元滝伏流水 秋田県の南部、にかほ市に位置する「元滝伏流水(もとたきふくりゅうすい)」。幅約30mの岩肌から水が湧き出す、壮大な滝です。 岩肌を流れる水は、鳥海山に染み込んだ雨や雪解け水などが、長い歳月をかけて湧き出たもの。「平成の名水百選」にも選ばれている水の量は1日50,000tにものぼり、白く細い糸のように流れ落ちます。夏にはあたり一面が清涼感に包まれ、秋には紅葉とともに美しい景色が広がります。苔むした岩とのコントラストが美しく、多くのカメラマンが訪れる人気の撮影スポットです。 元滝伏流水に車で訪れるなら、「鳥海ブルーライン」のドライブもおすすめ。山形県と秋田県にまたがる道路で、渓谷や日本海の眺めを楽しめます。
仁賀保高原 秋田県の南西部、にかほ市に位置する「仁賀保(にかほ)高原」。海が近く背景には山々がそびえ立つ標高500mの高地にある高原です。 牧草地や湿原などの様々な環境があり、少し足を踏み入れると自然に囲まれています。四季によって大きく風情を変えることも魅力で、春と夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色とのコントラストを楽しめます。また、牛が放牧されているため、空の青と草の緑による牧歌的な雰囲気が漂います。 にかほ市にある「中島台レクリエーションの森」には、江戸時代から昭和時代まで続いた伐採によってできた独特の形が特徴のブナの森林が広がっています。総延長5kmのコースが整備されているので、じっくりと散策することができますよ。
奈曽の白滝 秋田県の南西部、にかほ市に位置する「奈曽(なそ)の白滝」。「金峰神社」の境内にある、高さ26m幅11mを誇る滝です。1932年には国の名勝に指定されました。 滝壺に向かう道には、老杉や溶岩と思われる巨石が点在しており、独特な雰囲気。滝の真下まで行くことはできませんが、真っ白な水しぶきをあげる迫力満点の姿に驚くこと間違いなしです。 金峰神社では6月に、例大祭が催されます。見どころは、重要無形民俗文化財に指定されている「チョウクライ口の舞」。県内でも珍しい延命長寿の延年舞で、神社の社頭にある土舞台の上で舞われます。起源は約1200年までさかのぼります。僧の慈覚大師(じかくだいし)が、当時鳥海山に住んでいた魔物を退治を感謝するお祭りで舞ったのが、このチョウクライ口の舞とされています。