若宮大路 神奈川県の南東部、鎌倉市に位置する「若宮大路(おおじ)」。由比ヶ浜海岸から八幡宮へと一直線に伸びる、約2kmの参道です。 鎌倉時代の武将、源頼朝が指揮し、御家人たちが土石を運んで築造した歴史ある場所。鎌倉のまちづくりは、この若宮大路を中心に進められたと言われています。鎌倉を代表する神社「鶴岡八幡宮」が、創建当時に「鶴岡若宮」と呼ばれていたことが名称の由来です。見どころは由比ヶ浜から八幡宮の入り口までの3か所に立つ大きな鳥居。二つ目の鳥居から続く参道は「段葛(だんかずら)」と呼ばれ、道の中央に二筋の葛石(かずらいし)が置かれているのが特徴です。道の上に道が置かれているように見えることから「置路」とも呼ばれます。この珍しい構造から、国の史跡に指定されています。 桜の名所としても知られる若宮大路。春には桜が参道を覆い、まるで桜のトンネルのようになります。混雑を避けたい方には、由比ヶ浜方面に歩いたところにある若宮大路公園がおすすめ。鎌倉でも穴場のお花見スポットで、桜やツツジが楽しめます。
鎌倉彫資料館 神奈川県の南部、鎌倉市に位置する「鎌倉彫資料館」。鎌倉彫の作品展示や体験教室ができる資料館です。 鎌倉彫は、鎌倉市と周辺地域で制作される木材に文様を彫り、漆塗装をした工芸品。鎌倉時代、中国で発展した木彫技術の影響を受け、仏具を完成させたのがはじまりといわれています。力強く大胆な彫りでありながら、木のぬくもりを感じられるデザインが特徴。伝統工芸品のひとつとして登録されています。 館内には、現代作家の作品のほか、室町時代から江戸時代の歴史ある作品を展示。「鎌倉彫体験教室」では、コースターや丸盆の制作体験ができます。1階のカフェ「倶利 guri」では、鎌倉彫の食器で食事がいただけます。作品を鑑賞した後も、鎌倉彫のぬくもりに触れながらくつろいでみてはいかが。