地獄の従業員
鬼だけじゃない!地獄の獄卒は多種多様
寒い地獄もある?【八寒地獄編】
外国からみる地獄の概念
地獄が有名な理由
地獄を覗けば

「地獄」。仏教用語では「奈落」であり、生前の悪行により導かれる死後の世界と言われています。実際に犯罪を犯したり、悪行を行うと地獄に落ちるよ!そんなセリフを聞いたことがある人も多いはず。地獄と聞いてイメージがつきやすいものといえば、非常に熱い場所で、血の池や針山に囲まれ、鬼から厳しい罰が与えられるなど。

そんな地獄ですが、実は寒い地獄があることや、様々な種類の生き物が地獄に住んでいることはご存知でしょうか?

前回は地獄の裁判や裁判員の十王、八熱地獄や死後に進む道などを紹介しましたが、今回は、「地獄になぜ鬼がいるのか?」「どんな生き物がいるのか?」寒い地獄や変な地獄、地獄に関連する人物など紹介していきます。

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地獄の従業員

会議をする地獄の獄卒たち

会議をする地獄の獄卒たち
地獄は罪を犯した人や罪人が拷問を受ける場所。地獄では一体誰がその拷問を行っているか。パッと思いつく有名なものは、鬼だと思います。しかし、実際にどのような仕事をしているのかご存じでしょうか?地獄で仕事をする鬼、通称「獄卒(ごくそつ)」。

様々な種類の拷問はもちろんのことですが、実は獄卒の仕事は拷問だけではありません。
そして、拷問をしているのも鬼だけではないのです!

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獄卒の仕事は拷問だけじゃない?

地獄の鬼

地獄の鬼

地獄に住まう鬼、獄卒。獄卒の仕事の一つには、まず拷問があります。これは、地獄に落ちてくる亡者を片っ端から痛めつけ拷問を行うもの。

拷問の度合いや方法は罪によって違い、体を切り刻みひたすら身体を痛めつけるものから、熱した銅や糞尿が煮込まれている鍋に入れるなど、精神的に痛めつけられるものまで勢揃い。しかし獄卒の仕事は拷問だけではありません。仏教の考えでは、獄卒の仕事は死んだ人を迎えに行くという仕事もあるのです。

まず、死んだ人をお迎えする鬼は「奪精鬼(だっせいき)」、「奪魂鬼(だっこんき)」、「縛魄鬼(ばくたくき)」の三種類。

奪精鬼は、身体から生きるための精気を吸い取り、奪魂鬼は魂と身体の切り離しを、縛魄鬼は身体を腐らせることを役目としており、この獄卒はセットでお迎えをしています。

他にも、亡者の地獄行きを決める裁判に必要な、現世の情報をまとめる記録係のような獄卒もいる地獄。地獄の獄卒の仕事は全てが拷問というわけではなく、現代のように多くの職種の獄卒によって地獄を運営していると言われています。

閻魔大王は一番最初に地獄に落ちた人

地獄の閻魔王

地獄の閻魔王
死後35日目、地獄の行き先決めを担当する地獄の裁判官であり、十王の中で最も知名度のある閻魔王。彼が最も有名で、目立つ事には理由があります。

一つは閻魔大王が、十王の中で最も身体全体が大きいと言われているから。地獄のことを記した書物の絵では、閻魔大王は十王の中で最も大きく描かれています。現代に残る像でも、閻魔大王は最も大きく作られているため、実際に現代に大きいと伝わっているのです。

二つ目は、閻魔大王が初めて死後の世界に辿り着いた人物だと言われているためです。

閻魔の偉業

地獄の考えもインドから来たように、元々地獄の閻魔大王は、インドの神話に出てくる神様として扱われていました。サンスクリット語及びパーリ語の「ヤマ」が音訳された際に「閻魔」と呼ばれることに。

そして閻魔は人類で初めて死んだ人物でもありました。彼は天界、今で言う天国に辿り着き、次々に訪れる亡者と過ごしていたそうです。

しかし、ここで問題が発生することに。当時は天国や地獄といった分け方はしておらず、本来地獄に落ちるべき人や、天国に行ける人が混合していたのです。

もう天界は大混乱。そんな状況を見かねた閻魔は天界を善と悪に分ける事にしました。これが地獄の誕生とも言われているのです。

悪を判断するためには誰かが審査しなければなりません。そこで申し出たのが、最初に死んだ閻魔であり、最初に十王としての役割を背負う人となりました。この地獄の審査に亡者の身分は関係なく、生前の善行により判断されるという簡潔で平等なものでした。

地獄で平等を徹底した閻魔大王

地獄の閻魔王は平等を徹底した

地獄の閻魔王は平等を徹底した

そんな善悪を判断する閻魔。人を裁くというのは、その人にそれ相応の罰を与えることです。人に罰を与え続けることは、側から見れば平等とは言えません。平等に審査し、平等の名の下に罰を下すはずであるのに、閻魔の立場は対等ではありません。

閻魔はそれが罪であると認識していました。そのため、審査する閻魔も亡者と同等になるために罰を受けていると言われています。

この混乱する死後の世界の平穏を保つため、地獄で裁く側でありながら対等であることに尽力し、自らも地獄で罰を受ける閻魔大王。現代に残る絵画等では、燃え上がるような赤の顔色に、鬼の形相で描かれることが多いです。

しかしそれは閻魔も罰を受け、溶けた銅を飲み燃え上がりながら審査をしている様子とも言われ、この寛大な心から地蔵菩薩の化身とも言われています。

鬼はどこから来た?

地獄の鬼

地獄の鬼

地獄で拷問や様々な仕事を担う獄卒。彼らは一体どこから来たのでしょうか。

一般的な鬼は、「六道」という人間が死んだ際に「輪廻転生」、つまり生まれ変わってから行く道の一つ「餓鬼道(がきどう)」にいます。六道の中で最も罪が重いのは地獄ですが、ここはその次に罪が重いものたちが生まれ変わる先です。

ここまで聞くと、ここの鬼が地獄の獄卒をしている!と思うかもしれません。しかし、地獄の獄卒はこの餓鬼道の鬼ではないと言われています。

諸説によると、閻魔が死後の世界に初めて降りたった際に冥界への道を開き、それを閻魔道と名付けたそう。その本住所が餓鬼道であり、閻魔がその世界の主人になったと言われています。

餓鬼道に住む鬼は主人となった閻魔の手下となり、少数ですが、地獄でも下っ端として働いているそう。しかし働く数が少ないことと仕事の重要度の低さから、獄卒とは違う鬼と考えられています。

獄卒は就活だった?

鬼たちは地獄で就職

鬼たちは地獄で就職
地獄に住む獄卒はどこからかやってきた訳ではなく、元から地獄に住んでいた住民と考えられています。この考えは「陰陽思想」と「浄土思想」の混ざり合いによるものです。

この陰陽思想というものは、全ての存在は相反する二つの性質を持つものの調和で成り立っているという考え。浄土思想は念仏や観仏により極楽浄土、つまり煩悩のない仏になれるように信仰する思想のことです。

この二つの思想の融合イメージが、罪人を裁く存在(鬼)=善悪(陰陽思想)、罪人を痛めつける行為=心を入れ替えさせ仏になれるようにする(浄土思想)、つまり獄卒であると考えられます。

獄卒は、陰陽思想と浄土思想の融合イメージの存在であり、最初から地獄に住みついていたもの。後に閻魔が地獄を作った際に、彼の元に就職したという具合です。

鬼だけじゃない!地獄の獄卒は多種多様

地獄で働く獄卒は鬼ばかり取り上げられがちですが、実は地獄の獄卒は様々な生き物たちがいます。
その働く地獄の場所はまさに適材適所。その様子を紹介していきます。

火車

火車(かしゃ)。これは猫です。猫と言っても私たちが知っている可愛らしいサイズではなく、なんと荷車と同等の大きさ。火だるまになった荷車のようなものの上に、火車と呼ばれる猫の妖怪が乗っています。

奪精鬼(だっせいき)、奪魂鬼(だっこんき)、縛魄鬼(ばくたくき)により魂が抜けた後、最初は死後の旅にしばし出ます。その時点で裁判が必要ではないほど悪行があると判断された場合に、即効で地獄へ連れていく獄卒のうちの一匹。閻魔大王など十王の裁判を多く受けることなく地獄行きが決定します。

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地獄の門番 牛頭馬頭

地獄の門番 牛頭馬頭

地獄の門番 牛頭馬頭
地獄への入り口にいる獄卒、牛頭と馬頭。二匹はセットとして扱われることが多い獄卒です。漢字から分かるように、牛頭は頭が牛で人の身体を持つ鬼、馬頭は頭が馬で人間の身体を持つ鬼。亡者が地獄の入り口に行くと、まずこの鬼たちによっていたぶられます。

不喜処で働く獄卒

不喜処(ふきしょ)というのは轟音などで動物を驚かせて死なせた者などが落ちる地獄。ここでは地獄で生きる、鋼より硬い爪や牙を持つ犬やダイヤモンドのような硬さの嘴(くちばし)を持つ鳥、狐など多くの動物たちに、灼熱の中骨の髄まで蝕まれます。

宗帝王の臣下

十王のうちの一人、宗帝王(そうていおう)。彼は死者の生前の邪淫を裁きますが、ここで活躍するのが宗帝王の臣下の猫と蛇。彼らの前でもし嘘をつけば、男は猫に陰部を食いちぎられ、女は蛇に腹を食い破られると言われています。

寒い地獄もある?【八寒地獄編】

八寒地獄は極寒の地

八寒地獄は極寒の地

地獄といえば灼熱、血の池、炎。何かと赤色や熱いといったイメージがパッと思いつくかと思います。実際に現代に伝わる地獄の大半が赤黒く熱い地獄。しかし、実は地獄の中には寒い地獄も存在するのです。

寒さで身が切れる、八寒地獄

熱い地獄は「八熱地獄」と言われますが、それと反対に寒い地獄は「八寒地獄」と言われています。八寒地獄はあまりの寒さに身が切れると言われる地獄。そんな八寒地獄を紹介していきます。

■頞部陀(あぶだ)地獄
八寒地獄の一つ目の地獄。寒さのあまりに鳥肌ができあばだ(傷)ができてしまうことから、あぶだと名付けられました。

■尼剌部陀(にらぶだ)地獄
八寒地獄の二つ目の地獄。ここは鳥肌を超え、全身にあかぎれができてしまうと言われています。

■頞哳吒(あたた)地獄
八寒地獄の三つ目の地獄。寒さのあまりに「あたたたた」という悲鳴しかあげられないことが由来と言われています。

■臛臛婆(かかば)地獄
八寒地獄の四つ目の地獄。寒さのあまりに「かかばばばば」という悲鳴しかあげられないことが由来と言われています。

■虎虎婆(ここば)地獄
八寒地獄の五つ目の地獄。寒さのあまりに「ここばばばば」という悲鳴しかあげられないことが由来と言われています。

■嗢鉢羅(うばら)地獄
八寒地獄の六つ目の地獄。嗢鉢羅というのは、インドのサンスクリット語で「青い睡蓮」という意味であり、その音写が由来と言われています。この地獄では、全身が凍傷によりひび割れ裂ける様子が、青い睡蓮が咲き誇る様子に似ているとも。

■鉢特摩(はどま)地獄
八寒地獄の七つ目の地獄。鉢特摩はサンスクリット語で「蓮華」を意味しています。寒さにより全身の皮膚が溶け爛れ、流血する様子が紅色の蓮華と言われています。別名「紅蓮地獄」。

■摩訶鉢特摩(まかはどま)地獄
八寒地獄の八つ目の地獄であり、最も最下層に存在する地獄。摩訶はサンスクリット語で「大」の意味を持つ音写。八寒地獄の中で最も広く、酷な地獄と言われています。鉢特摩地獄よりも極寒で、皮膚だけではなく全身が砕け流血し続けることになります。

八寒地獄は謎だらけ

この八寒地獄は、現代に残る文献などでは詳しい情報がほとんど残っておらず、今でも謎が多い地獄です。特に八熱地獄に比べると、八寒地獄の名前は若干適当に付けられた感じが否めません。

この八寒地獄は、寒さで困っている人に対して盗みなどを行った者、寒さに凍えている中で人を傷つけた者など、寒さに関連する罪を犯した者が落とされる地獄。八寒地獄に住む獄卒には、鬼はもちろん、寒さに強い動物たちが働いているとも言われています。

外国からみる地獄の概念

日本から見た地獄は、かなり多くの罪に対応できるように多くの地獄が用意され、なかなか惨たらしいものが多くありました。日本の地獄はインドから中国に渡り、日本に流れてきたものです。元は外国の文化でしたが、外国にとっての地獄はどんなものがあるのでしょうか?そもそも地獄という概念はあるのでしょうか?ここでは外国から見た地獄を紹介していきます。

エジプト神話の地獄

エジプトの冥界神アヌビスエジプトの冥界神アヌビス

実は日本の地獄と同じような地獄は、エジプトには存在しません。エジプトでは死後に、オシリスと言われる冥界神が治めるアアルと呼ばれる天国か、転生などない無の世界に行くかという決まりがあるのです。

死後の魂はまず裁判を受けます。この裁判は楽園に行けるか、転生のない世界に行くかという裁判。裁判員は冥界の神である「アヌビス」。アヌビスは死者の魂を、真理の女神「マアト」の羽と天秤にかけます。この羽は「真実の羽」とも呼ばれ、死者の魂が穢れていると羽より重くなってしまうのです。

重くなったら最後、アヌビスは死者の心臓をワニに似たエジプト神話の神獣、「アメミット」に食わせ、二度と転生のない世界に送り出すのです。

ギリシャの冥界

冥府の番犬 ケルベロス

冥府の番犬 ケルベロス
ギリシャにも天国、地獄といった制度は存在すると言われています。まずギリシャでは、死者は冥界、つまり冥府に連れて行かれそこで日本と同じように裁判を受けます。その冥府の王が「ハーデース」であり彼が審査を行うのです。

現代ではハデスという名で知られ、愛犬のケルベロスは三つの頭を持った犬としても有名。

罪がないもの、つまり天国に行けるものはエリュシオンというところに行くことが可能。ここで地獄行きになるようなものは、冥府の果てへと連れて行かれてしまうと言われています。

ちなみにここで亡くなった魂が逃げ出そうとすれば、番犬のケルベロスに魂を食べられてしまうそう。

地獄の長になった元天使サタン

地獄の長 サタン

地獄の長 サタン
キリスト教やユダヤ教、イスラム教における悪魔であり、元天使だったものが堕天し、地獄の長にまでなったのが「サタン」。

主にヨーロッパ圏内で信じられている地獄はサタンが治めています。サタンは本来、ルシファーという名で神に仕える大天使でしたが、彼はいつしか神に反抗心を持ち、同志を集めて対立しました。その集団が住むところが地獄だと言われています。

キリスト教では人類最初であったイヴに、食べてはいけないと言われていた禁断の果実を食べるように唆していたヘビの存在をサタンと同一視。そのため、サタンの地獄では同じように人間を堕落に導く流れがあるのです。そこで誘惑に負けていった者を更に苦しめることを地獄での仕事にしています。

日本の地獄は、生前の行いや罪の重さによって行き先が変わりますが、サタンのいる地獄は誘惑に負けたものを裁き、日本とは本質的に大きく変わっています。

地獄が有名な理由

地獄に関して様々な事を紹介してきましたが、どうして地獄はこんなにも現代で知られているのか?それは地獄に関与している人がいたからと考えられます。

地獄を行き来した小野篁

地獄への入り口があると言われる六道珍皇寺

地獄への入り口があると言われる六道珍皇寺

地獄の様子がこれだけ鮮明に書かれている理由の一つは、実際に地獄に行き、地獄を見た人物がいるからと言われています。その人物は平安時代の初期に文人としても活躍した、「小野篁(おののたかむら)」。

彼はなんと、昼間は朝廷で官使として働きながら夜は地獄で閻魔王の補佐として働いていたというのです。

小野篁は、京都東山の六道珍皇寺にある井戸を使い、現世と冥界(地獄)を往還していたという伝説が残っています。朝廷への反骨精神から野狂とも言われていた不思議な彼には、面白い逸話も。

知人を救った小野篁

ある時に酔っ払い、井戸に落ちるとそこは地獄。生者でありながら継続的に閻魔庁で働いていると、急死してしまった藤原高藤がやってきます。

そこで顔を合わせる藤原高藤と小野篁。小野篁の助言によりなんと藤原高藤は現代に生還したのです。生還した藤原高藤は「地獄に行ったら小野篁に会って返してくれた。」と語った伝説があります。そんな彼がいたから、現代に地獄が鮮明に残っているのかもしれません。

地獄を覗けば

いかがでしたでしょうか。今回は地獄の更なる種類や獄卒、鬼などについて紹介してきました。地獄を覗けば死が見える、その死には国によって多種多様な見方があります。何気に身近にあった地獄でも、知らない部分が多くあったと思います。しかし掘ってみれば面白い話も様々。

地獄は本当にあなたのそばにあるかもしれません。