今治城の歴史
今治城の見どころ
今治城のイベント
まとめ
今治城へのアクセス
周辺情報

愛媛県今治市の瀬戸内海沿岸に悠然と佇む「今治城」。松山城と共に、日本100名城に選出されているお城です。今治城は、江戸時代に建てられた日本屈指の海城。城を囲む堀には海水が引き込まれており、鯛などの海水魚の姿を見ることができます。

また、当時は国内最大級の船入(城の港)を完備していたこともあり、交通の要所としても機能していました。

今回は、別名「吹揚城」とも呼ばれる今治城の歴史と魅力をご案内します。

広島県 < 尾道市

しまなみ海道

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公園・遊び場

今治城の歴史

今治城を築造したのは戦国武将の藤堂高虎(とうどうたかとら)で、久松松平家により後世に伝えられました。関ヶ原の戦いが行われた慶長年代に活躍した高虎は、その功績を徳川家康に認められ伊予半国20万石を与えられます。そこで新たな居住地として建設したのが、今治城です。

関ヶ原の戦いの2年後の慶長7年(1602)に築城を開始し、約6年の歳月を経て完成しました。地の利を活かし、海水を引き入れた堀は日本全国探してもなかなか見つけられません。そんなユニークな今治城を完成させた高虎は、他にも同じく愛媛県にある宇和島城、三重県の津城や上野城も建築した、城造りの名手としても知られています。

今治城は明治維新後に政府による命令で、内堀と石垣を除いて大部分が取り壊されてしまいます。その後、火災などにも見舞われますが、残存した内堀と石垣が県指定の史跡として登録されました。昭和に入ってから幾度かの再建工事で復元され、現在の姿となっています。

今治城の見どころ

今治城の見どころをご紹介します。

天守

高虎が創建した五重天守を引き継ぎ、形状は当時最新鋭の層塔型であったと考えられています。昭和55年に再建されたのが現在の天守で、初期のものは高虎が伊賀へ転封(領地を移すこと)した際に取り壊され、丹波亀山城に移築されたことから、現在の天守は亀山城の古写真などの資料を基に再建された模擬天守とされています。

1階に券売所と事務所、2〜5階が今治城に残る武具や書画、調度品の展示室、6階が展望台として開放されています。

緑に囲まれた今治城の五重の天守

今治城の五重の天守

鉄御門(くろがねごもん)

二の丸(天守といった本丸を防御する城郭)跡地の正門で、「枡形」と呼ばれる技法が用いられています。枡形とは城の入り口となる「虎口」を石垣で囲うように作ること。敵を見張れるだけでなく、侵入してきた場合、四方から攻撃できるという特徴があります。

高虎は城郭の随所にこのような枡形を使用し、強固な城を築き上げました。現在のものは平成19年に再建されたもので、内部も見学することができます。

今治城の鉄御門

今治城の鉄御門

3つの櫓

今治城の敷地には3つの櫓があり、それぞれ科学館や美術館として使用されています。

多聞櫓

城内北部にある「多聞櫓」では魚介類の標本や鳥類の剥製、鉱石などが展示され、自然科学館として営業しています。

山里櫓

平成2年に再建された「山里櫓」は城内北西部に位置しています。主に武具や今治にまつわる古美術品が展示されています。

御金櫓

城内の最東部にある「御金櫓」は、昭和60年に再建された二重櫓です。愛媛の郷土作家による品々が展示されています。

夜間ライトアップ

今治城では、瀬戸内しまなみ海道の開通を機にライトアップされるようになりました。

毎日日没30分後から23:00までライトアップが行われています。照明デザイナーの海藤春樹氏監修のもと、角度や照明の色が城の風景に合うようにデザインされたライトアップ。夜空に約100もの光で照らし出される今治城は神秘的です。歴史ある日本建築と現代技術の融合によって作り出される美しさは、まさにここでしか味わうことができません。

今治城の幻想的なライトアップ

今治城の幻想的なライトアップ

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【今治城 利用案内】
観覧料:
一般:520円 団体(20人以上)420円
学生:260円 団体(20人以上)210円
65歳以上:420円
高校生以下または18歳未満:無料
*料金は天守・角櫓・鉄御門共通

開館時間:9:00〜17:00

休館日:12月29日~12月31日

今治城のイベント

今治城では御金櫓といった各櫓や、天守4階を中心に企画展や特別展が行われています。イベント情報の詳細は今治城公式サイトでご確認ください。

日本三大水城の一つ

今治城と藤堂高虎の像

凛と佇む今治城と藤堂高虎の像

今治城は香川の高松城、大分県の中津城と並び、日本三大水城に数えられています。桜の名所としても知られ、場内に植えられたソメイヨシノが春を彩り、満開の桜をバックに佇む今治城は、日本の春を感じさせてくれます。晴れた日には天守閣から瀬戸内海や石鎚連峰も一望することができ、四国の絶景を堪能できるはずです。

今治城へのアクセス

最寄駅:JR 今治駅 / バス 今治城前

JR 松山駅からのアクセス

【松山駅】ー JR予讃線 / 観音寺方面
→【今治駅】→ 徒歩(約20分)もしくは、せとうちバス「今治営業所行き」で今治城前まで約7分

松山空港からのアクセス

【松山空港】ー 伊予鉄リムジンバス / 道後温泉方面
→【松山駅】ー JR予讃線 / 観音寺方面
→【今治駅】→ 徒歩(約20分)もしくは、せとうちバス「今治営業所行き」で今治城前まで約7分

車でのアクセス

最寄りIC:瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)今治北IC(約15分)
     今治小松自動車道 今治湯ノ浦IC(約20分)
今治城周辺の駐車場:第1駐車場

今治城の周辺情報