武雄温泉 佐賀県西部に位置する「武雄温泉」。かつて長崎街道の宿場町として栄え、1300年前の書物にも記載が見られる、歴史ある温泉地です。 泉質は、弱アルカリ単純泉。保湿性が高く、透明でやわらかな湯ざわりが特徴です。疲労回復や健康増進に効果があり、美人の湯として知られます。武雄温泉ではすべて大理石で作られた「殿様湯」をはじめとした、20を超える個性豊かな温泉が楽しめます。 1915年には、東京駅などを手がけた辰野金吾によって「武雄温泉楼門」が建てられました。竜宮城を思わせる色彩と外観は、武雄温泉のシンボルです。
嬉野温泉 「嬉野温泉」は、佐賀県南西部に位置し、九州屈指の温泉地として知られています。泉質はナトリウムを多く含んだ重曹泉。皮脂や分泌物を乳化し、みずみずしい肌に蘇らせるといわれています。この効能から、日本三大美肌の湯のひとつに数えられています。 かつてこの地に兵士が訪れ、温泉につかると、たちまち傷が癒えたという伝説もあるそうです。嬉野温泉では、入浴券として使える、12枚綴りのチケットが販売されており、24もの温泉施設で利用できます。 また、創業60年の老舗豆腐屋の佐嘉平川屋などで味わえる嬉野名物料理の温泉湯豆腐。佐賀県産100%の大豆を使い、嬉野温泉の湯で調理された温泉湯豆腐は、ほのかな甘みととろける食感が特徴です。
武雄温泉新館 佐賀県西部に位置する「武雄温泉新館」。国指定重要文化財に登録されている、武雄温泉のシンボル的建築です。 東京駅丸の内駅舎の設計者として知られる建築家・辰野金吾(たつのきんご)が設計した数少ない和風建築。伝統的な和風意匠を基調としながらも、細部の意匠や架構等に新しい試みがみられるため、高い価値があります。まるで竜宮城のような美しい見た目。かつては温泉施設として利用され、現在はその内部を見学することが可能です。 当時のまま残されているマジョリカタイルや、陶板デザインタイルがあしらわれた浴場は、レトロで趣のある世界に包まれ、当時にタイムスリップした感覚になります。 また、同館の入口である「楼門」も辰野の設計。楼釘を一本も使われずに建てられています。週1時間のみ、楼門内部が解放されるツアーを開催。新館の見学と合わせて参加すれば、より深く武雄温泉の世界に浸ることができます。