【納豆アレンジレシピ】ポイントについて
納豆の栄養を逃さない
美味しく食べる
【納豆アレンジレシピ】伝統の郷土料理
【納豆アレンジレシピ】秋田「納豆汁」
【納豆アレンジレシピ】山形「ひっぱりうどん」
【納豆アレンジレシピ】新潟「きりざい」
【納豆アレンジレシピ】京都「納豆餅」
【納豆アレンジレシピ】苦手克服におすすめ
ネバネバ具材と納豆のアレンジレシピ
納豆バナナアイスのアレンジレシピ
【納豆アレンジレシピ】で納豆を美味しく食べよう

昔から発酵食品づくりが盛んだった日本では、それぞれの地域で納豆を使った郷土料理が伝承されています。

例えば、「秋田の納豆汁」「山形のひっぱりうどん」「新潟のきりざい」「京都の納豆餅」…。

この記事では、納豆を使った郷土料理のレシピと、苦手な納豆を克服したい方向けのアレンジレシピを、納豆大好きライターが紹介します。

レシピを参考にして、ぜひ普段の食事に納豆を取り入れてみてくださいね。

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【納豆アレンジレシピ】ポイントについて

この記事ではさまざまな納豆アレンジレシピを紹介しますが、その前に納豆をアレンジする際に気を付けたいポイントを解説します。

納豆をアレンジする際のポイントは、「豊富な栄養を逃さないようにすること」「美味しく食べられること」の2点です。

納豆の栄養を逃さない

納豆の栄養素の中には、水に溶けだしやすい水溶性成分が多く、熱に弱い成分も含まれます。

納豆のイメージ

納豆のイメージ

水溶性の栄養成分

納豆には、ビタミンB群や整腸作用を持つ「レバン」などの、水溶性の栄養成分が多く含まれます。

そのため、水を加えたり煮たりして納豆を料理する際には、煮汁も一緒に食べられるレシピがおすすめです。例えば、みそ汁やスープなどに入れるのが良いでしょう。

熱に弱い納豆の栄養成分

加熱しすぎると健康効果が失われる代表的な栄養成分といえば、血栓溶解作用を持つ「ナットウキナーゼ」。

「ナットウキナーゼ」はタンパク質でできているため、60度以上に加熱すると構造が変化し、健康効果が消えてしまいます。

料理の際は、納豆をあまり加熱しすぎず、60度未満の温度に保つことを意識しましょう。

美味しく食べる

記事では、納豆が苦手で克服したい方に向けたレシピも紹介します。

できるだけ、納豆の独特な風味や食感を感じづらくなるようなレシピに仕上げていますが、それでも食べられないという方もいると思います。

納豆を食べる女性

納豆を食べる女性

そんなときは普通の納豆ではなく、風味をおさえた納豆商品を試してみるのも良いでしょう。

長い歴史を持ち、全国的に親しまれる発酵食品「納豆」ですが、なるべく多くの人に日本の納豆を食べてもらうため、現在も国内メーカー各社による商品開発が続けられています。

自分が美味しいと思える納豆を探しに、気軽にさまざまな商品やレシピに挑戦してみてくださいね。

菊水食品「豆之香」

納豆を苦手に思う原因としてよくきくのは、「におい」と「ねばり」。実は、そんな納豆の特徴をあえて控えめにした納豆商品があります。

それが、茨城県日立市にある菊水食品で製造・販売されている「豆之香(まめのか)」ブランドの納豆。

2015年にフランスのリヨンで開催された世界最大級の外食産業向け展示会「Sirha2015」(第17回シラ国際外食産業見本市)に出品され好評を博し、海外からの引き合いもあったそうです。

「豆之香」
販売店:菊水食品
住所:茨城県日立市東大沼町4-29-11
通販サイト:菊水食品公式オンラインショップ

ミツカン「におわなっとう」

納豆特有の気になるにおい成分を抑えた納豆が、ミツカンの「におわなっとう」。

エリア限定販売の商品で、2023年11月現在は長野、東海・北陸、京阪神、中四国のみで購入できます。

希少商品につき、見つけたらぜひお買い求めください。

「金のつぶ パキッ!とたれ におわなっとう3P」
販売メーカー:株式会社 Mizkan Holdings
住所:愛知県半田市中村町 2‐6
公式サイト:金のつぶ パキッ!とたれ におわなっとう3P|商品情報|ミツカングループ

ミツカン「なっとういち」

ミツカンの「なっとういち」は、独自の納豆菌を使用することで、納豆の気になるにおいを抑えた商品。

小粒納豆なので、通常の納豆よりもさらに食べやすいのではないでしょうか。

また、たれやからしの袋は押すだけで中身が出てくる仕様。手が汚れることが少なく、食べやすさの面でもおすすめです。

「なっとういち」
販売メーカー:株式会社 Mizkan Holdings
住所:愛知県半田市中村町 2‐6
公式サイト:納豆 なっとういち|ミツカン 納豆のブランドサイト

郷土料理として愛される納豆アレンジレシピ

日本全国に特色ある郷土料理がたくさんありますが、その中には納豆を使うレシピもあります。

日本では古くから納豆は貴重なたんぱく源でした。肉や卵、乳製品が一般的になったのは明治以降なので、魚や獣以外のたんぱく源は大豆しかなかったのです。

ただ、煮豆や豆腐などの大豆料理と同じく、納豆もあまり日持ちしないため、先人たちの様々な創意工夫で納豆が使われる郷土料理が生み出されました。

ここからは、各地域で食べられてきた伝統的な納豆料理を厳選して4点紹介します。

【納豆アレンジレシピ】秋田「納豆汁」

秋田県南地域に伝わる郷土料理で、すり潰した納豆を混ぜたみそ汁です。具として用いる山菜やきのこは、塩蔵したものを塩抜きにして使用します。

ハレの日の料理として定着しており、秋田では正月の雑煮の代わりに食べる習慣があります

ハレの日の料理として定着しており、秋田では正月の雑煮の代わりに食べる習慣があります(写真:農林水産省Webサイト)

みそ汁などの汁物に入れるとネバネバ感がなくなるため、納豆が苦手な人にもおすすめです。

材料(2人分)
・里芋……………………………2~3個
・塩抜きした山菜(ワラビ)…40g
・キノコ(なめこなど)………40g
・豆腐……………………………1/4丁
・油あげ…………………………1/2枚
・ネギ……………………………適量
・いりこだし……………………適量
・水………………………………500cc
・みそ……………………………50g
・納豆……………………………60~70g

作り方
[1]里芋は皮をむき小さめに切る。ワラビ、キノコは長さ2cmに切る。
[2]豆腐はさいの目切り、油揚げは1cmくらいにする。
[3]いりこだしを水で溶いて([1])を加え、煮えたら([2])を入れる。
[4]みそを入れてひと煮立ちしたら、すりつぶした納豆を少しずつ加えて混ぜる。
[5]お椀に盛り、刻んだネギを加えて完成。

豆知識
「納豆をすりつぶすのが意外と手間…」。そんなふうに思う方も決して少なくはないでしょう。そんなときは、市販の「納豆汁の素」を使った時短調理がおすすめです。商品紹介記事はこちらをご覧ください。

販売店:有限会社ふく屋
住所:秋田県秋田市大町1-3-3
公式サイト:二代目福治郎

【納豆アレンジレシピ】山形「ひっぱりうどん」

山形県の内陸地方に伝わる郷土料理で、ゆで上がったうどんを鍋からすくい上げ、納豆やサバの水煮などを入れた「つけだれ」に絡めて食べる「ひっぱりうどん」。

冬が厳しい山形県内陸部では、冬場の栄養食として自家製納豆が食べられてきました

冬が厳しい山形県内陸部では、冬場の栄養食として自家製納豆が食べられてきました(写真:農林水産省Webサイト)

「ひっぱりうどん」と命名された理由は、「鍋からうどんを引っ張る」「納豆が糸を引く様子」など諸説あるようです。

材料(2人分)
・うどん(乾麺もしくは冷凍うどん)…適量
・卵…………………………………………2個
・サバの水煮缶(70g入り)……………1缶
・納豆………………………………………50~70g
・ネギ………………………………………適量
・めんつゆ…………………………………適量

作り方
[1]規定時間どおりに麺をゆで、鍋のまま食卓へ置く。
[2]器に卵を溶いて、サバの身を細かくほぐして加え、納豆、ネギ、めんつゆと軽く混ぜ合わせ、つけだれを作る。
[3]鍋から麺を引っ張り、つけだれに絡めて食べる。

豆知識
ひっぱりうどんは山形県内のお店「愛亭」でも食べられます。愛亭はJR[村山駅]2階にあり、2020(令和2)年の朝日新聞の全国文化欄の駅そば特集で、全国3位になった「天ぷらそば」でも有名です。

提供店:愛亭
住所:山形県村山市楯岡新町1丁目JR村山駅構内
公式サイト:村山市観光物産協会

【納豆アレンジレシピ】新潟「きりざい」

「きりざい」は戦国時代の武士が兵糧にしたとの記録も残る、新潟県南魚沼市に伝わる郷土料理。「きり」は切る、「ざい」は野菜の意味です。

昔は良質なたんぱく源である納豆は貴重だったため、余った野菜で納豆をかさ増しして食べようと「きりざい」が作られました。

新潟の郷土料理「きりざい」

新潟の郷土料理「きりざい」(写真:農林水産省Webサイト)

現在では、野沢菜やたくあんなどの漬物と生野菜を細かく刻んで納豆と混ぜた、日常の素朴なおかずとして愛されています。

材料(2人分)
・大根……………80g
・たくあん………50g
・野沢菜漬け……50g
・納豆……………20~30g(ひきわりでも可)

作り方
[1]大根は5mm角程度のさいの目切りにし、塩で揉んだあと軽く水洗いして固くしぼる。
[2]たくあんも大根と同じ大きさに切る。
[3]野沢菜漬けは細かく刻み、しぼる。
[4]容器に([1])~([3])を入れて混ぜ、食べる直前に納豆を加えて軽く混ぜる。

豆知識
きりざいをごはんの上にかけた「きりざい丼」は、道の駅南魚沼「雪あかり」にある「ちゃわんめし たっぽ家」で食べられます。たっぽ家の「きりざい丼」には鮭フレークが散らされているのが特徴です。

提供店:ちゃわんめし たっぽ家
住所:新潟県南魚沼市下一日市855
公式サイト:道の駅南魚沼「雪あかり」

【納豆アレンジレシピ】京都「納豆餅」

京都の京北(けいほく)地域は納豆発祥の地の一つと考えられています。その起源は、常照皇寺で修行していた光厳法皇が偶然に美味しい納豆を見出したことでした。

貴重なたんぱく源であった納豆を腹持ちがよい餅で包んで食べるようになったのが、納豆餅の始まりです。

納豆餅は、幕末の戊辰戦争でも農民で組織された山国隊が食べたと伝えられています

納豆餅は、幕末の戊辰戦争でも農民で組織された山国隊が食べたと伝えられています(写真:農林水産省Webサイト)

古くからハレの日や正月に納豆餅を食べる風習がありましたが、現在も京都市や南丹地域などでは、おせちとして納豆餅を食べる習慣が残っています。

ちなみに、納豆餅に似た郷土料理は全国に存在します。地域によって形や作り方が異なりますが、この記事では京都風の作り方を紹介します。

材料(2人分)
・納豆………1パック(40~50g)
・塩…………少々
・餅…………400g
・黒砂糖……小さじ1
・きなこ……小さじ1

作り方
[1]納豆に塩を加えて軽く混ぜておく。
[2]餅を焼く。
[3]([2])にきな粉をまぶしながら薄くのばす。
[4]餅の中心に([1])の納豆をのせ、折りたたんで形を整えると納豆餅が完成。

中に納豆と黒砂糖を入れると、デザートとしても食べられる「黒砂糖入り納豆餅」に。

豆知識
納豆餅は京都府南丹市にある道の駅「スプリングひよし」のレストランなどで食べることができます。

提供店:スプリングひよし
住所:京都府南丹市日吉町中宮ノ向8番地
公式サイト:スプリングひよし

また、納豆餅は「有限会社山国さきがけセンター」から通販でも購入可能です。

販売店:有限会社山国さきがけセンター
住所:京都市右京区京北塔町宮ノ前23
公式サイト:有限会社山国さきがけセンター

【納豆アレンジレシピ】苦手克服におすすめ

納豆の栄養を損なわず、さらに「におい」や「ねばり」をあまり感じさせない厳選アレンジレシピを紹介します。

納豆が苦手だけれど克服したいという方は、ぜひここから紹介するレシピを試してみてくださいね。

ネバネバ具材と納豆のアレンジレシピ

食物繊維たっぷりのアレンジレシピです。消化が良いため、胃腸が弱っているときにもおすすめです。

ネバネバ具材が納豆のねばりを包み込むので、においも感じづらい仕上がりになります

ネバネバ具材が納豆のねばりを包み込むので、においも感じづらい仕上がりになります

材料(2人分)
・山芋………………………10cm分ほど
・オクラ……………………3~4本
・納豆………………………1パック(30~45g)
・だし醤油…………………小さじ1~2

作り方
[1]山芋はすりおろし、オクラは下処理をして軽くゆでておく。
[2]納豆を器に入れ、([1])のすりおろした山芋を加える。
[3]([1])の軽くゆでたオクラを幅5mmほどの輪切りにし、([2])に加える。
[4]だし醤油を加え、軽く混ぜ合わせて完成。

好みでキムチを加えると、さらに納豆のねばりやにおいが薄れます。キムチを加える場合、だし醬油の量は減らしましょう。

「ネバネバ具材と納豆のアレンジレシピ」を、焼きのりで巻いて食べると、のりの風味と香ばしさで、納豆の風味が弱まります。かつお節をかけても、美味しいですよ。

オクラの代わりに、湯通しして細切りにした「メカブ」を使えば、青森の郷土料理「めかぶ納豆」のようになります。ぜひお試しを。

納豆バナナアイスのアレンジレシピ

バナナの香りが納豆のにおいを中和し、アイスクリームは納豆とまぜればトルコアイス風に。納豆本来の風味や食感を大きく変化させるため、納豆が苦手な方にもおすすめのレシピです。

 ユニークな納豆デザートのレシピ

ユニークな納豆デザートのレシピ(写真:額田)

仕上げのシナモンパウダーで、納豆のにおいもかなり薄くなります。納豆の香ばしい香りが、バニラやシナモンの風味と絡み合い、美味しく仕上がりますよ。

材料(2人分)
・バナナ………………………1本
・納豆…………………………1パック(約40g)
・バニラアイスクリーム……100g程度
・シナモンパウダー…………少々

作り方
[1]バナナを5mm角にさいの目切りする。
[2]納豆と([1])をねばりすぎない程度に軽く混ぜる。
[3]常温で少し柔らかくしたバニラアイスクリームを([2])に加え、軽く混ぜる。
[4]シナモンパウダーを振りかけて完成。

【納豆アレンジレシピ】で納豆を美味しく食べよう

各地の特色ある納豆を使用した郷土料理や、納豆の苦手克服におすすめのアレンジレシピを紹介しました。

現地を訪れて本場の郷土料理を堪能するのも良いですし、自宅で作ってみるのも良いでしょう。

日本の伝統的な発酵食品である納豆を、さまざまなアレンジで、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね。



Text:額田善之(ぬかだ・よしゆき)

北海道と東北以外の県はすべて旅行した旅ライター。オートバイでツーリングをして名物や銘菓を食べるのが趣味のアウトドア派。岡山県出身。納豆の健康効果を紹介する個人ブログ「納豆人甚Gene」を運営中。健康や旅行、武道、キャンプなどのSEOライティング執筆を受託。少林寺拳法有段者で「武道・道場ナビ」でも執筆中。


Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)

参考:
納豆汁 秋田県 うちの郷土料理|農林水産省山形ひっぱりうどん|東北農政局ひっぱりうどん|はなまるうどん「うどん博物館」全国のうどん名産地きりざい|にいがた観光ナビきりざい 新潟県 うちの郷土料理|農林水産省納豆餅 京都府 うちの郷土料理|農林水産省JA京都のおすすめレシピ 納豆もち糸引きの少ない納豆「豆乃香」とその関連 支援先 製品の開発について“ネバらない納豆”をヨーロッパに売り込みフランス人に大人気!「粘らない納豆」の意外な食べ方