北海道の中央部に位置する旭川には、水揚げされたばかりの魚介や、新鮮な農産物が北海道各地から集まります。そのため旭川は、北海道の美味しいものが全て味わえる街です。この記事では、美味しい料理とお酒が味わえるおすすめのお店を6軒紹介します。
※本記事に掲載の情報は2023年10月時点のものです。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は各公式サイト・公式SNS等で最新情報をご確認ください
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居酒屋天金
北海道の新鮮な海の幸を心ゆくまで
生ちらし・生寿司などのご飯もの、石狩鍋などの鍋物、焼き物、魚介類の刺身など、新鮮な海の幸をさまざまな料理で味わえます（写真提供：居酒屋天金）
「居酒屋天金」は、旭川を代表する創業80年以上の老舗和食店「天金本店」と同系列の居酒屋です。手ごろな価格で北海道の新鮮な素材を使った料理や地酒などが味わえることから、地元の人はもちろん観光客にも人気。
店内には活きのいい帆立貝やアワビ、ウニが入った水槽、新鮮な食材が並ぶネタケースがずらり。コース料理から単品料理までメニューは豊富です。
特におすすめなのが、活帆立貝の刺身やバター焼き、活タコの刺身や天ぷら、釣りキンキの鍋など、北海道の新鮮な魚介を使った料理です。また、北海道の初夏を代表する味覚・グリーンアスパラも外せません。
1階にはカウンター席と小上がり席、2階にお座敷席があるので、1人はもちろん家族やグループでの食事などさまざまな用途やシーンで利用できます。
ネタケースや水槽のある店内。鮮度抜群の海の幸がいただけます（写真提供：居酒屋天金）
居酒屋天金 店舗情報
●住所：北海道旭川市4条通7丁目右8
●電話：0166-22-3953
●時間：15:00～23:00
●定休：水曜
●公式サイト：居酒屋天金
炉端のユーカラ
炉端焼と刺身、一品料理に舌鼓
しまほっけ、炉端焼各種、刺身盛り合わせ（写真提供：炉端のユーカラ）
ユーカラとはアイヌ民族に伝わる叙事詩のこと。そんなアイヌにまつわる名前がついた「炉端のユーカラ」は、入口に白樺の木が使われていたり、看板にアイヌの方のイラストが描かれていたりと、お店の外観からもアイヌを感じられます。
創業は1950（昭和25）年。途中で経営元が変わりながらも長年市民に愛されている老舗の居酒屋で、マスコミで紹介されることも多々。店内には同店を訪れたタレント・著名人のサイン色紙や写真がたくさん貼られています。
本格的な炉端焼きと選び抜いた素材を使ったこだわりの料理が自慢の「炉端のユーカラ」で、一番のおすすめは名物料理「しまほっけ」の炉端焼きです。大きくて脂ののったほっけの開きは、北海道でしか味わえません。
炉端のユーカラ・外観と内観（写真提供：炉端のユーカラ）
炉端のユーカラ 店舗情報
●住所：北海道旭川市4条通7丁目662
●電話：0166-23-1114
●時間：16:00～23:00
●定休：水曜（2023年11月時点）
●公式サイト：炉端のユーカラ
大雪地ビール館
クラフトビールと北海道名物料理
左上：「5種のビールお試しセット」 右上：「知床鶏のジンギスカン風ザンギ」 左下：「旭川産 笹豚ソーセージ盛り合わせ」 右下：ジンギスカン（写真提供：大雪地ビール館）
JR旭川駅から徒歩5分ほどの場所にある6棟の赤レンガ倉庫と木造の事務所は、「上川倉庫群」として国の有形文化財に登録された歴史的に貴重な建物です。その「上川倉庫群」の中で一番新しく大規模な11号倉庫で、ビールを醸造しているのが「大雪地ビール」です。
厳選モルト100％で仕上げた「大雪ピルスナー」や上面発酵酵母で発酵熟成させた「ケラ・ピルカ」は、数々のコンクールやコンペティションで受賞していて、クラフトビール好きにその名を広く知られています。
ビール醸造所にはレストランが併設されていて、ジンギスカンやチーズ、ラーメンなど北海道の美味しい料理と一緒に、大雪地ビールのクラフトビールが楽しめます。おすすめの料理は、その場で焼きながら楽しむ生ラムのジンギスカンです。
左：ビールは下川町や美瑛町の小麦を使うなど、地元産の原料を積極的に使用 右：お店外観（写真提供：大雪地ビール館）
大雪地ビール館 店舗情報
●住所：北海道旭川市宮下通り11丁目1604-1
●電話：0166-25-0400
●時間：昼 11:30～14:00
夜 17:00～22:00
●定休：日曜（翌月曜が祝日の場合は営業）・12月31日・1月1日
●公式サイト：大雪地ビール株式会社／レストラン
北の富士 櫻屋
魚介たっぷり！ 大満足のちゃんこ
北の富士櫻屋の名物「北の富士ちゃんこ」。ボタンエビ・メヌケ・サケ・ホタテなどが味わえます（写真提供：北の富士 櫻屋）
旭川出身の第52代横綱「北の富士」の名前がつく「北の富士 櫻屋」は、創業80周年を迎えた老舗のちゃんこ料理店です。100席以上ある広い店内には、北の富士親方が現役の時の写真や化粧まわしなどがたくさん展示されています。現在の店主は北の富士勝昭氏の甥で、親方も度々お店を訪れています。
「北の富士 櫻屋」の自慢料理は、じっくりと時間をかけて仕込むスープで頂くちゃんこ鍋。鍋には北海道で水揚げされたサケ、タラ、毛ガニ、ホタテなど新鮮な魚介を中心に、ボタンエビやタラバガニといった豪華な食材もたっぷり入っています。
また、ちゃんこ以外にも旬の素材を生かした一品料理や、地元旭川の蔵元「男山」や「大雪の蔵」の日本酒をはじめ、各地の銘酒、焼酎、ビール、ワインなどドリンクメニューも豊富です。
左：毛ガニ・サケ・タラなどをいただける「大関ちゃんこ」 右：お店外観（写真提供：北の富士 櫻屋）
北の富士 櫻屋 店舗情報
●住所：北海道旭川市1条通3丁目
●電話：0166-22-8264
●時間：11:00～14:30（L.O.14:00）／16:30～21:00（L.O.20:00）
●定休：月曜（祝日の場合は翌日休）
●公式サイト：北の富士櫻屋
蕎麦雪屋
北海道・上川町産そばと地酒
上川町産のキタワセ使用の十割そば。鴨そば、きのこそば、各種天ぷらそばなどでいただけます（写真提供：蕎麦雪屋）
旭川といえばラーメンが有名ですが、そばのおいしいお店もたくさんあります。江丹別（えたんべつ）や幌加内（ほろかない）、上川など、蕎麦の産地を近くに抱える旭川は全国有数のそば処です。そば好きの中には、日本酒を片手に蕎麦前を楽しみたいという方もいるのではないでしょうか。
「蕎麦雪屋」は、上川町産のキタワセの十割そばと、酒肴の一品、北海道の地酒や焼酎が味わえるお店です。蕎麦前で定番の板わさやだし巻き卵、天ぷらの他にも、自家製いか塩辛やホヤ塩麹塩辛、にしんの甘露煮など日本酒に合う一品料理が揃っているので、ゆっくりと日本酒を楽しみたい方にもおすすめ。最後はもちろん十割そばでしめましょう。
蕎麦雪屋 店舗情報
●住所：北海道旭川市3条通7丁目
●電話：0166-23-0011
●時間：月～木……11:30～14:00／18:00～翌2:00
金・土・祝前日……11:30～14:00／18:00～翌2:30
●定休：日曜・祝日
●公式サイト：蕎麦雪屋
※アルティモール東神楽店（北海道東神楽町ひじり野南1条6-1-1）にも店舗あり
海鮮居酒屋 大舟（おおふね）
名物は「えざ刺し盛り」「ジンカラ」！
左上：旬の海の幸をふんだんに盛り込んだ「えぞ刺し盛り」 右上：「極太焼タラバ（本タラバ）」は太さに驚く 左下：大舟名物の「ジンカラ」 右下：肩肘張らず食事が楽しめるアットホームなお店（写真提供：大舟）
「大舟」は創業40年以上の老舗海鮮居酒屋。『氷点』や『塩狩峠』を代表作に持つ旭川出身の小説家・三浦綾子さんも利用したというお店です。店内には、同店を訪れた有名人や著名人のサイン色紙や写真が、壁や天井に所狭しと飾られています。
「大舟」のおすすめ料理は、生ウニやボタンエビ、タコなど産地直送の旬の海の幸を盛り合わせた「えぞ刺し盛」や、本タラバの脚を使った「極太焼タラバ」。また、三浦綾子さんも好きだったという名物料理ジンギスカンの唐揚げ「ジンカラ」も、ぜひ味わいたい一品です。
海鮮居酒屋 大舟（おおふね） 店舗情報
●住所：北海道旭川市3条通6丁目右6
●電話：0166-22-2295
●時間：17:30～22:00
●定休：日・月曜
●公式サイト：海鮮居酒屋 大舟
おわりに
北海道の内陸部に位置する旭川ですが、お刺身などの魚料理の美味しいお店がたくさんあります。
海がない旭川で、どうして魚介がおすすめなのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、実は旭川には、北海道各地の漁港で朝水揚げされた魚がその日のうちに運ばれてくるのです。そのため海辺の町より豊富な種類の海の幸が新鮮な状態で味わえるのです。
魚介のほかにも、北海道各地の畑で収穫された農産物や自慢の肉や乳製品、地酒なども集まるため、旭川では北海道の美味しいものが全て味わえます。
Text：都良（TORA）
フリーライター。北海道出身＆在住。北海道観光マスター（北海道商工会議所連合会認定）、食生活アドバイザー（FLAネットワーク協会認定）、自然体験活動指導者NEALリーダー（自然体験活動指導者認定委員会認定）、日本酒ナビゲーターの肩書きを持つ。観光、グルメ、アウトドア、就職・転職、農業を得意ジャンルとし、「Yahoo!ニュース」「キャンプクエスト」「北海道Likers」などのweb媒体を中心に年間約500本を執筆。趣味はキャンプ、食べ歩き、呑み歩き。
Edit：Erika Nagumo
