1.なまはげ館
2.男鹿真山伝承館
3.真山神社
4.ゴジラ岩
5.入道崎
6.寒風山回転展望台
7.雲昌寺
8.赤神神社五社堂
9.男鹿水族館GAO
10.男鹿温泉郷
まとめ

秋田県西部に位置し、日本海に突き出している「男鹿半島」。秋田の伝統芸能「なまはげ」が有名で、一年中なまはげを体験できる男鹿真山伝承館は人気の観光地です。また、海と山が織りなす自然の風景は特に美しく、あの世界的に有名な映画に出てくるキャラクターに似た絶景もあります。

今回は、そんな男鹿半島で訪れるべきスポット10選を紹介します。

男鹿の伝統芸能「なまはげ」について詳しく知りたい方はこちら↓↓
【なまはげ】ってどんな行事?経験者が語る知られざる裏側とは

秋田県 < 男鹿半島

炎の中で踊るなまはげ

【なまはげ】ってどんな行事?経験者が語る知られざる裏側とは? 秋田県男鹿市の伝統行事として有名な「なまはげ」。なぜこんなにも恐ろしい見た目をしているのか、そもそも何者なのか。今回はなまはげ役のベテランに話を伺い、なまはげの全容と知られざる裏側を徹底解剖していきます!

その他伝統・日本文化

1.なまはげ館

なまはげ館正面

なまはげ館

男鹿半島を観光するうえで欠かせないのが「なまはげ」。国の重要文化財にも指定されている秋田の伝統芸能で、強面の仮面と藁で作った衣装をまとったなまはげが、家々を巡って厄払いをしたり、悪事を諭したりするものです。

なまはげ館に展示されているなまはげ

重要文化財のナマハゲ

そんな男鹿のなまはげの全てを堪能できるのが「なまはげ館」。100体のなまはげ、40枚のなまはげ面が展示されているほか、なまはげを紹介する映画「なまはげの一夜」の上映も行っています。

さらに人気なのが、なまはげ気分が味わえる「なまはげ変身コーナー」です。ここでは、本物のなまはげの衣装を身にまとって記念撮影が楽しめます。

なまはげ関連のグッズも数多く揃っており、容姿が特徴的ななまはげはお土産にも最適です。

アクセス

なまはげ館周辺に鉄道や路線バスは通っておらず、最寄りのバス停からは徒歩30分ほどかかります。JR男鹿駅からタクシーを利用するか、予約制の相乗りタクシー「なまはげシャトル」も便利です。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- タクシー
→【なまはげ館】

2.男鹿真山伝承館

男鹿真山伝承館の外観

男鹿真山伝承館

なまはげ館に隣接し、「曲屋(まがりや)」という男鹿地方の典型的な民家の「男鹿真山(しんざん)伝承館」は、なまはげ行事を体感できる施設です。

従来、なまはげ行事は大晦日に行われるもので、地元の人以外はなかなか見ることはできませんでした。しかし、重要文化財でもあるなまはげを、より多くの人に知ってもらいたいという思いから、ここ男鹿真山伝承館でなまはげ行事の学習講座を行うようになったのです。

男鹿真山伝承館で開催されるなまはげ実演の様子

なまはげ実演

最初に大晦日に行われるなまはげ行事の解説をし、その後になまはげ行事の実演が始まります。間近で見るなまはげ行事は恐怖すら感じるもので、貴重な体験ができる施設です。

隣接するなまはげ館とのお得な共通券もあるので、ぜひ両方訪れて、なまはげにたくさん触れてみてください。

アクセス

隣接するなまはげ館とアクセスは同様です。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- タクシー
→【男鹿真山伝承館】

3.真山神社

真山神社正面

真山神社

なまはげ館、男鹿真山伝承館から少し歩いた場所にある「真山神社」は、古くから霊場として信仰を集めてきた神社です。創建は平安時代で、境内にある榧の巨木は樹齢1,100年を誇り、県の天然記念物にも指定されています。

なまはげ発祥の地ともいわれ、毎年2月の第二金・土・日曜日には「なまはげ柴灯(せど)まつり」が開催されます。

真山神社で行われるなまはげ柴灯まつりの様子

なまはげ柴灯(せど)まつり

真山神社で行われる神事「柴灯祭」と「なまはげ」を組み合わせたもので、焚き上げられた柴灯火のもと、なまはげの乱舞が繰り広げられます。

北東北を代表する冬のお祭りということで、「みちのく五大雪まつり」の一つにも数えられ、熱気あふれる神事です。

アクセス

真山神社へのアクセスは、基本的になまはげ館、男鹿真山伝承館と同じです。ただし、なまはげ柴灯まつり期間中には、JR男鹿駅から臨時バスが運行されます。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- タクシー
→【真山神社】

4.ゴジラ岩

男鹿半島潮瀬崎にあるゴジラ岩

男鹿半島潮瀬崎にあるゴジラ岩

男鹿半島の南側、潮瀬崎という岩礁地帯があるのですが、そこに「ゴジラ岩」はあります。

潮瀬崎には、約3,000万年前の火山の噴出物が風化によって独特の形に削られた岩が数多くあり、その中の一つが映画のゴジラに似ていることから、1995年にゴジラ岩と名付けられました。

逆光でシルエットが際立ったゴジラ岩

シルエットが浮かび上がったゴジラ岩

岩のゴツゴツとした形が、よりゴジラの見た目にそっくりで海に向かって吠えているようにも見えます。逆光でゴジラ岩のシルエットだけが見えるようになる夕方の時間帯がおすすめです。

4月中旬と10月中旬には、夕日がゴジラの口の部分に来るので、火を吹くゴジラの姿が見られます。

アクセス

ゴジラ岩のアクセスは、JR男鹿駅と門前を結ぶ路線バス・男鹿南線の帆掛島バス停が最寄です。バス停からは徒歩5分ほどでゴジラ岩に到着します。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- 路線バス・男鹿南線 / 門前駐車場行き
→【帆掛島バス停】→ 徒歩(約5分)

5.入道崎

上から見た入道崎

入道崎

男鹿半島の最北端に位置する「入道崎」。一面に芝生が広がり、芝生の緑と青い海のコントラストが美しい景勝地です。ちょうど北緯40度上にあるため、安山岩で作られたモニュメントも設置されています。

入道崎にある入道崎灯台

入道崎灯台

白黒の縞模様が特徴の灯台「入道崎灯台」は、日本の灯台50選に選ばれていて、全国で16カ所しかない登れる灯台の一つです。灯台について学べる資料館も隣接しています。

また、船底にあるガラス窓から海底を眺められる「海底透視船」は人気のアクティビティ。入道崎を海から楽しむことができます。

アクセス

入道崎へは、JR男鹿駅から2つのバスを乗り継いで行くことができます。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- 路線バス・男鹿北線 / 湯本駐在所前行き
→【湯本駐在所前バス停】- 路線バス・入道崎線 / 入道崎行き
→【入道崎バス停】

6.寒風山回転展望台

寒風山回転展望台の外観

寒風山回転展望台

「寒風山回転展望台」は、1964年のオープン以来多くの人に親しまれてきました。4階建ての館内は、1階がレストランや売店。2階が男鹿半島の歴史や自然を紹介する展示室。3階が回転式の展望台となっています。

寒風山回転展望台からの風景

春の海岸線の風景

約13分間で一回転する展望台は、北に白神山地、西に入道崎、南に鳥海山、東に八郎潟と360°の大パノラマが楽しめます。レストランには、稲庭うどんや比内地鶏の親子丼など、秋田県の郷土料理を数多く取り揃えています。絶景を見ながら食べる秋田のグルメは格別です。

アクセス

寒風山展望台のアクセスは、近くに路線バスはないので、JR男鹿線の脇本駅からタクシーに乗りましょう。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【脇本駅】- タクシー
→【寒風山回転展望台】

7.雲昌寺

雲昌寺参道の周りに咲くあじさい

あじさいに囲まれた参道

曹洞宗に属する「雲昌寺」。ここは秋田県有数のあじさいの名所として知られています。寺の副住職が15年もの歳月を費やして作り上げた約1,200株のあじさいが一面に広がる光景はなかなか見られない絶景です。

雲昌寺に咲き誇るあじさい

青一色に染まるあじさい寺

雲昌寺のあじさいが見頃を迎えるのは、例年6月下旬。近年では写真映えスポットとして注目を集め、多くの観光客が訪れています。雲昌寺で御朱印をもらうと、あじさいのスタンプを押してくれますよ。

アクセス

雲昌寺へは、路線バスの男鹿北線を使っていくことができます。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【羽立駅】- 路線バス・男鹿北線 / 湯本駐在所前行き
→【北浦バス停】→ 徒歩(約5分)

8.赤神神社五社堂

赤神神社五社堂に続く999段の石段

999段の石段

男鹿半島の南西部に位置する「赤神神社五社堂」は、国の重要文化財に指定されている由緒正しいスポットです。

赤神神社には数多くの伝説が残されており、五社堂へと続く999段の石段もその一つ。これは村で悪事を働いていた鬼が一晩で築き上げたものだといわれています。

赤神神社五社堂の正面

5棟の社殿

その石段を登った先にあるのが赤神神社五社堂。ここには両親と子供3人、合わせて5人のなまはげが祀られているとされ、5棟の社殿が横に並ぶ様子は荘厳です。石段は不揃いでデコボコしているので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

アクセス

赤神神社五社堂へは、JR男鹿駅から路線バスが出ています。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- 路線バス・男鹿南線 / 門前駐車場行き
→【門前駐車場バス停】→ 徒歩(2分)

9.男鹿水族館GAO

男鹿水族館外観

男鹿水族館GAO(写真提供:男鹿なび)

秋田県唯一の水族館「男鹿水族館GAO」には、男鹿や秋田の海の生物を中心に約400種10,000点が展示されています。

男鹿水族館内にある巨大水槽

巨大水槽(写真提供:男鹿なび)

男鹿の海を再現した巨大水槽には水中トンネルがあり、周りを泳ぐ魚たちを見ていると、まるで自分も海の中にいるような気分です。

また、秋田県の魚・ハタハタを展示するハタハタ博物館も人気。秋田県の郷土料理のしょっつる鍋にも使用されるハタハタの生態や漁の歴史などについて詳しく学ぶことができます。

男鹿水族館内で行われるなまはげダイバーイベント

なまはげダイバー(写真提供:男鹿なび)

様々なショーやイベントも行われるのですが、おすすめは年末年始などの期間限定で開催される「なまはげダイバー」というイベント。なまはげに扮したダイバーが水槽に潜る姿は、他の水族館では絶対に見られない光景です。

アクセス

男鹿水族館GAOへの公共交通機関はないので、タクシーもしくはなまはげシャトルを利用して行くことができます。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【男鹿駅】- タクシー
→【男鹿水族館GAO】

10.男鹿温泉郷

男鹿温泉郷入口に立つなまはげ像

男鹿温泉郷入口(写真提供:男鹿なび)

男鹿半島での旅の疲れを癒すのにピッタリなのが、北岸に位置する「男鹿温泉郷」。1,000年以上の歴史をもち、塩分を豊富に含んだ温泉は美肌の湯として人気を集めています。

男鹿温泉交流会館五風で行われるなまはげの太鼓ライブの様子

なまはげによる太鼓ライブ(写真提供:男鹿なび)

ちょっと一休みしたい方へのおすすめは、「男鹿温泉交流会館五風」という施設。ここには無料の足湯コーナーで疲れを癒せるほか、秋田県名物・なまはげによる太鼓ライブを楽しむことができます。

アクセス

男鹿温泉郷へ行く手段は、タクシー、もしくはなまはげシャトルのみとなっています。

【秋田駅】- JR男鹿線 / 男鹿方面
→【羽立駅】- なまはげシャトルバス / なまはげ便ルート
→【男鹿半島温泉郷】

男鹿半島を巡るにはレンタカーが便利

見どころたっぷりの男鹿半島は、公共交通機関があまり発達していないため、少し観光に不便を感じることがあるかもしれません。車やレンタカーを借りて巡れば、お得で効率的に男鹿半島を満喫できますよ。