秋田竿燈まつりについて
秋田竿燈まつり夜の部の迫力ある竿燈
秋田竿燈まつりの職人による5種類の技
秋田竿燈まつりの昼の部の見どころ 妙技会って?
秋田市民俗芸能伝承館で竿燈体験!
2023年開催概要・アクセス
まとめ

日本の伝統文化の一つ「お祭り」。日本全国には何十万ものお祭りがあるといわれ、盆踊りや花火、屋台など楽しみ方はさまざまです。そんなお祭り大国の日本で、特に熱いのが東北地方。青森県の「ねぶた祭り」、「秋田竿燈(かんとう)まつり」、宮城県の「仙台七夕祭り」の三つは「東北三大祭り」と称されています。

そこで今回は、秋田県で毎年8月に開催される「秋田竿燈まつり」にスポットを当てて紹介します。

秋田竿燈まつりは、稲穂に見立てた竿に提灯をぶら下げ、職人たちがその「竿燈」を担いで迫力ある演技を披露していきます。2023年度の秋田竿燈まつりは、8月3日(木)~8月6日(日)で開催決定。

この記事を読めば、お祭りが2倍楽しめますよ!

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花火・祭り

秋田竿燈まつりについて

秋田竿燈まつりの竿燈

秋田竿燈まつりの竿燈

始まりは江戸時代といわれている「秋田竿燈(かんとう)まつり」。もともと秋田で行われていた、五穀豊穣や夏の病魔、邪気を払うために行われる「ねぶり流し行事」が原型とされています。

ねぶり流しとは、願い事を書いた短冊を川に流すことで邪気を払う行事のこと。それが独自に発展し竿燈まつりとなりました。

秋田竿燈まつりの日程と開催場所

秋田竿燈まつりは、曜日など関係なく毎年8月3日から6日の4日間の日程で、昼の部と夜の部に分かれて開催されます。会場は、昼の部が秋田県立美術館前の「エリアなかいち」。夜の部は「竿燈大通り」で、どちらも秋田駅から歩いていける距離です。

秋田竿燈まつりの迫力ある竿燈(夜の部)

秋田竿燈まつりの夜の部の様子

秋田竿燈まつりの夜の部の様子

秋田竿燈まつりの夜の部では、職人たちが「竿燈」を担いで演技を披露しています。竿燈とは、稲穂に見立てた竿に提灯をぶら下げたもの。長さは5mから12mで、最大で46個の提灯をぶら下げた竿燈は50kgもの重さがあります。

秋田竿燈まつりの竿燈が立ち上がった様子

秋田竿燈まつりの立ち上がった竿燈

笛の合図と同時に、一斉に立ち上がる竿燈は大迫力の光景です。

秋田竿燈まつりの5種類の技

職人たちによる技の披露・額

技「額」

秋田竿燈まつりでは、職人たちが竿燈を体の各部位に乗せる技を披露するのですが、その技は全部で5種類あります。職人たちは簡単そうに技をこなしていますが、実はかなり危険な技ばかり。それぞれの技を知っているだけで、より楽しく鑑賞できますよ。

流し

「流し」は、竹を継ぎやすいように支える技です。利き手で竿燈を支え、一旦手のひらで静止。その後、指の間から15cmから20cmずらして持ちこたえます。

平手

竿燈を高々とかざし上げる「平手」。竿燈の基本技でもあります。片手で竿燈をかざし、もう片方の腕を広げることでバランスをとります。

竿燈を額で支える「額」では、利き腕の手のひらで竿燈を受け、指の間から少しずつずらしながら額に乗せます。両腕を大きく広げることでバランスをとります。

竿燈を肩で支える技の「肩」。5種類の技の中では最も覚えやすい技とされています。利き腕を曲げないでゆっくりと肩に降ろし、首の付け根あたりで止めます。この時、軸足と肩を一直線にするのがポイントだそうです。

5種類の技の中で最も難易度が高いとされる「腰」。利き腕の手のひらに竿燈を受け、 指の間からずらして腰に乗せます。上体を横に傾け、両足を開いてバランスをとります。

演技のクライマックスに披露される技なので、見事成功すると会場は大盛り上がりです。

秋田竿燈まつりの昼の部の見どころ 妙技会って?

秋田竿燈まつりの昼の会・妙技会の様子

昼の部「妙技会」の様子(写真提供:秋田市写真館

秋田竿燈まつりのメインは夜の部ですが、昼の部でしか開催されない「妙技会」も必見です。エリアなかいちで開催される妙技会では、職人たちが竿燈を担ぐ技を披露し、その腕前を競い合います。

夜の部とは違う、真剣勝負の竿燈が見られるので、ぜひ昼の部も一緒に訪れてみてください。

秋田市民俗芸能伝承館で竿燈体験!

秋田市民俗芸能伝承館での竿燈体験の様子

秋田市民俗芸能伝承館での竿燈体験の様子(写真提供:秋田市写真館

秋田竿燈まつりでは、ミニチュアの竿燈を担ぐ体験ができるコーナーがあるのですが、実はもう一ヶ所、竿燈体験ができる場所があります。

それが「秋田市民俗芸能伝承館」。秋田の郷土芸能を伝える施設で、竿燈体験のほか、4月から10月の土・日・祝日には竿燈の実演もあります。

もし、秋田竿燈まつりに行けなかったとしても、秋田市民俗芸能伝承館を訪れるだけで十分楽しめます。

2023年開催概要・アクセス

開催概要

●名称:
●期間:2023年8月3日(木)~8月6日(日)
●時間:
 夜本番 18:50〜21:00頃
 昼竿燈 9:00〜15:40頃
 ※8月6日の昼竿燈は9:20〜15:00
●場所:
 夜本番 竿燈大通り(秋田県秋田市)
 昼竿燈 エリアなかいち にぎわい広場(秋田県秋田市中通一丁目4)
●公式サイト:秋田市竿燈まつり実行委員会

スケジュール

●夜本番=8月3日〜6日
18:15 交通規制
18:50 竿燈入場
19:15〜20:30 竿燈演技
21:00 終了(交通規制は21:30まで)

秋田竿燈まつりへのアクセス

●最寄駅:JR秋田駅

秋田空港からのアクセス

【秋田空港駅】— 高速バス / 秋田駅行き
→【秋田駅】→ 徒歩(約15分)

盛岡駅からのアクセス

【盛岡駅】— 秋田新幹線 / 秋田方面
→【秋田駅】→ 徒歩(約15分)

まとめ-秋田竿燈まつりはイベントも盛りだくさん-

秋田竿燈まつりの開催期間中には、様々なイベントも開催されます。ミニチュアの竿燈が実際に体験出来るコーナーや、秋田のご当地グルメが集まるご当地グルメフェスティバルなどがあり、一日中いても飽きないお祭りです。

秋田竿燈まつりの周辺情報