青ヶ島

都心から約360km、八丈島からは南に約70kmの海上に浮かぶ離島。黒潮の真っただ中にある青ヶ島は、人が住む島としては伊豆諸島最南端に位置する、断崖絶壁に囲まれた世界でも珍しい二重の火山島です。
島内で一番高い場所は、標高423mの外輪山「大凸部（おおとんぶ）」。そんな大凸部とほぼ同じ高さの尾山展望公園からは、青ヶ島の特徴であり世界的にも珍しい小型二重式カルデラを一望できます。
周囲ほぼ360度を見渡せる尾山展望公園は、星空を眺めるのにもおすすめです。人工の明かりが少ない島内からは、都会ではなかなか見ることのできないたくさんの星々を見ることができます。
内輪山「丸山」の麓の山肌を含む一帯では、至る所から地熱で熱せられた水蒸気が噴出しています。こうした蒸気は島の言葉で「ひんぎゃ」と呼ばれ、食材を調理する「地熱釜」やサウナ、塩作りなどに利用されています。
「絶海の孤島」とも称される青ヶ島には、浜辺や入り江はありません。しかしその独特な地形や、そうした場所に息づくさまざまな営みを体感することで、日常と大きく異なる特別な時間を過ごすことができるでしょう。
（公開日：2024/6/19　最終更新日：2024/6/19）