穏やかな瀬戸内海に浮かび温暖な気候である、香川県の「小豆島」。瀬戸内海では兵庫県の淡路島に次いで2番目に大きな島で、その豊かな自然が旅などで訪れる人々を魅了しています。小豆島は自然の豊かさが織りなす絶景が数多くある島であるので、島内は映画『二十四の瞳』などの様々な映画のロケ地や舞台にされている場所です。
自然に関してだけではなく世界一狭い海峡としてギネスブックにも登録されている「土渕海峡」があるとしても有名です。
今回は、「エンジェルロード」や、映画『魔女の宅急便』のロケ地になった「オリーブ公園」をはじめ、見どころいっぱいの小豆島の中で、SNS映え間違いなしの絶景観光スポット7カ所を紹介していきます。
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1.寒霞渓
小豆島の寒霞渓
小豆島の迫力満点の渓谷
日本三大渓谷美のひとつに数えられる「寒霞渓(かんかけい)」。
およそ1,300万年前の火山活動によりできた奇岩や巨大な岩壁、そして四季折々の自然が織りなす絶景が楽しめる場所です。寒霞渓の山頂からは、思わず息を呑むほどに美しい渓谷と瀬戸内海を見渡すことができます。
小豆島に訪れたら必見の景勝地といえるでしょう。
寒霞渓の山頂までのアクセス
秋の寒霞渓と寒霞渓ロープウェイ
寒霞渓の麓から山頂までは、寒霞渓ロープウェイもしくは遊歩道からアクセスが可能です。
寒霞渓ロープウェイは毎時12分間隔で運行しており、空中から寒霞渓と瀬戸内海を展望することができます。片道の所要時間は5分。あまり時間の取れない方にもおすすめです。
一方、時間と体力に余裕のある方にはハイキングがおすすめ。のんびりと歩きながら、雄大な自然や珍しい動植物を間近に感じることができます。登山道は全部で3コース、片道の所要時間は約1時間です。
お得なチケット情報
また寒霞渓ロープウェイの往復チケットは、事前に購入する事ができます。WEB上で購入すると大人は10%引き、子どもは9%引きとお得に。
2.美しの原高原 四方指展望台
美しの原高原
小豆島の絶景を一望できる展望台
眼下には見渡す限りの絶景が広がる「美しの原高原 四方指展望台(しほうざしてんぼうだい)」。「四方指」という名称は、四方を指してもさえぎるものがないことに由来しています。
標高777mの地点から小豆島や瀬戸内海の島々はもちろん、果ては四国や中国地方にそびえる山々まで、半径60kmにもおよぶ大パノラマを拝むことができる場所です。
また、朝日や夕日、そして夜景が綺麗に見える場所としても知られています。小豆島を代表する最高の初日の出スポットとしても知られており、標高777mからみる初日の出は絶景です。
寒霞渓と併せて訪れるのがおすすめ
天空の階段
「美しの原高原 四方指展望台(しほうざしてんぼうだい)」は土庄港から車で約30分の場所にあります。中心街からは少し離れていますが、寒霞渓からは車で10分もかからないため、先に紹介した寒霞渓とセットで訪れるのがおすすめです。
ぜひ天気の良い日に訪れ、小豆島の絶景を楽しんでくださいね。
3.小豆島 エンジェルロード
砂の道が続くエンジェルロード
エンジェルロードで大切な人と手をつないで渡れば願いが叶う!?
1日に2回、干潮の時にだけ海の中から現れる「エンジェルロード(天使の散歩道)」。 小豆島本島と対岸の4つの島を総称した余島をつなぐ砂の道です。
このエンジェルロードを大切な人と手をつないで渡ると、天使が舞い降りて願いを叶えてくれるといわれており、カップルに人気のスポットとしても有名。エンジェルロードは土庄港からも2kmほどなので、車やレンタサイクル、もしくは徒歩でもアクセス可能です。大切な人と訪れてみてはいかがでしょうか?
「エンジェルロード」を見渡せる「約束の丘展望台」
エンジェルロードを見渡せる約束の丘展望台
エンジェルロードを渡る手前の小高い丘を登ると見えてくる「約束の丘展望台」。「恋人の聖地」にもなっている場所で、恋人たちが幸せの鐘を響かせています。
この場所からは小豆島のエンジェルロードの全体像を拝むことができるので、絶好のフォトスポットともいえるでしょう。途中の階段には急なところがあるため、歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。
観光案内所の入り口には当日のエンジェルロードができる時間帯と見頃予想が掲示されているので必ず確認してくださいね!
4.小豆島オリーブ公園
小豆島オリーブ公園
「魔法のほうき」で飛んでいる写真が撮れる!?
白いギリシャ風車が印象的な道の駅「小豆島オリーブ公園」。インスタ映えする施設が満載です。瀬戸内海を見下ろすことのできる小高い丘にある公園で、園内では約2,000本ものオリーブの木やハーブが栽培されています。
また、映画『魔女の宅急便』のロケ地になった場所でもあり、園内では無料で利用できる「魔法のほうき」の貸出が行なわれています。
ギリシャ風車や美しい大自然をバックに、ほうきにまたがってジャンプした瞬間をカメラに収めるのが人気の撮影方法。まるでほうきに乗って飛んでいるかのような写真が撮れるでしょう。
幸せを運ぶオリーブ
幸せのオリーブ色の郵便ポスト
オリーブの島・小豆島では、「ハートの形をしたオリーブの葉っぱを見つけると幸せになれる」といわれています。ハートの形のオリーブの葉っぱは、見つけたらラミネートで自分だけのオリジナルしおりにすることも可能。お財布などに入れて持ち歩くのもおすすめです。お土産にするのもいかがでしょうか。
また、「大切な人に幸せを届けたい」という方は、園内に設置されている「幸せのオリーブ色の郵便ポスト」から手紙を送ってみてはいかがでしょうか。ポストカードは「オリーブ記念館」で購入可能です。その他にもマイオリーブオイル制作体験(予約必須)や自家製オリーブ製品もおすすめです。
5.小豆島 中山千枚田
小豆島にある中山千枚田
圧巻の日本の原風景
土庄港から車で20分ほどの中山地区にある「中山千枚田」。
「日本の棚田百選」にも選ばれている棚田で、約800枚の田んぼが山の斜面に沿って波打つように棚田になっており、そのスケールの大きさに圧倒されること間違いなし。映画『八日目の蝉』のロケ地にもなった場所で、どこか懐かしささえ覚えるような日本の原風景が広がり、のんびりと散策するのにも絶好の絶景スポットです。
四季折々の表情が楽しめる
「中山千枚田」では、季節ごとに違った景色を楽しむことができます。春から夏にかけては青々とした稲がまるで緑色の絨毯のように広がり、初秋には頭を垂れた稲穂が黄金色に輝きます。
また、7月には「火手(ほて)」と呼ばれる竹のたいまつを田んぼにかざしながらあぜ道を歩き、害虫を退治して豊作を願う「虫送り」という行事を開催。その幻想的な光景は一見の価値があるでしょう。
6.小豆島 重岩
小豆島の宙に浮いたように見える重岩
2つの岩が重なり合うパワースポット
小豆島の西端・小瀬にある「重岩(かさねいわ)」。小瀬石鑓神社(こぜいしづちじんじゃ)のご神体として祀られている二つの岩が、不思議なほど絶妙なバランスで重なり合っています。
人工的に造られたものなのか、自然にできたものなのか、未だにわかっていないそうですが、その迫力満点の光景から、「天からパワーが降り注ぐ場所」として注目されています。
岩の正面の祠に手を合わせると、体の中からパワーが満ちてくるような感覚を味わうことができるでしょう。
動きやすい格好がベター
重岩を見るには、石段と山道を登っていかなければなりません。石段は歩きやすく整備されていますが、石段の先に待ち構える山道は、途中に岩肌がむき出しになっているところや崖などがあり、かなりの難所となっています。また、頂上付近の道は細く滑りやすい状態です。そのため、動きやすい服装と靴で行くようにしましょう。
険しい道を登りきると、重岩だけでなく、瀬戸内と小豆島の壮大な景色を堪能することができます。なお、駐車場から重岩間での所要時間の目安は、片道約20~30分程度で、400段以上の階段を登る、険しい道のりです。
7.迷路のまち
小豆島 迷路のまち
海や山だけでなく街歩きも
小豆島の土庄本町は、「迷路のまち」があることでも有名です。迷路のまちのルーツは今から700年近く前の南北朝時代に遡ります。瀬戸内海の海賊や南朝方の軍勢の侵入から身を守るために迷路のような複雑な道を作ったのだとされています。この路地が残るエリア周辺では小豆島の歴史を感じることのできる懐かしい雰囲気の町並みを体感する事ができます。
そして通り沿いには「妖怪美術館」やカフェ、土産物店などもあります。自然だけでなく歴史も体感してみてはいかがでしょうか。
【迷路のまち 基本情報】
アクセス:土庄港から徒歩約15分
住所:香川県小豆郡土庄町町内
電話番号:0879-62-0427(土庄町商工会)
公式ホームページ:迷路のまち
小豆島へのアクセス
本州からのアクセス
本州からは5つの港(神戸新港・新岡山港・姫路港・日生港・宇野港)からフェリーと旅客船がそれぞれ運航しています。
四国からのアクセス
四国からは高松港・高松東港からフェリーと高速艇)が運航しています。
【時刻表・運賃】
小豆島観光協会のホームページには「神戸新港・新岡山港・姫路港・日生港・宇野港・高松港・高松東港」から「土庄港・池田港・草壁港・福田港・大部港・坂手港」を繋ぐフェリーと高速艇の時刻表と運賃を確認する事ができます。小豆島を訪れる前に必ず確認してくださいね。
自然が織りなす絶景に囲まれた小豆島
エンジェルロードをはじめ、見どころの多い小豆島には、まだまだたくさんの絶景スポットがあります。大自然だけでなく、近年は小豆島産のオリーブオイルや、伝統あるそうめんなどのグルメも人気。
また、島内を移動するときにはレンタカーやレンタサイクルを借りて移動するのがオススメです。路線バスや貸切バス、観光バスなども運行しているので旅行プランにぴったりな移動方法で楽しみましょう。
歴史と自然豊かな小豆島で、ぜひここでしか見ることのできない絶景を堪能してくださいね!