尾ノ内氷柱 埼玉県の西部、秩父(ちちぶ)郡の尾ノ内渓谷にある「尾ノ内(おのうち)氷柱」。尾ノ内沢からパイプを引っ張り造り上げた、人工の氷柱です。 周囲150m、高さ60mを誇り、その巨大さは訪れる人を圧倒します。例年、1月上旬から2月下旬にかけて開催され、期間限定のライトアップ時には幻想的な光景が渓谷に広がります。氷柱を見るには、渓谷にかかるつり橋がオススメ。 期間中には地元の方々による売店が出店されます。郷土料理を楽しむことができるほか、甘酒や地元の方の手づくりお漬物などが無料で提供されます。 雄大な自然と清流が美しい景勝地としても有名な尾ノ内渓谷。夏になると無料で水遊びをすることができます。また、週末には近くの売店では、尾ノ内渓谷だけのジャガイモ料理を使ったオリジナル料理「パターテ」を食べることができます。
鉢形城 埼玉県の北西部、大里郡寄居町に位置する「鉢形城(はちがたじょう)」。日本100名城に指定されている、戦国時代に北条氏が関東支配をおこなう拠点となった城郭跡です。 1476年に、関東管領であった長尾景春氏により建てられたといわれています。のちに小田原の有力豪族・北条氏邦氏が整備して、現在の城の規模になったそう。北条氏の北関東支配の拠点であり、当時の城郭跡としては関東有数の大きな規模を誇ります。 鉢形城は荒川と深沢川にはさまれた崖上に築城され、まるで自然の地形をいかした要塞のよう。しかし、城の西側はなだらかで攻め入られやすい地形のため、多くの堀切を設置して敵の侵攻に備えた跡も見られます。当時の城郭内の造りがよくわかるきれいな保存状態で、現在は「鉢形城公園」として整備されています。 園内には桜の一種「エドヒガン」があり、かつての城主であった北条氏邦(うじくに)にちなんだ愛称「氏邦桜」ともよばれています。樹齢150年以上、樹高は約18m、根回りは約6.5mの巨木であり、町の天然記念物に指定されています。3月下旬には満開になり、多くの観光客であふれる花見スポット。夜間のライトアップも人気です。