【蜂屋 五条創業店】─ 焦がしラードの個性的な香り
【旭川らぅめん青葉 本店】─ 動物系&魚介系「ダブルスープ」の草分け
【旭川ラーメン 梅光軒 本店】─ 海を渡った〝昔ながらの旭川ラーメン〟
【らーめん山頭火 旭川本店】─ 飽きのこない白濁豚骨スープ
【ラーメンよし乃 本店】─ 旭川でみそラーメンといえばここ
【生姜ラーメン みづの】─ ポカポカあたたまる一杯
【ひまわり】─ 旭川のホルモンラーメン元祖
おわりに

旭川を代表するご当地グルメと言えば「旭川ラーメン」です。市内ではラーメン専門店や食堂などを合わせると、200軒とも400軒ともいわれる店でラーメンが提供されています。今回はその中から地元ライターがおすすめする旭川ラーメンの老舗店、人気店をご紹介します。

※掲載の情報は2023年10月時点のものです。営業時間等、諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は各店舗公式サイト・公式SNS等で最新情報をご確認ください

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【蜂屋 五条創業店】─ 焦がしラードの個性的な香り

蜂屋のラーメン。左上:しょうゆラーメン 右上:しおラーメン 左下:みそラーメン 右下:旨辛みそラーメン

左上:しょうゆラーメン 右上:しおラーメン 左下:みそラーメン 右下:旨辛みそラーメン(写真提供:蜂屋)

「蜂屋(はちや)」の創業は戦後間もない1947(昭和22)年。同じ年に創業した「旭川らぅめん青葉」とともに旭川ではもっとも長く営業を続けている老舗ラーメン店です。

1999(平成11)年から10年間「新横浜ラーメン博物館」に出店していたことから、全国に「蜂屋」のファンがいて、今も「蜂屋」のラーメンを求めて全国から旭川を訪れます。

「蜂屋」のラーメンの特徴は、スープの表面を覆いつくす真っ黒い「焦がしラード」。ほかにはない個性的な味と香りで、一度食べると病みつきになります。

蜂屋 五条創業店 店舗情報

●住所:北海道旭川市5条通7丁目 5・7小路ふらりーと
●電話:0166-22-3343
●時間:10:30~19:50
●定休:木曜
●公式Instagram:旭川 蜂屋【公式】

【旭川らぅめん青葉 本店】─ 動物系&魚介系「ダブルスープ」の草分け

旭川らぅめん青葉

旭川らぅめん青葉の「正油らぅめん」(写真:都良)

「青葉」は1947(昭和22)年に初代が屋台から始めました。現在は3代目の店主が創業当時の味を守り続けています。

海の幸・陸の幸をゆっくりと煮込んだ「青葉」のスープは、旭川ラーメンの特徴である「ダブルスープ」の基礎を築いたと言えるでしょう。

20席に満たない店内の壁には、故・中曾根康弘(なかそね・やすひろ)元首相や、麻生太郎元首相をはじめ、たくさん有名人の方が「青葉」にラーメンを食べに来た時の写真やサイン色紙、写真が飾られています。

旭川らぅめん青葉 本店 店舗情報

●住所:北海道旭川市2条通8丁目左8 二条ビル 名店街
●電話:0166-23-2820
●時間:9:30~14:00/15:00~17:30 ※麺およびスープがなくなり次第終了
●定休:水曜
●公式サイト:旭川らぅめん青葉

【旭川ラーメン 梅光軒 本店】─ 海を渡った〝昔ながらの旭川ラーメン〟

梅光軒の「醤油チャーシュー」

「梅光軒」の「醤油チャーシュー」(写真提供:梅光軒)

1969(昭和44)年創業の「梅光軒(ばいこうけん)」は、香港やタイ、ベトナム、ハワイなど海外にも店舗を展開しています。旭川市内には旭川空港や道の駅などに支店がある他、のれん分けのお店もあり、もっとも店舗数が多い旭川ラーメンのお店です。

「梅光軒」のラーメンは、動物系スープと魚介系スープをブレンドした「Wベース」に、低加水率のちぢれ麵と昔ながらの旭川ラーメン。麺は食品添加物や卵を使用しない完全自家製麺です。

特徴的なのは存在感のある極太メンマ。柔らかいのにサックリしていて絶妙な食感です。

旭川ラーメン 梅光軒 本店 店舗情報

●住所:北海道旭川市2条通8丁目 ピアザビル B1F
●電話:0166-24-4575
●時間:11:00~15:30/17:00~21:00
●定休日:不定休
●公式サイト:旭川ラーメン 梅光軒

【らーめん山頭火 旭川本店】─ 飽きのこない白濁豚骨スープ

ラーメン山頭火の「しおラーメン」

「らーめん山頭火」の「しおラーメン」(写真提供:らーめん山頭火)

「らーめん山頭火」のラーメンは、伝統的な旭川ラーメンとは一線を画す白濁の豚骨スープが特徴。豚骨スープといっても九州の豚骨ラーメンとは違って、やさしい味わいと香りです。

山頭火で修業した何人もの人が自分のお店を開いて、それぞれ人気店となっており山頭火の白濁豚骨スープは、旭川ラーメンの新しい流れを作りました。

山頭火の一番人気は、紅をさした女性をイメージしたという「しおらーめん」。トッピングされた真っ赤な小梅が印象的です。

らーめん山頭火 旭川本店 店舗情報

●住所:北海道旭川市1条通8-348-6 MANNY BLD 1F
●電話:0166-25-3401
●時間:11:00~22:00(L.O.21:30)※スープがなくなり次第終了
●定休:木曜(祝日・繁忙期の場合は営業)※らーめん山頭火公式サイトにて告知あり
●公式サイト:らーめん山頭火

※2023年年末年始は、12月30日が11:00〜15:00(L.O.14:00)で営業、12月31日・1月1日は休み、1月2日は11:00〜18:00(L.O.17:30)で営業

【ラーメンよし乃 本店】─ 旭川でみそラーメンといえばここ

よし乃のラーメン。左:みそラーメン 右:醤油ラーメン

左:一番人気「みそラーメン」 右:こちらも絶品「醤油ラーメン」(写真提供:ラーメンよし乃)

札幌のみそ、旭川のしょうゆ、函館のしおが北海道の三大ラーメンと言われることがあることから、旭川ラーメンというとしょうゆ味のイメージを持っている方が多くいます。しかし、旭川にもみそやしおラーメンの美味しいお店はたくさんあります。

旭川でみそラーメンと言えば、一番先に名前があがるのが1968(昭和43)年創業の「よし乃」です。来店客のほとんどが看板メニューのみそラーメンを注文します。

よし乃のみそラーメンは、コクのある濃厚な旨味のピリ辛みそスープに、たっぷりと盛り付けられたシャキシャキのもやしが特徴です。

ラーメンよし乃 本店 店舗情報

●住所:北海道旭川市豊岡1条1-1-8
●電話:0166-31-3619
●時間:11:00~18:00 ※スープがなくなり次第終了。その他諸事情により終了時間は変更になる場合あり
●定休:木曜
●公式サイト:ラーメンよし乃

【生姜ラーメン みづの】─ ポカポカあたたまる一杯

左:生姜ラーメン 右上:昔懐かしい味のある店内 右下:店内には訪れた著名人の色紙がびっしり

左:生姜ラーメン 右上:昔懐かしい味のある店内 右下:店内には訪れた著名人の色紙がびっしり(写真:都良)

旭川のランドマーク「常盤ロータリー」や「旭橋」の近くにある老舗ラーメン店「みづの」。このお店で1972(昭和47)年の創業以来人気なのが生姜ラーメンです。

スープの中には大さじで山盛り1杯のすりおろした生姜が入っていて、シンプルであっさりとしたしょうゆスープにアクセントを加えています。

生姜には血行を良くしたり、カラダを温める効果がありますが、冬には氷点下20度にもなる寒い旭川に生姜ラーメンはぴったりです。

【店舗情報】生姜ラーメン みづの

●住所:北海道旭川市常盤通2丁目
●電話:0166-22-5637
●時間:
 月~土曜 10:30~14:00/17:00~18:00
 日曜 11:00~14:00
●定休:不定休
●関連サイト:食べログ/生姜ラーメン みづの

【ひまわり】─ 旭川のホルモンラーメン元祖

ひまわりのモルメン。みそ・しお・正油のほか、「辛いの」「激辛いの」もあります

「ひまわり」の「モルメン」。みそ・しお・正油のほか、「辛いの」「激辛いの」もあります(写真提供:ひまわり)

「ひまわり」の人気メニューは、ぷりぷりの食感のホルモンがのった「モルメン」です。旭川は古くから養豚が盛んで、新鮮な豚の内臓が手に入りやすかったため、焼肉でホルモンが食べられていました。

そんな旭川のご当地グルメであるホルモンを、動物系と魚介系のダブルスープの旭川ラーメンにたっぷりのせたのがモルメンです。ホルモン独特の臭みはまったくありません。

今では、旭川市内にホルモンを入れたラーメンを提供するお店はたくさんありますが、元祖ホルモンラーメンといえば「ひまわり」の「モルメン」です。

【店舗情報】ひまわり

●住所:北海道旭川市大雪通3丁目 特一ビル1F
●電話:0166-25-8780
●時間:11:00~15:00 ※具材・スープがなくなり次第終了
●定休:水曜
●公式サイト:モルメン ひまわり

おわりに

全国的にも有名な旭川のご当地グルメ「旭川ラーメン」。その特徴は動物系と魚介系のダブルスープ低加水率のちぢれ麵です。

とはいえ、近年では白濁豚骨スープやホルモンを具材に使ったラーメンなど個性的なお店もたくさん登場しています。

今回ご紹介したお店以外にも、美味しい旭川ラーメンのお店はたくさんあるので、旭川を訪れた際にはいろいろと食べ比べしてみてください。




Text:都良(TORA)
フリーライター。北海道出身&在住。北海道観光マスター(北海道商工会議所連合会認定)、食生活アドバイザー(FLAネットワーク協会認定)、自然体験活動指導者NEALリーダー(自然体験活動指導者認定委員会認定)、日本酒ナビゲーターの肩書きを持つ。観光、グルメ、アウトドア、就職・転職、農業を得意ジャンルとし、「Yahoo!ニュース」「キャンプクエスト」「北海道Likers」などのweb媒体を中心に年間約500本を執筆。趣味はキャンプ、食べ歩き、呑み歩き。


Edit:Erika Nagumo