伊達62万石の城下町・仙台。戦国武将として勇名を馳せた伊達政宗は、茶の湯・料理・書などに造詣の深い教養人でした。その流れを汲んだお菓子、郷土料理は数多く今に伝えられています。
この記事では2023年の仙台のお土産としておすすめのお菓子や、最新のトレンドスイーツの数々、さらに旅行の途中でも買いやすく保存が効く牛タン商品を紹介します。
仙台駅周辺で購入できるお土産も多いので、ぜひ参考にしてくださいね。
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※掲載する情報はすべて2023年8月末時点のものです
【仙台のお土産9選】銘菓からレアなお菓子まで
1.菓匠三全「伊達絵巻」
仙台銘菓「萩の月」で有名な菓匠三全のお菓子「伊達絵巻」。戦国武将の中でも人気の高い、伊達政宗の騎馬姿が描かれたパッケージを開けると、ミニサイズのバウムクーヘンが現れます。
卵の風味豊かな生地で何層にも巻かれているのは、小倉あんとクリームの2種類のフィリング。小倉あんは和洋折衷の味わい、クリームはこくのある甘さで、ブラックコーヒーやストレートティーと相性です。
仙台のお土産としては「萩の月」が有名ですが、「伊達絵巻」もおいしいですよ(写真提供:Instagram 抹茶うさぎ🐇🍡🍵さん)
賞味期限は16日間で、価格は10個入り1209円~。人気のお菓子「萩の月」から少し目先を変えた、仙台ならではのお土産をお探しの方におすすめです。
【商品販売情報】
販売店:菓匠三全 広瀬通 大町本店ほか
住所:仙台市青葉区大町2-14-18
販売元公式サイト:菓匠三全
2.メゾンシーラカンス「シーラカンスモナカ」
シーラカンスモナカは、パリで修業した池田一紀パティシエが作る、新しい仙台のお土産。十勝産の小豆で作ったあんでフランス産のイズニーバターをサンドし、同じくフランス産のゲランド塩をきかせたモナカ皮で優しく包んだお菓子です。
口に入れると、サクッとしたモナカ皮の塩味、ほどよいあんの甘さ、バターの風味が広がります(写真提供:Instagram MIHOさん)
池田パティシエの親族が営む、明治時代創業の和洋菓子店「栄泉堂」のバター最中をアレンジしたシーラカンスモナカは、やや大振りな直径7cm。食べる前にオーブントースターで温めるのがおすすめです。
シーラカンスモナカは常温で保存可能。価格は6個入り1180円~。持ち運びしやすいので、お土産や自分へのご褒美にどうぞ。その人気ぶりから一時入手困難になったこともあるため、見かけたらぜひ購入したいレアなお菓子です。
【商品販売情報】
販売店:メゾンシーラカンス本店
住所:仙台市青葉区一番町2-2-3
販売元公式インスタグラム:メゾンシーラカンス
3.ankoya「どら焼き」
行列ができる人気の菓子店「ankoya(あんこや)」のどら焼きは、あんをたっぷり食べてほしいという重いから、四角い形をしています。北海道産の小豆を丁寧に炊き上げた自慢の粒あんや、どら焼きの皮は、全て手作業で作られるもの。
こだわりの詰まったどら焼きは、常温販売の定番が「あんどら(208円)」「バタどら(238円)」「もちどら(238円、冬季販売なし)」「くるみどら(238円)」の4種類。また、季節ごとに冷蔵販売される「季節のどら焼き(時価)」も人気を集めます。
その他、小サイズでセット販売される「こどら(2個入り、330円~)」も販売。賞味期限は約2日で、仙台駅前本店・木町通店・泉区実沢店の3箇所で購入できます。
【商品販売情報】
販売店:ankoya仙台駅前店ほか
住所:仙台市青葉区中央1-8-31
4.玉澤総本店「黒砂糖まんじゅう」
沖縄の波照間島産のレアな黒砂糖をふんだんに使った黒砂糖まんじゅう。生地のモチモチ感と黒砂糖の深いこく、まろやかな甘みのこしあんが絶妙なお菓子です。
1個から買えるレギュラーサイズは115円、ミニサイズは6個入り410円〜。渡す相手によって、バリエーションを選べるのがうれしいポイント。
女性へのお土産なら、パッケージのかわいいミニサイズがおすすめです。当日製造・当日販売厳守のため、いつ買っても作りたての味が楽しめます。賞味期限は72時間です。
【商品販売情報】
販売店:玉澤総本店 上杉本店ほか
住所:仙台市青葉区上杉3-9-57
販売元公式サイト:玉澤総本店 上杉本店
5.けんと「クッキー」
ハワイの日系3世のオーナーが、思い出の味を再現しようと始めた手作りクッキー専門店。仙台中心部を南北につらぬくアーケード商店街の南端、サンモール一番町から西側の路地に入った細い通りにある、隠れ家のようなお店です。
店内には常時30種類以上のクッキーが並びます。チョコレートやコーヒーなどの定番フレーバーをはじめ、うめやいちじく、季節限定のきなこやあんずなど、珍しい和テイストの商品も。全種類一袋5枚入りで、440円です。
分厚くサックリとしたハワイ風のクッキーと、日本ならではのフレーバーとのコラボレーションを楽しめるけんとのクッキー。少し変わった仙台土産をお探しの方におすすめです。
【商品販売情報】
販売店:けんと一番町店
住所:仙台市青葉区一番町2-5-12 一番町中央ビル1階
販売元公式サイト:けんと
6.九重本舗玉澤「霜ばしら」
1675(延宝3)年創業の老舗、九重本舗玉澤の飴菓子「霜ばしら」。白いらくがん粉の下に埋められた霜ばしらもまた白く、静謐な雰囲気をまといます。四角く平らな表面はすべすべとしており、指先でつまめるくらいの大きさです。
しばらくただ眺めていたいような美しさです(写真提供:株式会社九重本舗玉澤)
きめが美しく絹のような光沢を持つ霜ばしらは、口に運ぶと舌の上でさっと消えていきます。見た目も味わいもとても繊細な飴菓子は、贈答やお土産にもおすすめな一品。2021年に一新された白基調のパッケージが、高級感をさらに引き立てています。
霜ばしらは10月〜4月までの冬季限定商品で、2023年は9月下旬ごろから予約受付予定。受付開始のアナウンスは九重本舗玉澤公式エックス(旧ツイッター)で行うので、今からフォローしておきましょう。賞味期限は90日間、価格は1缶3996円です。
【商品販売情報】
販売店:九重本舗玉澤エスパル店(直営店)ほか
住所:仙台市青葉区中央1-1-1 JR仙台駅 地下1階
販売元公式サイト:九重本舗玉澤
7.主婦の店さいち「おはぎ」
主婦の店さいちは、仙台市郊外の秋保温泉街にある生鮮食品店。さいちはいわゆる「ご当地スーパー」で、「美味しい惣菜とおはぎを安心して召しあがっていただく」という考えのもと、添加物等を一切使用せずに作る一品料理が評判です。
中でも一番の人気商品はおはぎ。筆者自身も、一度おはぎを目当てにさいちに向かうと、早朝にもかかわらずお店の前に大行列ができていたことがありました。その日は9:00の開店と同時に、棚にぎっしり並べられていたおはぎが飛ぶように売れていったのを覚えています。
さいちのおはぎは粒あん、きな粉、黒ごま、納豆の4種類。1個140円、2個入りのパックは280円です。賞味期限は当日中のため、お土産にするなら食べるタイミングに気をつけましょう。
【商品販売情報】
販売店:主婦の店 さいちほか
住所:仙台市太白区秋保町湯元薬師27
販売元公式サイト:株式会社 佐市
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8.ふじや千舟「支倉焼」
1963(昭和38)年から、一貫して支倉焼(はせくらやき)のみを作り続けてきたふじや千舟。技術の粋がこめられ、現在は仙台銘菓として知られる支倉焼は、創業者の「今までにない菓子をつくりたい」という思いから生まれた洋風和菓子です。
洋風和菓子なので、日本茶やコーヒーなどとも好相性です(写真提供:有限会社ふじや千舟)
支倉焼は、バター・卵・砂糖・小麦粉などで作るしっとりとした皮で、クルミ風味の白あんを包み、「支倉焼」の文字が浮かぶ木型で形を整え、焼き上げたお菓子。伊達政宗の命を受け、遣欧使として太平洋を渡った仙台藩士・支倉常長が名前の由来です。
赤と緑の文字が印象的なパッケージで、3個入り759円。箱入りは6〜45個入りまで選べます。賞味期限は製造日から12日間。仙台を代表するお菓子の一つであり、お土産におすすめです。
【商品販売情報】
販売店:ふじや千舟本店ほか
住所:仙台市青葉区中央4-7-18
販売元公式サイト:ふじや千舟
9.杜の館「フィナンシェ」
杜の館のフィナンシェはカラフルで女性人気の高いお菓子です。フィナンシェには珍しいスティック状で、片手で食べられるカジュアルさも人気の理由の一つ。
フィナンシェは、リッチな味わいで人気の北海道・浜中町酪農バターを使った「浜中バター」をはじめ、「ショコラ」「抹茶」「米粉ずんだ」など7種類が選べます。中でもおすすめは「米粉ずんだフィナンシェ」。宮城産の米粉と仙台名物のずんだを練り合わせた、「地元密着」をテーマにする杜の館らしいお菓子です。
紅茶やコーヒーと合わせてすてきなひとときをお過ごしください
価格は種類によって異なり、3種6個入り詰め合わせ1080円。お土産や、ちょっとした集まりへのおもたせにもおすすめです。
【商品販売情報】
販売店:杜の館 桜ヶ丘公園本店ほか
住所:仙台市青葉区桜ヶ丘7-14-1
販売元公式サイト:杜の館オンラインショップ
【仙台のお土産3選】名物の牛タンを自宅で
11.伊達の牛たん本舗「厚切り芯たん 塩仕込み」
仙台で初めて牛タンをお土産品として発売した、1991年創業の「伊達の牛たん本舗」。そこから、牛タンは仙台名物としてたちまち全国に広がりました。
伊達の牛たん本舗の「厚切り芯たん 塩仕込み」は、牛タンの柔らかな芯の部位だけを使った一品。価格は120g×3袋7500円(送料込)、120g×4袋10160円(送料込)など各種詰め合わせがあり、予算や人数に合わせて購入できます。
冷凍商品なので購入の際は郵送がおすすめです。−15度を維持すれば製造日から270日間保存できます。
【商品販売情報】
販売店:伊達の牛たん本舗 本店ほか
住所:仙台市青葉区本町1-1-1 アジュール仙台地下1階
販売元公式サイト:伊達の牛たん本舗
12.お弁当のこばやし「網焼き牛たん弁当」
1920(大正9)年創業のお弁当のこばやしは駅弁の老舗。仙台名物牛たん焼きを弁当に仕立てた「網焼き牛たん弁当」は、発売当初から大ヒットし、今なお県内外の人から親しまれるロングセラー商品になりました。
価格は1280円。電車のお供や自宅へのお土産におすすめです
中には、宮城県産のひとめぼれを使用した麦めし・牛タン・花人参煮・のほか、付け合わせの万来漬け(キュウリ、ダイコン、ニンジン、ミョウガ、菊、シソの実)、牛タン用の七味唐辛子が入っています。
また、こばやしの網焼き牛たん弁当の容器は加熱式。容器から伸びる紐を引くと、湯気が立ち上るほど弁当が温まります。美味しい脂が溶け、網焼きの牛タンをしっかりと堪能できる点がうれしいですね。
【商品販売情報】
販売店:お弁当のこばやし本社ショールームほか
住所:仙台市宮城野区小田原3-2-3
販売元公式サイト:お弁当のこばやし
13.陣中「牛タンラー油」
牛タン専門店「陣中」の食べるラー油は、具の9割が牛タン。ごろごろとした牛タンの角切りや、控えめな辛さがきいた独特の味わいがくせになると評判で、仙台のお土産として人気を集めます。
牛タンラー油は、陣中が「仙台名物の牛タンを使って何か新しい製品はできないか」と試行錯誤して生まれた商品です。2010年に、仙台国際空港で初めて販売したところ、初日から予想を上回る売れ行きで製造が追いつかなくなったとか。
ごはんにのせたり野菜で巻いたりと、食べ方のアレンジは自由自在。もちろん、お酒のおつまみにも重宝する一品です。常温で保存可能な牛タンラー油は、100gで900円。ぜひ一度お試しを。
【商品販売情報】
販売店:牛タンスタンド 福室店ほか
住所:仙台市宮城野区福室御蔵前2-57-1
販売元公式サイト:陣中
【仙台のお土産】選びはこれで決まり!
お菓子や牛タンを中心に、仙台のお土産を紹介してきました。歴史ある名物商品から、既存の名物を発展させた新しいアイテムまで、お土産を渡す相手によっていろいろ選べそうですね。
知る人ぞ知るレアな商品も多いので、仙台観光の最中に見かけたらラッキー。気になるものがあったら、ぜひ購入してみてください。
Text:Mothers Edit:Sakura Takahashi
Photo:Photo AC(特記ないもの)
参考:
仙台市/仙台観光情報/菓匠三全/メゾンシーラカンス公式インスタグラム/【仙台市】「モナカは甘い」の常識がくつがえる!クセになる美味しさのシーラカンスモナカ!|Yahoo!ニュース(2023年8月31日閲覧)/【仙台市】あんこが激ウマ!「ankoya」のどら焼きが美味しくて幸せでした!|Yahoo!ニュース(2023年8月31日閲覧)/【バナナマンのせっかくグルメ】あんこがズッシリギッシリ詰まった四角い「どら焼き」が最高!|TBS/杜の菓匠 玉澤総本店(2023年8月31日閲覧)/けんと一番町店/九重本舗玉澤/経済産業省ミラサポplus 補助金・助成金 中小企業支援サイト/手しごとAKIU/ふじや千舟/杜の館/伊達の牛たん本舗/こばやし/陣中/ほか各種パンフレット