①【仙台の名所】初めての仙台観光ならまずはここ
②【子どもと一緒に】子どもが喜ぶおすすめスポット
③【名物グルメ】仙台といえばコレがうまい!
④【仙台周辺・冬の観光】寒い季節の楽しみ&アクティビティ
まとめ

宮城県の県庁所在地であり、別名「杜の都」とも呼ばれる自然と歴史豊かな街・仙台。東北エリア最大の都市でもあり、宮城県外からも多くの観光客が訪れる人気の都市です。

本記事では、そんな仙台の旅行で訪れたい観光スポットや、食べておきたいグルメをご紹介します。これから仙台へ旅行を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

協力:仙台国際観光協会/仙台うみの杜水族館/瑞鳳殿
TOP画像:仙台うみの杜水族館

※掲載の情報は2023年3月時点のものです。諸事情により変更となる場合があります

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仙台七夕まつりの七夕飾り

【仙台七夕まつり2024】日程・見どころ・由来を解説 東北三大夏祭りの一つ「仙台七夕まつり」。伊達政宗公の時代から続き、毎年8月に宮城県仙台市で開催されます。商店街を埋め尽くす色鮮やかな笹の七夕飾りが見どころ。今回は仙台七夕まつりの歴史や由来、見どころを紹介します。

花火・祭り

①【仙台の名所】初めての仙台観光ならまずはここ

1. 伊達政宗公霊屋 瑞鳳殿(ずいほうでん)

伊達政宗公霊屋 瑞鳳殿

瑞鳳殿。色鮮やかな軒下の装飾は必見です(写真提供:[公財]瑞鳳殿)

JR仙台駅からタクシーで約10分。経ヶ峯(きょうがみね)歴史公園の一角にある、伊達政宗公の霊屋が「瑞鳳殿」です。

瑞鳳殿は本殿、拝殿など合計4つの建物で構成され、豪華絢爛な作りからかつては国宝に指定されていました。しかし残念なことに1945年に一度焼失し、現在の建物は1979年に再建されたものです。

経ヶ峯歴史公園には、二代・三代藩主の霊屋や、副葬品などを展示する資料館などもあります。自然豊かな公園なので、瑞鳳殿と合わせて散策をしてみてください。

●住所:宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2
●公式サイト:仙台藩祖 伊達政宗公霊屋 瑞鳳殿

2. 国宝 大崎八幡宮(おおさきはちまんぐう)

大崎八幡宮の社殿

社殿は国宝に、長床は重要文化財に指定されている大崎八幡宮(写真提供:[公財]仙台観光国際協会)

JR仙台駅からタクシーで約15分。青葉区八幡にある神社が大崎八幡宮です。1607年に伊達政宗によって創建され、安土桃山時代の遺構として、社殿は国宝に指定されています。

創建当時から仙台の城下町に住む人々に、厄除け・除災招福・必勝・安産の神として崇拝されていました。現在も多くの人が参拝に訪れています。

長い石段が続く表参道を進んだ先に、重要文化財に指定されている「長床」、その先に国宝の社殿があります。素木造りで落ち着いた雰囲気の長床と、極彩色の斗きょうを持つ黒塗りの社殿の対比も見どころです。

●住所:宮城県仙台市青葉区八幡4-6-1
●公式サイト:仙台総鎮守 国宝 大崎八幡宮

3. 仙台うみの杜水族館

仙台うみの杜水族館の大水槽

ホシエイやマイワシの群れなど多種多様な生きものに会える「いのちきらめく うみ」(写真提供:仙台うみの杜水族館)

JR中野栄駅から徒歩15分。仙台市宮城野区にあるのが仙台うみの杜水族館です。バリアフリー構造の館内に約100基の水槽があり、海の豊かさを表現しています。

三陸の海の生き物はもちろん、日本各地や世界の海に住む様々な海の生き物と出会うことができますよ。特に幅14m、水深7.5mの大水槽「いのちきらめく うみ」は必見!

仙台うみの杜水族館のショー「Sparkling of Life」

マイワシたちによるショー「Sparkling of Life」(写真提供:仙台うみの杜水族館)

「いのちきらめく うみ」では、2万5000尾のマイワシたちの群れの泳ぎが観賞できるショー「Sparkling of Life」を1日3回実施(時期により変更あり)。

また、館内「うみの杜スタジアム」では、バンドウイルカやカリフォルニアアシカなどの迫力満点のパフォーマンス「STADIUM LIVE」も楽しめます。※パフォーマンスの開催についての詳細は、公式サイト内イベントプログラムのページ参照

●住所:宮城県仙台市宮城野区中野4-6
●公式サイト:仙台うみの杜水族館

4. 仙台朝市

活気あふれる仙台朝市

活気あふれる仙台朝市(写真提供:[公財]仙台観光国際協会)

仙台駅から徒歩5分。平日の朝8:00から営業している店舗もある常設の朝市です。別名「仙台の台所」とも呼ばれ、肉や魚、野菜、生花など生活に必要なものが何でもそろいます。

新鮮な海の幸がいただける飲食店も営業しているため、朝ごはん選びにもおすすめのスポットです。

かつて空襲で焼け野原となってしまった仙台駅前。そこで始まった青空市場が「仙台朝市」の起源と伝わります。

●住所:宮城県仙台市青葉区中央3-8-5
●公式サイト:仙台の台所 仙台朝市
※営業時間は店舗によって異なります

5. 新界山 大観蜜寺(仙台大観音)

新界山 大観蜜寺の「仙台大観音」

新界山 大観蜜寺の「仙台大観音」(写真提供:仙台観光国際協会)

JR仙台駅からタクシーで約20分。仙台ヒルズゴルフ倶楽部の近くにある寺院が大観蜜寺です。境内にある高さ100mの大観音像が有名で、晴れていれば仙台市内からも眺めることができます。

大観音像の内部は12層に分かれており、エレベーターを利用して中を見て回ることができます。内部は吹き抜けになった螺旋階段が続き、「百八胎内仏」や「十二神将」の像を拝むことができます。

「仙台大観音」の胎内のようす

「仙台大観音」の胎内のようす(写真提供:仙台観光国際協会)

車なしで訪れるのは少し不便なエリアにあるため、訪れる際はタクシーやレンタカーの利用がおすすめです。

●住所:宮城県仙台市泉区実沢中山南31-36
●公式サイト:新界山 大観蜜寺

②【子どもと一緒に】子どもが喜ぶおすすめスポット

6. 八木山動物公園 フジサキの杜

八木山動物公園フジサキの杜のホッキョクグマ

八木山動物公園 フジサキの杜のホッキョクグマ(写真提供:[公財]仙台観光国際協会)

地下鉄仙台駅から地下鉄で12分、八木山動物公園駅に直結する八木山動物公園は、アクセスが便利な東北最大級の動物園です。

ゾウやライオン、キリン、トラといった大型の哺乳類をはじめ、レッサーパンダやモルモットなど小さな哺乳類、ダチョウやオウムなどの鳥類、ヘビやワニなどの爬虫類まで、約120種600頭の動物を飼育しています。

様々な動物を題材とした「いきもの教室」などのイベントも週末を中心に開催されており、動物たちのことを学ぶ場にもなっています。親子連れで賑わう楽しい動物園です。

●住所:宮城県仙台市太白区八木山本町1-43
●公式サイト:八木山動物公園 フジサキの杜

7. JRフルーツパーク仙台あらはま

いちご狩りのイメージ

JRフルーツパーク仙台あらはまではいちご狩りなど、季節のフルーツが楽しめます(写真はイメージ)

JR仙台駅から車で約30分。仙台市若林区荒浜にある施設。荒浜地区は2011年の東日本大震災で、家々や田畑が津波に飲み込まれてしまった場所。そこに2021年に誕生した観光農園が「JRフルーツパーク仙台あらはま」です。

ハウスなどを活用し、1年を通して様々な果物狩りが体験できる施設として人気を集めています。春はいちご、秋はりんごなど、8品目のフルーツと季節に合わせた野菜を栽培しています。

また農園で採れた新鮮な野菜などを活用した広く開放的なカフェ・レストラン「Les Pommes(レポム)」も併設。食事メニューもスイーツもあるので、ランチや休憩におすすめです。

●住所:宮城県仙台市若林区荒浜新2-17-1
●公式サイト:JRフルーツパーク仙台あらはま

8. 仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール

JR仙台駅東口から徒歩9分。子どもたちに大人気のアンパンマンに会えるスポットがこちら。

館内ではアンパンマンの世界観を楽しめるミュージアムフロアと、限定グッズなどを買うことのできるお店が多数入ったショッピングモールエリアに分かれています。

とても可愛らしい世界観で、子ども連れの仙台旅行には外せないスポットです。

●住所:宮城県仙台市宮城野区小田原山本丁101-14
●公式サイト:仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール

そのほかのスポット

子どもと一緒に楽しみたい仙台のスポットはこのほかにもまだまだたくさん。

仙台市天文台ではCG映像や模型を使って宇宙に関する展示を行なっているほか、プラネタリウムの上映を行なっています(プラネタリウムはリニューアルに伴い2023年4月28日まで休映)。

鐘崎 笹かま館では、仙台名物・笹かまを自分で作って味わう体験ができますよ。

③【名物グルメ】仙台といえばコレがうまい!

ずんだスイーツ

枝豆の風味がくせになる「ずんだ餅」

枝豆の風味がくせになる「ずんだ餅」(写真提供:[公財]仙台観光国際協会)

仙台の空港や駅、観光地などでよく見かける仙台グルメの定番といえば、枝豆やそら豆を潰して作られた「ずんだ」を使ったスイーツです。

定番のずんだ餅のほかに、ずんだシェイク、ずんだジェラートなど、ずんだスイーツのバリエーションは豊富。テイクアウト形式で気軽に楽しめるお店が多いため、小腹がすいたらずんだスイーツを楽しんでみては。

牛たん

麦飯と牛たん焼きの定食

あつあつ麦飯と旨味が凝縮された牛たん焼きはベストマッチ(写真提供:仙台市観光課)

「ずんだ」に続き仙台グルメの定番として有名なのが、牛たんです。山形県出身の料理人・佐野啓四郎(さの けいしろう)が東京での料理修行、各地での焼き鳥屋台の営業を経て、仙台で牛たん焼きの専門店を開いたのがはじまり。牛たん焼きの美味しさは口コミで徐々に広がり、仙台が発祥の地として全国的に広く知れ渡りました。

厚く切られた牛たんと、浅漬け、南蛮漬け、麦飯、テールスープのセットで食べるのが仙台スタイル。仙台市内には名店が多数ありますので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。

仙台牛たん振興会の公式サイトには、牛たんが味わえる店舗案内や、店舗マップがまとまっていますよ。

仙台あおば餃子

見た目も美しい仙台あおば餃子

見た目も美しい仙台あおば餃子(写真提供:[公財]仙台観光国際協会)

地元の特産品である「仙台雪菜」を練り込んだ皮を使った、緑色の餃子が「仙台あおば餃子」です。「杜の都 仙台」をイメージして作られ、2010年5月の「仙台・青葉まつり」で世の中にデビューしました。

市内には仙台あおば餃子を提供するお店がいくつかあり、それぞれのお店の個性ある味わいを堪能できます。

仙台市の公式サイト内、仙台あおば餃子のページに提供店マップが掲載されているので、参考にしてみてください。

④【仙台周辺・冬の観光】寒い季節の楽しみ&アクティビティ

SENDAI光のページェント

ライトアップされた冬の定禅寺通

冬の夜だけ定禅寺通の景色が一変(写真提供:仙台市観光課)

毎年12月の中旬からクリスマス頃まで仙台市の定禅寺通(じょうぜんじどおり)一帯で開催されるイルミネーションイベントが「SENDAI光のページェント」。

2022年は道路沿いに植えられたケヤキの木125本に、合計約47万球のLEDライトが散りばめられ、幻想的な光景を楽しむことができました。2022年のテーマは、「Look up,Keep SMILE!」。テーマの通り、訪れた人からは素敵な笑顔があふれるイベントとなりました。

●期間:12月9日(金)~12月25日(日) ※2022年度
●開催場所:仙台市 定禅寺通
●公式サイト:2022SENDAI光のページェント

少し足を伸ばして:松島 初日の出クルージング

松島の日の出

松島の日の出(写真提供:宮城県観光プロモーション推進室)

JR仙台駅から松島海岸駅までは、電車で約50分。日本三景のひとつにも選ばれている松島では、初日の出クルージングを楽しむことができます。

日が明けきらない早朝の6時過ぎに出発をし、松島の景色を作る数々の奇岩の間から昇る美しい日の出を楽しむことができます。
松島湾では3社のクルーズ会社がツアーを催行していますが、毎年人気ですぐにチケットが完売となるため早めの予約がおすすめです。

松島島巡り観光船(2023年)
丸文松島汽船(2023年)
東松島観光物産公社

足を伸ばして:阿武隈ライン舟下り「こたつ舟」

JR仙台駅から車で1時間。丸森町を流れる阿武隈川で冬の間に楽しめるのが、こたつを載せた舟で実施する「阿武隈ライン舟下り」です。

阿武隈川一帯は県が指定する自然公園で、雪化粧をした奇岩や山々の美しい景色が楽しめます。また、事前予約制でおいしいお鍋を食べながら景色を楽しむこともできますよ。

●乗り場:
 観光交流センター(宮城県伊具郡丸森町下滝12)
 あぶくま駅(宮城県伊具郡丸森町滝ノ上)
●公式サイト:阿武隈ライン舟下り

足を伸ばして:蔵王の樹氷めぐりツアー

蔵王の樹氷群

「アイスモンスター」とも呼ばれる迫力の樹氷群(写真提供:宮城県観光プロモーション推進室)

JR仙台駅から車で1時間。蔵王町にある冬の観光の目玉といえば、空気中の水分が結晶化し木々に付着し作り出される「樹氷」です。

マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ」では、個人では見に行くことが難しい穴場のスポットを含めた樹氷めぐりツアーを開催しています。真っ白な雪原と真っ青な空の間に立ち並ぶ、素晴らしい樹氷の景色を堪能ください。

山形県 < 蔵王温泉

山形蔵王の「樹氷」

【樹氷】ができる仕組みとは?見頃はいつ?ロープウェイで巡る人気スポットを紹介! 一面に幻想的な風景が広がる「樹氷」。主に山形蔵王などで見ることができる世界的にも珍しい自然現象です。ロープウェイに乗って巡るツアーは毎年大人気。今回は樹氷ができる仕組みや時期、おすすめの鑑賞スポットを徹底解説します。

絶景

まとめ

仙台に訪れたら回っておきたいおすすめの観光スポットや、食べておきたい仙台グルメをご紹介しました。

伊達政宗公ゆかりのスポットやご利益のある社寺、歴史ある朝市など、東北随一の都市・仙台は見どころたっぷり。日中は市内で名所を巡り、宿は近隣の秋保温泉(あきうおんせん)や作並温泉でとるなど、さまざまな旅のプランを立てられるのも魅力です。

仙台へは東北新幹線を利用すれば、東京からも2時間程度でアクセス可能。関東圏からの日帰り旅行が十分可能な距離ですので、ぜひ週末に気軽に足を運んでみてはいかでしょう。


Text:サブワーク太郎 Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA

参考サイト・資料:仙台市 観光情報・イベントせんだい旅日和SenTIA 仙台観光国際協会宮城まるごと 探訪みやぎ観光NAVI仙台牛たん振興会『るるぶ特別編集 仙台・宮城』(JTBパブリッシング)/各施設公式サイト/各種パンフレット