国会議事堂の基本情報
国会議事堂見学ツアーとは?
見学ツアーではどんなものが見られる?
「本会議場」「前庭」
参議院ツアーの見どころ
衆議院ツアーの見どころ
国会議事堂見学ツアーの注意事項
国会議事堂見学ツアーの申込み方法
アクセス
まとめ
周辺情報

日本における政治の中心、「国会議事堂」。東京都千代田区の永田町に位置するこの国会議事堂は、誰でも見学できるということは知っていましたか?

長い間日本の政治を支えてきた舞台を生で見学するツアー。それが個人で参加できるうえ、なんと無料で入ることができます。
今回は国会議事堂を見てみたい人必見の、誰でも気軽に参加できる国会議事堂の見学ツアーについてご案内します。

国会議事堂の基本情報

国会議事堂は、国会が開催される建物のことです。16年もの歳月をかけ建設され、1936(昭和11)年に竣工しました。建物は中央の玄関を挟み左右対称の形をなしており、中央塔正面に向かって左側が衆議院、右側が参議院です。

国会議事堂の正門側

国会議事堂の正門側

国会は国権の最高機関であり唯一の立法機関です。憲法改正や国の予算制定などのすべての政治が、この国会議事堂内で行われています。今回ご紹介する見学ツアーでは、政治が行われている舞台を実際に見学することができるのです。

国会議事堂見学ツアーとは?

国会議事堂の見学はツアーガイドの職員と一緒に巡ります。ツアーで訪れるところは、国会議事堂に関する歴史を学ぶスペースや実際に国会が開かれる部屋まで、普段見ることのできない場所ばかりです。

また国会議事堂見学ツアーは衆議院と参議院の両院で開催されているため、申し込みは別々にする必要があります。どちらか片方のみの見学も可能ですし、両方見学することもできます。

具体的な申込み方法は記事の後半でご紹介します。

見学ツアーではどんなものが見られる?

国会議事堂は日本の政治の中心であり、建物自体も歴史があるため、ツアー内容は見どころたっぷりとなっています。国会議事堂の見学ツアーだからこそ体験できるポイントをご紹介します。

政治が実際に行われてきた舞台 国会議事堂「本会議場」

参議院の本会議場

参議院の本会議場

国会議事堂見学ツアー最大の見どころは本会議場です。本会議場は国会の本会議が開かれるところで、衆議院と参議院にそれぞれにあります。歴史ある日本政治の中心舞台を実際に見ることができるのはツアーの魅力。

本会議場を上から眺めたときの光景は、半円形に配列された議席や細部にまでこだわって施された彫刻など、普段見られない箇所ばかり。また、ほとんどのものが、1936年の建設当時のまま残されています。ぜひじっくりと本会議場を眺めてみてください。 

「前庭」で国会議事堂を真正面から見る

国会議事堂の前庭(国会議事堂正面)

国会議事堂の前庭(国会議事堂正面)

国会議事堂見学ツアーでは最後に、前庭へ訪れます。通常は遠目から見ない国会議事堂が真正面に。これほど真正面、そして間近で見ることができるのは見学ツアーだけです。国会議事堂見学の記念撮影はこの場所でするのがおすすめです。

国会議事堂の前庭にある銀杏の木

国会議事堂前庭の銀杏の木(前庭)

国会議事堂前庭には議会開設80年を記念して全国から贈られた「都道府県の木」が植えられています。大きな銀杏の木もありますが、これは国会議事堂が建設される前からこの地に根を張っていたもの。国会議事堂を長い間見守り続けてきたシンボルとして、今でも残されています。

衆議院と参議院、どちらのツアーがおすすめ?

国会議事堂では衆議院と参議院それぞれ別々に見学ツアーを開催しています。各院の見学ツアーでは1時間ほど要しますので、「サクッと片方だけ見学したい」という方は、どちらかの見学ツアーに参加するのがいいでしょう。両院それぞれの見どころをご紹介します。ぜひ見学のプラン立ての参考にしてみてください。

参議院ツアーの見どころ

参議院の見学ツアーは、参観ロビー→参議院本会議場→御休所→中央広間→前庭の順で巡ります。

国会議事堂の参観ロビー

国会議事堂参観ロビー

参議院見学ツアーの最大の見所は、最初に訪れる参観ロビーです。この参観ロビーは参議院の見学ツアーでのみ訪れることができる場所。参議院の前身である貴族院時代の展示物や、参議院の歴史を学ぶことができる展示物があります。

国会議事堂の議員議席の複製

国会議事堂の議員議席複製

さらには、本物を模した議員席に座ることもできるので、実際に議員になった気分を味わえます。また、参議院は階段が少ないため、足腰にやさしい見学ツアーとなっています。

衆議院ツアーの見どころ

衆議院の見学ツアーは、衆議院本会議場→御休所→貴族室→中央広間→前庭の順で巡ります。

衆議院の本会議場

衆議院の本会議場

衆議院見学ツアーの最大の良さは、本会議場の撮影が可能という点です。見学ツアーで訪れる多くの場所は撮影禁止。本会議場の写真が撮れるのは衆議院だけです。政治が実際に行われてきた舞台を写真に残すことができるのは嬉しいポイントです。

国会議事堂見学ツアーの注意事項

参議院ツアーは平日のみの開催

参議院の見学ツアーは、月〜金曜の午前9時から午後4時までの毎正時(1日8回)に開催されます。衆議院と参議院の両方訪れようと考えていても、土・日曜、祝日に参議院の見学はできないので注意が必要です。

会議中は見学できない

本会議が開かれる日は、開会予定時刻の1時間前から散会までの間は国会議事堂見学をすることができません。また、特別な行事があるときなどには見学できないこともあります。せっかく訪れても、見学できない可能性もあるので注意しましょう。

写真撮影は3カ所のみ可能

国会議事堂を見学した思い出に多くの写真を撮りたいと思いますが、ほとんどの場所は撮影禁止となっています。
参議院は参観ロビーと前庭、衆議院は本会議場と前庭のみが撮影可能。国会議事堂ツアーガイドの指示に従いましょう。

事前の荷物検査あり

参議院の見学ツアーでは開始の5分前までに、手荷物検査を終えていなければなりません。見学ツアー開始20分前から手荷物検査を受けることができます。

国会議事堂見学ツアーの申込み方法

国会議事堂の見学申込書

国会議事堂見学申込書(受付にて記入)

参議院見学ツアーの申込み方法

電話または、参議院参観窓口(参議院西通用門横)で申込みを受け付けています。参観窓口は現地へ足を運ぶ必要があるので、遠方にお住まいの方は電話予約をするのがいいでしょう。なお参観窓口では外国人の見学者用に英語の申込書も用意されています。
見学予約後は、見学ツアーに参加する人の名前を記入した「参観者名簿」の提出が必要です。
▶︎詳細はこちら:国会体験・見学(参議院)

衆議院見学ツアーの申し込み方法

9名以下の個人の場合は、事前申込みは不要です。見学当日に参観受付窓口を訪ね、申込書に必要事項を記入します。
10名以上の団体の場合は、事前申込みをする必要があります。申込書に必要事項を記入し、FAXで送信してください。
▶︎詳細はこちら:参観案内(衆議院)

国会議事堂へのアクセス

最寄駅:東京メトロ国会議事堂駅

新宿駅からのアクセス

【新宿駅】ー 東京メトロ丸の内線 / 池袋方面 →【国会議事堂前駅】出口1 → 徒歩(約1分)

東京駅からのアクセス

【東京駅】ー 東京メトロ丸の内線 / 荻窪方面 →【国会議事堂前駅】出口1 → 徒歩(約1分)

成田空港からのアクセス

【成田空港駅】ー 京成本線特急 / 京成上野方面 →【日暮里駅】ー JR山手線 / 品川方面
→ 【東京駅】ー 東京メトロ丸の内線 / 荻窪方面 →【国会議事堂前駅】出口1 → 徒歩(約1分)

羽田空港からのアクセス

【羽田空港駅】ー 京急線快特 / 品川方面 →【三田駅】ー 都営三田線 / 大手町方面
→ 【日比谷駅】ー 東京メトロ千代田線 / 唐木田方面 → 【国会議事堂前駅】出口1 → 徒歩(約1分)

気軽に国会議事堂へ

国会議事堂外観

国会議事堂外観

日本の政治の中心を長年担ってきた国会議事堂。その建物からは歴史の重みを感じることができます。大人から子供まで楽しむことができる、国会議事堂見学ツアーにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

Photo:編集部/PIXTA

国会議事堂の周辺情報