小石川後楽園の基本情報
小石川後楽園の歴史
小石川後楽園の見どころ
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都心の中にも心安らぐ美しい庭園が数多く存在する東京。そんな東京の中でも独特の魅力を持つ「小石川後楽園」をご存知でしょうか?

小石川後楽園は、六義園とともに江戸の二大庭園と称される江戸時代に作られた日本庭園。園内は静けさに包まれ、中国仕様の建築物や全国各地の景勝を参考に造られたスポットが数多く存在します。シンプルな造りの中にも、随所に工夫が感じられる庭園となっています。また春の桜、秋の紅葉、冬の雪景色など、1年を通して美しい自然を楽しめるのも魅力の一つ。

今回はそんな小石川後楽園の歴史や見どころを紹介します。

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庭園

小石川後楽園の基本情報


小石川後楽園 秋の風景

小石川後楽園は、東京都文京区の後楽園にある都立庭園。江戸時代初期につくられた日本庭園であり、昭和27年に文化財保護法によって、国の特別史跡及び特別名勝に指定されています。特別史跡と特別名勝の重複指定を受けているのは、都立庭園では浜離宮恩賜庭園と小石川後楽園の2つだけなんだとか。さらに小石川後楽園は、東京に現在残っている庭園の中では最も古いものと言われています。

庭園は池を中心にした「回遊式築山泉水庭園」という作り。池の周りを歩いて回り、景色の変化を楽しみます。もう一つの大きな特徴は、園内の随所に中国の名所の名前をつけた景観が散りばめられていること。またそれ以外にも、日本各地の景勝を模した湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されています。

7万平方メートル以上の広大な園内には、大きな池の大泉水を中心に、梅、桜、ツツジ、花菖蒲などが植えられており、四季を通じて色鮮やかな景色を見せてくれます。

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庭園

小石川後楽園の歴史


中国文化の影響を受けた小石川後楽園

1629年、水戸徳川家の頼房が江戸の中屋敷(屋敷の別邸)として造った邸宅が小石川後楽園の起源とされています。頼房が建設を始め、それを受け継いだ息子の光圀(みつくに)が完成させました。池を中心とした回遊築山泉水式の庭園は、光圀の儒学思想の影響を強く受け、中国の名所や景勝を参考に造られています。江戸時代は社交場の施設としても使われていたんだとか。

明るく開放的な六義園とは対象的に、シンプルな造りの小石川後楽園には厳かな雰囲気が漂っています。また、「後楽園」という名前が、「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という明の儒学者 朱舜水の意見を取り入れ名付けられたことからも、中国文化の影響を強く受けていることが分かります。

小石川後楽園の見どころ

枝垂れ桜


小石川後楽園の枝垂れ桜

入口付近にある「枝垂れ桜」は樹齢60年の大木です。大きく広がる枝に咲き誇る桜はどの角度から見ても美しく、そのスケールに圧倒されます。園内には複数の枝垂れ桜があり、水面に映える桜などそれぞれの魅力を楽しむことができます。

また枝垂れ桜の他にも、ソメイヨシノや都内では珍しいウコンザクラなど、約55本のさまざまな桜を楽しむことができます。桜の見ごろは3月下旬〜4月の上旬で、枝垂れ桜は他の桜より少し早く見ごろの時期を迎えます。

大泉水


小石川後楽園 大泉水

枝垂れ桜を通ると「大泉水」に抜けます。大泉水は、庭園の中心に位置する大きな池。日本最大の湖、琵琶湖を模して造られており、昔はこの池で舟を流す遊びが流行っていたと言われています。池の中央部に位置する島は「蓬莱島」と呼ばれ、仙人が住む島をイメージして作られました。先端には庭師・徳大寺左兵衛にちなんだ大きな鏡石「徳大寺石」が置かれています。周囲を取り囲むように散策路が続いているので、いろいろな角度から眺める事ができます。

小廬山


小石川後楽園 小廬山

大泉水の北部、入口から見て左手にある「小廬山」は人工的に造られた小山です。オカメザサで覆われており、その形が中国南東部の「廬山」に似ていることから、儒学者の林羅山がこの名前をつけました。山頂からは園内の美しい風景を見渡すことができます。

大堰川


小石川後楽園 大堰川と通天橋

入口を背にして左手にある「大堰川」は、京都嵐山の大堰川をモチーフに造られました。大堰川の上には、京都東福寺の通天橋を模した朱塗りの橋がかけられています。周囲にはモミジなどが植えられており、秋は見事な紅葉が楽しめます。川の中間あたりには同じく京都嵐山の「渡月橋」がかかっています。

円月橋


小石川後楽園 円月橋

後楽園の名付け親でもあり、光圀と深い信仰があった朱舜水。彼が設計したと言われているのが「円月橋」です。入口から大堰川を抜けたところにあるこの橋は、ドーム状の橋が水面に映ると満月のように見える様子から、この名前が付けられました。残念ながら現在は渡ることができませんが、緑豊かな自然に佇む石造りの橋には風情があります。

内庭


小石川後楽園 内庭の睡蓮

庭園最南部にある「内庭」は、池を中心とした純日本式の美しい庭園です。もともと水戸藩書院の庭として利用されていました。池には2本の橋がかかる中島があり、まわりの水面にはたくさんの睡蓮が浮かんでいます。

稲田


小石川後楽園 稲田

庭園の北側には、江戸時代初期の農村を模したのどかな田園風景が広がります。庭園の中に「稲田」があるのはとてもめずらしく、国内でも小石川後楽園だけかもしれません。光圀が農民の苦悩を夫人や子どもたちに伝えるべく造ったとされており、現在も実際に米が栽培されています。

小石川後楽園のイベント

春「梅まつり」


小石川後楽園の梅

小石川後楽園には、約90本35種の紅梅・白梅の梅林があり、2月下旬〜3月上旬に見ごろを迎えます。光圀は自分の雅号を「梅里(ばいり)」とつけるほど梅を好んだことで有名。辺り一面に芳しい香りが漂い、和やかな趣を感じさせてくれます。

5月「竹細工教室」

5月5日、こどもの日に開催される「竹細工教室」は親子向けのイベントです。日本の伝統的な竹細工や工芸品を実際に作ることができます。参加費はなんと50円(+入園料)。ゴールデンウィークの良い思い出になるはずです。

秋「紅葉まつり」


小石川後楽園の紅葉

小石川庭園の最大の見どころはやはり、見事な紅葉。11月末から12月の頭にかけて見ごろの時期を迎えます。モミジの赤、イチョウの黄を中心に、オレンジや緑の葉とのコントラストは息を呑む美しさです。

冬「雪つり」


冬の小石川後楽園

「雪つり」とは雪が枝に付着し、その重さで折れないように縄で枝を支える日本古来の技術のこと。降雪量が少ない小石川後楽園では、主に装飾として設置しています。雪つりは11月中旬〜2月下旬にかけて行われます。

小石川後楽園のアクセス

最寄駅:JR・東京メトロ・都営地下鉄 飯田橋

新宿駅から

【新宿駅】- JR中央・総武線 各停 / 千葉、津田沼方面
→【飯田橋駅】東口 → 徒歩(約8分)

東京駅から

【東京駅】- JR中央・総武線 快速 / 高尾方面 →【御茶ノ水駅】ー JR中央・総武線 各停 / 中野方面
→【飯田橋駅】東口 → 徒歩(約8分)

成田空港から

【成田空港駅】- スカイライナー / 京成上野方面 →【京成上野駅】→ 徒歩(約5分)
→【上野御徒町駅】- 都営大江戸線 / 都庁前方面
→【飯田橋駅】C3出口 → 徒歩(約3分)

羽田空港から

【羽田空港駅】- 東京モノレール / 浜松町方面
→【浜松町駅】- 京浜東北線 / 南浦和方面
→【秋葉原駅】- JR中央・総武線 各停 / 中野方面
→【飯田橋駅】 東口 → 徒歩(約8分)

小石川後楽園の周辺情報