芝大神宮

東京都港区、オフィス街の中にひっそりと佇む「芝大神宮」。御鎮座1,000年以上を誇る由緒正しき神社です。御祭神は伊勢神宮の内宮と外宮に祀られている天照大神（あまてらすおおかみ）と豊受大神（とようけのおおかみ）であることから、「関東のお伊勢さま」として崇敬されてきました。その歴史の長さは、江戸時代に活躍した絵師の歌川広重や葛飾北斎の錦絵に芝大神宮の様子が描かれていることからも窺えます。
縁結びのご利益がある神社として知られていますが、相殿神は源頼朝公、徳川家康公、菅原道真公であることから、強運、金運、商売繁昌、眼病平癒などさまざまです。
芝大神宮は、歌舞伎演目のひとつ「め組の喧嘩」の舞台としても有名。「め組」とは江戸時代に活躍していた火消し団（現在の消防士のような職業）のひとつで、境内には「め組」と大きく刻まれた1対の狛犬が置かれています。
毎年9月11日〜21日には、芝大神宮の例年祭が行われます。11日間にも及ぶ長期のお祭りは、通称「だらだら祭」と呼ばれ親しまれています。別名「生姜祭り」とも呼ばれており、お祭り期間中は生姜の販売を行なっています。これは、同社が立つエリアはかつて生姜畑が広がっていたこと、生姜を神前にお供えしていたこと、生姜は古くから邪気を払う縁起の良い食べ物とされてきたことなどが由来です。