せっかく観光で旭川を訪れたなら、全国的なカフェチェーン店ではなく、地元ならではの喫茶店やカフェでコーヒーやランチを楽しみませんか。
そこで本記事では、旭川で人気の昔ながらの老舗の喫茶店や、フードメニューが美味しいと評判のカフェをご紹介します。
TOP写真:アラビゴ珈琲店
※本記事に掲載の情報は2023年12月時点のものです。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は公式サイト・公式SNS等で最新情報をご確認ください
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アラビゴ珈琲店
アラビゴ珈琲店のコーヒーは手焼きならではの、機械では出せない独自の味が魅力(写真:都良)
左上:気に入ったコーヒーは豆を購入できます 左下:バリアフリー対応の広い店内はWi-Fiも完備 右:朝8:30から提供のモーニングメニュー(写真:都良)
機械ではなく手焼きで焙煎
1974(昭和49)年創業の「アラビゴ珈琲店」は、昔ながらの手焼きにこだわった自家焙煎珈琲の喫茶店です。「アラビゴ(ブラジルベース)」や「あさひかわ(コロンビアベース)」のほか、「ツツジ」や「ナナカマド」「キレンジャク」といった旭川に由来する木や花、虫の名前をつけたオリジナルのブレンドコーヒーを日替わりで楽しめます。
朝8:30から「おはよう定食」などのモーニングメニューのほか、豊富なフードメニュー全てが注文可能です。ランチタイムでの人気メニューは日替わり弁当。ほかにも季節限定メニューやオリジナルのデザートが楽しめます。
アラビゴ珈琲店 店舗情報
住所:北海道旭川市忠和4条7丁目3-2
電話:0166-61-4140
時間:夏期 8:30~22:30/冬期 8:30~21:30
定休:年中無休 ※1月1日、1月2日は休み
公式サイト:アラビゴ珈琲店
珈琲亭ちろる
珈琲亭ちろる・店内と焙煎風景(写真提供:珈琲亭ちろる)
ふわふわのスフレチーズケーキ。珈琲亭ちろるのケーキはすべて手作りです(写真提供:珈琲亭ちろる)
名作小説に登場した純喫茶
「珈琲亭ちろる」は、旭川市出身の小説家・三浦綾子さんの代表作『氷点』に登場する喫茶店です。創業したのは1939(昭和14)年。お店の外観も店内も創業当時の雰囲気そのままです。
そんな「珈琲亭ちろる」のコーヒーは、スペシャルティコーヒーの豆のみを使用した自家焙煎珈琲。そして、豆の状態やお客様の好みに合わせて浅煎・中煎・深煎と焙煎度合いが違うコーヒー豆を用意して、一杯一杯丁寧にハンドドリップで淹れています。
珈琲亭ちろる 店舗情報
住所:北海道旭川市3条通8丁目左7
電話:0166-26-7788
時間:10:00~17:00
定休:日曜
公式サイト:珈琲亭ちろる
yoshinori coffee(ヨシノリコーヒー)旭川駅前店
上左:7:00〜10:30まで提供の朝食セット。和・洋から選べます 上中:店内利用もテイクアウトもOK 上右:豆の購入もできます 下:JR旭川駅から徒歩5分の好立地(写真提供:yoshinori coffee)
エスプレッソ、はちみつが隠し味のスパイスカレー。お米は北海道・東川町産のななつぼしを使用(写真提供:yoshinori coffee)
田園の納屋から始まったコーヒー屋さん
「ヨシノリコーヒー」は、旭川の隣、のどかな田園風景が広がる東川町に本店があるスペシャルティコーヒー豆の専門店です。2019年7月にJR旭川駅前にあるホテルの1階にオープンした「旭川駅前店」は、朝7時から営業していて、出勤する前のビジネスマンをはじめ、JR線に乗る前に気軽に立ち寄れることから観光客にも人気です。
店内では、自家焙煎したスペシャルティコーヒー豆を使って淹れたコーヒーを楽しめるほか、朝食セットやオリジナルのスパイスカレー、パスタなどのフードメニューも味わえます。
yoshinori coffee(ヨシノリコーヒー)旭川駅前店 店舗情報
住所:北海道旭川市宮下通7丁目3112 ホテルウィングインターナショナル旭川駅前 1F
電話:0166-26-5575
時間:7:00~20:00(食事L.O. 19:30)
定休:なし
公式サイト:yoshinori coffee
壺屋き花の杜(つぼやきばなのもり) カフェ文欒(ぶんらん)
左:季節の野菜ピザ(11時~14時のランチタイム限定) 右:杜のくまパフェ 黒みつきなこもち ※どちらも季節により内容が変わります(写真提供:壺屋総本店)
木の温もりを感じる明るい店内(写真提供:壺屋総本店)
老舗菓子店が立ち上げたカフェ
創業90年を超える老舗菓子店「壺屋総本店」のコンセプトショップ「き花の杜」は、北海道土産として人気の銘菓「き花」の工場や限定スイーツを作っている工房などの見学ができる観光客に人気のスポットです。
「き花の杜」の中にある「CAFE文欒」は、工房で作りたてのスイーツが楽しめるカフェです。店内には世界的に知られる「旭川家具」が置かれていて、大きな窓から見えるガーデンの四季折々の景色を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。
CAFE文欒 店舗情報
住所:北海道旭川市南6条通19丁目 壺屋き花の杜内
電話:0166-39-1600
時間:10:00~17:00(L.O.16:30)
定休:不定休
公式Instagram:壺屋き花の杜 カフェ文欒
旭川珈琲カフェ ドゥ コリンズ
左上:ハッシュドビーフのオムライス 右上:あさりがたっぷり入ったボンゴレビアンコ 左下:アイスクリームとホイップクリームが添えられたフレンチトースト 右下:イチゴパフェ。コリンズはスイーツメニューも充実(写真提供:旭川珈琲カフェ ドゥ コリンズ)
店舗外観(写真提供:旭川珈琲カフェ ドゥ コリンズ)
スペシャルティコーヒーと充実のフードメニュー
「旭川珈琲カフェ ドゥ コリンズ」は、1982(昭和57)年に創業した深煎り専門の自家焙煎珈琲のカフェです。店舗はJR旭川駅から歩いて5分ほど、平和通買物公園沿いに建つビルの地下1階にあります。
おすすめは、同店の看板メニュー「オムライスセット(サラダ、ドリンク、デザート付)」です。ケチャップライスの上にはふわトロ半熟のオムレツがのっていて、トマトケチャップが美しくかけられています。またケーキやパフェなどデザートも豊富です。
旭川珈琲カフェ ドゥ コリンズ 店舗情報
住所:北海道旭川市1条通7丁目43-40 ashビル B1F
電話:0166-26-8656
時間:10:00〜20:30
定休:なし
公式サイト:旭川珈琲カフェ ドゥ コリンズ
マルサ
お茶と和菓子のセット(写真:都良)
懐かしくほっとする店内(写真:都良)
老舗お茶屋が営む喫茶店
「マルサ」は、1909(明治42)年創業の老舗お茶屋さん「前川茶舗」に併設された喫茶店です。「マルサ」も60年以上の歴史があり、昔から通い続ける常連のお客さんも少なくありません。
コーヒーや紅茶、トースト、ケーキなどの喫茶店の定番メニューも豊富ですが、おすすめは抹茶や煎茶、ほうじ茶など日本茶と和菓子のセットです。さすがお茶屋さんだけあって本当に美味しいお茶が楽しめます。
マルサ 店舗情報
住所:北海道旭川市5条通8丁目右1号
電話:0166-23-2072
時間:10:00~17:00 20:00~翌1:00
定休:日曜
公式Facebook:前川茶舗&夜マルサ
Cafe花みずき
左上:道産豚肉のミートソースセット 右上:文旦ジュース。店主がフルーツ好きのため、このほか季節ごとにさまざまなフルーツメニューが味わえます 左下:トマトチキンカレー 右下:タルトのセット(写真提供:Cafe花みずき)
お店の入り口はレンガ造りのシックな雰囲気(写真提供:Cafe花みずき)
食事・デザートまでたっぷり楽しめるカフェ&ギャラリー
駅前から少し離れた静かな場所にある「Cafe花みずき」。木がふんだんに使われた温かな雰囲気の店内は、ギャラリーが併設されていて年間を通して絵画や写真、陶芸などさまざまな作品を展示しています。
「Cafe花みずき」のおすすめは、じっくりと煮込んだ「トマトチキンカレー」。トマトの甘みと酸味をしっかりと感じる辛さ控えめのカレーで、子どもから年配の方までたくさんのファンがいる人気メニューです。また、メロンやスイカなどのフルーツを使った季節限定のスイーツやドリンクもおすすめです。
Cafe花みずき
住所:北海道旭川市2条通3丁目142-2
電話:0166-22-8731
時間:10:00~18:00
定休:日曜・祝日
公式Instagram:かふぇ 花みずき 旭川
おわりに
全国各地にカフェチェーン店が増える一方で、昔から営業している喫茶店やカフェは少なくなってきています。
せっかく観光で旭川を訪れたなら、いつも利用しているチェーン店ではなく、旭川ならではの喫茶店やカフェでちょっと一息してみませんか。
Text:都良(TORA)
フリーライター。北海道出身&在住。北海道観光マスター(北海道商工会議所連合会認定)、食生活アドバイザー(FLAネットワーク協会認定)、自然体験活動指導者NEALリーダー(自然体験活動指導者認定委員会認定)、日本酒ナビゲーターの肩書きを持つ。観光、グルメ、アウトドア、就職・転職、農業を得意ジャンルとし、「Yahoo!ニュース」「キャンプクエスト」「北海道Likers」などのweb媒体を中心に年間約500本を執筆。趣味はキャンプ、食べ歩き、呑み歩き。
Edit:Erika Nagumo