湖東三山 西明寺 滋賀県南東部の彦根エリアに位置し、金剛輪寺・百済寺とともに「湖東三山」の一つに数えられている「西明寺(さいみょうじ)」。正式には「龍応山西明寺」と呼ばれる天台宗の寺院です。 834年に三修上人によって創建されたといわれ、境内には歴史的価値の高い建築物が今なお残されています。そのうちの一つ、鎌倉時代に建てられた本堂は釘を1本も使わずに建てられているのが特徴。国宝第一号に指定されています。 総ヒノキ造りの三重塔は内部に描かれた極楽浄土の壁画が美しく、こちらも国宝に指定されています。冬桜の一種で11月に満開を迎える「不断桜」と紅葉の名所としても知られ、秋には名庭「蓬莱庭」がカラフルに彩られます。
彦根城 滋賀県の中央、琵琶湖の東岸に位置する「彦根城」。 天下の名城の一つとして知られる彦根城は、約400年前に将軍徳川家康の命を受け、20年もの歳月をかけて築かれました。国宝の天守閣を始め、櫓(やぐら)や堀などが保存状態よく残っていることから、1956年に国の特別史跡に指定されています。 敷地内にある彦根城博物館では、かつての城主である井伊家に伝わる美術工芸品や古文書が展示されています。桜の名所としても知られ、桜が堀の水面に映る景色は、日本の四季を感じられる絶好のフォトスポットです。
琵琶湖 滋賀県大津市を中心に広がる「琵琶湖」。面積は670㎢で滋賀県の1/6を占めており、日本で一番大きな淡水湖として知られています。 琵琶湖は、浅くて狭い湖が長い年月をかけて断層運動により形状を変え、約40万年前に現在の姿になったといわれています。この貴重な景観を守るため、1950年に琵琶湖を中心とした「琵琶湖国定公園」が指定されました。琵琶湖にしかいない生物は約60種類以上報告されており、生き物の貴重なすみかでもあります。琵琶湖では、カヌーやヨットなどのアクティビティが盛ん。周囲の景観をサイクリングで楽しむ人も多く、自然の中で楽しめるアクティビティがそろっています。
金剛輪寺 滋賀県愛知郡、愛荘町の松峯山に立つ「金剛輪寺」。741年に聖武天皇の命で行基菩薩によって開かれた天台宗の寺院です。 境内には、鎌倉時代を代表する和様建造が特徴の「国宝 大悲閣本堂」や本堂より40年も先に建てられたとされる「三重塔」などの重要文化財が点在しています。 名勝庭園は紅葉の名所としても有名。「血染めのもみじ」の名がつくほど、一面が真っ赤に染まる圧巻の光景が見られます。 美しい庭園を眺めながら、仏教の戒律に基づいて作られた精進料理を味わいに「お食事処 華楽坊」へ足を運ぶのもおすすめです。