安な方は、地域に詳しいガイドの方に案内してもらうことも可能です(有料 ※詳細は筋骨めぐり参照)。懐かしく新しい不思議な感覚を味わえる冒険へ出かけてみるのもいいのでは。
【筋骨めぐり】
●場所:岐阜県下呂市金山町金山
●関連サイト:金山町観光協会/筋骨めぐり
4. 紹介スポット一覧MAP
おわりに
雄大な自然とそこに生きる人々が作り出した文化、味、景観。ここで紹介したように、下呂温泉周辺には日帰りでも存分に楽しめるスポットが目白押しです。ぜひ家族旅や一人旅、デートなどで気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
Text:JYK_R Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA