【四万温泉】日帰りでも楽しめる！おすすめ旅館やグルメを紹介

四万温泉とは？

四万温泉の歴史

冬は雪景色が広がる「四万温泉」

群馬県の北西部、上信越高原国立公園内の標高700mに位置する「四万温泉」。「四万」という名前は、この温泉が「四万（よんまん）の病を癒す霊泉」という伝説から名付けられました。

美しい四万川

1563年に初めて宿が開かれると、徐々に温泉街が形成されていきます。明治時代には温泉組合の成立。そして街道の整備が施されたことにより、人気の湯治場（療養を目的とした温泉）として多くの観光客で賑わっていました。

1954年には湧出量や効能などの九つの条件を満たした「国民保養温泉地」の第一号として環境省が認定。四万温泉に続いて青森県の酸ヶ湯温泉や栃木県の日光湯元温泉も選ばれました。

四万温泉の効能

肌に優しい四万温泉のお湯

四万温泉のお湯は、神経痛や疲労回復などに効果があるとされる「ナトリウムーカルシウム塩化物硫酸塩泉」です。草津温泉は強い酸性度のお湯ですが、この四万の湯の泉質は柔らかく肌に優しいため「草津の上がり湯」とも称されています。

四万温泉の飲泉場

四万温泉は飲むことにも適した温泉といわれており、なんと料理にも使われるほど。「飲めば胃腸によく、入れば肌によい」という風習から温泉街にはいくつかの飲泉所があります。各飲泉所に用法や容量が提示されているので、ルールを守って楽しみましょう。

千と千尋の神隠しの舞台「積善館」

赤い橋の先に佇む「四万温泉 積善館」

美しい四万川の温泉街にかかる赤い橋の先に佇む「四万温泉 積善館」。本館は1691年に建てられた日本最古の木造湯宿建築であり、群馬県の重要指定文化財にも登録されている由緒正しい温泉宿です。

積善館はジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとしても有名。宮崎駿監督が千と千尋の神隠しの制作前に積善館を訪れていたことや、類似点が数多くあることから千と千尋の神隠しの舞台として知られるようになりました。

千と千尋を愛するジブリファンはもちろん、映画を見たことがない方も一度は訪れたい観光スポットです。

日本最古の木造湯宿建築

本館は「現代の湯治場」として、旅館とは全く異なるスタイルを提供。お布団の上げ下ろしを宿泊者自身が行うなど最低限のサービスで、湯治場として始まった積善館の昔ながらの過ごし方を体験することができます。

古き良き情緒が感じられる

湯治目的の簡易的な宿ではなく、時代に合わせて快適な滞在時間を過ごせるよう建てられたのが「山荘」。職人の技が美しい「組子障子」や「欄間」が一部屋一部屋異なるデザインを施し、その優れた技術が国の有形文化財と群馬県近代遺産に登録されています。

高台に佇む「佳松亭」は、積善館の中で最も新しい旅館棟。日本画を思わせる壮大な老松をお部屋から眺め、客室露天風呂で贅沢な時間を過ごすことができます。温泉旅館ならではの「おもてなし」を味わいたい方は佳松亭がおすすめです。

大正ロマンの雰囲気が感じられる「元禄の湯」

積善館の名物「元禄の湯」は温泉ファンなら絶対に入っておきたい場所。大正ロマンの雰囲気が感じられるホール風の造りや大きな湯船が一般的でなかった時代につくられた5つの浴槽などが特徴的です。日帰り入浴も可能なため、旅の疲れを癒しにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

積善館の基本情報

住所：群馬県吾妻郡中之条町四万温泉4236
アクセス：
①JR吾妻線「中之条駅」よりバスで約40分
②上越新幹線「上毛高原駅」よりタクシーで約60分
③東京駅発直行バス「四万温泉号」で約210分
公式サイト：積善館公式サイト

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温泉巡りが楽しめる「四万たむら」

創業500年の老舗温泉「四万たむら」

何種類もの温泉を巡りたい方におすすめなのが「四万温泉 四万たむら」。室町時代から続く創業500年の老舗温泉・四万たむらでは、風情ある7つの湯を堪能することができます。

情緒豊かな檜風呂「御夢想の湯」

目の前に滝や川を眺められる露天風呂「森のこだま」をはじめ、吹き抜けの広々とした空間が特徴の大浴場「甍（いらか）の湯」、情緒豊かな檜風呂「御夢想の湯」、四万の名所「甌穴」をモチーフにした庭園露天風呂など全てのお風呂が魅力的。温泉三昧で日々の疲れを癒せること間違いなしです。

建物は木涌館・金涌館・水涌館の3つに分かれており、温泉に辿り着くまでに長い廊下や階段を進んでいきます。老舗旅館ならではの情緒溢れる雰囲気が味わえるのも見どころの一つです。

四万温泉 四万たむらの基本情報

住所：群馬県吾妻郡中之条町四万4180
アクセス：
①JR中之条駅よりバスで約40分
②東京駅発直行バス「四万温泉号」で約240分
③八王子駅発直行バス「伊香保・四万温泉号」で約265分
公式サイト：四万温泉 四万たむら公式サイト

レトロモダンな雰囲気が味わえる「柏屋旅館」

2021年3月にリニューアルオープンした「柏屋旅館」。全14室と小さめの宿で、広すぎず狭すぎないこぢんまりとした空間でリラックスできると話題です。宿のどこで写真を撮ってもレトロでモダン。フォトジェニックな館内も非常に魅力的です。

3つの貸切露天風呂は予約不要！空いていたら無料で何度でも入ることができます。大浴場、露天風呂付き客室と合わせ四万温泉を十分に満喫できる温泉旅館です。

柏屋旅館 基本情報

住所：群馬県吾妻郡中之条町四万3829
アクセス：
①関越自動車道渋川伊香保ICより車で約1時間
②関越自動車道月夜野ICより車で約1時間
③上信越自動車道上田菅平ICより車で約2時間
④JR吾妻線中之条駅下車、関越交通四万温泉行きバスで約30分
⑤東京からの高速直行バス「四万温泉号」
公式サイト：柏屋旅館公式サイト

四万温泉の人気カフェ「柏屋カフェ」

「柏屋カフェ」の人気メニュー「温泉マークカプチーノ」写真提供：Instagram(moon.pyon_cafe様)

四万温泉の温泉街に位置する「四万温泉柏屋カフェ」。「温泉マークカプチーノ」や二つの味が楽しめる「柏屋カレー」などの人気メニューはもちろん、手作りスイーツやドリンク、ランチなど豊富なメニューが取り揃えられています。

昭和初期の建物を改装したノスタルジックなカフェでひと息ついてみてはいかがですか。

四万温泉柏屋カフェ 基本情報

住所：群馬県吾妻郡中之条町四万4237-45
営業時間：10:00~17:00(LO16:30)
定休日：毎週木曜日・第二第四金曜日
※臨時休業となる場合もあります。
アクセス：
①中之条-四万温泉線「四万局前」バス停下車
②東京からの直行バス四万温泉号「四万温泉」下車
公式サイト：柏屋カフェ公式サイト

四万温泉の周辺情報

四万温泉で癒しの旅を

今回は温泉王国・群馬県を代表する四万温泉について紹介。千と千尋の神隠しのモデルとなった積善館をはじめ、7つもの温泉を楽しめる四万たむら、プライベートな空間でくつろげる柏屋旅館など、どれも魅力たっぷりな旅館ばかりでした。

肌寒くなってくると、温かい温泉に浸かって癒されたくなりますよね。四万温泉は日常の疲れを忘れて、大人の週末を満喫するのにぴったり。日帰り旅も十分楽しめる温泉街をぜひ堪能してください！