1|ひたち海浜公園ってどんな場所?
2|ネモフィラの開花時期と見頃
3|ネモフィラが見られるエリアはどこ?
4|国営ひたち海浜公園への行き方
5|ひたち海浜公園はネモフィラ以外も見どころいっぱい!
6|国営ひたち海浜公園のイベント
7|国営ひたち海浜公園の周辺情報
【豆知識】ネモフィラってどんな花?
おわりに

茨城県のひたちなか市に位置する、日本の国営公園「国営ひたち海浜公園」。東京からも比較的近い距離に位置し、約200万㎡にも及ぶ広大な園内で、春夏秋冬でさまざまな花を見ることができます。

この記事では、ひたち海浜公園がもっともロマンチックな風景になる春の「ネモフィラ」について、見どころや限定グルメなど、楽しみ方をたっぷりご紹介したいと思います。

1|ひたち海浜公園ってどんな場所?

国営ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市に位置する広大な国営公園。

ネモフィラ、スイセン、チューリップ、ポピー、バラ、ヒマワリ、コキアなど、四季折々の花が咲く公園として有名です。

園内には花畑以外にも、観覧車やジェットコースターなどのアトラクションが楽しめる遊園地、アスレチック広場やバーベキュー広場などが揃っていて、家族や友人、恋人とのんびり過ごしたり思い切り遊んで過ごすことができますよ。

春のひたち海浜公園

春のひたち海浜公園

国営ひたち海浜公園 基本情報

●住所:茨城県ひたちなか市馬渡大沼605-4
●料金:
《ネモフィラ・コキア見頃時期》
 大人(高校生以上)……800円
 65歳以上……560円
 中学生以下……無料
《通常時》
 大人(高校生以上)……450円
 65歳以上……210円
 中学生以下……無料
●休園日:毎週火曜(祝日の場合は翌平日)
 ※2025年4月1日(火)〜6月1日(日)は無休
●公式サイト:国営ひたち海浜公園
●アクセス:国営ひたち海浜公園への行き方

2|ネモフィラの開花時期と見頃

ネモフィラの開花時期は例年4月上旬から5月中旬、見頃時期は4月中旬から5月上旬です。

2025年のネモフィラ開花予想は、3月5日時点ではまだ発表されていませんが、2024年は4月2日頃から咲き始め、4月13日〜5月2日にかけてが見頃でした。

例年、見頃のピークは1週間~10日程。2024年は4月18日〜4月27日までが最も美しい状態だったようです。

ネモフィラの見頃時期は4月中旬から5月上旬

ネモフィラの見頃時期は4月中旬から5月上旬

3|ネモフィラが見られるエリアはどこ?

広大な国営ひたち海浜公園の中で、ネモフィラの花畑を見渡すことのできる場所は、公園の北東に位置する「みはらしの丘」。ひたちなか市で標高が一番高い丘です。

みはらしの丘は面積約4.2ha、約530万本のネモフィラが咲き乱れます。斜面になっているので、下から見上げればネモフィラの花が空まで続くような景色を楽しむことができますし、丘の上まで行けば丘全体を見下ろすことができます。

みはらしの丘に広がるネモフィラの花畑

みはらしの丘に広がるネモフィラの花畑

ちなみにみはらしの丘は、春のネモフィラだけでなく秋のコキアでも有名。こちらは真っ赤な丘が圧巻の風景です。

秋はコキアによって真っ赤に染まる「みはらしの丘」

秋はコキアによって真っ赤に染まる「みはらしの丘」

また、みはらしの丘がある「みはらしエリア」には、東日本で最も古い民家の一つである「旧土肥家住宅(古民家・里の家)」もあり、内部を見学することもできます。古民家のすぐ横にある「みはらしの里」は、「懐かしい農村の風景と暮らしが味わえるエリア」として、菜の花・ジニア・ソバなどが風景に合わせて栽培されています。

4|国営ひたち海浜公園への行き方

国営ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市に位置する広大な国営公園。太平洋沿岸にあり、駅からは少し距離があります。公共交通機関でアクセスする場合は、駅からバスを利用すると便利です。

国営ひたち海浜公園の最寄り駅など

●最寄り駅:
・JR常磐線[勝田駅]
・JR常磐線[東海駅]
・ひたちなか海浜鉄道湊線[阿字ヶ浦駅]

●最寄りバス停:
・茨城交通[海浜公園西口バス停]
・茨城交通[海浜公園南口バス停]

●最寄りIC:
・北関東自動車道~常陸那珂有料道路[ひたち海浜公園IC]
・常磐自動車道[日立南太田IC]
・常磐自動車道[東海スマートIC]

電車でのアクセス

①勝田駅から
JR常磐線[勝田駅]東口2番のりば
 |
茨城交通・海浜公園南口行きのバスに乗車
 |
[海浜公園西口バス停]または[海浜公園南口バス停]で下車
(乗車時間約15〜20分)
▶︎バス時刻表:勝田駅前→国営ひたち海浜公園

②東海駅から
JR常磐線[東海駅]東口1番のりば
 |
茨城交通・海浜公園方面行きのバスに乗車
 |
[海浜公園西口バス停]で下車
(乗車時間約30分)
▶︎バス時刻表:東海駅東口→国営ひたち海浜公園|茨城交通

車でのアクセス

①北関東自動車道~常陸那珂有料道路[ひたち海浜公園IC]からすぐ
②常磐自動車道[日立南太田IC]から約25分
③常磐自動車道[東海スマートIC]から約25分


ひたち海浜公園周辺地図

5|ひたち海浜公園はネモフィラ以外も見どころいっぱい!

7つのエリア間にはサイクリングコースが整備されているほか、シャトルバス「シーサイドトレイン」も運行されているため、自由に行き来することもできます。ネモフィラが楽しめるみはらしエリアだけでなく、ひたち海浜公園には魅力溢れるエリアが盛りだくさん!今回は一つ一つのエリアの見どころもご紹介します。

プレジャーガーデンエリア

国営ひたち海浜公園の観覧車

国営ひたち海浜公園の観覧車

国営ひたち海浜公園の南西に位置し、のりもの系アトラクションが充実する遊園地「プレジャーガーデンエリア」。観覧車やジェットコースターなどのほか、長さ400mもの滑り台、専用自転車で形状の異なるコースを走るスポーツのBMXコース、夏の季節には子供連れで賑わう水遊び広場など、アクティブに遊べます。

【砂丘エリア】グラスハウス

太平洋が一望できる「グラスハウス」

太平洋が一望できる「グラスハウス」

海沿いに位置する「砂丘エリア」は、海風を感じながら海浜植物を多く観察できるエリア。砂丘エリアで絶対に外せないのが、太平洋が一望できる休憩施設「グラスハウス」。軽食やコーヒーが楽しめる「Sea Side Cafe」も併設されています。グラスハウスの最大の見どころは、冬に咲く約15,000本のアイスチューリップ。まるで太平洋に浮かんでいるかのような幻想的な景色が目の前に広がります。

【砂丘エリア】大砂丘

海風を感じながら海浜植物に触れられる「砂丘エリア」

海風を感じながら海浜植物に触れられる「大砂丘」

太平洋の沿岸沿いにあるひたち海浜公園ならではの場所が「大砂丘」。遊歩道が整備されているので、海を眺めながら散策したり、トレイルランニングなどのスポーツが楽しめます。

【草原エリア】大草原

ひたち海浜公園の中心部に位置する「大草原」

ひたち海浜公園の中心部に位置する「大草原」

ひたち海浜公園の中心部に位置する「草原エリア」。面積8haの芝生広場はボール遊びからイベントまで、バラエティ豊富な遊びができる多目的広場です。思いっきり走り回ったり、芝生に寝転んでリラックスしたり、思い思いに楽しむことができます。大きな木の下で読書をしたり、ピクニックをするのもおすすめです。

【草原エリア】大草原フラワーガーデン

美しいお花畑の隣をサイクリングで楽しめる

美しいお花畑の隣をサイクリングで楽しめる

季節によって異なる景観を楽しめるスポットが、広場の隣にある「大草原フラワーガーデン」。春から初夏にかけてはポピーやリナリア、秋にかけてはコスモスが花畑を彩ります。美しい花々に囲まれながらのサイクリングができるのもフラワーガーデンの見どころです。

【西口エリア】たまごの森フラワーガーデン

143種25万本ものチューリップが咲き誇る「たまごの森フラワーガーデン」

143種25万本ものチューリップが咲き誇る「たまごの森フラワーガーデン」

ひたち海浜公園の西口すぐ近くにある「西口エリア」は、カラフルで陽気な雰囲気が特徴的なエリア。「たまごの森フラワーガーデン」には、143種25万本ものチューリップが植えられ、色鮮やかなのチューリップガーデンが広がります。

【西口エリア】たまごの森

Hitachi Seaside Park

国営ひたち海浜公園の西口エリア

「巣の中で生まれ育つ卵が健やかに成長して巣立っていく森」をテーマに作られた「たまごの森」。小学校低学年以下を対象にした松林には、9つのカラフルな卵が置かれています。また大きな卵のような白い山形のふわふわトランポリンで遊べる「ぴょんぴょんたまご」も大人気。小さいお子様を連れて行ったら絶対楽しんでくれるはずです。

【南口エリア】泉の広場フラワーガーデン

さまざまな品種のひまわりが咲く「泉の広場フラワーガーデン」

さまざまな品種のひまわりが咲く「泉の広場フラワーガーデン」

ひたち海浜公園南口の赤のゲートのすぐ近くに位置する「南口エリア」。人気スポットの一つ「泉の広場フラワーガーデン」には、夏の風物詩、ひまわりが一面に広がります。みはらしの里でもひまわり畑を楽しめますが、さまざまな品種のひまわりが咲くのは南口エリアだけ。ひまわりを背に記念写真を撮ってみてはいかがですか。

6|国営ひたち海浜公園のイベント

flowering(フラワリング)2025

期間:2025年4月1日(火)〜6月1日(日)

スイセン、チューリップ、ネモフィラなどが次々と咲く季節に「flowering(フラワリング)2025」と題して各種イベントを開催。5月11日(日)には「ひたちなかフラフェスティバル」が開催されたり、週末を中心にお皿づくりやキャンドルづくりなどの各種ワークショップも開催(事前申込が必要なものあり)。

また、「ネモフィラブルーソフト」や「ネモフィラブルーラッシー」などネモフィラをイメージしたスイーツやドリンクも必見です。

ネモフィラブルーソフト

ネモフィラブルーソフト

とびっきり!夏フェア

期間:7月中旬〜8月下旬

7月中旬〜8月下旬にかけては、「夏フェア」を開催。みはらしの丘の緑コキアやヒマワリなどが見頃を迎え、夏らしいイベントも多数開催。水遊び広場も開放されます。

ヒマワリと緑葉コキアが見頃となる夏のひたち海浜公園

ヒマワリと緑葉コキアが見頃となる夏のひたち海浜公園

コキアライトアップ

期間:9月上旬〜下旬

赤くなる手前、緑葉のコキアを、音楽に合わせカラフルなLEDでライトアップ。音楽やダンスのステージショー、クラフトイベント、グルメなど楽しみ盛りだくさんのイベントです。

コキアのライトアップ

コキアのライトアップ

きて みて さわて コキアカーニバル

期間:10月上旬〜10月下旬

みはらしの丘のコキアが真っ赤に紅葉する時期に開催。例年9月下旬〜10月中旬に見頃を迎えるコキアは、夏の緑色から一変し、真っ赤に。こんもりしたシルエットが愛らしいコキアと、同じ頃見頃を迎えるコスモスを両方楽しめるイベントです。

秋にはコキアとコスモスが花を咲かせる

秋にはコキアとコスモスが花を咲かせる

7|国営ひたち海浜公園の周辺情報

●「那珂湊おさかな市場」へのアクセス:
ひたちなか海浜鉄道[那珂湊駅]から徒歩約10分

●アクアワールド茨城県大洗水族館:
ひたちなか海浜鉄道[那珂湊駅]から茨城交通バス・茨大前営業所行きに乗車し約6〜7分

●「偕楽園」へのアクセス
JR[偕楽園駅]から徒歩すぐ

●「常磐神社」へのアクセス
JR[偕楽園駅]から徒歩すぐ

●「水戸芸術館」へのアクセス
JR[偕楽園駅]から徒歩約20分。またはJR[水戸駅]からバスで約15分

●「大洗磯前神社」へのアクセス
JR[大洗駅]からバス「大洗海遊号」で約15分。またはJR[大洗駅]併設の「うみまちテラス」からレンタサイクルで移動

ネモフィラってどんな花?

ひたち海浜公園に咲くネモフィラ

ひたち海浜公園に咲くネモフィラ

ネモフィラは、北アメリカ原産の一年草でムラサキ科・ネモフィラ属、和名を瑠璃唐草(るりからくさ)といいます。

茎の先から、かわいらしい丸みをおびた青い花を咲かせるネモフィラ。多肉質の茎には繊毛があり、葉っぱが分かれていて、地を這うように生い茂ります。広大な土地に、群がる様に小さな花々が咲き乱れる様子はまるで美しいブルーの絨毯のよう。

ちなみに青い花の中心が白い様子から、英語では「Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)」と呼ばれています。

ネモフィラの花言葉

ネモフィラの花言葉は、「可憐」「どこでも成功」「あなたを許す」。

「あなたを許す」という花言葉には、ギリシャ神話の男女の悲恋に由来するといわれています。

“あるところにネモフィラという女性に恋をした男性がいました。その男性はネモフィラと結婚できるなら死んでも構わないと願います。その後願い通り結婚できたものの、結婚式当日の夜、本当にその男性は死んでしまいました。

妻のネモフィラはもう一度夫に会いたいと冥界に訪れますが、冥界への扉は固く閉ざされもう二度と会うことはできませんでした。

その悲しむネモフィラの姿を哀れに思った神様が、彼女を一輪の青い花に変えたのでした。”

おわりに

今回は、国営ひたち海浜公園を紹介してきました。春はネモフィラ、スイセン、チューリップ、夏はポピー、バラ、ジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬はアイスチューリップという、公園を埋め尽くすさまざまな花たちを四季を通じて楽しむことができます。

そんな魅力いっぱいの国営ひたち海浜公園で、美しい花々の絶景をお楽しみください。