層雲峡 北海道の中部からやや北部よりの場所に位置している上川町にある巨大な峡谷が、「層雲峡(そううんきょう)」。層雲峡は、石狩川が大雪山を削り取ることでできた巨大な峡谷であり、絶壁や岩、滝などが約20kmにわたって続くスポットです。峡谷自体も魅力の1つですが、層雲峡の近くにある、紅葉を始めとした植物やスキーが楽しめる黒岳のほか、細くて綺麗な「銀河の滝」、太くて力強い「流星の滝」という2つの滝などもおすすめです。 層雲峡の近くには、層雲峡温泉という温泉街があり、多くの宿やホテルが立ち並んでいます。また、冬には滝も凍るほどの寒さになり、氷瀑まつりが開催されます。このまつりではたくさんの氷像が作られ、夜間には七色の光でライトアップされるなど見所満載です。
層雲峡温泉 氷瀑まつり 北海道中心部に位置する層雲峡(そううんきょう)温泉で毎年1月下旬から3月中旬にかけて開催される「層雲峡温泉 氷瀑まつり」。北海道三大雪まつりの一つと言われ、氷像の展示に加え、踊りなどのステージや氷の滑り台などのアクティビティを楽しめる冬の祭典です。 中でも「メイン氷像」は必見。毎年テーマによって姿が変わるのが特徴で、中を探索できるほどの大きさです。内部は鍾乳洞のようになっており、氷柱(つらら)が垂れる神秘的な光景などを見ることができます。その他にも、氷で作られる神玉にお賽銭が張り付くと恋愛や金運に御利益があるといわれている「氷瀑神社」。上川町で作られた限定酒や「神川」や酒粕ココアなどを味わえる「北の氷酒場」(土日祝日のみ営業)も見どころです。 会場入口では、写真撮影のサービスが用意されており、記念撮影と同時に極寒証明書がもらえるので思い出にピッタリ。ぜひ暖かい格好で訪れてみてくださいね。
双瀑台 北海道の中央部、上川郡上川町に位置する「双瀑(そうばく)台」。石狩川に流れ込む二つの滝「銀河の滝」と「流星の滝」が一度に見える展望台です。 24㎞にも及ぶ柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩壁が美しく、数多くの滝が流れる層雲峡。赤岳が源流となる「銀河の滝」は、落差120mの途中で何度か段があり、白糸のように優美に落ちる滝。烏帽子岳(えぼしだけ)が源流の「流星の滝」は、90mを一気に落ちる力強い滝。一目で層雲峡を代表する2 つの滝が眺められるスポットは大変珍しく、絶景を求めて多くの人が訪れます。 「双瀑台」までの道のりは、駐車場から10分余り。木の階段や登山道が整備されているため歩きやすいですが、傾斜はきつめです。登りきった先には雄大な景色が待っています。天気の良い日には、滝の奥に黒岳を見ることができますよ。
流星の滝・銀河の滝 北海道上川郡上川町、大雪山国立公園内の層雲峡に位置する「流星の滝・銀河の滝」。白糸のように艶やかに流れ落ちる「銀河の滝」と、流星のように激しく流れ落ちる「流星の滝」。このふたつの滝は、別名「男滝・女滝」とも呼ばれており、日本の滝百選にも入っています。 この滝が流れる一帯は断崖絶壁が長く続いており、景観も抜群。不動岩を挟みそれぞれの滝が激しく流れ落ちる滝の姿は圧巻です。 「銀河・流星の滝」近くには、一年を通して利用できる「層雲峡ロープウェイ」があります。このロープウェイは、標高1,984mの黒岳の7合目まで行くことができ、真夏でも雪が残る大雪山連峰を見ることができます。 また、ロープウェイの到着点そばにはスキー場もあります。11月~6月くらいまでスキーを楽しむことができるスポットです。
層雲峡温泉 北海道の中央部、上川郡に位置する「層雲峡(そううんきょう)温泉」。柱状節理(ちゅうじょうせつり)の断崖絶壁が24㎞続く渓谷「層雲峡」にある大規模な温泉街です。 大雪山国立公園の中で、最も賑やかな地として知られる層雲峡温泉。町並み全体がカナダの山岳リゾートをイメージしており、異国情緒溢れる雰囲気が漂います。ホテル、ペンション、ロッジ、ホステルなど宿泊施設も充実。どの宿泊施設も露天風呂や展望風呂があり、入浴しながら四季折々のダイナミックな自然が楽しめます。 山も楽しみたいなら黒岳ロープウェイがおすすめ。10分弱の空中散歩であっという間に標高1300mの5合目地点、高山植物の咲き乱れる「神々の遊ぶ庭」に到着します。冬には氷瀑(ひょうばく)祭りが開催され、海外からのリピーターもいるほど人気を集めています。
- Category: ミュージアム・ギャラリーArea: 大雪山・層雲峡
層雲峡・大雪山写真ミュージアム 北海道の中央部、上川郡上川町に位置する「層雲峡・大雪山写真ミュージアム」。山岳写真家・市根井孝悦(いちねいこうえつ)氏が撮影した、大雪山系の山々の写真を展示するギャラリーです。 小学校の跡地を利用したミュージアムは1500㎡を超える面積を誇り、展示数も実に200点あまり。展示場内は「豊穣の大地」「光の大地」「大雪に戯れる妖精たち」の3部構成。春夏秋冬、あらゆる気候で撮影された山々や動植物の素顔が、一流写真家の技によってくっきりと映し出されています。 層雲峡温泉街から少し離れた静かな森の中にあり、穏やかな雰囲気の中でゆったりと鑑賞できるのも魅力のひとつ。館長である市根井氏が撮影の合間に在館していることもあり、貴重な経験談を聞くことができるかもしれません。
旭岳温泉 北海道の中央部、上川郡東川町に位置する「旭岳温泉」。大雪山系の主峰、旭岳の中腹に湧き出る森の中の温泉郷です。 旭岳ロープウェイの山麓駅を起点に、周囲1㎞の範囲に7軒の温泉宿が並びます。国立公園の中にあるため派手な商業施設などはなく、自然に溶けこんだ落ち着いた雰囲気が特徴。夏は高山植物、秋の紅葉、冬には白銀の世界と、一年を通して美しい景色を見せてくれる旭岳を間近に温泉を楽しめます。アイヌの人々に「神々の遊ぶ庭」と称された美しい森で、ゆったりと体を休めてみてはいかがでしょうか。 周辺にはクロスカントリーのコースも完備。挑戦するなら、ロープウェイ駅そばの「旭岳ビジターセンター」の利用がおすすめです。道具のレンタルだけでなく、山や天気の状況など詳しい情報も教えてもらえます。
大雪山 北海道の中央部に位置する上川郡東川町にある、日本最大級の大きさを誇る国立公園が「大雪山(たいせつざん)」。大雪山は、北海道最高峰の旭岳や十勝岳連峰など大小さまざまな山々が連なっているほか、十勝川や石狩川といった源流地域も含んだ、非常に大きな国立公園です。北海道の屋根とも呼ばれているその面積は約2300㎢。高山植物や紅葉など、季節に応じていろいろな植物が山を彩るほか、希少な動物たちも生息しています。 大雪山の拠点として、そのふもとにあるのは「層雲峡温泉」。峡谷の中にある温泉街で、宿もたくさんあります。大雪山は広大なので、宿泊しながら数日にわたって堪能するのもいいかもしれません。また、層雲峡温泉では毎年夏に「層雲峡温泉峡谷火まつり」が開催されています。
愛山渓温泉 北海道の中央部、上川郡上川町に位置する「愛山渓(あいざんけい)温泉」。大雪山の登山基地にある秘湯です。 周囲5㎞四方には民家がなく、人里離れた原生林の中にある愛山渓温泉。明治時代末期に発見されたこの温泉郷は、無加水無加熱の天然かけ流しの湯が楽しめることで知られています。 愛山渓温泉にある宿泊施設は、山小屋のほかに1軒のみ。2018年夏の豪雨の影響により営業を停止していましたが、2019年8月1日より営業再開しました。 スタッフが温かいおもてなしで迎えてくれる宿泊施設「愛山渓倶楽部」は、山や温泉を愛する宿泊客の交流の場。無料の足湯もあり、気軽に秘湯気分をお試しできるうれしい施設です。
銀泉台 北海道の中央部、上川郡上川町の層雲峡に位置する「銀泉台(ぎんせんだい)」。日本一早く紅葉を見ることができるスポットともいわれており、9月中旬には紅葉のピークを迎えます。 銀泉台で紅葉をより楽しむためには、絶景スポットまで約1時間ほど山道を歩く必要があるので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くようにしましょう。9月の紅葉のピーク時は、全国各地からたくさんの観光客が訪れるため、マイカーは通行止めとなります。タクシーやシャトルバスを利用しなければ「銀泉台」までは行けないので注意が必要です。 また、周辺には標高1,984mの「黒岳」があり、黒田岳でも紅葉が楽しめます。その際は、早朝から運航しているロープウェイを利用する必要があります。
天人峡 北海道の中央部、上川郡東川町に位置する「天人峡(てんにんきょう)」。大雪山の火山活動と忠別川の流れが作った、柱状節理(ちゅうじょうせつり)が美しい渓谷です。 渓谷内の見どころは「見返り岩」「羽衣の滝」「涙岩」と呼ばれる3つの岩石。それぞれの名前は、「山賊に羽衣(はごろも)を奪われた天女を地元の若者が助けた」というロマンチックな物語に由来します。中でも、羽衣の滝は渓谷を7段にわたって落ちてゆく優美な姿が人気のスポット。「日本の滝百選」にも選ばれている、知る人ぞ知る名所です。秋になると切り立つ四角柱や六角柱の岩に紅葉が色を添え、荘厳さと華やかさを有した絶景を見ることができます。 滝までの散策路はよく整備されており、トイレも完備。トレッキングの後は周辺にある「天人峡温泉」でゆっくり疲れを癒やすのがおすすめです。
羽衣の滝 北海道の中央部、東川町に位置する「羽衣の滝」。忠別川(ちゅうべつがわ)の上流に流れる名瀑です。 約30,000年前に起きた巨大噴火によって形成された独特な岩石を持つ「天人峡」に位置する羽衣の滝。雄大な自然の中で流れ落ちる滝の落差はなんと約270m。7段岩からしぶきを上げて落ちる水の流れが天女の羽衣を連想させるため、羽衣の滝と名付けられました。滝に至るまでの遊歩道の隣には忠別川が勇ましく流れ、ターコイズブルーの透き通るような川と森のマイナスイオンが人々の心を癒してくれます。 天人峡に位置する羽衣の滝周辺には、奇形の岩が。巨大な一枚岩から清水が流れる様子がまるで泣いているように見えることから名付けられた「涙岩」や、柱状の岩が7本の等間隔で並ぶ「七福岩」などがあります。10月初旬には岩場の隙間を埋め尽くすように紅葉が見られ、赤や黄色に染まる葉と岩のコントラストが圧巻の景色を演出します。