- Category: ミュージアム・ギャラリーArea: 松山市
萬翠荘 愛媛県の県庁所在地・松山市の中心部に位置する萬翠荘(ばんすいそう)。1922年に、旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(ひさまつさだこと)が、別邸として建設したものです。純フランス風の様式で、陸軍駐在武官としてフランス生活が長かった久松の好みに合わせています。当時、社交の場として各界名士が集まったほか、皇族方が愛媛県を訪れた際は、必ず立ち寄られたそう。 萬翠荘は戦禍を免れ、建築当時の様子をそのまま残していることから、1985年に愛媛県指定有形文化財に指定されました。 その後、2011年に萬翠荘本館と管理人舎の2棟が国重要文化財に指定されました。現在は、絵画の展覧会や演奏会などが開かれています。
お茶屋 華ひめ楼 愛媛の道後温泉本館そばの古民家で、飲食とともに芸者によるおもてなしを提供するお茶屋。明治から続く道後のお座敷文化を後世に残すため、お茶屋 華ひめ楼は完全予約制でありながら「一見さん歓迎のお茶屋」として営業しています。 芸者たちの挨拶でスタートするお座敷では、芸者との会話や飲食を楽しみつつ、踊りや歌を観賞したりお座敷遊びに興じたりすることができます。歌に合わせてジェスチャーしながら芸者と客が一対一でじゃんけんをする愛媛発祥の「野球拳」や、複数人で楽しめる「菊の花」などに代表されるお座敷遊びは、ゲーム感覚で参加でき盛り上がることうけあいです。 お茶屋 華ひめ楼では、女将の「お茶屋へ気軽に足を運んでほしい」との思いから、お座敷体験以外の利用も大歓迎。昼には料亭のランチをリーズナブルに、夕方には芸者と会話しつつお酒やおつまみを、夜にはコース料理をと、シーンに合った柔軟な使い方が可能です。 道後温泉で芸者とお座敷体験ができるのは、お茶屋 華ひめ楼だけ。艶やかな芸者や地方(じかた)による迫力満点の演奏は、温泉街で過ごす夜を特別なものにしてくれるでしょう。初めてのお座敷体験や旅行中の食事場所にもおすすめです。 (写真提供:お茶屋 華ひめ楼) (公開日:2024/9/5 最終更新日:2024/9/10)
空の散歩道 愛媛県松山市の人気温泉地・道後温泉のシンボルである「道後温泉本館」南側の冠山にある展望遊歩道。眼下に道後温泉本館と道後の町並みを望む空の散歩道では、足湯で温まりながら景色を眺めることができます。 空の散歩道の足湯は源泉掛け流し。ほかにも東屋やベンチ、気軽に足湯が使えるよう更衣ブースなどの休憩施設も備えています。足湯利用の場合はタオルを持参するのがおすすめです。 庭には藤棚のほか桜・紫陽花・寒椿、紅葉の美しい木々が植えられ、四季折々の風景が楽しめます。庭内には俳句が盛んな「文学の町」らしく、松山を代表する俳人・正岡子規が詠んだ句碑も設置。夜にはライトが灯り、昼間とは異なる幻想的な雰囲気が漂います。 車で訪れる際は近隣の有料駐車場を利用しましょう。道後温泉外湯3館(本館、飛鳥乃湯泉、椿の湯)での入浴により、駐車代1時間無料のサービスが受けられる場合があります。詳細は公式サイトからご確認ください。 (写真:道後温泉) (公開日:2024/8/6 最終更新日:2024/8/6)
石手寺 愛媛県中部、松山市に位置する真言宗豊山派の「石手寺」。空海ゆかりの88カ所の寺院「四国八十八箇所霊場」の第51番札所として知られ、寺を巡るお遍路さんや観光客で賑わいます。 境内の入り口付近には、「渡らずの橋」と呼ばれる、空海が渡ったとされる橋があります。1318年に建てられた仁王門が国宝に指定されているほか、重要文化財が寺内に6つ存在。広い寺内は、右回り、左回りと周り順で異なるご利益をいただけるといわれています。 毎年、大晦日の21時頃からはコンサート、23時頃からは平和万灯会が寺院内で開催されます。 石手寺から徒歩15分ほどのところには、日本三古湯の一つとして知られる道後温泉があります。旅の疲れを癒してみては。
伊佐爾波神社 愛媛県松山市に位置する神社で、読み方は「いさにわじんじゃ」。心願成就、縁結び、安産などにご利益があるとされる伊佐爾波神社では、楼門をモチーフにした美しい切絵御朱印が人気を集めます。 JR道後温泉駅から続く参道には、道路をまたいで立つ大鳥居や135段の階段が。長い参道の先では、朱塗りの柱に光る金箔、装飾の華やかな蛙股、滑らかに湾曲した海老虹梁など、極彩色の豪華な社殿が参拝者を迎えます。 伊佐爾波神社の創建年は不明ですが、延喜式に記載されていることから平安時代中期には存在していたと考えられます。当初は現在道後公園がある場所に鎮座していましたが、14紀前半頃に桜谷町に遷座されました。 現在の社殿は江戸時代に建て替えられたもので、京都の石清水八幡宮を模したもの。全国的にも珍しい八幡造りの社殿は国の重要文化財に指定されています。 (公開日:2024/7/24 最終更新日:2024/7/24)
湯築城跡 愛媛県松山市に位置する「湯築城(ゆづきじょう)跡」。南北朝時代に築城されてから約250年間、河野氏が居城としていた城で、日本100名城のひとつとされています。 外堀と内堀の二重の堀に囲まれた城跡には、建造物は残っていないものの、かつての土塁が良好な状態で残っています。戦国時代中頃の城の遺構が残っているのは稀で、歴史的価値のある城跡としても有名です。 現在、城跡内は公園として整備され、発掘調査に基づいて復元された武家屋敷や資料館などが当時の様子を伝えます。「湯築城資料館」では、発掘調査の概要や城内の武士の生活について、わかりやすくパネルなどで展示しています。広々とした園内にはほか、松山城まで見える展望台や、「正岡子規記念博物館」などが立っています。
圓満寺 愛媛県松山市に位置する浄土宗の寺院。812年の建立とされ、本尊は阿弥陀如来です。本堂手前の地蔵堂に安置された高さ3.67mの巨大な地蔵尊は奈良時代の僧・行基の作といわれており、地元で長く愛され続けています。 圓満寺は恋愛祈願の寺として全国的にも名を知られています。祈願アイテムも豊富で、なかでも道後温泉の湯玉をモチーフにした「お結び玉祈願」が人気。 お結び玉は道後温泉の湯玉をモチーフにした布の玉で、地元民の手で一つひとつ作られたもの。参拝者の願いがこもったお結び玉は色とりどりに白壁の本堂を彩ります。 古くから俳句にゆかりのある松山市らしい授与品も見逃せません。俳句になぞらえて好きな人と末長く一緒にいられるように祈願する俳句絵馬(えまたま)や、松山出身の俳人が厳選した恋の俳句を集めてつくったおみくじ「俳句恋みくじ」は、圓満寺ならではのものです。 (写真:松山観光コンベンション協会、PIXTA) (公開日:2024/7/24 最終更新日:2024/7/24)
宝厳寺 愛媛県松山市に位置する665年に創建された時宗の寺院で、読み方は「ほうごんじ」。時宗開祖である一遍上人の出生地として愛媛県指定史跡とされています。 宝厳寺の本尊は阿弥陀如来像。2013年に火災により本堂等が全焼しましたが2016年には復興を遂げ、現在は鎌倉時代中期の雰囲気をまとう本堂や一遍上人堂を見ることができます。 季節の植物をあしらった限定の御朱印や多彩な開運アイテムも注目を集めています。特に人気の開運アイテム・捨莉紙(しゃりがみ)は、うちに秘めた執着や欲望を書いて水に流すことで自分自身を見つめ直すきっかけをつくるというもの。捨莉紙を流すのは、愛媛出身の芸術家が鉄を用いて作ったユニークな手水舎です。 境内には有名な歌人による句碑や歌碑が多く見られるほか、桜や大イチョウをはじめとした四季折々の自然など見どころも多数。道後温泉に訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 (写真:松山観光コンベンション協会) (公開日:2024/7/24 最終更新日:2024/7/24)
はまかぜ海道 サイクリングで有名なしまなみ海道が通る今治から、日本の名湯・道後温泉のある松山までを結ぶ、国道196号線に沿ったサイクリングコース。松山城や坂の上の雲ミュージアムなど、愛媛県の代表的な観光スポットそばを通るはまかぜ海道は、全長66.8kmです。 シーサイドラインが続くはまかぜ海道では、美しい瀬戸内海を横目にサイクリングが楽しめます。昼間はキラキラと輝く海、夕方には夕陽に染まった海など、時間帯によって異なる瀬戸内海の表情を見ることができるのも、このコースの魅力の一つです。 はまかぜ海道のほぼ中央にはサイクルラックを備えた道の駅があり、休憩がてら食事や買い物をするのにおすすめ。終着地点そばに位置する松山の人気観光地・道後温泉は、サイクリングで疲れた体を癒すのにもってこいです。 高低差の少ないはまかぜ海道はサイクリング初心者にとっても走りやすい道でしょう。ただし国道は路肩が狭く通行量が多いこともあるので、よく注意して走行しましょう。 (公開日:2024/8/6 最終更新日:2024/8/6)