「氷瀑」ってなんだ? 凍結する時期は?
袋田の滝観賞コース
①観瀑トンネル
②胎内観音・四度瀧不動尊
③第1観瀑台
④第2観瀑台
⑤吊り橋
⑥ハイキングコース
ライトアップ情報
四季折々に姿を変える袋田の滝
袋田の滝へのアクセス・駐車場
おわりに

茨城県を代表する観光スポット「袋田の滝」。茨城県久慈郡大子町に位置する、高さ120m、幅73mの滝です。袋田の滝は、栃木県の「華厳の滝」、和歌山県の「那智の滝」と並ぶ日本三名瀑のひとつ。

その昔、僧侶の西行法師がこの地を訪れた際、「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」という言葉を残したことから、別名を「四度(よど)の滝」ともいわれています。

《最新状況確認リンク》
▶︎凍結情報:氷瀑速報 袋田の滝の凍結情報|大子町観光協会
▶︎ライブカメラ:袋田の滝ライブカメラ|大子町

※この記事は2018年7月時点の情報をもとに作成しています。諸事情により変更となる場合があるため、お出かけの際はご自身で最新の情報をご確認ください
※2024年10月、一部情報を更新しました

「氷瀑」ってなんだ? 凍結する時期は?

「氷瀑(ひょうばく)」とは、氷結した滝のこと。英語ではアイスフォールと言います。

寒さが厳しい季節になると、袋田の滝は凍結し、ダイナミックな景観を作り出します。滝全体が凍る完全凍結となると、その滝を登るアイスクライマーの姿も。

12月下旬から2月にかけてが見頃

例年、滝が凍りはじめるのは12月下旬頃から。日によって凍結状況は異なり、1日の中でも気温の低い朝と、気温が上がる日中で凍結状況が異なります。

氷瀑鑑賞におすすめのタイミングは、最低気温が低くなる日の朝です。

袋田の滝観賞コース

袋田の滝までは、最寄りのバス停や駐車場から少し歩きます。車やバスから降りたら、まずは「観瀑トンネル」の入り口を目指しましょう。

トンネルを抜けた先の「第1観瀑台」「第2観瀑台」で迫力ある滝の風景を楽しんだら、帰りは吊り橋とハイキングコースを通って、バス停・駐車場に戻ります。


袋田の滝観賞コース

①観瀑トンネル

袋田の滝を眺められる展望スポット(観瀑台)は、滝の付近に2カ所。いずれも、この「観瀑トンネル」を通って向かいます。トンネルの長さは270mほど。

トンネルの通過にはチケットが必要です。入り口に入場券の販売所がありますので、そこで購入しましょう。

トンネルの中は季節によってはライトアップが行われていたり、季節の飾りがつけられていることもありますよ。

《観瀑トンネル 基本情報》
●トンネル利用料金:
 大人……300円
 小・中学生……150円
●営業時間:
 5〜10月……8:00~18:00
 11月……8:00~17:00
 12〜4月……9:00~17:00
●定休:なし
●ライトアップ:詳細はこちら
●関連サイト:国名勝・袋田の滝|大子町観光協会

観瀑台トンネルの中の様子

観瀑トンネルの中の様子

②胎内観音・四度瀧不動尊

観瀑トンネルには、観音さま(観音菩薩)とお不動さま(不動明王)が安置されています。それぞれトンネルの中ほどと、一番奥でお参りすることができます。

袋田の滝・四度瀧不動尊

観瀑トンネルの一番奥にある四度瀧不動尊

③第1観瀑台

観瀑トンネルの奥まで進むと、袋田の滝を最も近い位置で見学できる観瀑台があります。これが第1観瀑台です。夏は激しい轟音とともに流れ落ちる水しぶきを、冬は凍りついた滝を間近で見られます。水量が多い時期には水しぶきがかかることも。迫力満点の滝を全身で感じることができます。

袋田の滝の第一観瀑台

第1観瀑台からの景色

④第2観瀑台

第1観瀑台の先、トンネル奥からエレベーターに乗り、上に昇ったところにある観瀑台が第2観瀑台。

高い位置から袋田の滝の全貌を見渡せます。3つのデッキがあり、一番上の第3デッキからは、四段に流れ落ちる滝を見ることができますよ。第2デッキは滝と周囲の自然のバランスが良い場所で、写真撮影にうってつけです。

袋田の滝の第二観瀑台

袋田の滝の第2観瀑台からの景色

⑤吊り橋

観瀑台から迫力ある滝の風景を楽しんだら、帰りは森の空気を楽しみながらバス停・駐車場へ戻ってみては。

第2観瀑台からふたたびエレベーターで下へ降り、トンネルの元来た道を戻ります。第1観瀑台を過ぎたあたりに、吊り橋への入り口があるので、そちらを目指しましょう。

この吊り橋は「滝見橋」と呼ばれ、ここからも袋田の滝の絶景を眺めることができますよ。

袋田の滝の吊り橋

袋田の滝の吊り橋

⑥ハイキングコース

吊橋を渡った先は、ハイキングコースとして整備されています。

ハイキングコースはいくつかのコースに分岐していて、一番短いコースは「瀧見茶屋」の前を通って徒歩15分ほどでバス停付近まで戻ってこられます。

山歩きをたっぷり楽しみたい人は、標高404mの月居山(つきおれさん)を登って、吊り橋へと戻って来る「袋田自然研究路」もおすすめ。山頂まで1時間ほどかかりますが、道中でお寺に参拝できたり、山頂から絶景が眺められたりと、魅力たっぷりです。もちろん、渓流越し越しに見る滝の姿も必見です。

●参考サイト:袋田の滝周辺のハイキングコース|大子町観光協会

月居山からの眺め

1時間のハイキングで行ける月居山山頂周辺からの眺め

ライトアップ情報

毎年秋から冬にかけて開催される袋田の滝とその周辺のライトアップイベント「大子来人~ダイゴライト~」が2024年も開催されています。

2024年のコンセプトは、「自然と光の調和」。袋田の滝と、観瀑トンネルの中がライトアップされます。観瀑トンネルの中は朝からライトアップされているので、日中から楽しめますよ。

《大子来人~ダイゴライト~ 基本情報》
●開催期間:
 2024年10月1日(火)〜2025年1月31日(金)

●ライトアップ時間:
 ①袋田の滝ライトアップ
 10〜11月……日没〜20:00
 12〜1月……日没〜19:00

 ②観瀑トンネル内ライトアップ
 10〜11月……8:00〜20:00
 12〜1月……9:00〜19:00

●開催場所:
 ・袋田の滝
 ・観瀑トンネル

●公式サイト:2024大子来人~ダイゴライト~開催のお知らせ|大子町

ライトアップされた袋田の滝

袋田の滝のライトアップ(過去の様子)

観瀑トンネル内ライトアップ

観瀑トンネルのライトアップ(過去の様子)

四季折々に姿を変える袋田の滝

袋田の滝は、四季によって全く違う景色を見せてくれます。西行法師の言葉にもあるように、いつ訪れても楽しめるのが袋田の滝の魅力なのです。ここでは四季折々の袋田の滝も少しだけご紹介します。

春・夏

夏の袋田の滝

夏の袋田の滝

春から夏にかけて、袋田の滝は美しい緑に囲まれます。雪解け水が静かに音を立てて流れる春。そして夏になるにつれて水の量は増し、激しい水しぶきとともに轟音を響かせます。夏でも涼しい場所なので、暑くて湿度の高い環境から逃れたい方にもオススメですよ。

袋田の滝の紅葉

袋田の滝の紅葉

袋田の滝で最も人気のある季節が秋。夏は青々としていた木の葉が真っ赤に染まり、その間を流れる滝の姿は絶景です。袋田の滝の紅葉は例年11月上旬に見頃を迎えます。紅葉の季節に合わせて、滝のライトアップも開催されるので必見です。

袋田の滝の氷瀑

袋田の滝の氷瀑

寒さが厳しい季節になると、袋田の滝は凍結し始めます。この現象は「氷瀑」と呼ばれ、ここまでダイナミックなものは滅多に見ることはできません。流れ落ちる途中で凍ってしまった滝は、美しく不思議な光景です。

茨城県 < 久慈郡

ライトアップされた冬の袋田の滝

【冬の絶景】関東地方のおすすめスポット5選! 四季のある日本だからこそ楽しめる冬の絶景。大自然が織りなす風景とライトアップは幻想的な景色を映し出します。滝が凍結する迫力満点の袋田の滝、白銀の世界が広がる戦場ヶ原など見どころ満載。今回は関東地方で見ることができる冬の絶景5選を紹介します。

夜景・イルミネーション

袋田の滝へのアクセス・駐車場

電車+バスで

①袋田駅から
JR袋田駅
 |
駅前のバス乗り場に移動([袋田駅前]バス停)
 |
茨城交通・滝本行きのバスに乗車
 |
[滝本]バス停で下車
(所要約2分)

●時刻表検索:時刻表検索|茨城交通
※出発場所欄に「袋田駅前」と入力
→画面下部に表示される「袋田駅前」タップ
→のりば選択欄の「袋田の滝(滝本)」をタップ

②常陸大子駅から
JR常陸大子駅
 |
駅前のバス乗り場に移動([大子駅前]バス停)
 |
茨城交通・滝本行きのバスに乗車
 |
[滝本]バス停で下車
(所要約10分)

●時刻表検索:時刻表検索|茨城交通
※出発場所欄に「大子駅前」と入力
→画面下部に表示される「大子駅前」タップ
→のりば選択欄の「袋田の滝(滝本)」をタップ

車で

①常磐自動車道で
常磐自動車道[那珂IC]から国道118号経由で約50分

②東北自動車道で
東北自動車道[宇都宮IC]から県道205号または国道461号経由で約1時間20分

袋田の滝の駐車場

①袋田滝本町営第一無料駐車場(50台)
 ▶︎地図

②袋田滝本町営第二無料駐車場(220台)
 ▶︎地図

このほか有料駐車場複数あり

おわりに

袋田の滝がある大子町は、人と自然をつなぐ町として、ここにしかない景色や歴史、温泉、グルメ等それぞれの楽しみ方もたくさんあります。秋には、樹の上でりんごを完熟させてから収穫する「樹上完熟」が特長の、「奥久慈大子りんご」のりんご狩り体験も人気ですよ。

周辺スポット