六義園の歴史
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東京都内北部の駒込に位置する「六義園」。小石川後楽園と並び、「江戸の二大庭園」と称され、小高い築山と広い池をもつ明るい優美な庭園です。六義園は緑豊かな自然に恵まれ、春はシダレザクラ、秋は紅葉と訪れる時期により四季折々の装いを見せてくれます。閑静な雰囲気漂う園内を歩けば、都会の喧騒を忘れられます。

今回は、都内でも有数の美しさ誇る六義園の歴史と見どころ、イベントの情報を紹介していきます。

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庭園

六義園の歴史

300年の歴史を持つ日本庭園

緑豊かな六義園

緑豊かな六義園

六義園の建設は1695年より始まります。その建築を進めたのが江戸時代前期の大名であった柳澤吉保です。5代将軍の徳川綱吉に大変気に入られた柳澤は、現在の六義園にあたる敷地一帯を与えられます。その地を庭園として改造すべく、設計・監督など全てを担当しました。彼の尽力の元、7年の時を経て、日本の伝統的な庭園様式を用いた「回遊式築山泉水庭園」が完成しました。

明治に入り、六義園は三菱財閥の初代総帥としても知られる岩崎弥太郎の所有となります。その後東京市に寄付され、一般公開に至りました。1953年には国の特別名勝に指定され、六義園は名実ともに日本を代表する庭園として親しまれていきます。

「六義園」の由来とは?

ところで「六義園(りくぎえん)」という名前はどのように付けられたのでしょう。その由来とされているのは中国の漢詩集『毛詩』。その中の「詩の六義」として記されている「風・戝・比・興・雅・頌」を平安時代の代表的な詩人 紀貫之が日本の和歌に取り入れます。そんな和歌のように趣深い庭園になるようにとの願いを込め、六義園という名前が付けられたと言われています。

六義園の見どころ

出汐湊

六義園 出汐湊

六義園 出汐湊

六義園正門、内庭大門を続けて通り、真っ直ぐ進むと大きな池が広がっています。これが「出汐湊」です。門を背にすると右に中島、左に蓮菜島、対岸に吹上茶屋を見ることができます。

妹山/背山

六義園にある妹山背山

六義園にある妹山背山

「妹山」と「背山」は中の島にある2つの築山です。築山とは人工的に作られた山のこと。昔は女性を「妹」男性を「背」と呼んでいたことからこの名前が付けられました。中の島と合わせて、男女の間柄を表しています。

渡月橋

六義園の美しい紅葉と渡月橋

六義園の美しい紅葉と渡月橋

「渡月橋」は、池に浮かぶ一番大きな島と陸をつなぐ橋です。2枚の大岩で造られたこの橋からは独特の力強さを感じられます。また、六義園内でも有数の絶景スポットとしても人気です。「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴き声に 夜わたる日の 陰そさいしき」という歌を参考に名付けられました。

4つの土橋

千鳥橋

六義園の千鳥橋

六義園には中島や浮島をつなぐ橋がいくつか存在します。

六義園内西側、2つの陸地をつないでいるのが「千鳥橋」です。視界が大きく開けており、園内を見渡すことができます。大きな浮島とつつじ茶屋周辺エリアを結ぶのが「山陰橋」です。その東側、同じく浮き島と陸をつないでいるのが「藤波橋」、島のちょうど反対側にあるのが「白鴎橋」です。

つつじ茶屋

秋の紅葉に包まれた六義園のつつじ茶屋

秋の紅葉に包まれた六義園のつつじ茶屋

明治時代、つつじの古木を用いて建てられた「つつじ茶屋」は、第二次世界大戦の戦火を免れた貴重な建築物です。六義園の北側に位置しており、モミジに囲まれた四阿(あずまや)は日本の秋を感じられる場所です。

ささかにの道

六義園にあるささかにの道

六義園にあるささかにの道

「ささかにの道」は、六義園北側にある小道です。昔の日本語でクモのことをささかにと呼んでいたことから、細い小道をクモの糸に例えてこの名前が付けられました。六義園にはこのような道が多く通っています。

滝見茶屋

六義園東部にある滝見茶屋と庭

六義園東部にある滝見茶屋

六義園東部にある「滝見茶屋」は休憩所として利用できる施設です。近くには渓流も通っており、水のせせらぎを聞きながら畳の上でひと休みすれば、疲れも吹き飛ぶことでしょう。

六義園のイベント

春『シダレザクラと大名庭園のライトアップ』

六義園シダレザクラのライトアップ

六義園シダレザクラのライトアップ

六義園では四季折々の自然を楽しむことができますが、中でも春先に咲き誇るシダレザクラは圧巻の光景です。大きさは横に15m、高さは20mにも及び、六義園のシンボルとして来園者を迎えてきました。そのシダレザクラの見頃に合わせて、ライトアップイベントが開催されます。昼間とはまた違った表情を見ることができ、幻想的な風景を楽しめます。3月半ばから4月の頭に期間限定で開催され、開園時間は21時まで延長されます。

秋『紅葉と大名庭園のライトアップ』

ライトアップされた六義園の紅葉

ライトアップされた六義園の紅葉

秋にはカエデやイチョウなど色とりどりの紅葉で美しく染まる六義園。11月から12月頭にかけてのベストシーズンには、春の桜と同様ライトアップイベントが開催されます。21時の閉園まで、ゆっくり紅葉を楽しむことができます。

※両イベント共に普段は閉門している染井門が開門されます。詳細は東京都公園協会HP公園へ行こう!でチェック。

【六義園 営業情報】
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~1月1日まで)
入園料:一般 300円 65歳以上 150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
公式サイト:六義園

六義園へのアクセス

最寄り駅:駒込駅(JR山手線/東京メトロ南北線)
     千石駅(都営三田線)

新宿駅からのアクセス

【新宿駅】- JR埼京線 / 赤羽方面
→【池袋駅】- JR山手線 / 上野方面
→【駒込駅】南口 → 徒歩(約7分)

東京駅からのアクセス

【東京駅】- JR山手線 / 上野方面
→【駒込駅】南口 → 徒歩(約7分)

【東京駅】- 東京メトロ丸の内線 / 池袋方面 → 【大手町】都営三田線 / 西高島平方面
→【千石駅】→ 徒歩(約10分)

成田空港からのアクセス

【成田空港駅】- スカイライナー / 京成上野方面
→【日暮里駅】- JR山手線 / 池袋方面
→【駒込駅】南口 → 徒歩(約7分)

羽田空港からのアクセス

【羽田空港駅】- 東京モノレール/ 浜松町方面
→【浜松町駅】- JR山手線 / 東京方面
→【駒込駅】南口 → 徒歩(約7分)

車でのアクセス

駐車場なし

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