本家上時国家 石川県の北部、能登半島の輪島市に位置する「本家上時国(ときくに)家」。 源平の歴史と共に170年前の江戸時代から続く屋敷です。28年の歳月をかけて建てられた巨大な家で、高さ18mに上ります。輪島は雪が積もる北国。そのため、屋根は巨大な茅葺きになっています。歴史を伴う近代の木造建築としては珍しく、国の重要文化財に指定されています。また、見どころの一つである庭園は、鎌倉時代の面影を残し、国の名勝に認められています。 輪島市には、能登半島を代表する観光名所「白米千枚田」があります。稲の成長で風景が変わるため、春夏秋冬いつ訪れても飽きないスポットです。
輪島工房長屋 石川県の北部、輪島市に位置する「輪島工房長屋」。日本の伝統工芸品を制作できる体験型施設です。 輪島工房長屋では、江戸時代から栄える輪島市の伝統工芸品「輪島塗」や蒔絵の制作体験をできる工房のほか、ギャラリーや観光案内所を併設。5つの建物から成り立つ輪島工房長屋の構造は、複数の長屋で輪島塗を製造する分業の様子を再現しています。 館内にある工房は合計8カ所。「体験工房」では、オリジナルの箸や沈金パネルを体験できます。そのほか、輪島塗の修行場である「職人工房」や漆器の仕上げを行う「漆工房」では、職人によって漆器が製作される過程を間近で見学できます。 食事処「漁師の店」は、輪島で獲れた新鮮な海産物を堪能できる人気店。美しい輪島塗の食器に並べられたこだわりの料理を楽しめます。店内で購入できる輪島産の地酒や和菓子はお土産にもぴったり。
曽々木海岸 石川県の北端、輪島市に位置する約2kmの海岸線「曽々木(そそぎ)海岸」。 海と岩が織りなす自然美と豪快な断崖風景で知られており、国の名勝・天然記念物に指定されています。断崖に見られるのは、波による侵食できた複雑な模様や奇岩。厳冬期にはふんわりとした白い綿のような波の花が海面を覆い、白い波頭が岩にぶつかって砕けます。その姿は、季節風に吹かれて舞う白い花のような神秘さです。海岸線ある落差35mの垂水の滝も見どころ。一年中枯れることなく荒磯に流れ落ちています。 輪島市は、伝統工芸品の輪島塗が有名。石川県輪島漆芸美術館では常時、漆芸品を展示しています。また、10月から3月にかけて白米千枚田では、1,004枚の棚田の畦を約25,000個のLEDライトで彩る「あぜのきらめき」が開催されます。