碓氷峠 群馬県と長野県の県境に位置する「碓氷峠」。標高約960mのこの場所は、かつては交通の難所として知られていましたが、鉄道の誕生により信州と関東を結ぶ重要な役割を担います。現在は高速道路や新幹線の開通に伴い、昔ほど、この峠を越える人は少なくなりましたが、当時の建造物や施設は今も残されています。 碓氷峠の名所を巡る「アプトの道」は、廃線となった碓氷線の線路を整備したハイキングコースで、自然と歴史の両方を満喫できます。
碓氷関所 1623年に江戸幕府によって設置された「碓氷関所」。五街道の一つ、中山道の関所で、関東へ入国する関門として厳しく重要な役割を果たしていました。 明治時代には関所としての役割は終えますが、1955年に関所跡が群馬県の指定文化財に登録されます。1960年に完成した関所資料館は、碓氷関所の歴史を伝える施設です。なお、現在の資料館は2018年3月で閉館し、4月から鉄道文化むら近くに移されています。
碓氷峠鉄道文化むら 碓氷峠は群馬県と長野県の境に位置しますが、かつては関東と信州を結ぶ重要な役割を果たしていました。 その役割を担ったのが、横川駅から軽井沢駅間で運行していた「碓氷線」です。1893年に開通した碓氷線は、日本で初めてアプト式の鉄道が取り入れられ、100年以上にわたって活躍しました。その歴史を伝える施設が「碓氷峠鉄道文化むら」。歴史を展示する資料館や、実際に乗車できるSL、かつて走行していた列車の展示など、子供から大人まで楽しめるものがたくさんあります。
妙義山・妙義神社 群馬県の南西部、富岡市に位置し、道の駅みょうぎの近くにある「妙義(みょうぎ)山・妙義神社」。日本の三奇勝の一つである妙義山に建つ神社です。 見どころは、国指定の重要文化財に指定されている本殿・弊殿・拝殿。黄金と極彩色に装飾された姿は、まさに壮観です。他にも、境内に生える樹齢500年の大杉3本に囲まれた三角形の空間が、近年ではパワースポットとして知られています。 妙義山は登山の山としても有名。一般コースから中級者向け、上級者向けコース、白雲山の大覗きなどの上級者でも苦労するコースが揃っており、実力に合わせたコースを選ぶことができます。登山マップは道の駅みょうぎにて無料で手に入れることができますよ。
旧丸山変電所 1912年、碓氷線の電化に伴い建設された「丸山変電所」。横川・軽井沢間の輸送力の向上を大きく支えていました。1963年に新線が開通したことにより役目を終えますが、1994年には国の重要文化財に指定され、復元工事が施されます。現在見学できるのは外部のみで、内部の公開は行われていません。
おぎのや本店 JR横川駅前に位置する「おぎのや本店」は1885年創業の老舗駅弁屋で、横川名物「峠の釜めし」発祥の地です。 1958年に誕生したこのメニューは、益子焼で作られた釜の中に、タケノコやゴボウ、栗などの山の幸がふんだんに使われています。誕生当時、あたたかいまま食べられる峠の釜めしは常識をくつがえした駅弁で、爆発的な人気を誇っていました。現在でもその味は多くの人に親しまれ。この駅弁目当てで横川駅を訪れる人も。本店以外にも、横川ドライブインや鉄道文化むら内、軽井沢駅などでも販売されています。
碓氷湖 碓氷川と中尾川の合流地点をせき止めてできた人造湖の「碓氷湖」。豊かな自然に囲まれたこの場所は、1周1.2kmの遊歩道が整備されており、新緑、紅葉、雪景色など四季折々の自然が満喫できます。 「めがね橋」をイメージした朱色の橋がかかり、ハイキングコース「アプトの道」の休憩スポットとしてもよく利用されています。
碓氷峠第3橋梁 長野県との県境にほど近い群馬県の南西部、安中市に位置する 「碓氷峠(うすいとうげ)第三橋梁」。通称「めがね橋」と呼ばれる、坂本ダムから続く川に掛かる日本最大のレンガ橋です。 かつてこの橋には鉄道のためのレールが敷かれていました。現在は国指定重要文化財に指定され、歩いて渡れるように整備されています。見どころは、橋を囲む自然とのコントラスト。上から川を眺めるのはもちろん、橋そのものを眺めるのもオススメです。また秋には、碓氷峠全体が紅葉に包まれるため、めがね橋の色と相まって一体感のある風景となります。 碓氷峠にはトロッコ列車が走っていて、その始点がある「碓氷峠鉄道文化むら」では、かつて走っていた鉄道の歴史を知ることができます。終点近くにはコテージと温泉もあるため、宿泊も可能です。