築地本願寺 東京都中央区に位置する「築地本願寺」。京都の西本願寺が本山である浄土真宗本願寺派のお寺です。 1617年浅草付近に創建されましたが、江戸時代の大火事により焼失。再建の際に海を埋め立てて土地を築いたことから「築地」の名称が付きました。築地本願寺の建物は、インドなどアジアの古代仏教建築を模した外観や本堂入り口のステンドグラス、数多くの動物の彫刻が特徴的。これらは建築研究のためシルクロードを旅した建築家・伊東忠太による設計で、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。一方で内観は伝統的な真宗寺院の造りになっており、そのギャップが大きな魅力の一つ。2014年には本堂、石塀および三門門柱が国の重要文化財に指定されました。 また市場の新鮮な食材を使った日本料理や、仏教・浄土真宗にちなんだ朝食やランチが食べられるカフェなどお食事処も充実。他にも月に一度パイプオルガンコンサートが開催されており、ここでしか楽しむことができない魅力が満載です。 (公開日:2018/07/12 最終更新日:2024/12/14)
波除稲荷神社 波除稲荷神社はその名の通り「波を除ける」力を持つ神様を祀った神社で、長年築地の住民を水害から守ってきました。それ以外にも、幸運・商売繁盛・工事安全など築地市場と関係の深いご利益があるとされています。 境内最大の見所は日本最大の獅子頭。「願い串」と呼ばれる木の板に願い事を書き、獅子頭の中に収めると願い事が叶うと言われています。また、6月に行われる「つきじ獅子祭り」も必見です。 この他にも「玉子塚」や「海老塚」などの塚、「目出鯛」「一年安鯛」といった鯛をモチーフにしたお守りなど築地らしい見所が沢山あります。 (投稿日:2018/07/12 最終更新日:2023/12/19)
豊岩稲荷神社 東京都中央区銀座の繁華街路地裏にある神社です。江戸時代初期に創建された歴史ある神社で、御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。倉稲魂命は稲荷神と同一視されていることから、社殿には狐像が安置されています。 倉稲魂命はもともと豊穣を司る農耕神でしたが、歴史の変遷とともにそのご利益は広い意味でとらえられるようになっていきました。豊岩稲荷神社もいつからか縁結びにご利益があるとされ、近年は良縁を求める参拝者が後を絶ちません。 ビルと一体化した社殿や石柱とのぼりのみが目印の参道など、珍しい風景が見られるのも豊岩稲荷神社の特徴。神社が入り込んでいるビルの地下には社務所があり、お守りや御朱印を受けることができます。 豊岩稲荷神社の創建者は、一説には戦国武将・明智光秀の家臣ともいわれていますが真偽は定かではありません。ただ江戸時代に創建されてから現在まで変わらず同じ場所にあると考えられており、昔から地域の人々に厚く信仰されてきたことがうかがえます。 (公開日:2024/7/5 最終更新日:2024/7/5)