九酔渓 大分県の中西部、九重町に位置する「九酔渓(きゅうすいけい)」。大分県を流れる玖珠川と鳴子川の合流地点にあるV字状の渓谷です。 全長2kmに渡る断崖絶壁、高低差200mの地形が織りなす複雑な景観が見どころです。とりわけ迫力があるのは、紅葉によって赤や黄金などに彩られた九酔渓の姿。峠の展望台や「九重”夢”大吊橋」から九酔渓の美しい景色が見下ろせます。九酔渓へと向かう県道40号線は、ヘアピンカーブが連続する「十三曲がり」とも呼ばれます。道路の途中には飲食店が点在し、なかでも十三曲がりの途中にある食事処「桂茶屋」が有名。清流鳴子川で獲れた川魚・ヤマメなどの郷土料理が食べられます。顔に狸のペイントを施したスタッフが出迎てくれ、景色を見ながら食べると山の中で過ごしているような楽しい気分が味わえます。 十三曲がりには他にも温泉処、大分の名湯「九酔渓温泉」があり、紅葉を見ながらの入浴も人気。赤茶色にほんのり濁った弱酸性炭酸水素塩泉、美肌の湯と評判です。
湯布院フローラルヴィレッジ ハリーポッターの映画の撮影地として採用されたイギリスのコッツウォルズ地方の街並みを再現した施設、「湯布院フローラルヴィレッジ」。グルメやショッピングが楽しめるテーマパークで、アリスや魔女の宅急便、ピーターラビットなど、メルヘンなキャラクターが出迎えてくれます。他にも、施設内にはフクロウや猫と触れ合える「ふれあい動物園」などの動物園や、足湯、酵素浴のリラクゼーション施設も設備されており、家族におすすめの場所です。
塚原温泉 火口乃泉 標高1045mの活火山「伽藍岳(がらんだけ)」中腹に位置する秘湯。全国2位の強い酸性度かつ多量の金属イオンを含むことで知られ、その効能の高さから古来より多くの湯治客が訪れました。 レモンの数十倍という酸性度の湯はpH1.5。主にアトピー性皮膚炎などの皮膚病に効果があるといわれており、薬湯としても有名です。石けんやシャンプーは酸性の湯で溶けてしまうため使用できません。 温泉は内風呂・露天風呂・家族風呂・家族風呂(離れ)の4種類が利用可能。湯の性質上長湯は推奨されないため、湯治目的の場合は湯船への出入りを繰り返しながら入浴しましょう。 希望すれば温泉から徒歩5分ほどの伽藍岳火口を見学することもできます。現在も噴煙が立ち上る火口では、大地の息吹を間近に感じられるはず。専用容器を使って温泉水を湧出口からくみとり、持ち帰ることも可能です。 伽藍岳の噴気でじっくりと蒸した蒸し卵も販売しており、燻製(くんせい)のような風味が人気を集めています。卵を目当てに温泉に訪れる人も多いようです。 (公開日:2024年6月27日 最終更新日:2024年6月27日)
伽藍岳 伽藍岳(がらんだけ)は大分県由布市に位置する標高1045mの活火山。複数の溶岩ドームからなる火山群「鶴見火山群」の一部で、別府温泉の熱源域ともいわれています。 かつて硫黄採掘が盛んに行われた名残で現在も「硫黄山」という別名をもち、多くの登山者や自然愛好家に親しまれています。登山道はほぼ整備されており、登山初心者にもおすすめ。 伽藍岳の中腹にある秘湯「塚原温泉」は全国2位の強い酸性度かつ多量の金属イオンを含むことで知られ、その効能の高さから古来より多くの湯治客が訪れました。伽藍岳の火口を見学したい場合は、温泉施設での申し込みと料金の支払いが必要です。 伽藍岳の一部は阿蘇くじゅう国立公園にも指定されています。春には天然記念物であるツツジ「ミヤマキリシマ」、冬には氷となった水蒸気が草木を覆う霧氷(むひょう)など、四季折々の景観も魅力の一つ。 伽藍岳では現在も活発な火山活動が続いており、気象庁による噴火警戒レベルは「ランクB(常時観測対象)」。登山を予定する場合は、あらかじめ噴火時の対処「鶴見岳・伽藍岳火山避難計画」を確認しておきましょう。 (公開日:2024年6月27日 最終更新日:2024年6月27日)