日本ワインの条件って?
日本ワインは何に合う?
日本ワインの歴史-明治に始まり昭和で飛躍
ワイナリー見学に参加してみよう
サントリー登美の丘ワイナリー(山梨県)
ロリアンワイン白百合醸造(山梨県) ※ツアー・体験休止中
マンズワイン小諸ワイナリー(長野県)
まとめ

日本のお酒といえば日本酒が定番で、海外にも「Japanese Sake」などの名で知れ渡っています。他にも、焼酎や地ビール、チューハイなど様々なお酒が飲めることから「お酒大国」ともいわれている日本。

そんな中で近年、世界中から注目を集めているのが「日本ワイン」です。聞いたことはあっても、意外と「日本ワイン」と呼ばれるための条件や、どんな料理に合うか、パッと思い浮かばなかったりします。

この記事では日本ワインの条件や、特徴、そして日本ワインの歴史も解説していきます。見学ができるワイナリー3選も合わせて紹介していきます。

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食料品・お酒

日本ワインの条件って?

白ワインと赤ワインとぶどう

白ワインと赤ワインとブドウ

日本で造られたワイン全てが「日本ワイン」となるわけではありません。日本ワインと名乗るためには、国産ぶどうを100%使用して日本国内で醸造する必要があります。

つまり、輸入したぶどう果汁などを少しでも使用すると、日本ワインとは名乗れずに国産ワインとなるわけです。また、特定の地域で育てたぶどうを85%以上使用した場合は、産地名をワインにつけることもできます。

日本ワインは何に合う?

日本食に合う日本ワイン

日本食に合う日本ワイン

ワインに合う料理といえば、赤ワイン=肉料理、白ワイン=魚料理が定番だと思いますが、日本ワインは少し異なります。

ぶどうの香り、そして甘みや渋みが繊細で、上品な味わいが特徴。日本食との相性が抜群で、お寿司や天ぷらなどと一緒に味わうのがおすすめです。

日本ワインの主な産地

日本全国で造られている日本ワインですが、主な産地でいえば北海道・山形県・長野県・山梨県です。特に山梨県は日本最大のワイン産地でもあります。

日本の国土は南北に長いために、地域によって気候が大きく異なりますが、それぞれの気候に合わせて品種改良や栽培方法を変え、日本全国で良質なぶどうの栽培を可能としました。

日本のワインの歴史-明治に始まり昭和で飛躍

ワインといえば「年代物のワイン」という言葉があるように、長い歴史を持つお酒です。一説によると、始まりは紀元前8000年ごろともいわれています。しかし、日本でワインが本格的に造られるようになったのは、約140年前の明治期のこと。まだまだ日本のワインは始まったばかりなのです。

明治期のワイン造り

日本がワイン造りを本格的に始めたのには、当時日本が米不足に悩まされていたことが背景にあります。日本酒を造る際はお米を使用するため、できるだけお米を使ったお酒造りを減らしたかった政府は、ぶどうの栽培とワイン醸造を奨励する政策を加えました。

1877年、山梨県の2人の青年、土屋龍憲(つちや やつのり)と高野正誠(たかの まさなり)がワイン造りを学ぶためにフランスへ留学します。2人の帰国後、日本初の国産ワイン会社である「大日本山梨葡萄酒会社」で本格的なワイン造りが始まりました。

その後も、山梨県を中心にワイン醸造に力を注ぎますが、当時の日本の食生活にワインの味は受け入れられず、甘味果実酒の原料として造られるようになりました。

昭和期のワイン造り

日本のワイン造りには味以外にも問題がありました。日本の気候がぶどう栽培に適していなかったのです。そこで、日本の風土に合ったぶどうを開発するために品種改良を重ね、1927年に川上善兵衛(かわかみ ぜんべえ)によって、酸味が弱くまろやかな渋みが特徴の「マスカット・ベーリーA」という品種を開発します。

この開発は日本ワインの歴史を大きく動かし、川上氏は「日本ワインの父」と呼ばれるようになりました。
ちなみに、川上善兵衛が新潟県の上越市に開園した「岩の原葡萄園」は今も現役のワイナリー。見学ツアーや、「岩の原ワイン」の販売を行っています。

その後、1970年に大阪万国博覧会が開催されると、日本人の食生活は洋風化していき、徐々に渋みがきいた西洋ワインが受け入れられるようになってきました。

日本ワインが世界から評価されている現在

日本ワインが世界から注目されるようになったのは、ここ10数年のこと。それまでは、日本ワインは薄くて水っぽいと酷評されていました。しかし、ぶどうの品種改良が進められたことで、シャルドネや、メルローなどといった良質のぶどうを栽培することに成功し、世界中に日本ワインが知れ渡る結果となりました。

ワイナリー見学に参加してみよう

日本ワインをレストランなどで料理と一緒に味わうのもいいですが、ぜひワイナリーに足を運んでみてはいかがでしょうか。ワイナリーとはワイン醸造所のことで、日本全国に200カ所以上あります。

ワイナリーへ行けば、ぶどう畑や醸造所の見学や生産者のお話、ワインのテイスティングなどが体験できるので、日本ワインを思う存分堪能できます。今回は、オススメのワイナリーを3カ所ご紹介します。

サントリー登美の丘ワイナリー(山梨県)

サントリー登美の丘ワイナリーのぶどう畑

登美の丘のぶどう畑

山梨県甲斐市に位置する「サントリー登美の丘ワイナリー」。登ると美しい景色が見られることが由来の登美の丘で、100年以上ワインを造り続けています。

広大なぶどう畑では、主にマスカット・ベリーAやシャルドネなど11品種を栽培しており、実際にぶどう畑を見学することもできます。

また、有料の見学ツアーに参加することで、ぶどう畑の他に醸造所や貯蔵庫の見学も可能です。もちろん、ここで造られた商品も購入できます。特に、数量限定の登美の丘ワイナリー特別醸造ワインの「リースリング・イタリコ(白)」と「ビジュノワール(赤)」は見逃せません。

【サントリー登美の丘ワイナリー 基本情報】
住所:〒400-0103 山梨県甲斐市大垈2786
TEL:0551-28-7311
公式サイト:サントリー登美の丘ワイナリー

ロリアンワイン白百合醸造(山梨県) ※ツアー・体験休止中

白百合醸造の外観

白百合醸造(写真提供:白百合醸造)

1938年創業の「ロリアンワイン白百合醸造」。山梨県の中でも特にワイン造りが盛んな勝沼町に位置します。

白百合醸造は様々な体験ができるのが見どころで、特におすすめなのが「ぶどう踏み体験」です。今でこそ、収穫したぶどうをつぶす作業は機械で行われていますが、昔はぶどうを足で踏んでつぶしていました。

白百合醸造のぶどう踏み

樽の中でぶどう踏み(写真提供:白百合醸造)

また、生ワインのボトル詰めとオリジナルラベル作りの体験もあり、世界に一つだけのワインを作ることができます。他にも、ぶどう畑やワイン工場の見学などもありますが、多くの体験は事前予約が必要です。

※2022年9月30日現在、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、各種ツアー・体験は休止中。農業体験については別途募集の場合があるため、公式サイトのお知らせをご確認ください。

【ロリアンワイン白百合醸造 基本情報】
住所:〒409-1315 山梨県甲州市勝沼町等々力878-2
TEL:0553-44-3131
公式サイト:ロリアンワイン白百合醸造

マンズワイン小諸ワイナリー(長野県)

小諸ワイナリーのぶどう畑

小諸のぶどう畑

日本最大のワイン生産地は山梨県ですが、ワイン用ぶどうの生産量日本一は長野県。ワイン造りも盛んで、「信州ワインバレー」と呼ばれるほどです。

信州ワインバレーは4つのワインバレーから成り、そのうちの一つである千曲川ワインバレーに「マンズワイン小諸ワイナリー」はあります。長野県小諸市に位置し、設立は1973年。マンズワインとは、しょうゆ醸造で名高いキッコーマン社独自のブランドで、数々のコンクールで表彰されるほどの品質の高さが特長です。

小諸ワイナリーでは、無料でぶどう畑やワインセラーなどの見学ができるほか、日本庭園の「万酔園(ばんすいえん)」を散策することもできます。また、館内にはレストランもあり、ぶどう畑を眺めながらリーズナブルな値段でワインを味わえますよ。

【マンズワイン小諸ワイナリー 基本情報】
住所:〒384-0043 長野県小諸市諸375
TEL:0267-22-6341
公式サイト:マンズワイン小諸ワイナリー

日本ワインはまだまだ美味しくなる

先ほども述べたように、日本ワインの歴史は140年ほどと、まだまだ始まったばかりです。現在の日本ワインも世界に賞賛されていますが、これからさらに品種改良などが重ねられることで、さらに美味しい日本ワインが登場することでしょう。日本ワインの未来に目が離せません。