原爆ドーム 広島県西部の広島市に位置する「原爆ドーム」。第二次世界大戦時、広島に投下された原子爆弾の悲惨さを後世に伝える建築物として、1996年に世界遺産に登録された建造物です。 かつては、チェコ人の建築家ヤン・レツルによって設計された「広島物産陳列館」という欧風のモダン建物でしたが、1945年に原爆投下によって現在の鉄骨むき出しの姿になり、原爆ドームと呼ばれるようになりました。 周辺の「広島平和記念資料館」では、お弁当箱をはじめとした被爆者の遺品や原爆のレプリカなどが展示されています。より詳しく原爆について学ぶことができるスポットです。
広島平和記念公園 広島県の西部・広島市に位置する「広島平和記念公園」。原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈り造られた都市公園です。 園内には、戦争の悲惨さを物語る戦争遺跡をはじめとする見どころが点在。原子爆弾の被害を今に伝える「原爆ドーム」、被爆者の遺品や当時の惨状を示す写真、資料が展示されている「広島平和記念資料館」、平和の願いを込められたモニュメント、実際に被爆したアオギリの木があります。また、原爆死没者慰霊碑・原爆ドーム・原爆の子の像などを含めた慰霊碑や記念碑が建てられ、その数は35基に上ります。 広島平和記念資料館の東館1階の北側にある売店・喫茶「あおぎり」では、一休みすることも可能。お昼ご飯を食べたり、買い物もできますよ。
広島城 広島県の西部・広島市に位置する「広島城」。日本100名城にも選ばれている平城です。1589年に、豊臣秀吉が政権を運営するために設けた「豊臣政権五大老」の一人・毛利輝元(てるもと)によって築城されました。 最大の見どころは天守閣。原爆の投下により倒壊しましたが、1958年に再建され見事な造りを復元しました。天守閣内部では、武家文化や広島の歴史を紹介する資料を展示しています。1階から3階は常設展示スペースとして利用され、4階は期間限定の特別展示が催されています。最上階からは、人口100万人を有する広島市内を一望できます。 そのほか、二の丸へと続く「表御門」や複数の櫓が設置されている二の丸、歴史を感じさせる石垣、被爆した樹木などを見られます。
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広島平和記念資料館 広島県広島市に位置する「広島平和記念資料館」。1945年8月6日、原子爆弾投下により大きな被害を受けた「原爆ドーム」の近くにある博物館です。 核兵器廃絶と世界平和の思いを伝えていくため、世界的に有名な建築家である丹下健三氏により設計され、1955年に設立。2006年には戦後建築として初めて、国の重要文化財として登録されました。 建物は本館と東館に分かれており、それぞれで展示や定期的に講演会を開催。博物館には被爆者から多くの遺品や資料が寄贈されており、被爆の実相を伝え続けています。東館にある「情報資料室」では、原爆や平和に関する図書、映像が自由に閲覧可能。常設展示の他にも、ビデオシアターでの映像上映や企画展など充実したコンテンツが揃っています。館内の売店では人気の広島土産も購入できますよ。
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広島市現代美術館 広島県西部、広島市に位置する「広島市現代美術館」。現代アートを中心に展示する、日本初の公立現代美術館です。 1989年に開館。第二次世界大戦後に作られた現代美術1700点以上の作品を所蔵しています。建物の設計は黒川紀章氏で、現在も多くの建築ファンが訪れます。緑豊かな比治山の丘陵に建つ同館が、稜線を乱さないように設計。蔵のをイメージした建築と西洋のデザインが調和した和洋折衷風で、日本建築学会賞を受賞しています。建築材が地面の自然石から、外壁や屋根のタイル、アルミといった現代的な素材へと時系列で変化するのも見どころです。作品について質問したいことがあれば、常駐スタッフ「アートナビゲーター」に質問が可能。週末には「アートナビ・ツアー」も開催されます。 広島市現代美術館は建物の老朽化に伴い、2020年12月から全面改修工事をおこないます。黒川氏の意匠を受け継ぎつつ一部デザインを変更、2023年にリニューアルオープン予定です。
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ひろしま美術館 広島県西部、広島市に位置する「ひろしま美術館」。市内中心部の広島中央公園にある美術館です。 1978年に広島銀行が、創業100周年を記念して開館しました。「愛とやすらぎのために」をテーマに、原爆ドームをイメージした丸いドーム型の展示室になっています。マネやモネ、ルノワール、ゴッホなど印象派を中心としたフランス近代美術と、日本画などの日本近代美術約300点を所蔵しています。なかでも見どころは、ゴッホが亡くなる2週間前に描かれた「ドービニーの庭」、モネがセーヌ川の美しい景色を描いた「セーヌ河の朝」で、常設展で鑑賞できます。館内ではWiFiを利用したミュージアム・ガイダンス・システムを導入。名画の知られざるエピソードなどの解説をお持ちのスマホやタブレットでご覧いただけます。 「カフェ・ジャルダン」からは、中庭の景色を眺めながら食事できます。特別展時には、展示作品にちなんだスイーツメニューがあり、目でも舌でも楽しませてくれます。
比治山公園 広島県西部、広島市に位置する「比治山公園」。市内中心地の比治山にある公園です。 標高約70mの比治山にあり、明治時代に公園として整備されました。一般的に、比治山全体が比治山公園とよばれます。公園北側には「広島市現代美術館」や「広島市まんが図書館」などの文化施設や屋外オブジェがあり、芸術公園としても知られています。山頂にあるこれらの施設には徒歩10分程で行けますが、裾野にある動く歩道「比治山スカイウォーク」ともつながっています。公園南側には約1300本の桜があり、市内有数の桜の名所としても有名。春には多くの花見客でにぎわいます。児童遊具広場もあり、小さな子どもでも楽しめます。市内中心部にあるとは思えないほど静かで、のんびりとした雰囲気のため、地元の方が散策やピクニックに訪れる憩いの場となっています。また、「富士見山展望台」からは広島市内や瀬戸内海を一望できます。夜景も見どころですが、駐車場の利用時間は午前9時から午後7時までと決められているため注意が必要です。
縮景園 広島県の西部・広島市中区に位置する「縮景園(しゅっけいえん)」。1620年に広島藩初代藩主・浅野長晟(ながあきら)が命じ造らせた大名庭園です。1940年には浅野氏が広島県に寄贈し、一般公開されるようになりました。 縮景園は、園内を回遊して鑑賞する回遊式庭園。大胆奇抜な手法で造られた「跨虹橋(ここうきょう)」、数寄屋造りに、こけら葺きの屋根が目を引く「清風館」が見どころです。また、広島市の中心地に位置しながら、庭園内にはモミジやカエデ・ツバキ・スギなどが植えられ、多種多様な花々を見られます。 毎年4月8日には「観桜茶会」が開催。庭園に植えられたは約1,000本のソメイヨシノ・八重桜を鑑賞しながら、お茶を楽しめます。
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広島県立美術館 広島県西部、広島市に位置する「広島県立美術館」。中国地方初の公立美術館です。 1968年、旧広島藩主・浅野家の別宅「泉邸」の敷地跡に開館しました。1996年には旧美術館と旧広島県立図書館の跡地へ敷地をひろげて新築されました。1階はミュージアムショップ、2階・3階は展示室、地下1階は県内作家の創作活動の場として活用されています。サルバドールダリ氏、ノグチイサム氏をはじめコレクションは総数で約5,000点、特に日本およびアジアの工芸を多く所蔵します。また、平山郁夫氏が原爆の惨状を描いた「広島生変図」など、広島にゆかりのあるアーティストの作品も数多く展示しています。広島県立美術館は浅野家が所有した大名庭園「縮景園」が隣接しています。ロビーやレストラン「Zona ITALIA in Centro(ゾーナイタリアンイン・チェントロ)」、ティールーム「徒夢創家(トムソーヤ)」から、縮景園の四季折々の景色を鑑賞できます。
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おりづるタワー 広島県の西部、広島市にある「おりづるタワー」。原爆ドームのすぐ隣に広島の新しい観光名所として2016年に誕生し、平和をテーマにしたコンテンツが多数展開されている施設です。 おりづるタワーでは、広島の過去・現在・未来を体感できるコンテンツを展開。地下2階、地上14階で構成されており、屋上には展望台「ひろしまの丘」とカフェ「the Akushu Café -windside-」を配置。周囲をメッシュで覆った開放的な展望台からは、広島の「現在」の姿を一望できます。 12階にある「おりづるの壁」は、自分で折った折り鶴を投げ入れ折り鶴で埋め尽くされた壁を作っていくという参加型プロジェクト。平和への願いを込めながらぜひ参加してみてください。
天寧寺 広島県の南東部、尾道市に位置する「天寧寺(てんねいじ)」。室町時代、1367年に開基された曹洞宗の寺院です。足利幕府の第二代将軍・足利義詮(よしあきら)によって建立された重要文化財「三重塔」など、開基当時の歴史が伝わる建造物が残されています。 見どころの一つが、標高約275mにある境内から見下ろす市内の光景。三重塔越しに一望できる景観は尾道を代表する風景として人気を誇ります。さらに、江戸時代から明治時代にかけて寄進された526体にもおよぶ「五百羅漢像(ごひゃくらかんぞ)」は必見。表情豊かな仏様がずらりと並ぶ姿は、見ごたえ抜群です。 しだれ桜やボタンが咲き誇ることで「花の寺」とも称される天寧寺。周辺には、尾道を代表する桜の名所「千光寺公園」があります。恋人たちの聖地に認定されており、「夜景100選」にも選定された尾道の夜景を楽しめます。
アレイからすこじま 広島県の南西部・呉市に位置する「アレイからすこじま」。現役の潜水艦や護衛艦を間近に見られる、国内で唯一の公園です。その昔、呉には海軍の本拠地があり、そのことから公園の名前も軍の施設に由来。大正時代に魚雷発射訓練場として使われていた「からすこじま」と、英語で小道を意味する「アレイ」から取られました。 園内には当時の名残をとどめています。軍需工場として利用されていたレンガ造りの倉庫群や、魚雷などの揚げ下しをしていたクレーンは必見。クレーンは奇跡的に戦火をまぬがれ、戦後もしばらく稼動していました。今は、モニュメントとして設置されています。 呉市では、毎週日曜日に護衛艦船内の公開イベントを実施。ぜひ参加してみてくださいね。