養源院

京都府、京都市の東山区に位置する「養源院（ようげんいん）」。豊臣秀吉の側室、淀殿（よどどの）が父・浅井長政の供養のために建てた寺院です。
見どころは、江戸初期の画家・俵屋宗達（たわらやそうたつ）による杉戸絵。杉戸に生き生きと描かれた獅子、麒麟、白象の姿は、宗達の筆遣いまではっきりと見られ、大迫力です。時代を超えた高いデザインは今も多くの人にインスピレーションを与えています。
もうひとつぜひ見ておきたいのは、血天井。血天井とは、伏見城で主君を守るため死闘を繰り広げ亡くなった兵を弔うために、戦いの後の残る床を天井にしつらえたもの。生々しく残る足形や刀の痕が、リアルな歴史を教えてくれるでしょう。
周辺には、人気観光スポットの「三十三間堂」や「国立博物館」が。紅葉の季節は町全体が大変美しく、より一層京都らしくなる東山地区を散策してみてはいかが。