都内にそびえ立つ、「東京タワー」。333mというその高さから日本一高い建造物でありました。東京タワーは後に東京スカイツリーに高さを抜かれてしまいましたが、今も変わらず東京のシンボルであり、多くの人に愛されています。
誰もが知る東京タワーですが、実はその中に神社があることをご存知でしょうか?その神社でなんと、御朱印ももらうことができるのです。今回は東京タワーの神社「タワー大神宮」と御朱印の魅力について紹介していきます。
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東京タワーに神社?タワー大神宮について
東京のシンボルとして未だに多くの人に愛されている東京タワー。その内部には神社が存在します。その名も「タワー大神宮」。
タワー大神宮は、1977年に東京タワーの運営会社設立20周年を記念し、東京タワーへの来訪者などの安全や健康を祈り、建立されました。今回はそんなタワー大神宮について紹介していきたいと思います。
タワー大神宮の概要
東京タワー内部、地上150mのメインデッキに位置するタワー大神宮は東京都23区の中で最も高いところにあるため、受験で高得点を取りたい、高身長になりたいといった高さに関わるお祈りもあるそうです。
東京タワー内部のタワー大神宮は、伊勢神宮から御神霊を招いており、日本神話に主神として登場する天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)をお祀りしています。
東京タワー タワー大神宮(写真提供 Instagram: piroshki.h様)
天照皇大神は引きこもり?
天照皇大神、別名天照大神(あまてらすおおかみ)。記紀の内容において、昔は女性の役目であった機織りをしていたなどの記述により、女神であったと現在は解釈されています。
また、天照大神は太陽神や巫女の性格を併せ持ちつつ、豊穣神や機織神と多様な特性を持つ高貴な神だったと考えられていますが、弟の建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の悪行により不満が溜まりに溜まった天照大神が、天岩戸(あまのいわと)に隠れて引きこもってしまったという話があります。
このような逸話を持つ天照皇大神は日本神話における主神。そんな天照皇大神を招いた東京タワー内部のタワー大神宮は由緒ある神社であるため、多くの人々が参拝に行きます。特に縁結びや学業成就にご利益があると言われています。
巷で人気な御朱印
寺社によって異なる特徴が出る御朱印。様々な御朱印を集めた御朱印帳が可愛い!と巷で人気になりつつあります。
カラフルでかわいらしいものから、力強くかっこいいものまで。豊富な種類の御朱印に魅了され、日本人から外国人まで集める人が数多くいます。
御朱印ってなに?
御朱印
そもそも御朱印とは、日本の神社や寺院にて参拝者向けにもらえる印章、印影のことを指します。御朱印は駅の中に置いてあるようなスタンプラリーとは違い、神職や僧侶などの手によって押印されます。
御朱印は参拝者が自由に押印できるわけではなく、実際に寺院に赴き、御朱印を押印してもらうための御朱印帳を持参しないともらえません。そのため御朱印は、参拝に行った証という意味でもあります。
もちろん、御朱印は参拝を行った証ですので、参拝を行ってから頂くのがマナーとなっています。
御朱印の中身
御朱印と言われると、スタンプのようなものを連想しやすいですが、実際には印を押すだけではなく、墨書で社寺名や参拝日などを書いていただきます。その印や墨書を含め御朱印と呼ばれているのです。
しかし場所によっては、あらかじめ書かれている書き置きと呼ばれる御朱印や、墨書風の印章を押す版木押しのこともあるので、実際に書かれている御朱印が欲しい場合は、事前に御朱印を書いてもらえるか寺社に聞いておくことも大切です。
また、期間限定の御朱印を出している寺社もあるので、なかなか目が離せません。東京タワー内部のタワー大神宮も、東京タワーの設立60周年の際に、期間限定で書き置きの御朱印を出していました。
個性あふれる御朱印帳
御朱印帳
御朱印帳は、寺社や一部の文房具店、ネット通販でも販売しています。特に寺社ではオリジナルの御朱印を販売していることもあるのでオススメです。
東京タワー内部のタワー大神宮でも、昼間の東京タワーと、ライトアップされた夜の東京タワーの描かれたオリジナルの御朱印帳を販売しているので、ぜひ手に入れてみてください!
タワー大神宮の御朱印は?営業時間や料金も
御朱印のデザイン
御朱印【タワー大神宮】
タワー大神宮ではもらえる御朱印には、参拝した日付や、タワー大神宮が記されています。さらになんと、東京タワーが描かれた御朱印が二種類あります。
桜が舞うピンク色の東京タワーが描かれたかわいらしい御朱印と、朝日が昇る富士山とともに描かれる東京タワー、どちらも日本らしい東京タワーの御朱印。どちらも2020年の8月よりリニューアルされたようです。まだ手に入れてない方や、過去に手に入れた方も、新たに御朱印を頂いてみてはいかがでしょうか。
タワー大神宮の御朱印をもらうために
東京タワー内部のタワー大神宮、もらうためには少し注意すべき点があります。
まず、御朱印はタワー大神宮の参拝者を対象にしているので、必ず参拝しましょう。タワー大神宮の御朱印は、東京タワー内部のフットタウン3階「OFFICIAL SHOP GALAXY」にて、300円で販売中。またこのオフィシャルショップでは、お守りや御朱印帳といった神社関連グッズを購入することも可能です!
御朱印を購入する際にはメインデッキの展望チケット(または半券)が必要になるので、無くさないように取っておいておくことが大切。
東京タワー メインデッキ
東京タワーの御朱印は既に押印されたものを配布しているので、御朱印帳への押印は行っていません。しかし、事前に予約などは必要ありませんので、いつでも御朱印をもらうことが可能です。
営業時間や料金は?
【タワー大神宮のあるメインデッキ】
営業時間:10:30~20:00(券売終了19:30)
料金:大人 1,200円
高校生 1,000円
子供(小中学生) 700円
幼児(4歳以上) 500円
東京タワーメインデッキ
【御朱印が買えるオフィシャルショップ「GALAXY」】
場所:フットタウン3階
営業時間:13:30~19:45 (営業時間が変更になる場合もあります。)
料金:300円
東京タワーオフィシャルショップ「GALAXY」
改めて知っておきたい参拝の仕方
御朱印をもらう前に、必ず参拝をしなければなりません。
神社の参拝の仕方はなんとなくは知っているけど、深い意味や正しい作法かわからない。そう思われる方もいるかもしれません。ここで改めて参拝の仕方を紹介します。
参拝
賽銭箱がある場合は、まず最初にお賽銭を奉納しましょう。その後に姿勢を正し、心を落ち着け会釈をします。
次に二礼。鐘がある場合は、二礼する前に鐘を鳴らしておきます。腰は90度に折り、普段より深く頭を下げることを2回行います。その後に二拍手。この時、両手の高さは胸の高さに。
そして右手を少し引き、ずらして打ちます。このずらして打つということには、神様と人間は一体ではなく、神様より一歩下がることにより、神様を敬う心を表現する意味があるそうです。
最後にもう一度、腰を90度に折りお辞儀をする一礼を。願い事がある場合は、この一礼を行う前に心の中で唱えます。この一連の行為には、一つ一つに神様を敬い讃える意味がこめられています。
東京タワー周辺の御朱印巡りスポット!
東京タワー内部にあるタワー大神宮をご紹介してきましたが、東京タワー周辺には他にも様々な神社が存在します。
東京タワーと一緒に訪れれば、御朱印集めにぴったりかも?
増上寺
増上寺
東京タワーの麓(ふもと)に存在する「増上寺」。由緒あるお寺で、徳川家ゆかりの地です。夜になると本殿がライトアップされ、東京タワーと一緒に眺めるのにうってつけのスポットです。
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愛宕神社
愛宕神社
愛宕神社は23区内の自然の地形では最も標高の高い、愛宕山の山頂にあります。参道にある急な階段は、「出世の石段」として知られています。出世を望んでいる人は、ぜひ訪れてみてはいかかでしょうか。
幸稲荷神社
幸稲荷神社は東京都内で、最も古い神社のうちの一つとして有名です。氏子や信者中に幸事が続いた事により、幸稲荷神社と呼ばれるようになったと伝わっています。
芝大神宮
芝大神宮
東京都港区のオフィス街にひっそりと佇む芝大神宮。江戸時代に活躍した絵師の歌川広重や葛飾北斎の錦絵に芝大神宮の様子が描かれており、昔から多くの人に愛されていることが窺えます。
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東京タワーで御朱印をもらおう
今回は東京タワー内部にあるタワー大神宮と、御朱印について紹介しました。
日本にいれば、何かと参拝する機会が多い神社。しかし、東京タワーで御朱印や神社があるなんて知らなかった!そんな人も多いと思います。都内でふらりといける少し変わった神社「タワー大神宮」。これを機に行ってみてはいかがでしょうか?