山中温泉 石川県加賀市に位置する「山中温泉」。奈良時代の高僧・行基に発見されて以来、1,300年の歴史を持つ日本を代表する名湯です。1703年には有名な俳人である松尾芭蕉が訪れ、日本で名高い有馬温泉と草津温泉とならぶ「扶桑の三名湯」と讃えたほど。 そんな山中温泉の泉質は、リウマチや神経痛に効果がある芒硝泉(ぼうしょうせん)。低温でお肌にとても優しい湯は、昔と変わらず今も多くの人に愛されています。 その泉質以外にも、山中温泉には様々な魅力が溢れています。近くを流れる大聖寺川にかかる黒谷橋からこおろぎ橋までの約1kmの遊歩道では、四季折々の美しい自然を満喫。また、同地で生まれた「山中漆器」作りの体験や、加賀港から届く新鮮な海の幸を使った料理も楽しめます。自然を散策し、文化に触れる。温泉で癒されたら、料理に舌鼓。充実した旅行が楽しめる「山中温泉」にぜひ足を運んでみてください。
片山津温泉 石川県南部の柴山潟湖畔に位置し、北陸「加賀温泉郷」の一つとして知られる片山津温泉。柴山潟の湖底から湧き出る源泉を使った温泉で、泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。神経痛などの痛みや冷え性などの改善に効果があります。 標高2,702mの白山を望み、柴山潟のほとりにあるこの温泉街は「白山が麗しい湖のまち」がキャッチフレーズ。自然の雄大な風景と温泉の両方を楽しむことができます。 2012年には温泉施設「加賀片山津温泉 総湯」が完成。目前に広がる柴山潟と浴槽の水面が連続し、まるで湖に浸かっているような感覚を楽しめる「潟の湯」と、森の景色を楽しめる「森の湯」が好評を博しています。
山代温泉 石川県加賀市に位置する温泉街「山代温泉」。725年に高僧である行基が1羽の鳥が羽の傷を水たまりで癒しているのを見つけたことが、始まりとされています。 山代温泉には、切り傷に効果がある硫酸塩・塩化物泉、肌に優しいアルカリ性単純温泉、冷え性に効果がある硫酸塩泉の3つの温泉が流れています。1565年には武将の明智光秀が、傷を癒すため10日間にわたって湯治をした記録もあるほど優れた湯です。 温泉を満喫するなら、北陸地方で公衆浴場を意味する「総湯」と明治時代の総湯を再現した体験型温泉博物館「古総湯」がおすすめ。「総湯」では、加水なしの良質な源泉を、「古総湯」ではシャワーは一切なしの浴槽だけという、昔ながらのスタイルで温泉を楽しめます。時代によってスタイルが異なる2つの温泉に浸かることで、体の芯から山代温泉の歴史を体験してみてはいかがでしょうか。