両子寺 大分県東部、国東(くにさき)半島の両子山(ふたごやま)中腹に位置する「両子寺(ふたごじ)」。両子山周辺に開かれた天台宗の寺院「六郷満山(ろくごうまんざん)」のひとつです。 六郷満山は、奈良時代より大分県北部の「宇佐神宮」の庇護を受け、珍しい神仏習合の寺院として信仰を集めてきました。最盛期には一帯に185もの寺院が建てられ、森林の中にも石仏や石塔が点在し、「ほとけの里」と呼ばれていたのだそう。両子寺は、江戸時代にそれらの寺院の取りまとめ役「総寺院(そうじいん)」となった名門です。神仏習合の寺院らしく、本堂を過ぎて奥ノ院へ上がる入り口には大きな鳥居があります。 両子寺という名前にあやかって、全国から子供を授かりたい方々がお参りに来ています。 新緑と紅葉のシーズンには、鮮やかな黄緑や赤が彩りを添えます。