蹴上インクライン
京都市左京区の南禅寺そばにある明治時代の傾斜鉄道跡を利用した散策路。現在は敷地内を自由に歩くことができます。一部レールが形態保存されており観光名所としても親しまれているほか、桜の名所としても有名です。
線路沿いにはソメイヨシノやヤマザクラなど約90本の桜の木が植えられており、春にはインクライン両側に桜を見ることができます。ライトアップやイベントなど特別な催しがあるわけではありませんが、古い線路と桜のトンネルが織りなす風景を一目見ようと毎年多くの人が訪れます。
全長約582mの蹴上インクラインは、琵琶湖の水を京都へ送る水路・琵琶湖疏水に設けられた「船のケーブルカー」でした。明治〜大正にかけては運河としての疏水活用が積極的に行われたこともあり、貨物を積んだ舟に疏水の上下流間に生じる約36mの高低差を越えさせる必要があったのです。
アメリカのモリス運河から着想を得、台車に乗せた舟を電力によって昇降させる仕組みを採用した蹴上インクライン。京都の物流を支えた線路は1891年〜1948年までで役目を終え、現在は京都市の文化財に指定されています。
(公開日:2024/7/29 最終更新日:2024/7/29)
基本情報
Address
〒606-8435 京都府京都市東山区東小物座町339
Phone
075-672-7706 (京都市上下水道局総務部総務課)
Hours
24時間
Closed
年中無休
Fee
無料
アクセス
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From市営地下鉄東西線 蹴上駅
徒歩約3分(1番出口より)
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FromJR京都駅
徒歩約3分 →【京都駅前】京都市営バス5号(岩倉操車場前行) →【岡崎法勝寺町】徒歩約5分