松下村塾

山口県北部、萩市に位置する「松下村塾」。幕末期に、教育者として名を馳せた吉田松陰が教鞭を執った私塾です。
松陰は、身分や階級にとらわれず塾生を育てたことで知られ、松下村塾は久坂玄瑞（くさか げんずい）、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋、山田顕義（あきよし）、品川弥二郎など多くの逸材を輩出しました。当時、一帯が松本村と呼ばれていたことから、「松下村塾」と呼ばれています。
建物は、50㎡ほどの木造瓦葺きの平屋建て。当初からあった8畳の一室と、後に増築した4畳半一室、3畳二室、土間一坪、中二階から成ります。
今でも当時の面影を残す建物を見学すれば、ここから始まる偉人たちの物語にワクワクしてくることでしょう。
萩の町一帯は、約400年前に形成された城下町の佇まいが今でも残り、江戸時代の古地図がそのまま使えるほど。吉田松陰とともに幕末に活躍した維新の志士達の生誕地や、旧宅などの史跡が各所に残り、町全体が博物館のようです。