清凉寺

京都府の東部、京都市にある「清凉寺（せいりょうじ）」。女流作家の紫式部による古典文学『源氏物語』の主人公・光源氏が造営した「嵯峨の御堂」のモデルといわれており、源氏物語ゆかりのお寺として知られています。
建立は895年頃。中国から帰国した奝然上人（ちょうねんしょうにん）が建立をはじめ、弟子の盛算（じょうさん）の時代に完成されたと伝わります。
国宝に指定されている本尊の釈迦如来像は、背中部分に蓋がある造りが特徴。1953年、像の中に内蔵が発見されたことから、生身のお釈迦様として信仰を集めました。また、霊宝館には国宝や重要文化財に指定されている仏像が多く保管されており、特別公開時に見学できます。
江戸時代の茶人・小堀遠州（こぼりえんしゅう）作と伝わる庭園も見どころのひとつで、秋になると赤く染まった紅葉で色づきます。
毎月第4日曜には、写経会を開催。歴史ある清凉寺で、気軽に日本の文化を体験できます。