山形はラーメンの種類がすごい
山形のラーメン① 酒田のラーメン
山形のラーメン② もつラーメン
山形のラーメン③ 冷しラーメン
山形のラーメン④ 赤湯ラーメン
山形のラーメン⑤ 南陽市のラーメン
山形のラーメン⑥ 米沢らーめん
山形のラーメン⑦ 鳥中華
山形県の郷土料理5選
どんどん焼き
芋煮
玉こんにゃく
だし
むきそば
山形県のフルーツ・お肉・米
フルーツ|なし・もも・ぶどうなんでもござれ!
お肉|県内のブランド牛の総称が「山形牛」
米|定番「はえぬき」、新顔「つや姫」「雪若丸」
まとめ

山形の名物といえば、何が思い浮かぶでしょう? フルーツ、芋煮、だし、米、米沢牛……。海あり山あり平野あり、寒くも暑くもある山形は、多種多様な美味しいものがたくさんあります。

この記事では、麺料理や郷土料理、山形が誇るフルーツやお肉、米といった山形の味覚を16選でご紹介。山形旅行に出かけるときの参考にしてみてください。

TOP画像:山形県酒田市「めん工房さらしな」のワンタンメン(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)
※本記事に掲載の情報は2023年6月時点のものです。諸事情により変更となる場合があります

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山形はラーメンの種類がすごい

山形のラーメンは地域によってさまざま

山形のラーメンは麺・スープ・トッピングなど、地域によってさまざまな違いがあります(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

ラーメンは全国どこででも食べられるグルメです。ですが山形を訪れたらあえてラーメン屋に足を運んでみてください。山形県はラーメンの種類が豊富で、山形県全域で昔ながらの中華そばのほか、辛みそラーメン・納豆ラーメン・冷しラーメンなど、いろいろな種類のラーメンが楽しめます。

山形県内のご当地ラーメンとしては、魚介系のダシを使った「酒田のラーメン」、新庄市の「とりもつラーメン」、辛味噌が特徴の「赤湯ラーメン」、昔懐かしい「米沢らーめん」などが有名です。

山形県ではおそば屋さんでラーメンも出す店が多く、昔からラーメンが身近な存在でした。こうした背景から山形県民は大のラーメン好き。

山形市は、総務省の統計「中華そば年間支出金額」ランキングで2013年〜2020年まで8年連続1位を獲得したことがあります。しかし2021年に1位の座が新潟市に奪われてしまうと、ラーメン消費量日本一を取り戻すべく、2022年11月に「『ラーメンの聖地、山形市』を創る協議会」が設立。晴れて2022年、山形市は「中華そば年間支出金額」日本一に返り咲きました。

ちなみに協議会には2023年2月時点で、山形市内のラーメン店126店が加盟しています。

●参考サイト
総務省統計局 家計調査 調査結果
推しメンやまがた

山形のラーメン① 酒田のラーメン

山形県酒田市「めん工房さらしな」のワンタンメン

山形県酒田市「めん工房さらしな」のワンタンメン(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

酒田のラーメンは起源が古く、大正時代後期に中国人が開店した支那そば屋がルーツといわれています。1932年(昭和7年)には、既に当時の酒田町に27軒ものラーメン屋があったことがわかっています。

「酒田ラーメン」ではなく、「酒田のラーメン」と言っているのは、お店によって工夫が違うから。酒田のラーメンの共通の特徴は、自家製麺であること、魚介出汁をベースにした醤油味のスープを使用していること、麺の量が200g~220gであること、ふわトロの極薄ワンタンを具として入れる場合が多いことがあげられます。

最大の特徴である自家製麺はその店独自の製法があります。また麺の量は、一般的なラーメンが100g~160gなのに対して、酒田のラーメンは200〜220gと倍近くあり、お腹いっぱいになります。

しかし、麺が水分量の多い多加水麺のため、消化もよく、意外に食べきれてしまいます。酒田市には1990年に発足した「酒田のラーメンを考える会」があり、2023年現在は12店舗が加盟しています。

●参考サイト
酒田のラーメン

山形のラーメン② もつラーメン

もつラーメン

2002年6月に新庄名物「とりもつラーメン」を全国に売り出そうと、『愛をとりもつラーメン』をキャッチフレーズに「愛をとりもつラーメンの会」が発足しました(写真提供:山形県)

あっさりめの醤油スープとよく煮込んだとりもつが特徴の「もつラーメン」。山形県北部に位置する新庄市の名物です。

もともと新庄市近郊では養鶏農家が多く、鶏のもつ煮を食べる習慣がありました。また、鶏ガラの醤油ラーメンもよく食べられていたため、もつ煮をラーメンに入れたことが始まりといわれています。

あっさりとした鶏ガラスープに中細麺、鶏もつとネギが乗っているのが定番ですが、店によって麺やスープ、モツの煮方が違い、食べ比べもおすすめです。

●参考サイト
新庄市 愛を「とりもつラーメン」

山形のラーメン③ 冷しラーメン

冷しラーメン

1952年、「夏には冷たいそばを食べるのだから、冷たいラーメンも食べてみたい」という客の言葉をヒントに生まれた「冷しラーメン」。開発には1年がかかったそう(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

山形市は盆地のため、東北ですが暑い地域です。1933年から2007年まで「日本の最高気温」記録40.8度を74年間も山形市は保持していました(※)。

山形名物「冷しラーメン」の元祖である栄屋は、1932年にそば屋として開業した店です。1949年に中華そばもメニューに加えたところ、行列ができるほど人気になりました。

「冷しラーメン」は「冷やし中華」とは違い、通常のラーメンと同じようにたっぷりのスープに麺と具が入っています。動物性の油では冷やすと固まってしまうため、植物性の油を使用。それでもこってり感もあり、まさに冷たいラーメンです。夏場だけでなく、冬でも人気の一品です。

※ちなみに2023年現在、日本の最高気温は41.1度。2018年7月23日には熊谷市で、2020年8月17日には浜松市で観測されています

●参考サイト
山形発祥 元祖冷しラーメンの店 栄屋本店

山形のラーメン④ 赤湯ラーメン

赤湯ラーメン龍上海の「赤湯からみそラーメン」

赤湯ラーメン龍上海の「赤湯からみそラーメン」

赤湯ラーメン、赤湯からみそラーメンは、南陽市赤湯(旧赤湯町)にある「赤湯ラーメン龍上海(りゅうしゃんはい)」の登録商標です。

「龍上海」は1958年に、「自家製ラーメンの店」として赤湯町に開店しました。当時はメニューも普通の「しょうゆラーメン」がメインでした。しかし、当初は毎日スープが余ってしまい、家族の食事の時に、スープに味噌を溶いて、具を入れてみそ汁として食べるという日が続いたそうです。

そこで、味噌味の新しいラーメンはできないかと、試行錯誤してできたのが「辛味噌ラーメン」です。1960年、赤湯の名物である石臼でひいた唐辛子「石焼南蛮」と秘伝の香辛料を使った辛い味噌ラーメンが誕生しました。辛さを調節しながら、徐々に溶かして食べるのが美味しく食べるコツです。

●参考サイト
赤湯ラーメン龍上海

山形のラーメン⑤ 南陽市のラーメン

ラーメン王国・山形県のなかでも、南陽市は特に激戦区です。2014年度に市内の中高生に「市外、県外の方に伝えたい南陽市の魅力は?」というアンケートを取ったところ、「ラーメン」という回答が多く寄せられました。

2016年4月、南陽市に日本中でも珍しい「ラーメン課」が誕生。「南陽市役所ラーメン課R&Rプロジェクト」が発足しました。

ラーメン課では南陽市内のラーメン店を紹介するラーメンマップ『なんようしのラーメン』を作成しています。南陽市には50を超えるラーメン店があり、お店によって味の違うところが南陽市のラーメンの特徴で、特に定義はないということです。

●参考サイト
南陽市 ラーメン課プロジェクト

山形のラーメン⑥ 米沢らーめん

米沢らーめん

米沢には米沢らーめんを製造する製麺業者で設立した協同組合「米沢伍麺会」があり、組合で「米沢らーめん」の製造規格を決めています(写真提供:山形県)

米沢らーめんは、山形県米沢市周辺で食べられるラーメンのことで、米沢市内には「米沢らーめん」を掲げる約100軒の飲食店があります。ほとんどのお店が「ラーメン」ではなく「中華そば」と呼んでいます。歴史としては、1920年代に、米沢に住んでいた中国人が始めた中華そば屋台が原形と言われています。

米沢らーめんの麺は通常より多くの水を加えて練り、切った麺を職人が手揉みし、そのまま2~3日熟成させ、独特の食感を持つ手揉み縮れ細麺となります。

麺を手揉みする工程

麺を手揉みする工程(写真提供:山形県)

スープは、基本は鶏ガラと煮干しから取っており、飽きのこないあっさりとした後味のよいスープです。醤油も塩も味噌も合うので、各店それぞれに工夫を凝らし、そのお店ならではの味となっています。

●参考サイト
米沢麺業組合 米沢らーめんとは?

山形のラーメン⑦ 鳥中華

「水車そば」の鳥中華

山形県天童市「天童 水車生そば」の鳥中華(写真提供:山形県)

「鳥中華」は、もともとは天童市にある1861年創業のそば屋「手打 水車生そば」で、まかない食として食べられていたもので、蕎麦に使う和風だしと鶏肉を使いラーメン風に仕立てて食べていたそう。

これが口コミで広がり、一部の人にだけ裏メニューとして提供していました。テレビでこの「鳥中華」が取り上げられる機会があり、メニューに載せたところ、すっかり定着。人気メニューとなりました。

ユニークなのはトッピングに揚げ玉を使っていること。蕎麦屋ならではのあっさりとした出汁と揚げ玉が麺にからみ、とても美味しいと評判です。

●参考サイト
天童 水車生そば

山形県の郷土料理5選

どんどん焼き

どんどん焼き

どんどん焼きは屋台での販売が多いですが、メニューとして提供するお店や、どんどん焼き専門店もあります(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

山形のお祭りに欠かせないのが「どんどん焼き」です。東京のもんじゃ焼きを屋台でも食べられるよう、生地を固くしたもので、大正時代に売り出されたのが始まりです。

客寄せのために太鼓をどんどん鳴らしていたため、「どんどん焼き」と呼ばれるようになりました。はじめは経木(※)に乗せて売っていたのですが、熱いため、1本の削った木の棒に巻き付けて売るようになりました。しかしそれも技術が必要だったため、割りばしに巻き付けるようになったそうです。

また、味付けもはじめは醤油が一般的でしたが、ソースが普及したため、現在ではソース味が一般的です。

※経木(きょうぎ):木材を薄く削ったもの。食品の簡易包装容器などに使用されます

●参考サイト
タラカの山ガタ どんどん焼き

芋煮

山形県民にとって芋煮は欠かせない文化

山形県民にとって芋煮は欠かせない文化(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

「芋煮」の発祥は1600年代半ばともいわれ、最上川上流に荷物を運んできた船頭たちが、その河原で地元の里芋と、運んできた京都のボウダラとを煮て食べていたのが広まったといわれています。

山形の芋煮の基本的な具材は里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎです。牛肉を入れるようになったのは昭和の初めごろからといわれています。

山形の芋煮は基本的に醬油ベースの味付けで、お肉は牛肉を使います。芋煮は宮城県でも有名ですが、宮城県では味噌ベースの味付けで、お肉は豚肉を使用。ただし、山形県でも日本海側の庄内地域は養豚業が盛んなため、豚肉を使用し、それに合わせて味噌ベースの芋煮を作ります。

山形県民には秋になると「芋煮会」といって河原に鍋や材料を持込み、家族や友人と一緒に芋煮を作り鍋を囲む会を開催します。また、運動会や地域行事の後などに野外で芋煮を作ることもありますし、各家庭でも作ります。秋になるとスーパーやコンビニでも芋煮に使う食材が販売され、芋煮会用の鍋や薪やござがレンタルできるセットも登場します。

毎年9月には山形市の馬見ケ崎河川敷で、直径6.5メートルの鍋と大型機材を使って3万食を作り上げる「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されます。2023年は9月17日(日)に開催予定です。

過去開催された日本一の芋煮会フェスティバル

過去開催された日本一の芋煮会フェスティバル(写真提供:山形県)

●参考サイト
山形市 いも煮
第35回日本一の芋煮フェスティバル

玉こんにゃく

お酒のアテにもぴったりの玉こんにゃ

お酒のアテにもぴったりの玉こんにゃく(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

3cmぐらいの玉状のこんにゃくを串に刺して食べる、山形県内の観光地では定番の一品。水を使わず醤油だけで煮て、からしをつけて食べるのが定番。

歴史としては、山寺と呼ばれている、宝珠山立石寺を開いた慈覚大師が山形にこんにゃくを伝えたとされています。丸い形の「玉こんにゃく」は、山形市・千歳山のふもとにあるこんにゃく専門店「千歳山こんにゃく店」で提供したのが最初だといわれています。

〝山寺〟こと宝珠山立石寺の周辺では、玉こんにゃくは定番。寺の本堂に続く1015段の石段を登るため、多くの観光客が「力こんにゃく」として玉こんにゃくを食べてから参拝に向かうのです。

食べ歩きにもぴったりな形状なので、玉こんにゃくはお祭りやイベントでも人気。スーパーなどでも販売されており、家庭でも味わえる山形のふるさとの味です。

●参考サイト
山形市 玉こんにゃく

だし

山形のだし

「だし」は白米や冷ややっこにのせたり、そのまま食べたりします(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

山形は東北ですが、暑い地域です。食欲が落ちる暑い時期にぴったりなのが、「だし」です。なす、きゅうり、みょうが、青じそなどの夏野菜を細かく刻み、醤油などで味付けしたもの。

だしは各家庭によって、具材が違い、味付けも違います。例えば、刻み昆布、山芋、オクラなどを加えることもあります。

だしの名前の由来はさまざま。「出汁のように、他の食材を引き立てるから」とか、「包丁で野菜を細かく切り『だす』から」、「野菜を刻んで味つけしただけで、手早く食卓に『だす』から」など諸説あります。

一般家庭で作られるのはもちろん、スーパーなどでも販売されています。最近では関東地方のスーパーにも並ぶようになりました。だしを使ったオリジナル料理を出すお店も増えています。

●参考サイト
タラカの山ガタ 山形のだし

むきそば

つゆをかけたむきそば

むきそばは食欲がないときにも食べやすく、そばの実は栄養価が高いので、夏バテ防止になります

「むきそば」とは、そばの実をむいて茹でたものに出汁をかけて食べる酒田の郷土料理です。素材そのものを生かした料理で、通年食べられ、特にお酒の席などで喜ばれます。

もともとは関西方面の寺院で食べられていたものですが、江戸時代に港町である酒田に伝わり、家庭料理となり、明治初期に料亭でも出されるようになったため、広まったと考えられています。

むきそばは戻した状態の缶詰なども販売されています。また、むきそばにかける出汁は一般的に、鶏ガラか魚でとりますが、むきそば用の出汁も缶詰などが販売されています。

●参考サイト
山形市 むきそば

山形県のフルーツ・お肉・米

フルーツ|なし・もも・ぶどうなんでもござれ!

山形のさくらんぼ

山形の有名なさくらんぼ品種は「佐藤錦(さとうにしき)」「紅秀峰(べにしゅうほう)」「紅さやか(べにさやか)」など(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

山形県で有名な果物と言えばやはり「さくらんぼ」です。佐藤錦などは高級品種として知られています。

実は山形県は一年を通して旬のフルーツを味わえる、全国屈指のフルーツ王国です。山形県はきれいな水と空気に加え、昼夜の寒暖差がはっきりした土地のため、果物の生産に適しており、おいしい果物がとれるのです。

さくらんぼは収穫量全国1位で、それ以外にも、西洋梨、ぶどう、すいか、柿など、全国上位の収穫量を誇る果物がたくさんあります。西洋梨はラ・フランスの収穫量が全国1位。

山形のラ・フランス

きめの細かい果肉・果汁の多さ・特有の芳香がラ・フランスの特徴(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

ぶどうではシャインマスカットや、デラウェア、ピオーネなどが、スイカでは尾花沢のスイカが有名です。

リンゴは青森や長野が有名ですが、山形も負けてはいません。なかでも山形県朝日町が発祥の「無袋ふじ(サンふじ)」は蜜がたっぷり入っていてとても美味しい品種です。

庄内は柿とメロンの産地として有名。そのほか、梨、ブルーベリー、桃、プラム、プルーン、アケビ、スグリも山形の美味しいフルーツです。

●参考サイト
やまがたへの旅 もぎたての瑞々しさは格別!「フルーツ王国」山形県

お肉|県内のブランド牛の総称が「山形牛」

山形県尾花沢市「レストラン徳良湖」でいただける尾花沢牛

山形県尾花沢市「レストラン徳良湖」でいただける尾花沢牛(写真提供:山形県)

山形は四季がはっきりしており、昼夜の寒暖差が大きい土地で、水も良質。そんな山形で育つ牛は肉質がきめ細かく、上品で美しいサシが入ります。米沢牛を始め、飯豊牛、西川牛、天童牛、東根牛、尾花沢牛など県内各地で良質な肉牛が育てられています。

これらのブランド牛を総称して「山形牛」と呼びます。山形牛はサシが細かく、肉に甘みがあり、口溶けがいいため、全国的にも高級牛肉として知られています。

山形牛の歴史は明治初期に米沢から始まります。米沢藩の藩校で英語を教えていたイギリス人、チャールズ・ヘンリー・ダラスが、米沢で食べた牛肉があまりにも美味しかったため、米沢を離れるときに牛をまるごと1頭持ち帰りました。

横浜に戻ったダラスがこの牛肉をみんなに食べさせたところ、大評判になり、「米沢牛」が有名になったと言われています。

●参考サイト
山形肉牛協会
山形県 山形ものがたり 総称山形牛

米|定番「はえぬき」、新顔「つや姫」「雪若丸」

2010年にデビューしたブランド米「つや姫」

2010年にデビューしたブランド米「つや姫」(写真提供:[公社]山形県観光物産協会)

山形県の庄内平野は平安時代から有名な米どころです。山形は冬には雪が降り、春にその雪解け水が水田に張られ、夏は暑い、四季がはっきりした場所。さらに水が豊富で、昼夜の寒暖差が大きい地域で、稲作には適しています。

山形県のお米といえば「はえぬき」が有名ですが、新顔の「つや姫」「雪若丸」も美味しいお米です。

「はえぬき」は1992年にデビューした品種。冷めても美味しいと言われており、業務用としても人気があります。

「つや姫」は2010年にデビューしました。際立つ白さとツヤが特徴です。デビュー以来13年連続で(一財)日本穀物検定協会が選定する「米の食味ランキング」で特Aを受賞しています。

「雪若丸」は新しいブランド米で、2018年に本格デビューしました。白さと光沢に加え、大粒で粒立ちがいいのが特長。また病気にも強いため、栽培しやすい品種です。

●参考サイト
JA全農山形 はえぬき
つや姫 雪若丸

まとめ

まさに山形は食の宝庫。ラーメンから郷土料理、フルーツ、お肉、そして米。バラエティ豊かな食材と地域に息づく技術や文化が山形の食の醍醐味です。山形に訪れた際には、ぜひこれらの名物グルメや特産品を堪能してみてはいかがでしょうか。

Text:hougaku_omori Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA