箱根フリーパスはおトク?
箱根フリーパスは予約不要で購入可能
箱根フリーパスで巡る日帰り箱根旅
AM7:38 ロマンスカーに乗って箱根へ
AM10:30 寄木細工の町、箱根を満喫
AM12:00 箱根神社で開運祈願
PM1:00 元箱根港の目の前「成川美術館」へ
PM2:50 海賊船で富士山と箱根神社を望む
PM3:30 黒たまごを求めロープウェイに乗り込む
PM5:00 強羅エリアに寄り道
PM6:30「箱根湯寮」で箱根温泉を堪能
日帰り利用でも1,500円以上おトク!
まとめ

国内有数の名観光スポットである箱根。神奈川県の東部に位置するこのエリアには、1年で2,000万人以上の観光客が訪れます。

都内から箱根旅行に向かう際、どんな交通手段を利用しますか?レンタカーを借りて車で自由気ままに旅をするのもステキですが、憧れのロマンスカーや、海賊船、ロープウェイ…箱根でしか乗れない乗り物を満喫する旅に挑戦してみてはいかが。

今回は、小田急電鉄が発行している「箱根フリーパス」を使った、箱根日帰り旅の賢い巡り方をご紹介。箱根フリーパスで豊かな自然を楽しめる乗り物たちに揺られ、自由気ままな楽しい箱根旅行に挑戦してみませんか?

箱根フリーパスはおトク?

箱根フリーパスとロマンスカー特急券

箱根フリーパスとロマンスカー特急券

箱根旅行に欠かせないお得なきっぷ「箱根フリーパス」

小田急電鉄が発行している「箱根フリーパス」。出発駅〜小田原までの往復乗車券としてはもちろん、箱根登山電車、登山バス、登山ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船…小田急グループが運営する箱根エリアの8つの乗り物が乗り降りし放題になる、箱根旅行のお供にぴったりの1枚です。(指定区間外でのご乗車・乗り越しは、その分の運賃をお支払い)

「電車やバスの本数が少ないのでは?」という心配もご無用。観光地としてしっかり整備されている箱根エリアでは、バスであれば最短10分間隔、電車も最短15分間隔で運行しているため、バス停や駅内で待ちぼうけをすることもありません。

箱根フリーパスは乗り物だけでなく一部の店舗や施設で優待や割引も

箱根フリーパス利用エリア

箱根フリーパス利用エリア一覧

まずは箱根フリーパスの使えるルートを確認しましょう。小田原から静岡の御殿場駅までを網羅した、箱根エリア全域で利用できます。

箱根フリーパスが使えるのはもちろん小田急が運営する乗り物のみ。かと思いきや、乗り物以外でも温泉や美術館、観光施設、公園等、一部の施設で優待や割引が受けられるというのですから驚きです。

箱根フリーパスは予約不要で購入可能

小田急電鉄券売機

小田急電鉄券売機 ※画像は2019年2月27日撮影のもの

5つの方法で購入できる箱根フリーパス

箱根フリーパスの購入方法は全部で5つ。予約して受け取ることも、予約なしですぐ購入することも可能です。

①小田急線各駅の券売機で購入
小田急線の各駅に設置されている券売機なら、予約なしでその日から使える箱根フリーパスを購入できます。出発駅により金額が異なるのでご注意ください。

■新宿から
2日間 / おとな5,700円 こども1,500円
3日間 / おとな6,100円 こども1,750円

■新百合ヶ丘から
2日間 / おとな5,490円 こども1,450円
3日間 / おとな5,890円 こども1,700円

■小田急多摩センターから
2日間 / おとな5,600円 こども1,480円
3日間 / おとな6,000円 こども1,730円

■町田から
2日間 / おとな5,420円 こども1,420円
3日間 / おとな5,820円 こども1,670円

■小田原・箱根湯本・御殿場・三島など
2日間 / おとな4,600円 こども1,000円
3日間 / おとな5,000円 こども1,250円

②小田急トラベル各営業所
都内と神奈川県内にある「小田急トラベル」営業所でも、箱根フリーパスを発売しています。

③箱根登山鉄道の駅・箱根登山バス案内所
箱根フリーパスは、箱根に行ってからでも購入可能。箱根登山鉄道の駅および、小田原駅や箱根湯本駅前に位置する「箱根登山バス案内所」でも購入できます。

④セブン-イレブン(セブンチケット)
箱根フリーパスはネット決済も可能、あとは最寄りのセブンイレブンに取りに行くだけで購入・受け取りが完了するセブンチケット公式サイト。新宿駅発の箱根フリーパスのみ、セブンチケットでも取り扱っています。当日〜翌月分まで、日付を指定して購入できるため、駅に行って発券する必要はありません。

⑤JTBなどの旅行代理店
一部の旅行代理店でも、箱根フリーパスを購入することができます。取り扱いがあるのはJTB、KNT、日本旅行など。詳細は各旅行代理店にお問い合わせを。

2日利用、3日利用で価格が異なる

箱根フリーパスは2日利用、3日利用と2つの有効期間が設定されています。

日帰り用(1日利用)はありませんが、2日利用券を購入して日帰りで使用しても、フリーパスの金額の元が取れるほどおトクに巡れます。ちなみに箱根フリーパスは、旅行終了駅で回収になります。

箱根フリーパスを使って巡る日帰り箱根旅

小田急電鉄「特急ロマンスカー」

小田急電鉄「ロマンスカー」(写真提供:小田急電鉄)

AM7:38 新宿駅からロマンスカーに乗って箱根へ

今回私が挑戦するのは、新宿からの箱根エリア日帰り旅行。今回の旅のテーマは「箱根徹底満喫プラン」。箱根の名物グルメも温泉も工芸品も全部堪能した上で、さらに海賊船やロープウェイまで乗ってしまおうという欲張りなプランです。

新宿駅小田急線のりば

新宿駅小田急線のりば(南口改札)

たっぷり箱根を堪能するため、朝の7時に小田急新宿駅に到着。早速券売機で箱根フリーパスとロマンスカーの特急券を購入します。

新宿駅南口「小田急外国人旅行センター」

新宿駅南口「小田急外国人旅行センター」(写真提供:小田急電鉄)

ちなみに、小田急の南口、西口改札前には「小田急外国人旅行センター」という訪日観光客向けの有人の券売所が設けられています。営業は毎日8時から18時まで。小田急を使った箱根旅をサポートしてくれるスポットとして、毎日多くの外国人観光客が訪れているそう。

無事に箱根フリーパスと特急券をそれぞれ購入し、ロマンスカーに乗り込みます。箱根フリーパスが乗車券の代わりになるため、今回は新宿駅から箱根湯本駅までのロマンスカーの特急券のみを購入。

ゆったりと広いロマンスカーの座席に腰掛け、車内販売でカフェラテを購入し、箱根湯本駅へとのんびり旅をしていきます。

AM10:30 寄木細工の町、箱根を満喫

箱根湯本駅ホーム

箱根湯本駅ホーム

ロマンスカーで約90分、箱根の玄関口、箱根湯本駅に到着です。

ちょっと駅内のカフェでくつろいでから、荷物をロッカーに預けてバスに乗り込みます。乗車時、降車時にバスの運転手さんに箱根フリーパスを見せるだけでOK。

箱根登山バス

箱根登山バス H路線

箱根登山バスのH路線に乗り込み、最初に目指すのは「箱根関所跡」。

江戸時代末に誕生した箱根を代表する伝統工芸「寄木細工」を体験すべく、箱根関所へとバスに揺られながら向かいます。

箱根丸山物産

箱根丸山物産

お邪魔したのは関所跡にある「箱根丸山物産」。寄木細工の購入のほか、体験もできるスポットです。

こちらで体験できるのは寄木細工の人気商品「秘密箱」の作成。「からくり箱」とも呼ばれる秘密箱は、決まった方向に箱を動かしていくことで開く、宝箱のようなものです。

箱根寄木細工の秘密箱

箱根寄木細工の秘密箱

職人さんから寄木細工についての話を伺い、理解を深めます。秘密箱は、ネジなどは使わずに組み木の技術を用いて作っているそう。日本人の手仕事って本当に繊細ですごい。

秘密箱作りに挑戦

箱根寄木細工の秘密箱作りに挑戦

秘密箱作りは小サイズで1つ1,980円。6つの木板を組み立て、寄木細工の柄のシールを貼り、やすりでなめらかにし、ロウで光沢をつける…。箱がしっかりからくり仕掛けで開くように組み立てるところから経験できるのは、同店だけなのだとか。

完成した秘密箱

完成した秘密箱

完成した手のひらサイズの小さな宝箱は、からくりを知っている人でなければ開けることができません。自分専用の宝箱を手に入れて、大満足です。

◆箱根丸山物産へのルート
【箱根湯本駅】- 箱根登山バス / H路線(箱根町路線)
→【箱根関所跡】バス停 → 徒歩(約1分)

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体験で作れる箱根寄木細工の「秘密箱」

【箱根寄木細工】体験スポット3選!伝統工芸の職人技を体感! 海外の人々も魅了する伝統工芸「箱根寄木細工」。神奈川県箱根エリアで生産されている、木を寄せて作る伝統工芸品です。木の風合い豊かな寄木細工は日本の和を感じられる逸品。今回は箱根で職人から直接、魅力や作り方を学べる3店を紹介します。

伝統工芸

AM12:00 箱根神社での開運祈願も外せない!

時刻は11時。寄木細工を体験した後には、箱根屈指のパワースポットである箱根神社に足を運びました。
バス停【箱根関所跡】から箱根登山バスのH路線に乗って10分。【箱根神社入口】で降車します。

箱根神社本殿

箱根神社社殿

バスを降りて10分ほど歩けば、箱根神社に到着。箱根神社の境内には九頭龍神社の新宮も設けられており、両神社へのお参りが一度でできるようになっています。

箱根神社の御神徳は、必勝、安産、金運、開運など。九頭龍神社は金運、心願成就に加え、縁結びの御神徳があるとされています。良縁と金運に恵まれるようにお参りをし、杉の木に囲まれた清々しい空気を存分に味わいました。

◆箱根神社へのルート
【箱根関所跡】バス停 - 箱根登山バス / H路線(箱根町路線)
→【箱根神社入口】バス停 → 徒歩(約10分)

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箱根神社・九頭龍神社本宮を巡る両社参りのススメ

PM1:00 元箱根港のすぐ目の前「成川美術館」へ

成川美術館

成川美術館

箱根には、様々な美術館が点在していることをご存知ですか?自然豊かなこのエリアには、木々の景観を楽しみながら美術作品も堪能できるアートスポットがたくさんあるのです。

芦ノ湖と箱根神社の鳥居、さらには富士山まで一望できる美術館があると聞き、芦ノ湖沿いに立つ「成川美術館」に足を運ぶことに。同館では、箱根フリーパスを使えば入館料が200円引き(小・中学生は100円引き)になるそう。

箱根登山バスのH路線を使い【箱根神社入口】から【元箱根港】へ向かいます。

成川美術館展示室

成川美術館展示室(写真提供:成川美術館)

成川美術館は、日本画専門の美術館。花鳥風月を中心にたおやかなタッチの美しい作品が並びます。

ここでは、日本画と西洋画の違いや、見方について話を聞きました。日本画はチューブの絵の具ではなく、「岩絵具」と呼ばれる顔料を使用して描かれるのだそう。

岩絵具の顔料

岩絵具の顔料

元々は天然の岩や石を削ることで顔料を作っていたという岩絵具。岩や石の微妙な色味の違いがそのまま顔料となるため、色の種類は100以上とされています。実際に絵の具として使うためには、顔料を溶かし、さらにニカワを混ぜて粘着力を高めるなど手間がかかるのだとか。

ここでも伝統文化に根付く日本人ならではの繊細さに触れることができました。

成川美術館展望室

成川美術館展望室(写真提供:成川美術館)

館内の奥には、絶景のパノラマビューを楽しめる展望スペースが。

この日はあいにくの曇り空で富士山を見ることは叶いませんでしたが、天気の良い日には四季折々の箱根山と富士山の姿が望めるそうです。

◆成川美術館へのルート
【箱根神社入口】バス停 - 箱根登山バス / H路線(箱根町路線)
→【元箱根港】バス停 → 徒歩(約3分)

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【箱根のアート旅】隠れたおすすめ美術館を巡ろう!

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箱根ラリック美術館エントランス

【箱根のアート旅】隠れたおすすめ美術館を巡ろう! 国内屈指の観光地である箱根に外せないアートの世界。美しい自然に囲まれた箱根エリアは、美術館が点在しています。それはまるで絵画のような美景から、知る人ぞ知る美術館まで。今回は、箱根に数ある美術館の中から、名館を6つ紹介します。

美術館・博物館

PM2:50 海賊船で富士山と箱根神社を望む

成川美術館を後にして、次は箱根ならではの乗り物「箱根海賊船」に乗船するため向かいの元箱根港へ。芦ノ湖でのクルーズを楽しめる箱根海賊船は、現在3つの船「ロワイヤルⅡ」、「ビクトリー」、「バーサ」が運行しており、2019年の4月には新たな海賊船「クイーン芦ノ湖」が就航予定だそう。

箱根海賊船「バーサ」

箱根海賊船「バーサ」

箱根フリーパスがあれば、もちろん海賊船も無料で乗り放題。本来1,000円かかる元箱根港から桃源台港までの船旅を、箱根フリーパスを使って悠々と楽しみます。

今回乗船するのは、エメラルドグリーンが可愛らしい海賊船「バーサ」。金色の装飾が、絢爛な海賊のイメージを引き立てています。

この日は2月の平日でしたが、多くの観光客が順番待ちをしていました。着岸したバーサに乗り込み、いざ出航。大きなエンジン音とともに、ゆっくりと海賊船が動き出します。

甲板に立つ船長の人形像

甲板に立つ船長の人形像

甲板に上がってみると、船長の人形像が中央に立ち、見張り台には船員の人形像が。細部まで作り込まれた世界観に、自分も海賊になったようなワクワク感が溢れます。

芦ノ湖に浮かぶ平和の鳥居

芦ノ湖に浮かぶ平和の鳥居

元箱根港から桃源台港までは、およそ20分程度。その道のりでは、箱根神社の湖上に立つ鳥居を含む絶景を望むことができます。

この日はまだ風の冷たい日でしたが、その絶景を求めてカメラを構える人も多数。雲がかかり富士山まで見ることはできませんでしたが、想像していたよりもずっと広い芦ノ湖の景観を存分に楽しめました。

新海賊船「クイーン芦ノ湖」

新海賊船「クイーン芦ノ湖」

ちなみに、箱根海賊船では、4月25日(木)に新型海賊船「クイーン芦ノ湖」が就航予定。
新たに仲間入りする海賊船に、ぜひ乗船してみてはいかがでしょうか。

◆箱根海賊船(元箱根港)へのルート
成川美術館 → 徒歩(約3分)

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芦ノ湖と箱根海賊船

【箱根海賊船】で芦ノ湖クルーズ!周辺スポット・おトクな切符情報も! 日本屈指の観光地箱根をクルーズで楽しめる「箱根海賊船」。絶景スポットとして人気の箱根芦ノ湖を、豪華で迫力満点の船で巡ります。乗り場は、桃源台港・元箱根港・箱根町港の3カ所。今回は、箱根海賊船で行く箱根旅、乗り場周辺スポットや切符情報を紹介します。

絶景

PM3:30 黒たまごを求めロープウェイに乗り込む

桃源台港

桃源台港

桃源台港で海賊船を降りたら、館内のレストランで遅めのランチをとり、そのまま箱根ロープウェイで空中散歩を楽しむことに。

箱根ロープウェイで空中散歩

箱根ロープウェイで空中散歩

箱根ロープウェイは、2~11月は9時~17時まで、冬季の12~1月は9時~16時15分まで、約1分間隔で運行しています。ここでもフリーパスを見せるだけでOK。次から次へと流れてくるロープウェイに乗り込み、大涌谷を目指します。

桃源台駅から16分、大涌谷駅に到着。ここでのお目当ては、大涌谷で販売されている「黒たまご」です。

黒たまごは、1つ食べると7年寿命が延びるとされている箱根を代表する観光グルメの一つ。ロープウェイで登った先にある大涌谷でしか出来たてを購入できません。

大涌谷に立ち込める白煙

大涌谷に立ち昇る白煙

硫黄の香りに包まれるなか駅を出ると、白煙の立ち昇る大涌谷が眼前に広がっていました。

現在は人気観光スポットとして整備されている大涌谷ですが、かつては「地獄谷」と呼ばれていた噴火口跡。その歴史は約3,000年前まで遡るそうです。箱根火山の中でもとりわけ規模の大きい大涌谷は、現在でも高温の水蒸気と硫気を吹き出しています。

その大涌谷の温泉池で茹で作られるのが「黒たまご」。温泉池の成分である鉄分が卵の殻に付着し化学反応を起こし、黒い殻へと変貌するのだそう。

大涌谷くろたまご館

大涌谷くろたまご館

その黒たまごを求め、大涌谷駅の目の前に位置する「くろたまご館」に訪れます。箱根のお土産だけでなく、作りたての黒たまごを5個入り500円で販売していました。

黒たまご(5個入り500円)

黒たまご(5個入り500円)

ほかほかの温かい黒たまごに、お好みで塩をつけていただきます。

黒い殻からは硫黄の香りがほんのり漂い、卵は中までしっかりと火が通っていて黄身はホクホク。ひとりで3つをぺろりと食べちゃいました。

◆大涌谷くろたまご館へのルート
【桃源台港】- 箱根ロープウェイ
→【大涌谷駅】→ 徒歩すぐ

ケーブルカーと登山電車…強羅エリアに寄り道

お目当てにしていた黒たまごを味わったら、大涌谷駅から早雲山駅へとロープウェイで向かいます。この日はちょうど定期点検期間で、大涌谷駅と早雲山駅の区間では無料送迎バスが運行していたためそちらを利用。大涌谷から山を下り、早雲山駅に到着です。

17時を過ぎ日が沈み始めた箱根は、手先が震える寒さに。そろそろ箱根の温泉に浸かって体の芯から温まりたい頃です。とその前に、箱根のお土産を購入すべく強羅エリアへと寄り道を。

箱根登山ケーブルカー

箱根登山ケーブルカー

早雲山駅から強羅駅までは、箱根登山ケーブルカーを利用します。

2車両のかわいらしいケーブルカーで、急勾配の斜面を下っていきます。美術館や強羅公園といった施設を見送りながら、強羅駅へと向かいます。強羅エリアにもたっぷり箱根を満喫できる施設が盛りだくさん。次の箱根旅でプランに盛り込むことを決意しました。

強羅駅ホーム

強羅駅ホーム

強羅駅でケーブルカーを降り、箱根湯本駅へと箱根登山鉄道を利用することに。

強羅駅の改札を抜けたところにはお土産を購入できるお店が点在しています。一部では箱根フリーパスを使うと5%オフになる店舗も。登山電車は約15〜20分に1本ペースでの運行のため、ちょっとした隙間時間にお土産を購入するのもいいですね。

あじさい電車

あじさい電車

箱根登山電車は別名「あじさい電車」とも呼ばれ、美しいアジサイたちを見物できることで有名。

例年6月中旬〜見頃を迎えるアジサイが、強羅駅から箱根湯本駅までに点在する6つのスポットで咲き誇ります。梅雨の雨に濡れてしっとりと花開くアジサイの開花に合わせて、ライトアップも開催しています。

◆強羅駅〜箱根湯本駅へのルート
【大涌谷駅】- 箱根ロープウェイ(今回は定期点検のため無料代行バスに乗車)
→【早雲山駅】- 箱根登山ケーブルカー / 強羅駅行
→【強羅駅】-(乗り換え)- 箱根登山電車 / 箱根湯本駅行
→【箱根湯本駅】

PM6:30「箱根湯寮」で箱根温泉を堪能

箱根湯本駅に到着したら、コインロッカーに預けていた荷物を持ってこの旅最後の箱根満喫へ。待ちに待った温泉へと向かいます。

箱根湯寮エントランス

箱根湯寮エントランス(写真提供:箱根湯寮)

駅から無料の送迎バスに乗り訪れたのは、箱根温泉が楽しめる「箱根湯寮」。古民家のような風情ある造りで、館内に入ると同時にほっこりと安心感に包まれます。

ここでも箱根フリーパスが活躍。受付で提示すれば、入館料が200円引きになります。

受付でタオルを購入し、囲炉裏場の脇を通り大浴場へ。小さな庭園のような囲炉裏場は、間接照明の柔らかな光で照らされ幻想的な表情を見せていました。

箱根湯寮の大浴場

箱根湯寮の大浴場(写真提供:箱根湯寮)

箱根湯寮の温泉は、アルカリ性単純温泉。刺激の少ない柔らかな泉質で、「美肌の湯」とも呼ばれているのだとか。

里山をイメージさせる大浴場で内湯だけでなく、岩風呂や見晴湯も存分に堪能したら、サウナでロウリュウサービスを受けてたっぷり汗をかき、心身ともにリフレッシュできました。

大浴場のほか、全19室の貸切個室露天風呂も用意している同施設。事前予約で申し込めば、自分たちだけの空間で箱根温泉を満喫できるそう。

◆箱根湯寮へのルート
【箱根湯本駅】 → 無料送迎バス(約3分)

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マウントビュー箱根露天風呂

【箱根温泉】6つの泉質の特徴と効能は?おすすめ日帰り温泉も紹介 日本屈指の名湯「箱根温泉」。神奈川県箱根町は都心からアクセスもよく、伝統工芸や自然が楽しめる湯治の場です。箱根には6つの泉質の温泉が湧いており、色や匂い、効能なども様々。今回は6つの泉質の特徴と効能を紹介します。

温泉・スパ・銭湯

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【箱根十七湯】とは?旅行前に知っておきたい箱根温泉のキホン 箱根に存在する17つの温泉「箱根十七湯」。箱根は温泉が湧き出る地域が多く、豊富な泉質が存在します。各温泉だけが持つ歴史や、温泉街の雰囲気もポイント。今回は温泉専門家の植竹深雪さんに、各泉質の特徴についてコメントをいただきました。

温泉・スパ・銭湯

日帰り利用でも1,500円以上おトク!

箱根湯寮で旅の疲れを癒したら、箱根湯本駅から新宿駅までロマンスカーでゆったりと帰ります。

寄木細工を体験して、アートを楽しんで、海賊船やロープウェイにも乗って、黒たまごを食べて、そして温泉にも入って…これだけ満喫したのに、今回の箱根旅行、箱根フリーパスを使ったことで合計1,540円もおトクに巡れちゃいました。

日帰りでこれだけおトクに巡れるのだから、1泊2日で箱根フリーパスを使ったらもっと賢く使えるはず。

のんびり乗り物に揺られながら巡る箱根旅

レンタカーを借りて箱根の急な山道を運転したり、駐車場を探し回ったり、車で知らない町を巡るのって、何かと不便が多いですよね。箱根エリアは道が細く、駐車場を見つけるだけでも一苦労。

ですが、箱根フリーパスを使えば、切符を車掌さんに見せるだけで箱根エリアの乗り物が乗り放題になります。車窓から自然を眺めたり、気になったお店近くのバス停で降りてふらりと立ち寄ったりと、自由気ままにのんびりと旅を楽しめちゃいます。

箱根の旅行を計画している人は、ぜひ箱根フリーパスの利用を検討してみてくださいね。