日本屈指の観光スポットである京都。歴史ある建造物や古都の風景が今も受け継がれるこの地は、多くの人の心を魅了し続けてきました。一年を通して国内外から多くの観光客が訪れる京都ですが、とりわけ人気の季節は桜の咲く春や紅葉の美しい秋。一方で、寒さの厳しい冬は、観光客のも少し落ち着きます。わざわざ冬に来るべき観光名所もないのでは?そう思う人もいるかもしれません。
しかし、雪化粧をした寺院の静かな風景や冬の自然が織りなす美しい絶景、冬の時期だけ特別公開される場所など、冬にしか味わえない魅力が京都にもたくさんあるんです。今回は、冬に訪れるべき京都のおすすめスポット10選を紹介します。
京都の観光スポットを巡るなら、地下鉄・バス一日券がおすすめ!詳しくはこちら↓↓
京都観光には【地下鉄・バス一日券】が便利でおトク!
関連記事
京都観光には【地下鉄・バス一日券】が便利でおトク! 日本の歴史や文化を堪能できる古都「京都」。観光スポットが点在し、交通機関の利用が欠かせません。京都には、電車、バスが多数走っており、それぞれにおトクな一日乗車券を販売。今回は王道スポットを巡る際に、おトクに乗れる「地下鉄・バス一日券」を紹介します。
冬の京都おすすめスポット① 貴船神社
積雪時だけ行われる貴船神社灯篭のライトアップ
京都屈指のパワースポットとして人気の貴船神社。水の神様・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る神社で、絵馬の発祥地として知られています。参道の両脇に連なる灯篭は、雪が積もると特別な姿を見せてくれます。毎年1月後半〜2月の間は積雪日限定ライトアップとして、雪が積もった土曜日のみ、夕暮れ〜夜の20時までライトアップが行われます。白い雪と赤い灯籠のコントラストを、ライトが優しく照らす幻想的な風景を楽しめます。ライトアップが開催される場合は、当日15時に貴船神社の公式サイトやFacebook、Twitterでアナウンスがあるので、冬の貴船神社を訪れる際は要チェック。
貴船神社についてもっと知りたい方はこちら↓↓
【貴船神社】水の神様を祀る神社の魅力
関連記事
【貴船神社】水の神様を祀る神社の魅力 京都の水源を守る神様として古くから信仰されてきた「貴船神社」。京都有数のパワースポット、そして縁結びの地としても知られています。「水占みくじ」という珍しいおみくじでも人気の神社。また、階段に立ち並ぶ灯篭と、四季折々に移り変わる風景も見どころです。
冬の京都おすすめスポット② 金閣寺
雪化粧をまとった金閣寺
冬の京都を代表する絶景が、雪化粧をした金閣寺。正式名称は鹿苑寺といい、「金閣」と呼ばれる舎利殿が、金閣寺の名前の由来とされています。雪景色の中に浮かび上がる金色の舎利殿は、息をのむほどの美しさ。雪が積もる日は例年数日しかないので、まさに冬にしか出会えない貴重な景色と言えます。
また雪が降った場合でも、うっすら積もる程度だと午前中のうちに溶けてしまうことも多いので、できるだけ早い時間に訪れましょう。金閣寺の最新の状態はホームページのライブカメラで確認できます。
冬の京都おすすめスポット③ 天橋立
冬の天橋立
京都府宮津市にある「天橋立」は、日本三景の一つに数えられる有名な景勝地。全長約3.6kmの砂浜に大小約8,000本もの松が茂っている珍しい地形で、その形が天に架かる橋のように見えることからこの名が付きました。
冬になり雪が積もると松の葉の1本1本にも雪が積もり、まるで水墨画のようなモノトーンの景色へと変わります。しかし、この雪は日が昇るとすぐに溶けてしまうことから「幻雪の飛龍観」とよばれ、めったに見ることができない貴重な絶景となっています。
冬の京都おすすめスポット④ 嵐山
雪化粧をまとった冬の渡月橋
京都を代表する人気観光スポットである嵐山。冬の嵐山では、雪に染まった山々と渡月橋の絶景が楽しめます。さらに嵐山を流れる桂川の上流にある保津川では、川下りを楽しむことができます。船には絨毯が敷かれていてストーブも完備しているため、寒い冬でも安心。雪化粧をまとった雄大な大自然を心ゆくまで堪能できます。
ライトアップされた夜の渡月橋
さらに、毎年12月中旬には、嵐山エリア一体を巻き込んだ一大ライトアップイベント「嵐山花灯路」を開催。渡月橋や竹林の道といった嵐山の代表的な観光スポットが、幻想的な光に包まれます。
雪をかぶった冬の竹林の小道
昼間とは違うロマンチックな夜景はカップルにもおすすめ。周辺の寺社では夜間の特別拝観が実施され、寺社の境内でもライトアップが行われます。
冬の京都おすすめスポット⑤ 美山かやぶきの里
かやぶきの里
岐阜・白川郷のような昔ながらの日本の原風景が、なんと京都でも見られるんです。京都市内から車で約1時間の距離に位置する、美山町の「かやぶきの里」は、伝統技法で建てられた数多くのかやぶき屋根の民家を残す地域で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
冬にはかやぶきの屋根に雪がしんしんと積もり、辺り一帯が静けさで包まれます。懐かしさを感じさせる原風景に心癒されることでしょう。
冬のかやぶきの里のライトアップ
さらに例年1月末〜2月頭にかけて、ライトアップイベント「雪灯廊」を開催。かやぶき民家のライトアップに加え、観光客による手作りの「雪灯篭」や京都嵐山エリアでも使われる「花灯籠」が夜のかやぶきの里を優しい光で照らします。初日と最終日にあげられる冬の花火も必見です。
冬の京都おすすめスポット⑥ 龍安寺
冬の龍安寺の石庭
龍安寺の見どころは何といっても石庭。石庭とは白砂や石を使い大自然を表現する庭園で、禅寺を中心に多くの寺院で楽しむことができます。龍安寺の石庭には白砂の上に15個石が配置されていますが、庭のどの角度から見ても必ず1つ隠れてしまい、15個全てが見えないようにできているんだとか。
そんな石庭観賞のベストシーズンといわれるのが、実は冬なんです。桜や紅葉などの彩りが何もない冬ですが、これが石庭本来の美しさを感じるにはもっとも良い状態とされています。しんと静かな空気が漂う冬の石庭で感覚を研ぎ澄ませば、そこに表される世界がきっと見えてくるはず。
冬の京都おすすめスポット⑦ ロームイルミネーション
冬の京都ロームイルミネーション
京都市内最大級の規模で行われるロームイルミネーション。例年11月下旬から12月下旬にかけて、京都市に本社を置く電子部品メーカー・ローム社が開催しているライトアップイベントです。ローム本社周辺と、本社近くの名倉公園が約86万球もの電球で彩られます。冬限定の光り輝くイルミネーションの並木道は、ロマンチックでデートにもぴったり。
土日祝日は大学生によるアカペラコンサートや子供向けのイベントなども開催され、家族連れにも人気のイベントです。
冬の京都おすすめスポット⑧ 二条城
二条城二の丸庭園
世界文化遺産にも登録されている二条城。幕末に15代将軍徳川慶喜が大政奉還を行った城としても有名です。年末年始は、現実には見ることのできない「神泉蓬莱」の世界を表現したとされる特別名勝の二の丸庭園、重要文化財の唐門、などを特別公開。たった6日間だけの超短期開催となるので、スケジュールのチェックをお忘れなく。
また、こちらも冬季限定で、通常は入れない国宝・二の丸御殿の各部屋にある障壁画や天井画を間近で鑑賞できる特別入室も開催。「二条城障壁画 展示収蔵館」でも障壁画の原画公開を期間限定で行なっています。
さらに、2020年はイルミネーションイベント「京都二条城イルミナージュ」が開催されます。「春夏秋冬~Four Seasons~」をテーマに、4つのエリアで春夏秋冬と共に二条城の歴史をイルミネーションで表現します。
冬の京都おすすめスポット⑨ 清水寺
雪の積もった冬の清水寺
京都観光の定番スポットといえばやっぱり清水寺。桜や紅葉など、四季折々の美しい姿を見せてくれる清水寺ですが、うっすらと雪の積もった冬の清水寺もまた趣があります。「清水の舞台」の名で有名な本堂からは、冬ならではの京都の雪景色が一望できます。一年を通して混雑する清水寺ですが、冬は比較的観光客が少ないため、静かな雰囲気の中ゆっくりと落ち着いて景色を楽しめるのが魅力です。
冬の京都おすすめスポット⑩ 伊根の舟屋
海に面した伊根の舟屋
京都というと寺院や舞妓さんなどを思い浮かべてしまいがちですが、京都府の北部は「海の京都」と呼ばれ、京都市とは全く違う海沿いの風景が広がっています。天橋立から車で20分ほどの場所にある伊根町には、海上に浮かぶように建てられた「舟屋」と呼ばれる家が立ち並び、まるでイタリアのベネツィアのような風景を楽しむことができます。
「舟屋」はこの地域の漁師の家に見られる形式で、1階が直接海に接した船用のガレージ、2階が居住スペースとなっています。地域独特の建物が並ぶこの町並みは、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
雪の積もった冬の舟屋
冬の時期は、立ち並ぶ舟屋の屋根に雪が積もり、さらに美しい風景に。間近の海や背後の自然と相まって、ここでしか見られない特別な雪景色を楽しむことができる穴場スポットです。
冬だけの特別な出会いを求めて京都へ
今回は、冬にこそ訪れたい京都のおすすめスポットを紹介しました。今まで知らなかった冬の京都の魅力を感じていただけたでしょうか。今回紹介したもの以外でも、雪景色やライトアップを楽しめる場所、普段は見られない冬だけの特別公開が数多くあります。あなたも冬だけの特別な経験を求めて、京都を訪れてみてはいかがでしょうか。京都を何度も訪れている人でも、まだ見ぬ新しい魅力に出会うことができるかもしれません。